即現金確保・クレカ支払いを先送り!?フリーランス必見、生き延びるためのカス金策メソッド
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突然ですが、フリーランスのみなさんが思ってそうなこと、ちょっと言わせてもらってもいいですか?
「仕事して対価が振り込まれるまでの期間、長すぎる……」
思ってませんか!?「こっちがモノ買うときは即支払うのに、こっちが納品したときは1~2ヶ月後の支払いなの、なんで~(泣)」って思ってるの、私だけですか!?
フリーランスの場合、会社員と違って「納品」と「支払い」に結構なタイムラグがあるので、バリバリ毎日働いて売上は立っているのに、手元の現金が心もとない……なんてこと、ありますよね。
しかも、全ての備品を自分で揃えないといけない個人事業主は、「突然PCが壊れて数十万円単位の出費が急に発生!」なんてことも……。
ということで、今回は緊急時に役立つ「手っ取り早く現金を確保する方法」と「支払いを先送りするクレカ活用術」をお伝えします。
「ボーナスがない個人事業主でも、実はクレカのボーナス払い……使えるよ!! 」
といった話をします。キャッシュに余裕がある人にも役立つ内容なので読んでね!
就職しないまま大人になってしまったライター。大学卒業1年後に開業届を提出し、それから個人事業主としてゆるく令和をサバイブ中。代表作に「図書館の資料修復技術を駆使してカピカピになったポイ捨てエロ本を蘇らせる」(X:@shugou17)
目次
「とにかく現金が底を突きそうでやばい!」という場合に心強いのが、タイミーなどのスキマバイトやUber Eatsなどのギグワーク。
とくにスキマバイトは、働いた後にすぐに給料が振り込まれる「とっぱらい」での給料受取が可能なアプリが多いので、緊急時には頼れる存在になるでしょう。
中には「キッザニア(職業体験)気分で働いてる」なんて人もいるくらいなので、直近でお金に困っていなくても、気分転換も兼ねて利用するのもアリかもしれません。
また、最近はスキルシェアやクラウドソーシングなどのサービスも充実しています。こうしたサービスは、自力でゼロから営業して案件を獲得するよりも早く案件を獲得できるので、緊急時に仕事を探したい場合に活用できます。
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働くほかに、現金を確保する方法として「持ち物を売る」という手段もあります。
「でも、ヤフオクとかメルカリって、なんかめんどくさい……」そう思っている方、多いのでは?
しかし、最近のフリマアプリはかなりお手軽に出品できる機能が充実しており、誰でも手間をかけずに不用品を出品できます。
例えばメルカリの場合、宛名を入力しなくても匿名で発送してくれるシステムや、商品画像をアップロードするだけでAIが出品情報を自動入力してくれる機能が導入されています。
▲最近のフリマアプリは、大部分の作業をAIが自動でやってくれます
それでも面倒だという人には、公園などで行われるフリマもオススメです。不用品をまとめてレジャーシートに並べるだけでOKなのであまり手間がかかりません。私もいらなくなったカセットやミニカーなど、ある意味ガラクタと呼べるような物を並べて売った経験がありますが、意外にも買ってくれる人がいるものです。
都内で出店する場合、最近はインバウンドのお客さんもかなり多いので、日本人なら見向きもしないような民芸品などを喜んで買ってくれることも!
あなたがいらないと思っている物も、もしかしたら、誰かにとっては「お金を出してでも欲しい」ものかもしれません!!
さて、ここまでは「現金を確保」する話をしてきましたが、ここからは「支払いを先送りにして急場を凌ぐ」方法についてお話します。
実は、個人事業でもクレカの支払いを”無料で”簡単に先送りする方法があるんです!
誰にも頼れない個人事業だからこそ、今回紹介する支払い先送り術を上手く活用して、緊急事態を乗りこなせるようになりましょう!
ボーナス払いとは、クレジットカードの利用料金を次のボーナス時期に支払う方法です。
支払いのタイミングはそれぞれクレジットカードごとに異なりますが、基本的に夏は7月~8月、冬は12月~1月に設定されます。つまり、2月に20万円のPCを購入した場合、ボーナス払いにすれば7月~8月まで支払いを先送りできちゃうんです!
そして驚くことにこのボーナス払い、最大半年ほど支払いを先延ばしできちゃうのにもかかわらず、なんと手数料が無料です(ボーナス2回払いなどは有料)。そうです、無料なら使わない手はないですよね!?
