リソースの20%は「新しいこと」に割こう。エンジニア限定無料バー『Barloon』オーナーが語るフリーランスエンジニア生存戦略

こんにちは。ライターのまえかわです。

今回Workship MAGAZINE取材班は、渋谷に『Barloon(ばるーん)』というヤバいバーがあるという噂を聞きつけました。

どうやらこのお店、エンジニア限定でタダ酒が飲めるらしいんです。

さらに入店するにはオンラインでの審査があり、お店の住所も非公開

……えっ、怪しすぎでは? エンジニアにタダ酒飲ませて何するつもり? 酒を飲んだが最後、悪の組織の一員として売り飛ばされる? 実態は闇に包まれています……。

そんなヤバそうなバーの真相を究明すべく、今回ライター・まえかわが『Barloon』に潜入させていただきました。

入り口

(入り口はここか……ソロソロ……和風?)
あっ、どうもー。座ってください。
あっ、し、失礼します。私エンジニアじゃなくてライターなんですけど、取材で……。
いいですよ。何飲みますか?
(お酒くれたー!!いいひとだ!!)ありがとうございます。じゃあハイボールください。

お酒を注ぐナカタさん

エンジニアなら無料でお酒飲めるってどういうこと?

このお酒、エンジニアなら無料って本当ですか? 無料といいつつ、あとで高額請求とかされない?
完全に無料です(笑)。場所代・お酒代ともに、僕のポケットマネーから出してます。この部屋の場所代だけでも1日2万かかっています。
大赤字じゃないですか!!

お酒

でもお酒を持ち込んでくださるお客さんが結構いるので、飲み物代はそこまでかかっていないんですよ。カウンターに並んでいる焼酎やウィスキーは、お客さんからいただいたものです。
お客さんからのカンパや企業からの協賛をいただくこともあるので、場所代の8割くらいはまかなえています。でも人件費は丸々赤字です……。
そんな赤字を背負ってまで……なぜ無料のバーを始めたんですか?
エンジニアの情報交換やステップアップに寄与する、”懇親会”を提供したいと思ったんです。
懇親会って、勉強会やセミナーのあとにピザを食べたりするアレのことですか?
はい。僕は過去に『React Native Meetup』というコミュニティを3年くらい運営しており、定期的に勉強会を開催していました。勉強会は登壇者の発表やLTののちに、懇親会という流れで進んでいきます。
参加してくれる人たちに感想を聞くと、勉強会そのものよりも懇親会に対する満足度の方が高いことがわかりました。コアな知見や込み入った話、キャリアの相談など、参加者が本当に知りたい情報は懇親会で共有されることが多かったんです。
LTや発表は、懇親会のための話のきっかけでしかない。それであれば、懇親会だけを切り取って提供したほうがいいなと思ったんです。

お酒をそそぐナカタさん2

企業とエンジニア、お互いにとってWin-Winな場を

懇親会だけを無料提供したんですね。それにしても、価格が付いていても人が集まる場だと思います。あえて赤字を背負って無料で提供するのはなんでですか?
いまは赤字だけど、無料のままで黒字化できる見込みがあるので! 『Barloon』の運営は決して趣味とかではなく、事業としてやっていくつもりですよ。
そうなんですか?! 無料バーって収益化できるの?!
優秀なエンジニアがたくさん集まるコミュニティとしての『Barloon』は、企業の採用活動の一部を担えるんじゃないかなと思っています。
エンジニア採用の主流は、今でも採用プラットフォームを使ってのリクルーティングですよね。気になるエンジニアを探し、スカウトメッセージを作り込み、返答を待ちます。返答してくれた1割程度のエンジニアと面談をし、マッチすれば内定。
ゴールまでの道のりが遠いですね。非効率だし、お金もかかりそう……。
でも『Barloon』にくれば、いろんなバックグラウンドを持ったエンジニアとはじめから直接会えるんです。企業さんにとっては、圧倒的に効率よく採用活動を進められる場でもありますよね。
そこで企業さんからは協賛という形でお金をいただき、エンジニアと会話をする機会を提供します。リアルな場でのダイレクトリクルーティングという感じですね。
エンジニアにとっても企業にとっても、メリットのある採用の形を作れるということですか?
はい。そもそも今の転職市場って、営業トーク的な採用活動がはびこっていると思うんです。悪いところは隠して良いことしか言わないとか。お酒の場でフランクに、包み隠さず話した方がお互いミスマッチが起こらないと思うんですよね。

