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『Dappsゲーム』はめちゃめちゃ儲かる?! 仮想通貨・ブロックチェーンが変えるゲーム市場の最新トレンドを聞いてきた【イベントレポート】

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こんにちは!Workship MAGAZINEライターのじきるです!

皆さんは仮想通貨取引をしていますか? 僕は年明けの大暴落で十数万吹っ飛ばしました。マジで辛い。

とはいえ、仮想通貨関連の技術はまだまだ発展途上であり、今後は様々な分野に広がっていくことが予想されます。そこで皆さんにぜひ知ってもらいたいものがあります。それは、ブロックチェーン技術を応用した『Dapps(ダップス)ゲーム』です。『Dappsゲーム』の課金システムには仮想通貨が採用されていて、世界的な流行の兆しを見せています。

 

というわけで今回は、2018年3月19日に渋谷にある株式会社Ptmindのセミナールームで開催された『Dappsゲーム・ミートアップ』に参加してきました!

会場で手を広げるライター・じきる

このイベントでは、Dappsやブロックチェーン、仮想通貨のトレンドに詳しい3名の登壇者が、「Dappsゲームとは何か?」「流行りのDappsゲームは?」「Dappsゲームは今後どうなる?」などの話題について語りました。

今回はこのイベントのレポートをしていきたいと思います!

 

登壇者は以下の3名です。

edindinさん
edindinさん

元金融系SE。2017年春に仮想通貨への興味を持ち、投資を開始。XRP、草コイン、ゲーム系コインが好き。仮想通貨総合メディア『CRYPTO TIMES』運営者の1人。

あぶりさーもんさん
あぶりさーもんさん

Webデザイナー。XRP、BCH推し。仮想通貨界隈で活躍するモデルとして有名。すっごい巨乳

kimさん
kimさん

外資系投資銀行出身。仮想通貨シェアハウス『ゼニハウス』住人。仮想通貨・暗号通貨メディア『BLOCKMAN』運営。今回のイベントの主催者。

猫のキャラクターが1000万円で売れる?!最新のDappsゲーム事情

そもそも「Dapps」とは何なのでしょうか。Dappsは「分散型アプリケーション(Decentralized Applications)」のことで、権限が一箇所に集まっていない非中央集権のアプリを指します。つまり、ブロックチェーンの仕組みを利用したアプリのこと。

Dappsゲームはブロックチェーンの技術を用いた、各権限が世界中のユーザーに委任されたゲームです。

従来型ゲームとDappsゲームの比較図

従来のゲームは、全ての権力がメーカーに集中しています。ゲームのオペレーションはメーカーによって行なわれており、ゲームの利用料やガチャのレアキャラ排出確率なども全てメーカーによって決定されます。また、アクセス集中によるサーバーダウンなども起こり得ます。

一方、Dappsゲームは権力が分散しており、管理する主体が存在しません。ゲームのオペレーションは全て自動で行われ、キャラクターの価格などもプレイヤーの需要によって変動します。もちろん、メーカーが管理するゲームサーバーが存在しないため、アクセス集中によるサーバーダウンなども起こりません。

Dappsについてより詳しく解説した記事はこちら

現在のDappsゲームは”投機的”

Dappsゲームの決済には、イーサリアムを中心とした仮想通貨が用いられています。Dappsの特性上、ユーザー間同士の取引が多く、それゆえゲームキャラクターのユーザー間トレードが非常に多く行われています。
そのようなDappsゲームの最新トレンドを教えてくれたのは、数々のDappsゲームをウォッチしているkimさん。

kimさん「今のDappsゲームはトレード型のゲームが主流で、投機的意味合いの強いものが多いです。昨年11月にCryptokitties(クリプトキティーズ)という猫のキャラクターを売買するDappsゲームがリリースされ、グローバルで流行ったのですが、中には1000万円超で落札されたキャラクターもいます。現在は様々なDappsゲームが開発・リリースされていますが、いずれもトレード要素の高いものばかりです」

Cryptokittiesにて1300万円で取引されたキャラクター

▲『Cryptokitties』にて、実際に253ETH(当時のレートで約1300万円)で取引されたキャラクター。これが1300万円……?!

 

Bitpet

▲ペットを繁殖してトレードするDappsゲーム『Bitpet』。日本語対応しており、日本のコミュニティができつつある。近日スマートフォン版を公開予定

 

Nova Blitz

▲kimさんイチオシのDappsトレーディングカードゲーム『Nova Blitz』。世界初のトレーディングカードゲーム『Magic: The Gathering』の生みの親であるRichard Garfield氏が開発に関わっている

Dappsが日本で普及するには

現在リリースされているDappsゲームは全て海外製であり、またその多くが英語のゲームとなっています。そのため日本人にとって参入障壁がやや高く、日本国内ではまだまだ盛り上がりに欠けているのが実情です。

kimさん「今後、日本発のDappsゲームが出るかが焦点になると思います。ただし、日本でDappsゲームが普及するためには超えなければならない壁が大きく3つあります」

kimさん「1つ目は、法律の問題。Dappsは仮想通貨を取り扱っているので、仮想通貨交換業の申請が必要になるかもしれません。またDappsゲームは投機的要素が非常に強いため、賭博と見なされる可能性もあります」

kimさん「2つ目は、Google PlayとApple Storeへの掲載。プレイヤーを増やすにはこの2つに載せるのが一番手っ取り早いのですが、ブロックチェーン技術を扱っているDappsゲームをGoogleやAppleが認めるかが難しいところです。課金のシステムが従来のものとは大きく異なるので、その共存方法が大きな課題となります」

kimさん「3つ目は、ライトユーザー層の獲得。現在のDappsゲームは課金要素の強いゲームが多く、中高生には手の届きにくいものとなっています。今後無料で始められるDappsゲームが生まれて、ライトユーザーが参入しやすい環境が作られることを期待したいです」

Dappsゲームについて熱く語るkimさん

日本でDappsゲームが流行る可能性はある?

