エンジニアの副業は週1からでも可能?副業の例や探し方も解説
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Webや出版物などの形式にかかわらず、情報をわかりやすく整頓する作業は良いユーザーエクスペリエンスを提供するために欠かせない作業です。
特にWebサイトやアプリの情報設計はその重要度が注目されています。
今回は、数多く存在するデータの整理法のなかでも、最も効率的であるとされているLATCHの原則について話したいと思います。
LATCHの原則は、適切な整理方法で分類するための指標。提唱したリチャード・ソール・ワーマン氏は著書「Information Anxiety(情報不安症)」内でこれを5つの帽子掛けと名づけています。
情報の種類は無限にあるように感じるかもしれません。しかし、情報の組織化は5つの軸で成し遂げられます。
LATCHとは、「場所(Location)」、「アルファベット(Alphabet)」、「時間(Time)」、「カテゴリ(Category)」、「階層(Hierarchy)」の頭文字。この5つを適切に使いこなすことで、ユーザーに優しい情報設計ができます。
場所とは、物理的、概念的、空間的な意味のすべてを含みます。私たちは、地図を利用した道案内検索や航路の整理、食材の運搬など、場所を整理することで文明を進化させてきました。
ポケモンGoは場所によって情報を整理するアプリの良い例です。特定のUIインタラクショントリガーや、場所に基づく通知などを含め、場所の整理がきちんとされています。
また、VR/AR技術の登場によって、場所に基づく情報整理は情報設計の項目の中でも重要度が増しています。
いつ使うのか?
方向を示すときやその場所に到達するための最適経路を示すときなど、相対的な位置情報を提供することが重要な場合に利用してください。
名前どおり、情報をアルファベット順に整理する方法です。長いページをスクロールせずとも目当ての情報に直接アクセスできるので、データの量が膨大なサービス内でとても便利な方法です。
Contacts / dribbble
いつ使うのか?
辞書、百科事典、本の索引のように情報を参照できる場合、そして特定の項目に到達するまでの最短アクセスが非直線的な経路である場合に使います。幅広く応用しやすいため、他の方法で整理ができない場合の代替案としても使えます。
この整理方法は最も多く利用されていると思います。人は時間について考えたり、過去のイベントを並べたりすることが好きです。時間順に整理することで、変化の観察や比較がしやすくなります。
Weather app / dribbble
いつ使うのか?
一定の期間内のイベントを比較する場合や、時系列に沿って伝えたい場合は、時間による情報整理が良いでしょう。カレンダーやミーティングのスケジュール、Eメールの受信箱、プロジェクトの計画、Facebookのタイムライン、e-コマースプラットフォームの注文表、メッセージアプリなどがこれに当たります。
類似性や関係性で情報整理が必要な場合、カテゴリを用いて整理します。
私たちの脳も同じような方法で情報を整理しているといわれいるように、人は似たものをグループにまとめるのが本質的に得意なのです。
この方法はアナログ、デジタルに関わらず、多くの場面で使われています。たとえばスーパーマーケットの商品配置にもこの原則が適用されています。異なる野菜、商品をカテゴリーにわけて陳列していますね。他には、ショッピングのカタログやTwitterのハッシュタグなどもこれにあたります。
気をつけなければならないのは、ユーザーによって情報のカテゴライズ基準が違っている可能性があるということです。「植物」という項目があった場合、これを「ぺット」と捉えるか「インテリア」と捉えるかは人によって異なります。誤ったカテゴライズをしないために、ユーザーテストを行いましょう。
Choose category / dribbble
いつ使うのか?
この方法は、項目のレベルがはっきりとしているときに使いましょう。「商品>食品>野菜>にんじん」のように、力関係のある項目を並列させてはなりません。また、この方法は通販においてとても有効です。アルファベットで分類する場合は、ユーザー自身が何を探すのかを決めていなければなりませんが、カテゴリーで分類するなら、その必要はありません。
情報が同じ基準で比較されるときや、大きさによって情報が整理される必要がある場合に使える整理方法です。
小・中・大の区分、最低から最高までの5段階評価、製品のランキングや得点、効果やサイズなどがこれにあてはまります。
Tee Size / dribbble
いつ使うのか?
階層(連続性)は物事を比較する際に使用できる共有された情報整理の指標で、大きさや色を視覚的に操作することで、情報を強調できます。
一度に複数の整理方法を使えば、ユーザーの手間をかけずに情報を探せるようになります。たとえば賃貸アパートの検索サイトでは、場所、カテゴリー、階層、時間、の4項目を掛けあわせていますね。
たくさんのWebサービスがあふれるこのご時世、ユーザー側も、情報をすぐに探しだせるような情報設計がされていることを期待しています。分類上手をめざしましょう!
(翻訳:Kazunari Mino)