エンジニアの副業は週1からでも可能?副業の例や探し方も解説
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クラウドコンピューティングの代表格である『AWS』(アマゾンウェブサービス)。現在さまざまなプロジェクトのインフラとして活用されているAWSについて専門的な知識と経験を有しているAWSエンジニアは、フリーランスとして案件を豊富に受注しながら活躍できます。
今回は、フリーランスで働くAWSエンジニアの仕事内容や年収、需要などについて紹介していきます。
目次
フリーランスのAWSエンジニアには以下の2つの特徴があります。
これらについてひとつずつ紹介していきます。
IT業界におけるさまざまなプロジェクトで用いられているクラウドコンピューティングのAWSについて専門的なスキルを持っているエンジニアは、多くの場合はAWSだけではなく、その他のクラウドサービスについても扱いに長けています。
なぜなら、そのようなAWSエンジニアはAWSのみならず、インフラエンジニアとしての経験も持っているからです。インフラエンジニアの仕事は幅広いのですが、なかでも現在活躍しているインフラエンジニアは、プロジェクトに最適な開発環境や運用環境を各種クラウドサービスを利用して設計し構築するスキルを獲得しています。、
AWSを用いたプロジェクトにとって、もっとも最適な開発環境や運用環境を設計し構築するAWSエンジニアは、広い視野でサービス開発を考えることが得意です。
なぜなら、最適な設計と運用のためには、「サービスがどれほどの規模で運用され、どの程度のペースで改修が入るのか」「開発していく工程の中でどのような環境構成なら効率よくプロジェクトを進めていくことができるのか」など、多くの知識が必要とされるからです。
「開発できればそれでよい」「運用さえできればそれでよい」
インフラエンジニアは、そのような狭い視野では仕事をこなすことができません。そのなかでもAWSエンジニアは、AWSを利用した自動化でどれだけテスト工数を削減し品質を保持するのかなど、開発と運用を力強くサポートする役割を担っています。
プロジェクトの想定と評価を多面的に行い、もっとも適切な環境を構築するAWSエンジニアはプロジェクトの開始から終わりまで、常に必要とされる重要なポジションなのです。
多岐にわたる機能とサービスを提供するクラウドコンピューティングのAWS。そのサービスが幅広いことと同様に、AWSエンジニアの仕事もまたさまざまな内容のものがあります。
仕事の内容を大きく分類すると、AWSエンジニアの仕事は以下の2つのフェーズに分けることができます。
AWSエンジニアのおもな仕事内容について、ひとつずつ紹介していきます。
プロジェクトの初期は、AWSを用いたITインフラの設計と構築を行います。
要件定義から参加し、どのようなAWSインフラが最適なのかを分析し提案するのがAWSエンジニアの役割です。その提案が通れば、実際に構築するAWSインフラの設計を行います。運用するための環境だけではなく、開発に必要な環境や、テストを実施するテストマシン群についても、どのような構成が最適かを分析する必要があります。
こういった設計フェーズが終われば、次はその設計に従いAWSインフラを構築するフェーズに入ります。AWSエンジニアは、AWSマネジメントコンソールから各種サービスの設定を施していきます。
プロジェクトの後期は、AWSを用いたサービスの適切な運用と監視を行います。
運用中のサービスに何か問題が発生していないかを監視したり、発見した問題の原因調査を行ったりします。
またサービス運用中にも、今後継続的に行われていくサービスの改修をスムーズに行うために、AWSのサービスを利用して各種タスクの更なる効率化や自動化を施していきます。AWSは運用フェーズにおけるさまざまな業務を自動化できるので、今後の運用や監視にかかるコストを減らしていくことができます。
AWSエンジニアの平均年収はおよそ650万円、案件単価は平均50万円〜100万円です。
専門的なAWSのスキルを持ったインフラエンジニアが少ない現状のため、高度なスキルを持ったAWSエンジニアは、比較的高単価な案件を狙いやすいです。
高度なAWSスキルを持つエンジニア向けの案件には、たとえば次のようなものがあります。
案件単価 | 110万円/月 |
プロジェクトの概要 | 新規事業に伴うインフラ構築 |
必要なスキル/経験 | AWSの実務での設計と構築経験、Dockerコンテナを扱う知識 |
あればよりよいスキル/経験 | インフラ構築に関する3年以上のプロジェクトリーダー経験 |
一方、AWS自体の経験が浅くとも、インフラエンジニアとしての経験とスキルを持っているエンジニアにもAWS案件はあります。
この場合は、前述の専門的なAWSスキルを持ったエンジニア向け案件よりは受注額が低くなりがちですが、AWSエンジニアとしての経験とスキルを獲得し、今後の高単価案件の受注につなげることができます。
AWS歴の浅いインフラエンジニア向けの案件には、たとえば以下のようなものがあります。
案件単価 | 60万円/月 |
プロジェクトの概要 | 企業向け販売管理システムのAWS移行 |
必要なスキル/経験 | AWS設計と構築の経験(経験が浅くとも今後学習していく姿勢がある)、RDBの知識と経験 |
あればよりよいスキル/経験 | アジャイルに関する知識がある |
経験が重視されるインフラエンジニアの仕事。AWSエンジニアとして活躍していくには、まずは経験が浅くても参画できるプロジェクトから始めて、徐々に自身のスキルを高めていき、より高額な案件を受注できるよう狙っていくことをおすすめします。
AWS案件でより高い報酬額の案件を受注できるようになるには、さまざまな案件に参加して、さまざまなパターンのAWSインフラ設計と構築に携わることが大切です。
