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最新技術を駆使して、世界中で開発がすすめられている「空飛ぶ車」を知っていますか?
空飛ぶクルマの導入によって、交通渋滞や満員電車に悩まされることなく通勤できる未来が日本にやってくるかもしれません。
この記事では、昨年4月に一般先行予約を開始した空飛ぶクルマ『AeroMobil4.0』をはじめ、世界で注目を集める「空飛ぶ自動車」を10個ご紹介します。また、10個の空飛ぶクルマについての最新情報や、スカイカー商品化を実現させるための活動を、動画を交えて詳しくお伝えします。
空飛ぶクルマとは、「飛行する自動車」のことです。地上走行機能と空中飛行機能を併せもっており、4〜5人の人間を目的地まで運びます。英語では浮上する自動車全般を、空飛ぶクルマ「flying car」と呼びます。
空飛ぶクルマの開発は、先進国を中心に進んでおり、アメリカの大手配車サービスUberと、米航空宇宙局(NASA)が、2018年5月に「空飛ぶタクシー」実現に向け提携を発表。2023年の実用化を目指し開発に取り組んでいます。
さらに2018年3月には、日本のNECがCARTIVATOR Resource Management(空飛ぶクルマ開発プロジェクト進める団体)と提携し、2020年の実用化に向けて空飛ぶクルマの開発を進めています。
『AeroMobil4.0(エアロモービル4.0)』は、スロバキアの会社が開発した空飛ぶ車。すでにヨーロッパで飛行許可を取得しており、2020年にリリース予定です。
『AeroMobil4.0(エアロモービル4.0)』には、地上を走行する機能と空中を飛行する機能2つがついています。地上を走行する際の最高速度は160km/h。一般的な自動車と同じくらいのスピードで走行でき、さらに空を飛べるというのが、「空飛ぶクルマ」のすごいところです。
1993年に『Aero Mobil1.0』を完成させてから、改良を重ねてきました。2020年のヨーロッパでのリリースと、日本への上陸が楽しみです。
名称 | AeroMobil4.0(エアロモービル4.0) |
定員 | 2名 |
価格 | 1億4,000万円〜1億7,500万円 |
燃料 | ガソリン |
全長 | 6メートル |
走行距離・最高速度 | 700km・160km/h |
飛行距離・最高速度 | 750km・259km/h |
オフィシャルビデオ | AeroMobil 2017 Digital Video |
『PAL-V Liberty(パルヴィ リバティ)』は、オランダに拠点を構えるPAL-V Internationalが開発したフライングカーです。
運転には自動車運転免許のほかにパイロット免許も必要です。2種類の免許を取得して、最後にパルヴィの認定免許を取得すれば、『PAL-V Liberty(パルヴィ リバティ)』を運転できます。
地上を走るときは三輪での走行、空を飛ぶときはペリコプターの形で飛行するという、2つの形状を場合によって使い分けています。ドライブモードからフライトモードへの変形には50km/hの速度と30mの距離が必要です。
名称 | PAL-V Liberty(パルヴィ リバティ) |
定員 | 2名 |
価格 | 6,000万円 |
燃料 | 無鉛ガソリン |
全長 | 6メートル |
走行距離・最高速度 | 1315km・160km/h |
飛行距離・最高速度 | 400km・180km/h |
オフィシャルビデオ | The World’s First Flying Car Production Model Comes to Life |
『The Switchblade(スイッチブレード)』は、アメリカ・オレゴン州に本社を置くベンチャー企業サムソン・モーターズが開発した空飛ぶクルマです。
新幹線のように先の尖ったスタイリッシュな外観が魅力。一般的な空飛ぶクルマが6メートル以上あるのに対して『The Switchblade(スイッチブレード)』は全長5メートルです。一般的な自動車と同じくらいのコンパクトサイズで、収納しやすくなっています。
また、自動車のタイヤは三輪で、水冷V型4気筒ガソリンエンジンを搭載しています。購入者がいちから組み立てるので少しハードですが、組み立てが好きな方にはおすすめです。
名称 | The Switchblade(スウィッチブレード) |
定員 | 1名〜 |
価格 | 1,500万円〜 |
燃料 | 不明 |
全長 | 5メートル |
走行距離・最高速度 | 不明・200km/h |
飛行距離・最高速度 | 不明・305km/h |
オフィシャルビデオ | The Switchblade Flying Car |
『M400』は、カナダのモラーが社で開発した空飛ぶクルマです。4発のダクテッドファンが左右2つずつ付いており、形状は飛行機に限りなく近いですが、地上も走行します。
『M400』は本格的に走る仕様にはなっていません。クルマのように気軽に乗れる飛行機です。フライングカーには珍しい4人乗りなので、よりたくさんの人を乗せて運ぶことが可能です。
名称 | M400 |
定員 | 4名 |
価格 | 1,000万円 |
燃料 | エタノール |
全長 | 21.5 |
走行距離・最高速度 | – |
飛行距離・最高速度 | – |
オフィシャルビデオ | Gstdiscovery: Sky car created by paul moller |