そして、実はこのボーナス払い、ボーナスが支払われる会社員だけでなく、個人事業主でも利用できます。
一人親方である個人事業主は、PC・カメラなどの仕事道具が急に壊れたら全て自腹なわけで、突然数十万の出費が発生するなんてことも……。
そんな時にクレジットカードのボーナス払いを活用すれば、手数料0円で支払いを先送りできるので、緊急時には強い味方になってくれるのです。
▲支払いのタイミングをコントロールして、手元資金の枯渇を防ごう
ちなみに、このタイムラグを利用すれば、「手持ちの資金をボーナス払いの時期まで積立投資にまわす」といった運用もできそうです。その点では、緊急時のみならず普段から活用できるテクニックとも言えますね。
ただ、ボーナス払いは支払いを長期間先延ばしできてしまううえ、支払額の分割はナシ。しかも支払月には通常利用分の請求も一緒にやってくるので、後先考えずに使いまくると相当な金額が請求されます。
あくまで利用は計画的に、支障のない範囲で活用しましょう。個人事業主もボーナスあればいいんだけど、当然無いからね……。
クレジットカードは、1回目の支払日に全額を支払う「一括払い」と、複数回の支払日に分けて支払う「分割払い」があります。
分割払いでは一度の出費額を小さく抑えられますが、その分手数料がかかってしまうのであまり気軽には利用できませんよね……。
と思いきや! 実は「2回払い」は手数料無料で使えちゃいます!
そう、実は手数料が発生するのは3回以上に分割した場合で、2回までは手数料無料で利用が可能です。(海外クレカは有料の場合もあるが、国内発行のクレカはほぼ無料で使える)。
例えば10万円の決済を2回払いにした場合、5万円を1回目の支払日に、残りの5万円を2回目の支払日に支払います。要するに利用料金の半額分を1ヶ月先延ばしできるわけですね。
ボーナス払いほど先延ばしはできませんが、ボーナス払いよりも使用可能な店舗が圧倒的に多く、オンラインストアでも対応している場合が結構あるので、「納品したのに翌月末払いだから売上がまだ入金されてない!」なんて時も入金タイミングに合わせて出費のタイミングを調整可能に!
ボーナス払いは「分割無し」「最大半年ほど先延ばし」なので、支出がボーナス月に偏りすぎてしまうのですが、2回払いは「支払額が2分割になる」「先延ばし期間は1ヶ月だけ」という、先延ばししすぎない&ほどよく出費ダメージを分散してくれる設計になっているので、初心者はボーナス払いよりも2回払いがオススメです。
ボーナス払い・2回払いを利用するときは、お会計時に「ボーナス払いで」「2回払いで」と店員さんに伝えればOKです。ただ、店舗によっては対応していない場合もあるので、事前に利用が可能か確認しておくとスマートです。
オンラインストアでボーナス払い・2回払いを利用する場合、対応している店舗では決済時に支払回数を選択する画面が表示されるので、「ボーナス払い」「2回払い」を選び決済します。
カードによっては一括払いの決済を後からボーナス払い・2回払いに変更できますが、「後から変更しても無料なカード」「後から変更すると手数料が発生するカード」「後からは変更できないカード」など仕様は様々なので、自分のカードはどのような仕様になっているか事前に確認しておきましょう。
クレカの利用額にかかわらず、月々一定の金額を支払う方式の「リボ払い」。
支払いを毎月一定に保てるので一見すると便利そうですが、リボ払いは手数料がかなり高額なうえ、「毎月一定金額の支払い」という仕様上、支払い期間が長期間に及びやすいので、緊急時でも手を出すのは辞めましょう。
気軽に利用し始めると、結果として高額な利息を払い続ける羽目になりかねません……。
ポイント還元が大盤振る舞いのクレカなどでは、初期段階でリボ払いに設定されているケースもあるので、「自分では設定しないから大丈夫!」と思っている方も油断できません。
「知らぬ間にリボ払いに!」なんて事態を避けるために、クレカ契約時はリボ払いの枠を「0円」に設定しておくのをオススメします。
「個人事業主は社会人と違ってローンが通りにくい」という話を聞いたことはないでしょうか?
これは間違いではないのですが、個人事業主でもクレジットカードを定期的に利用し、遅延なく支払いを行えば、個人の信用情報であるクレヒス(クレジットヒストリー)に良好なデータが記録され、ローンや融資を受けやすくなります。
逆にクレカやローンの利用履歴や返済記録が一切ないと、社会人と違って固定給のない個人事業主はローンや融資を受けづらくなることも……。なので、適度にクレカを利用しクレヒスを育てておくことをオススメします。ポイント還元率の高いクレカなら、ポイ活としても活用できます。
ポイ活で50万円得して50万円失ったポイ活ガチ勢が教える「やるべきポイ活」と「やめるべきポイ活」
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ちなみに、ボーナス払いや2回払いを利用しただけで信用情報に傷がついたり、悪影響を及ぼすことはありません。ただ、当然支払いが遅れると信用が落ち、クレヒスに影響を及ぼす可能性があるので、その点は気をつけましょう。
個人事業主でクレヒスがブラックになったら、かなり生きづらくなると思うので……。
会社員と違って「納品」と「支払い」にタイムラグがあるフリーランス。
売上の入金タイミングは自分でコントロールしようがありませんが、だからこその自衛手段として「現金を確保する術」&「支払いを先送りする術」を把握しておくと、個人事業主としてのサバイバル力を高めることができます。
どんなに売上があっても、手元の現金がなくなってしまっては強制退場せざるを得ない個人事業主。いざという緊急時のために、収入だけでなく支出をコントロールする術も活用してみてください……!
(執筆:シュゴウ、編集:夏野かおる)