後半パートではedindinさんとあぶりーさーもんさんの対談が行われました。edindinさんとあぶりーさーもんさんは大のゲーム好きで、Dappsゲームにもユーザーとして 手を出しているそうです。

edindinさん「今のDappsゲームは”札束での殴り合い”ですよ。例えばBitpet。近々レースゲームが実装されるとのことですが、今はまだ面白いといえるゲーム機能が実装されていません。いっぱいお金を使ってキャラクターのステータスを上げて、それをトレードするくらいしか出来ません。ただ、ゲームを仕事にできる可能性には魅力を感じます」
あぶりーさーもんさん「私はステータス以外に、見た目にもこだわって育成していますよ。2体のキャラクターを交配させて、好みのデザインのキャラクターを生み出そうと頑張っています。ちなみに、可愛いデザインのキャラクターは高値で取引されているみたいです」

あぶりーさーもんさんとedindinさん

Dappsゲームの魅力は”透明性の高さ”

現在はカードゲームや育成ゲームなどのDappsが大半ですが、それ以外のゲームジャンルに広がっていく可能性はあるのでしょうか。それを教えてくれたのが、現在ゲーム会社に勤務するedindinさん。

edindinさん「決済の手段としてブロックチェーンの技術が用いられる可能性はあります。ブロックチェーンは透明性が高いため、不正行為防止に役立ちます。ガチャの確率なども、ブロックチェーンを参照すれば証明できるでしょうしね。

ただし、多くは部分的な採用にとどまるでしょう。もちろん、ゲームのアイテム等をトークン化して流通させることもできるでしょうが、ゲーム開発者側はアイテムを固定価格で売った方が儲かります。開発者のメリットがないので、あまりそのようなことは行われないでしょう」

edindinさん

日本語のDappsゲームは”カネ”になる

先述の通り、現在リリースされて入るDappsゲームで日本語化されて入るものはごく一部のみです。そのような中、BitpetやEtheremon(イーサエモン)は既にシステムの多くが日本語化されており、日本で人気を博しています。

edindinさん「今のDappsゲームは英語のプロダクトだらけですが、それらを日本語化するだけでかなりのお金になりますよ。日本人って意外とギャンブルが大好きなんで、今の投機的なDappsゲームが日本語化されたらすぐに飛びつきます。実際にBitpetやEtheremonは、日本語化されてから日本人ユーザーがかなり増えましたからね。日本語って、お金になるんです

etheremon

▲キャラクターの育成や対戦が楽しめる日本語対応のDappsゲーム『Etheremon』。某有名ゲームになんとなく似ている

edindinさん「もちろん、日本発のDappsゲームにも期待しています。確かに今はまだ日本国内のルールが整っていないので、上手く開発を進めることができないかもしません。ただ、規制そのものは決して悪いことではありません。正直、今の仮想通貨やブロックチェーン周りの技術は無法地帯ですからね。ICOとか詐欺ばっかりですし!」
edindinさん「規制が整えば、開発者も大手を振るってDappsゲームの開発ができるようになると思います。Dappsゲームはまだまだブルーオーシャンですから、開発者の皆さんはぜひ参入を検討してみてはいかがでしょうか。
ちなみに日本でDappsゲームを作るなら、システムは海外のゲームを参考に、絵だけ『ゆるふわ系』か『エッチ系』にすることをおすすめします。日本ではこれら2つがウケる。『ポケモン』とか『艦これ』とか。あぶりーさーもんさん、エッチ枠で何かDappsゲームに進出してはどうですか?」
あぶりーさーもんさん「(笑)」

あぶりーさーもんさん

Dappsゲームの今後

最後に、Dappsの今後の展開についてお二人が語ってくれました。

あぶりーさーもんさん「規制次第というのもありますが、Dappsゲームは今後流行っていくと思いますね。今もインフルエンサーさんがDappsゲームをTwitterなどで広めていますし。
あとは”キャラクターの売買で1000万儲けた!”みたいな話題が国内から出れば、飛びつく人は多いと思いますよ」
edindinさん「僕もDappsゲームは流行ると思っています。今出ているプロダクトは正直デザインやUIのクオリティが高くないものが多いですが、それでも流行しています。やっぱりゲームでお金を稼ぐって魅力的ですからね。
今後クオリティの高いDappsゲームが現れたら、市場は湧き上がるでしょう。スマホのソシャゲブームに次ぐ、Dappsゲームブームが巻き起こると思っています」

まとめ

いかがでしたか?

Dappsゲームはまだまだ発展途上ですが、将来ソシャゲに代わる大きな市場になる可能性を秘めています。
この機会にDappsゲームを始めて、未来のゲームの姿を覗いてみてはいかがでしょうか?

また、よろしければDappsについて詳しく解説したこちらの記事もご覧ください!

最後までご覧いただき、ありがとうございました!

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