あなたは大丈夫?コンテンツ監査から見るWebサイト設計の8つの間違い

”コンテンツ監査”とは、Webサイト上にあるコンテンツを、一定の基準に照らし合わせながら評価する作業のことを言います。

各コンテンツが、それぞれに与えられた役割をしっかり果たしているかどうかを監査することで、コンテンツマーケティングのパフォーマンスを向上させられます。

この記事では、15社の会社でコンテンツ監査を行った筆者の経験から、Webサイトでよくある8つの間違いを紹介します。本記事を参考に、自分の(またはクライアントの)Webサイトを見直してみてください

間違いその1 : CTAが考えられていない

CTA(行動喚起)とは、文字のごとく、ユーザーに行動を促すことを指します。CTAがしっかり考えられているWebサイトは、CVR(コンバージョンレート)も高くなる傾向にあり、より高い集客率や収益へと繋がります。

まずは、各Webページの目的を明確にしましょう。たとえEコマースの会社でなくても、ユーザーにとってほしい行動は何かしらあるはずです。

Webストアを訪れてほしいのなら「ストアを訪れる」ボタンを設置したり、ブログのWebサイトなら関連する記事へのリンクを設置するなど、ユーザーが使いやすくて飽きにくいWebサイトを目指しましょう。

間違いその2 : カスタマージャーニーのコンテンツが不足している

”カスタマージャーニー”とは、ユーザーがサービスや商品を知ってから、購入に至るまでのプロセスを表したものです。これをステージごとに分けて、ユーザーの行動や心理を時系列別に可視化したものを「カスタマージャーニーマップ」といいます。

Webサイトによりますが、一般的には、「認知」「比較」「購入」「顧客維持」のステージに分けられます。

コンテンツ監査では、それぞれのWebページが、カスタマージャーニーのどこに当てはまるか見極める作業を行います。その際によく見られるのが、「購入」以外の「認知」「比較」「顧客維持」に対応するページが見落とされているケースです。

Webサイトの種類によって、ステージの重要度や役割はもちろん変わります。ですが、「比較」と「顧客維持」はどのWebサイトでも重要視されるべきです。

特に、「顧客維持」はとても大事です。一度商品を購入してくれたユーザーは、新規ユーザーよりも値段に対して甘くなる傾向があります。というのも、そのブランドの価値をすでに理解して、認めているからです。

連絡先を知っているのも強みでしょう。メールを有効活用して、常に新しいサービスや製品を彼らにアップデートするように促しましょう。

ここで、それぞれのステージに対応するWebページの例を紹介します。

  • 認知 : ブログ投稿(商品説明、How toなど)、電子書籍、オンラインセミナー、インフォグラフィック
  • 比較 : 製品比較、ケーススタディー、動画
  • 購入 : 商品ページ、製品トライアル、製品デモ、クーポン
  • 顧客維持 : ブログ投稿(商品紹介、成功体験など)、ニュースレター、ソーシャルメディアコンテンツ

間違いその3 : 「お客様の声」が効果的に使われていない

英語のWebサイトにおける「お客様の声」のページは、お客様のお褒めの言葉を集めたページを指します。

実は、多くのWebサイトではこれが効率的に使われていません。お客様の声は、それぞれ適したページに配置することでより真価を発揮します。

たとえば、商品のとてもスムーズな配達が売りなら、配達ページにレビューを載せるといいでしょう。また、商品によってユーザーの悩みが解決した場合は、商品ページにレビューを載せることをおすすめします。

また、とある地域にターゲットを限定してマーケティングを行う場合にも役立ちます。ターゲットにする地域の近辺で購入したユーザーがいるならば、そのレビューを載せましょう。ローカル検索SEOを改善し、ターゲット地域にいる周辺ユーザーからのさらなる認知を見込めます。

適したページに適したレビューを載せる、つまり適材適所を行うことで、より多くのユーザーを惹きつけられます。

間違いその4 : 地域に合わせたコンテンツマーケティングが不足している

もしもあなたのビジネスが地域性を持つ場合、「お客様の声」だけでなく、コンテンツそのものを変える必要があるかもしれません。

例として、自動車販売店のケースを考えてみましょう。

自動車販売店は全国にあり、どこの販売店でもだいたい同じ商品を扱っていますね。その中で成功している販売店は、地域に特化した戦略を取っているパターンが多いです。

たとえば、雪が降る地域なら雪道でも力強く安全に走れる車を、都市部なら一時停止が多くても燃費が良い車を宣伝することで、地域の特徴に合わせたマーケティングを行なっています。