ナカタさん

本来は、エンジニア同士の会話の中でプロダクトや技術を知り、企業に興味をもち、「選考を受けてみよう」と思ったエンジニアがアクションを起こすというのが自然な流れだと思います。あくまで純粋な興味に基づいた、ポジティブな転職を生み出したい。だから協賛企業の方も、エンジニアに来てもらいたいなと思っています。
すごい!なんか雇えそうな気がしてきました。
あと『Barloon』が無料でお酒を提供しているのは、そのほうがキャッチーだからです(笑)。有料のエンジニア向けバーなら、六本木の『Hackers Bar』がすでにあります。それと同じものを作っても仕方ないなと思って。
また、もともとのアイデアが勉強会やイベントの「懇親会」からなので、飲食代を取ることはあんまり考えなかったんです。

エンジニアがチャレンジできるコミュニティを作る

『Barloon』に集まるエンジニアって、どういう人が多いんですか?
30代前後の中堅エンジニアが多いですね。スタートアップのCTOから大手で働くエンジニアまで、さまざまな人がいます。学生さんも15%くらいいますかね。

Barloon

みなさんどういう話をしているんですか?
技術の話をしている人が5〜6割。キャリアや組織、会社の話をしている人が3〜4割。1割くらいはそれ以外の話題も話してますかね。みんな酔っ払ってるので、いろんな話をしています(笑)。転職活動をしているエンジニアが、オススメの転職先を相談をしているような場面もありました。
すごい、ナチュラルな交流が生まれているんですね。

Barloon2

エンジニア、特にフリーランスの方は、他のエンジニアと交流する機会を持った方がいいと思うんですよね。ネットワークが広い方がチャンスが増えますから。
チャンスとは?
挑戦の機会です。フリーランスだとどうしても、自分のスキルの切り売りになってしまいがちです。いま持っているスキルの中で単価を最大化しようとすると、得意とする領域の仕事ばかりを受けてしまう。でも開発トレンドについていくためには、やったことのない分野にもどんどん挑戦していかなければなりません。
自分のリソースの8割は今もっているスキルの仕事をに充てて、2割はチャレンジ領域の仕事に充てるといったチャレンジが必要だと思っています。
でも、その2割の仕事を取っていくのがなかなか大変そう。
そうですね。でもその2割はいろんな形で生み出せます。副業でも、趣味でサービスを作るプロジェクトでもいいわけです。『Barloon』で生まれたネットワークがきっかけで、2割の挑戦がどんどん生まれていけばいいなと思っています。
『Barloon』というコミュニティを介して、好循環が生まれればステキですね。
ポジティブなチャレンジが生まれれば良いなと思います。レガシーな技術に向き合い続けることも生存戦略としてはアリだけど、個人的には、より多くの選択肢を持っていたいなと思うんです。「あの案件が終わったら困る」といったジリ貧状態だと、真の自由は得られませんよね。
ウンウン。ライターでも同じことが言えそう!
ゆくゆくは、チャレンジをしたいエンジニアを『Barloon』がバックアップしてあげられるようになりたいです。人を紹介したり、『Barloon』の看板をお貸ししたり。あとはエンジニア向けの合宿所なんかも作りたいな。できれば沖縄とかに(笑)。

まとめ

エンジニアのチャレンジを促しつつ、自身も常に新しい取り組みをし続けているナカタさん。取材を通して、「フリーランスはできないことにチャレンジし続ける姿勢が大切!」だと学びました。

エンジニアなら無料でお酒が飲める登録制バー『Barloon』、ぜひ一度足を運んでみてください!

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