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クラウドコンピューティングがWebアプリ開発にもたらした5つのメリット

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テクノロジーとWebアプリ開発の進化により、データ共有やメッセージの送受信は地球上どこにいても繋がるようになりつつあります。

かつては近隣の友人とネットを通して連絡をとる際、ISDN経由で通信しなければなりませんでしたが、現在はIP通信で簡単に声を届けられるようになりました。そうした高速な新通信技術は、インターネットを地球上に張り巡らせるのに活用が進められています。

そのような通信技術の発達を受け、大手IT企業によって活用されているテクノロジーのひとつが、クラウドコンピューティング(いわゆる”クラウド”)です。

クラウドコンピューティングの概念は、家庭への電力供給と似ています。各家庭の電子機器は、なんらかの変圧システムを通じて送電される電力によって動きますよね。個人で発電機を用意する必要はありません。クラウドコンピューティングも同様に、データが「送電システム」のようなネットワークを通じて転送され、クラウドプロバイダーを通じて提供されます。企業が行うことは、このバーチャルの配信プラットフォームを、データがインターネットを通じて発信元と受信者の間で交換されるように、維持することです。

さて、現在ではほとんどのIT企業がクラウドコンピューティングの技術を活用しています。そうしたIT関連の領域で、今後急速に大きく変化していくであろう領域が、Webアプリ開発です。

Webアプリとは?

インターネットを通じて使用するアプリのことを「Webアプリケーション」と呼びます。社会のデジタル化が進むにつれて、オンラインで直接操作できるアプリの重要度は年々増しています。

オンライン決済、オンライン株式レポート、メッセージサービス、グループウェア……こうした全てのWebアプリはインターネットを通じて運営されています。そして開発者は、それらWebアプリを開発するためのプラットフォームが必要となります。自社でサービスを立ち上げるというのもひとつの方法ですが、コストが高くつくでしょう。そこで役立つのが、クラウドサービスなのです。

クラウドコンピューティングを使ったWebアプリ開発

どんなWebアプリの場合でも、プログラマーが書いたコードをインターネット上で発表するためにサーバーが必要となります。サーバーは定期的なモニタリングを必要とするため、これまでの開発担当チームはアプリの動作を阻害するエラーやバグを見つけるためにサーバーの前に常に座っている必要がありました。

このように、これまでの典型的なWeb開発は決して楽なものではありませんでした。これが、クラウドコンピューティングにオンラインアプリ開発の場を移そうとしている大きな理由のひとつです。

クラウド環境がIT分野にもたらす恩恵は想像以上に大きいのです。プログラマーはわざわざサーバーを持ちたいとは思いません。むしろ開発サービスの正常性や保守性を求めているため、それらを保証しているクラウドのサービスプロバイダーを利用するのは大きなメリットがあるのです。

このように、クラウドコンピューティングはいくつもの素晴らしい恩恵をもたらしています。そしてそれらの積み重ねによって、Webアプリ開発サイクルは確実に変化していきます。

Webアプリ開発におけるクラウドコンピューティングの5つのメリット

今回は、Webアプリの開発サイクルにクラウドコンピューティングがもたらした5つのメリットをご紹介します。

1. 拡張性が高い

Webアプリが成功するカギは拡張性にあるといわれています。実際、より多くのユーザーを相手にするには、アプリをスケールアップする必要があります。クラウドコンピューティングサービスはそうした要請に即座に答えられる理想的なプラットフォームを提供しています。クラウド環境ならば、サーバー増設やハードウェアパワーの増強はとても簡単にできます。

2. コストパフォーマンスが高い

通常、Webアプリを公開・運用するには業務用のデータセンターを立ち上げるか、遠隔のデータセンターに接続するかしなければなりませんでした。いずれも莫大なコストがかかるため、多くの投資を必要としていました。しかし、クラウド環境の登場により、アプリ開発は経済的にも簡単になりました。

クラウド環境なら事前の投資が必要なく、利用量に応じて都度課金が可能です。また、 もしものトラブルの際に代わりが効くように、予備のクラウドサーバーがいつでもスタンバイしています。

3. リソースの迅速な供給

Webアプリ開発において、クラウドサーバーは開発者が必要とするリソースの多くを前もって蓄えています。もともと準備されているリソースを使う方が、わざわざ購入するより迅速に動けるのはいうまでもありません。

さらにクラウドは、リソースの選択肢を潤沢に用意してくれています。ひとつの目的にひとつの道具しか用意されていなかった従来のWebアプリ開発から比べると、その快適さは一目瞭然です。

4.複数のサービスモデル 

クラウドは、開発するWebアプリにふさわしい十分な容量のプラットフォームが使えるように、おもに3種類のサービスモデルが存在します。

  • SaaS(Software as a Service)
  • IaaS(Infrastructure as a Service)
  • PaaS(Platform as a Service)

開発状況に合わせて、柔軟に選択しましょう。

5. 利用可能エリアの拡大

これまでのWebアプリは、ローカルのデータセンターに接続する必要がありました。そのため、開発したWebアプリの利用範囲は地理的に制約を受けていました。しかし、デベロッパーがクラウド環境で開発していれば、地球規模に広がる全てのデータセンターにどこからでもアクセスできます。これは当然、インターネットを通じて世界中のユーザーに利用してもらえる可能性を高めることに繋がります。ユーザーの所在地にかかわらず、Webアプリを利用しても最善のサービスを提供できるのです。

(著者:Prat 翻訳:Yuko Nakamura)

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