販売部門など他の部門と協力して、よくある質問などを参考にしながら地域に合わせたマーケティングを行いましょう。

間違いその5 : Webサイトに値段を表示していない

多くのWebサイト(特にB2B向けのWebサイト)では、サービスや製品の値段を表示しない傾向にあります。

もちろん、「サービス内容によって値段が変わるから誤解を招きたくない」という意見は多くあることでしょう。それでも、ユーザーは値段を知りたくてWebサイトを訪れることがとても多いです。

実は、値段を表示することは双方向に利益をもたらしてくれます。というのも、見込み客が値段を知った上で連絡してくる場合、値段を聞くためだけに連絡してくる顧客よりも、はるかに大きなチャンスが見込めるためです。

また、値段をWebサイト上に表示することで、見込み客からの信頼を得ることもできます。より多くの情報を公開することで、顧客に対して隠し事をしない、信頼できる会社として認知してもらえることでしょう。

間違いその6 : 専門用語を使いすぎる

ビジネスが成功している会社であっても、Webサイトが同じく成功しているとは限りません。専門用語を使いすぎると、ユーザーが理解できないWebサイトになってしまいます。

そうならないための、ぜひとも参考にしてほしい3つの方針があります。

  1. どんな製品で、ユーザーはなぜその製品を買うべきなのか
  2. 製品はユーザーにどんな利益をもたらすのか
  3. ユーザーの次のステップは何か(CTA)

同様に大切なのが、製品購入後のユーザーを紹介することです。実際にあったケースを使い、ユーザーがその製品で成功した例を教えてあげましょう。これにより、製品に対するさらなる信頼を獲得できます。

間違いその7 : 同内容のWebページが複数ある

最近では、多くのWebサイトがHTTPSを使用するようになってきています。それに伴い、HTTPの古いURLから新しいURLへの転送作業が必要となりました。しかし、多くのWebサイトではまだこの作業が完了していないようです。

転送する方法のひとつが、「301リダイレクト」を使うことです。これは、あるURLから違うURLへの永久的な変更を設定するために使うコードです。これを使うべき場面がいくつかあるので紹介します。

  1. 「index.html」などの拡張子が付いているものとそうでないものが混在している場合
    「example.com」と、「example.com/index.html」が同じWebページを表示している場合です。これはページが重複している状態です。SEO対策としても有効なので、301リダイレクトで重複しているURLをひとつにまとめましょう。
  2. 「http://」で始まるURLと「https://」で始まるURLが、同じWebページを表示している場合
    HTTPと比べて、よりプライベートで安全な通信を行えるのがHTTPSです。「http://」で始まる古いURLは、301リダイレクトで「https://」で始まる新しいURLへと転送しましょう。
  3. コンテンツが同じなのに、URLが異なる場合
    同様の内容のページが複数ある場合は、ひとつのページに301リダイレクトでまとめてしまいましょう。

ちなみに、URLをひとつにまとめて統合することを、「URLの正規化」と呼びます。SEO対策としても有効で、Webサイトの評価を上げることも可能です。興味がある方はぜひ調べてみてください。

間違いその8 : Webサイト内の構造とWebページのリンクが中途半端になっている

Webサイト内の全体的な構造と、それぞれのコンテンツがどうリンクされているかは、コンテンツそのもののクオリティと同じくらい重要です。ですが、これもよく見落とされがちです。

しっかりと計画することで、UXの向上や、検索エンジン評価UPが期待できます。

多くのWebサイトで、ページの数は常に増え続けていると思われます。その中でうまく構築するには、全体の構成を考えつつ、どのページをどこにリンクするのがベストか吟味する必要があります。

たとえばブログサイトで、ホーム画面に戻るボタンがないWebサイトを時々見かけます。UXを考えると、ボタンがある方が使いやすいですよね。このように、ユーザーのことを考えると、自然に答えが見つかる時もあります。

コンテンツ監査を行う際には、リンクされていないページを見かけることも多いでしょう。もし見つけたらメモを取って、あとでしっかりとリンクするようにしましょう。また、リンクのCTAを考えることで集客率UPや収益へと繋がります。

最後に

コンテンツ監査をしていてよく感じることが、Webサイトがいかに主観的に作られているかということです。「これが絶対に正しい」という決まりがないからこそ、ユーザーのことを考えて作ることが大切です。

そして、コンテンツ監査で重視されるポイントは、監査する人の経験により大きく変わるということも覚えておきましょう。

ちなみに筆者の場合は、SEOとコンテンツマーケティングに重点を置いて監査することが多いです。

さまざまな角度からWebサイトを精査して、より使いやすいユーザーフレンドリーなWebサイトを目指しましょう。

(原文:Alli Berry 翻訳:Juri Andou)

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