『Lazzarini Hover Coupe(ラッザリーニ ホバークーペ)』は、イタリアのラッザリーニデザイン社が開発した空飛ぶ車です。
1920年代の「イソッタ フラスキー2 ティーポ8」をテーマに、最新技術を搭載しながらも、レトロな外観を意識して作られています。
『Lazzarini Hover Coupe(ラッザリーニ ホバークーペ)』の魅力は、タイヤが装着されていないこと。道路を走行する際は、道路から少し浮上した状態で走るので、タイヤが必要ありません。未来感が半端ではありませんね。
名称 | Lazzarini Hover Coupe(ラッザリーニ ホバークーペ) |
定員 | 2名 |
価格 | 不明 |
燃料 | 不明 |
全長 | 4.5メートル |
走行最高速度 | – |
飛行最高速度 | 550km / h |
オフィシャルビデオ | Lazzarini Hover Coupe |
Lazzarini Hover Coupe(ラッザリーニ ホバークーペ)
『The Parajet SkyCar(パラジェットスカイカー)』は、海外で開発された空飛ぶ車です。2008年11月に、イギリス・バーミンガムのスポーツ・レジャー航空ショー「SPLASH」に出たプロトタイプです。
通常の走行機能・飛行機能に加えて、見た目がスタイリッシュ。実際に空を飛んでいる様子がYoutube掲載されているので、ぜひご覧ください。
名称 | The Parajet SkyCar(パラジェットスカイカー) |
定員 | 2名 |
価格 | 700万〜 |
燃料 | ガソリン |
全長 | 不明 |
最高走行速度 | 185km/h |
最高飛行速度 | 56.3km/h |
オフィシャルビデオ | The Parajet SkyCar’s First Flight |
The Parajet SkyCar(パラジェットスカイカー)
『The Transition(トランジション)』は、車の地上走行機能とフライト機能を併せ持った空飛ぶ車です。2座席が折りたたみ式で備わっており、航空機の要素を強く持っています。
『The Transition(トランジション)』は4人乗りで、フライトモードの最大速度は322km/h。長い滑走路を必要としない垂直離着陸方式なので、空港以外の場所でも乗り降りが可能です。
パラシュートやエアバッグ、荷重制限シートベルト、安全ケージなど、命を守る機能がこれでもかと装備されています。
名称 | The Transition(トランジション) |
定員 | 2名 |
価格 | 不明 |
燃料 | 無鉛ガソリン |
全長 | 6.5メートル |
走行距離・最高速度 | – |
飛行距離・最高速度 | 645km・160km/h |
オフィシャルビデオ | The Transition® Is… |
『TF-X』は、テレフギア社が開発している空飛ぶクルマです。
垂直離着陸方式なので滑走路が必要ありません。長い滑走路が必要な空港以外でも運用できます。フライトスピードは322km/hで、4人乗りで自動運転技術も搭載されます。いたれり尽せりな空飛ぶクルマですね。
名称 | TF-X |
定員 | 4名 |
価格 | 不明 |
燃料 | 無鉛ガソリン |
全長 | – |
走行距離 | 800 km |
飛行速度 | 320km / h |
オフィシャルビデオ | The Terrafugia TF-X™ |
『Neva AirQuad(ネバ エアクッド)』は、電気で動く空飛ぶ自動車です。
フライト時の最高時速は80km/hで、飛行時間は20分〜30分です。アメリカとEUのLight Aircraft認定のもとで開発しています。
完全電気自動車なので、燃料補給は電気自動車の充電ステーションで直接充電したり、バッテリーにしたりと、燃料補給方法はさまざまです。
名称 | Neva AirQuad(ネバ エアクッド) |
定員 | 1名 |
価格 | 不明 |
燃料 | 電気 |
全長 | – |
走行距離・最高速度 | – |
飛行速度 | 80km/h |
オフィシャルビデオ | – |
『Lilium(リリウム)』は、世界で初めて全電気式の垂直離着陸ジェット機を搭載した空飛ぶクルマです。
垂直離着陸を可能にすることで、滑走路や飛行まで距離(通常は30kmくらい)が必要なくなり、空飛ぶクルマへの乗り降りをスムーズにします。
また、『Lilium(リリウム)』の別名は「空飛ぶタクシー」で、アプリのボタンひとつで空飛ぶタクシーを呼べます。2025年にリリース予定ですが、商品化が今から楽しみですね。
名称 | Lilium(リリウム) |
定員 | 2名〜5名 |
価格 | 不明 |
燃料 | 電気 |
全長 | – |
走行距離・最高速度 | – |
飛行速度 | 300km/h |
オフィシャルビデオ | The Lilium Jet – The world’s first all-electric VTOL jet |
いかがでしたか?
『AeroMobil4.0』をはじめ、いくつかの「空飛ぶ車」が商品化されはじめています。まだ試験段階なので、日本で「空飛ぶ車」が一般的に使われるようになるのは、まだ先かもしれませんね。
しかし、空飛ぶ車が本当に実現すれば、CO2の排出量削減や交通渋滞の解消につながります。これからも、世界各国の空飛ぶ車についてのニュースから目が離せませんね。