エンジニアの副業は週1からでも可能?副業の例や探し方も解説
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スギやヒノキなどの植物の花粉が原因となり、くしゃみや鼻水などのアレルギー症状を起こす花粉症。特に今年(2021年)は約2年毎に訪れる花粉の飛散量が多い年となっているようです。そこで、今回は分析ツール「Dockpit」を使って、花粉症ユーザーがどんなことに興味関心があるのかなど、季節特有の悩みである「花粉」に関連するキーワードに着目して調査・分析をしてみました。
まずは、「花粉」と検索したユーザーが直近2年間でどの程度いるのかを見てみましょう。
検索ユーザー数は2020年も2021年も2月がピークとなっており、その後は徐々に下降傾向にあります。各年の2月の前月比は、2020年は4.4倍、2021年は3.6倍と急激に増えていることがわかります。
花粉は1年中飛散していますが、スギ花粉が多くなる2月から3月にかけて、ネット上で積極的に情報収集しているようです。
では、次に「花粉」検索ユーザーの直近1年間のデモグラフィックを見てみましょう。
性別では59.6%と女性が多い結果に。年代別ではネット全体利用者と比較すると20代~40代が多く、特に20代、30代の若年層が検索していることがわかります。
続いて、「花粉」の検索ワードランキングを見てみましょう。
上位には『花粉 今日』、『5月 花粉』、『花粉 いつまで』の順でランクイン。特に『5月』や『6月』など“月”との掛け合わせ検索が目立ちました。
春先にピークを迎えるスギやヒノキ以外にも、イネ科の飛散量が多いのは『5月』と『6月』、ブタクサ属の飛散量が多いのは『9月』と『10月』であることや、『今日』や『いつまで』、『時期』などのワードから飛散状況を知りたいニーズが読み取れます。
次は、「花粉」の掛け合わせワードを見てみましょう。
最も検索数が増える2月に絞って2020年と2021年を比較してみました。赤字は「対策グッズ」、青字は「飛散状況」、緑字は「症状」として色付けしています。
まずは、「対策グッズ」に関して見てみると、2020年、2021年ともに「対策グッズ」ワードが多数占めていることがわかります。上位には『目薬』や『薬』などがランクインしており、花粉症の人にとって鼻水や鼻づまり、くしゃみ、目のかゆみなどの症状を少しでも緩和したいという思いが強く表れた結果となっているようです。『マスク』が2020年に上位にいるのは、新型コロナが影響していることが考えられます。また、2021年に新しく仲間入りしているのが『レノア』でした。P&Gが期間限定で販売している『レノア 花粉ブック』の洗剤が注目されているようで、衣類から花粉をガードすることも対策の1つのようです。『レノア』は唯一、商品名検索されていたことも特徴的でした。
「飛散状況」では、今年は花粉の飛散量が多いこともあり、2021年は上位に『今日』や『飛散状況』のワードが挙がっています。『2021』や『2020』の“年”との掛け合わせも多く、その年の花粉情報をいち早く知りたいという思いもうかがえました。また、2020年は新型コロナが流行り始めた頃ということもあり、外出する機会が減ったのか「飛散状況」に関するワードは中盤以降となっていました。
「症状」を検索している人は意外と少なく、症状よりも「対策グッズ」や「飛散状況」を検索している人が多いことがわかりました。
続いて、2021年2月の掛け合わせワードをユーザー属性別(縦軸:年齢、横軸:性別)にマッピングしてみたところ、男女ともに多かったのは『目薬』や『空気清浄機』など対策グッズでした。
また、女性は検索ワードが多様で、『薬』や『対策』などの対策グッズの他に、『2021』、『今日』など情報に関するワードも多く見られました。男性は女性ほど掛け合わせワードが多くなく、『マスク』や『時間帯』、『効果』などのワードが目立ちました。性別や年齢によって検索ワードが異なることがわかりました。
さらに、キーワード同士のつながりを可視化したワードネットワークを見てみました。ワードネットワークでは、掛け合わせ検索件数が多く関連性が強いワード同士が線で繋がっており、それにより潜在的な興味関心を把握することができます。
その結果、「花粉」検索ユーザーの興味関心は『空気清浄機』『今日』『目薬』『2021』『薬』に分類され、以下のことが考えられます。
最後に流入サイトのランキングを見てみました。
トップは天気予報専門メディアであり、花粉飛散情報も提供している『日本気象協会』でした。メディアサイトは他に3位の『Weathernews』、8位の「花粉症ナビ」を提供している『協和キリン』がランクイン。花粉症の症状に悩んでいるユーザーにとってシーズンを乗り切るためのコンテンツが載っているメディアサイトは人気のようです。
また、製薬会社の公式サイトも多くランクインしており、2位の『エスエス製薬』や4位の『大正製薬』、5位の『久光製薬』、10位の医薬品を購入できるオンライン薬局『ミナカラ』となっていました。各サイトの流入ページを見たところ、上位は商品のページではなく花粉情報に関する対策ページが多いことから、花粉症ユーザーは様々な手段で情報を探して解決したいということがうかがえました。
今回は「花粉」について調査しました。
予防や花粉症対策グッズの情報収集が最もピークをむかえるのは2月で、シーズン毎でニーズに差はあるものの、飛散状況や症状を緩和する対策グッズなどの需要が特にあることがわかりました。
その年のトレンドやユーザーのニーズの変化を取り入れた情報を提供することで、効率的に集客できそうです。また、「花粉」のように、季節性やピーク性が高いテーマは、検索が増え始めるタイミングを把握し、準備することが重要と言えそうです。
(執筆:マナミナ編集部 提供元:マナミナ)