似たような案件だけを受注していても、得られる経験は限られてしまいます。さまざまなプロジェクトに携わり、プロジェクトの内容に応じて適切なAWSの設計や構築ができるようになると、AWSエンジニアとして高く評価され、年収と単価がともにアップします。
また、資格の取得も有効です。AWS認定資格のほか、LPICなどのLinux系の資格も持つとより高単価の案件を受注しやすくなります。
フリーランスのAWSエンジニアになるには、以下の3つのスキルが必要です。
これらについてひとつずつ紹介していきます。
AWSエンジニアとして活躍するのであれば、当然必要とされるのがAWSを使いこなすスキルです。
AWSはとても多くの機能とサービスを有しており、少しかじった程度ではサービスを知り尽くすことはできません。専門的なAWSエンジニアとして働くには、AWSについて自らしっかりと知識を得て、実際にそれを使いこなすスキルが必要です。
求められる専門性の高さから、サービスを提供するAmazon自身が認定するAWSの資格が用意されています。AWS認定資格は、「基礎コース」「アソシエイト」「プロフェッショナル」の3段階の難易度と、「アーキテクト」「運用」「開発」の3つのジャンルで分類されており、順々に取得していけば、AWSについて効率よく網羅しながらスキルを獲得していけます。
とくに「プロフェッショナル」の資格を持っていると、より多くの案件を高単価で受注できるようになります。認定資格も利用して、AWSについての専門性を高めていきましょう。
AWSエンジニアとして活躍するには、AWSのみならず、その知識やスキルの土台として、インフラエンジニアに必要とされる幅広い知識と経験が必要です。
インフラエンジニアの仕事は多岐にわたります。要件定義における適切なITインフラの選択からはじまり、設計、構築、運用、保守など、プロジェクトのさまざまな場面で必要とされるインフラエンジニアの能力。快適なIT環境の構築は、開発者やサービスリリース後の利用者にとって大変重要なものなのです。
これらインフラエンジニアとしてのスキルは、AWSエンジニアとして活躍するうえでも必要とされます。AWSをただ使いこなすだけではなく、インフラエンジニアとしてさまざまなプロジェクトに参加し、「どうすれば開発者や利用者にとってストレスのないITインフラを構築できるか」という鋭い着眼点を養えば、AWSエンジニアとしてより一層の活躍を見込めます。
AWSエンジニアとして活躍するにあたり、忘れてはならないのがデータベースの知識です。
システムが素早く応答し、かつメンテナンスや機能の拡張、不具合の調査等をスムーズに行えるサービスを作るには、その根元で適切なデータベースが設計されていなければなりません。最適なデータベースの設計は、ITサービスのインフラにおいて、安定稼働と将来の拡張性という大変重要な立ち位置を担っているのです。
案件にもよりますが、インフラエンジニアが「最適なデータベースの設計」を担当するプロジェクトが多いです。
企業の情報資産の中核であるデータベースを適切に扱うスキルを獲得すれば、プロジェクトをより強力にサポートできます。インフラエンジニアはもちろんのこと、AWS専門のエンジニアとして活動する場合も、データベースの知識とスキルを高めればより高単価の案件を受注できるようになります。
結論から言えば、AWSエンジニアの需要と将来性は高いです。
多くの企業やプロジェクトがインフラとしてAWSを利用している現在、AWSエンジニアは常に高い需要を維持しています。しかもインフラ系のエンジニアは数が少なく、なかでもAWSを専門的に扱えるエンジニアは限られているので、AWSエンジニアはどのプロジェクトにおいても不足する傾向にあるのです。
また、さまざまなことができるAWSは、サービス提供元であるAmazonの力強いバックアップを受けながら、日々新たな機能の追加やサービスの拡張が行われています。AWS以外にも有力なクラウドサービスはありますが、そのような競合他社のサービスに負けない強さと信頼を得ているAWSは、今後も将来性を期待できるクラウドサービスです。
AWS案件の在宅やリモート案件は、あまりありません。
企業の情報資産と密接につながるインフラエンジニアは、在宅やリモート案件が少なく、それはクラウドコンピューティングのAWSを専門的に扱うAWSエンジニアであっても同じです。
しかしながら、AWSはあくまでクラウド上のサービスなので、各企業が守るべきセキュリティの問題を解決することができれば、AWS自体の操作は可能です。ですから、現在はリモート案件が少ないAWSエンジニアの仕事も、将来的には少しずつリモート可能な案件が増えてくるかもしれません。
未経験からフリーランスのAWSエンジニアになるのは難しいです。
なぜなら、企業の情報資産と密接につながるインフラ系のエンジニアは、実際の案件に参加しながらでなければ経験を積みづらいからです。プロジェクトのメンバーを採用する側も、経験を重視してインフラエンジニアを採用する場合が多いです。
ですから、フリーランスのAWSエンジニアとして活躍したいと考えるのなら、まずインフラ系の仕事に携わることができる企業に入社し、そこでインフラエンジニアとしての経験を積んだうえで独立する方法がおすすめです。
また、フリーランスとして案件を受注したいのであれば、クライアントからの信頼を獲得するためにも、AWS認定資格を取得しているとよりよいでしょう。インフラエンジニアとして仕事をしながら、AWS認定資格の勉強も進めて知識とスキルを着実に身につけていくことがおすすめです。
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執筆:sig_Left
編集:Workship MAGAZINE編集部
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