2019年のデジタルマーケティング。注目すべき5つのトレンド

デジタルマーケティングのトレンドの波に乗るには、柔軟な姿勢が必要となります。

2019年のトレンドを今のうちに掴んでおきたい人は、まずは「マーテック(マーケティング・テクノロジー)」の動向を抑えましょう。

今回は、2019年に台頭することが予想される5つのデジタルマーケティング・トレンドをご紹介します。

1. 音声検索がますます成長

近年、自然言語処理、会話型インターフェース、自動化、機械学習およびディープラーニングプロセス技術の進歩により、バーチャルアシスタントはますます賢くなり、利便性が高くなってきています。

現在、Googleで行われている35億件の検索のうち、およそ3分の1はパーソナルアシスタントデバイスが案内する音声検索です。

音声検索は通常のデスクトップ検索やモバイル検索とは異なります。通常のブラウザでGoogleを開いて検索窓にキーワードを入力すると、十数ページもの検索結果が表示されるため、あなたのページがそのうちのひとつに入るのはそれほど難しくないでしょう。

しかしSiriに質問をした場合、多くの場合はひとつの回答、または限られたいくつかの回答を返すでしょう。自分のウェブサイトをそれらの結果に入るのなら、潜在的なCTRが非常に高い可能性がありますが、まずは限られた検索結果にインデックスされる必要がありますね。

つまり、これからの時代には音声検索用のSEO戦略(VSO)を考える必要があるということです。

音声検索にインデックスされるための方法としてひとつ挙げられるのは、検索キーワードを会話的で短いものにすることです。結果として多くの場合、キーワードの固まりのような文章になるでしょう。

音声検索に強いコンテンツを開発するコツは、ユーザーが検索する際に”打ち込むワード”ではなく”話すワード”を想定すること。また、より会話的な口調の文章を意識するのが効果的でしょう。

2. チャットボットが定着

チャットボットは、予算を抑えつつもブランドのカスタマーサービスを向上させるために効果的な手段といえます。チャットボットはデータに関連した答えを出したり、顧客の依頼を受け取るのが人間より速い傾向にあります。

さらには対応を必要とするどんな顧客に対し、時間を問わずいつでも個別のサービスを提供できます

チャットボットは、Webサイト、アプリケーション、さらにはソーシャルメディアプラットフォーム上にも導入できます。また、将来的なマーケティング戦略をより適切に構築するためのユーザー情報も収集できます。

Grand View Researchによると、世界のチャットボット市場は年間成長率24%で12億ドルに達する見込みです。また同調査では、エンドユーザーの45%がカスタマーサービスの主な手段としてチャットボットを好んでいることも明らかになりました。

これから5年間で顧客とのビジネスコミュニケーションの約80%がボットメッセンジャーを介して行われるようになることも予想されています。

チャットボット市場は継続的に拡大していることからも、企業はこの流れをどのように戦略に組み込むかが重要となっています。基本的なカスタマーサービスのアシスタント、あるいは自社の製品機能やキャンペーンを促進する活用法もあります。今こそテクノロジーを導入してみてはいかがでしょうか。

もちろん、これらのシステムにはAIや機械学習も利用されていますが、詳しくは次の章でご説明します。

3. AI(機械学習)によるパーソナライズ

機械学習と人工知能で今までより効率的なデータ分析が可能になったことで、“ハイパー・パーソナライゼーション”と呼ばれる、コンテンツのパーソナライズや独自のカスタマージャーニーを顧客に提供できるようになりました。

「マーケターは、潜在顧客がどのようにコンテンツを消費しているのか理解するために、どうAIを活用すべきか検討する必要があります。

扱っているものがマーケティング的に作成されたコンテンツであろうと、またサポート向け、技術者向け、ユーザーによって生成されたコンテンツであろうと同様です。

AIの活用により、パーソナライズされたカスタマーエクスペリエンスと提供顧客満足度の向上、その両方が期待できると思います。」

-Lisa Matherly マカフィー コンテンツマーケティング担当副社長

2019年に予想されるマーケターの動向としては、多くの予測リードスコアの設定と複数のトリガーに基づくキャンペーン展開、そしてあらゆる段階において顧客にサービスを提供するために動的コンテンツへ投資されることになるでしょう。

つまるところ、大切にすべきことはパーソナライズなのです。

機械学習アルゴリズムは、これまでのようにグループ化されたあらゆるエクスペリエンスをマーケターによって生成するものではなく、各個人向けに独自のエクスペリエンスを生成できる、スケール可能な技術なのです。

機械学習は、従うべき決まったルールをコンピュータに与えるのではなく、人についてできることのすべてを学び、最もアピール力の高いエクスペリエンスをコンピュータが個別に選択するよう設計されています。

また、最も効果的に機械学習によるパーソナライズを行うためには、マーケターが自分のデジタルエクスペリエンスを判断するときに考慮すべき材料をコンピューターに理解させる、独自の「レシピ」を作成しなければなりません。

カスタマイズ可能なレシピを作るには、前もって設計された1つ以上の基本アルゴリズムが必要です。このアルゴリズムは、トレンド傾向のあるアイテムや最近公開されたアイテムを表示するなどシンプルなものでも構いませんが、コラボレーションフィルタリングや意思決定ツリーのようにさらに高度なものでも成立します。

チャットボットと組み合わせると、機械学習の可能性は無限大ですね!

4. 動画マーケティングが新境地へ

2018年のマーケティング手法として最も成功したメディアは、まず動画が挙げられるでしょう。そして、この流れは2019年も続くことが予想されます。

ユーザーの平均的な集中時間は短く、ほとんどの人はブログ記事を読むより動画を見ることを好む傾向があるため、動画マーケティングは理にかなっているといえます。

また、動画市場を大きく飛躍させたものとして「ライブ動画」が挙げられます。ライブ動画は、製品・サービスとユーザーを直接結び付ける効果があるからです。ユーザーの関心を引きたいブランドが、ソーシャルメディア上でライブ動画を配信することが非常に多くなってきました。 Facebook Liveのようなプラットフォームは、マーケターと彼らのターゲットが直に接する場所を作ったといえますね。

来年以降も動画のフィードは増え続ける見込みですが、今後より重要視されるのはその独創性でしょう。ユーザーの関心を促すインタラクティブな動画、および想像力豊かな動画マーケティングが必要です。今後はより映画的になり、単なるライブ動画ではなく急速に成熟したものになるでしょう。

消費者は簡単に飽きるものです。動画を使ってユーザーを惹きつけ、魅了できるブランドのみが勝ち残る時代が到来したのです。

Hubspotのデータによると、電子メールに動画を追加するだけでクリック率が200〜300%向上し、ランディングページに動画を表示するとコンバージョン率が80%向上するといわれています。動画の重要性はあなどれません。

動画マーケティングのほぼすべての分野において、他のメディアよりも優れているといわれております。自分の事業活動を改めて見直したとき、動画マーケティングを戦略のひとつとして取り入れる方法をまずは考えてみましょう。

まだ遅くはありません。あなたも動画市場に乗り遅れないように!

5. 仮想と拡張、ふたつの”現実”(VRとAR)

  • 仮想現実(VR):ヘッドマウント型のデバイスによって生成された完全なる仮想空間の中に、自分がいるかのような体験ができる技術
  • 拡張現実(AR):現実世界の上に画像または動画の重ねる技術

仮想現実(VR)と拡張現実(AR)。これら二つの技術がヒットするまでには少し時間がかかりましたが、ここからさらに大きなヒットとして成長することが予想されます。

マーケターはこれらの技術を活用し、直感的な体験をユーザーに提供できます。うまく活用すれば、ユーザーに動画との完璧な結びつきを感じさせ、動画のコントロール権を渡すことができるのです。またVR/ARを通した没入型の体験は、幅広い感覚と感情を通して企業とユーザーが直につながる確実な方法といえます。

一部の企業はすでにVR/ARの技術を、ブランド認知度の向上、および商品販売のために取り入れています。たとえばIKEAは、2016年からショッピングアプリ『IKEA VR Experience』を提供しており、購入前にさまざまなIKEA製品をVR空間上で試すことができます。その他、ニベア、スターバックス、フォルクスワーゲンなどの大企業が実験的にARサービスを提供しています。

まとめ:結局どれを導入すべき?

今回は、2019年に成長が見込めるさまざまなマーケティング・テクノロジーのトレンドを5つご紹介しました。

しかし大切なのは、ビジネスにおいてこれらすべての手法を一度に実施することは難しいということです。同じ業界の競合他社を見回したときに、彼らがどのような行動に出るのかをまずは観察すべきでしょう。

資金と時間を効率的に投資するコツは、多くの分野において「大丈夫」な状態にもっていくことではなく、得意としているひとつの分野に集中することでしょう。これは単にカッコいいことをやるとか、一番楽しいものを選ぶということではありません。さもなくば、あなたのターゲットと共鳴しない余計なものに資金をつぎ込むこととなってしまいます。

たとえばARに投資する前には、ターゲットがARに関心があるかどうかをまずは慎重に調査しましょう。また、安易にチャットボットをCRMに組み込もうとしている例も多いですが、これも考えなしには導入しないこと。なお、動画もまた資金がかかりますが、VR/ARよりもはるかに安く導入できるでしょう。

常に頭に置いておきたいのは、これらの技術は本当に自分のビジネスに有効活用できるものなのか。まずはそこからです。

(原文:Kag Katumba 翻訳:Tomomi Takei)

 

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