エンジニアの副業は週1からでも可能?副業の例や探し方も解説
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ユーザーリサーチのひとつであるUXリサーチでは、ユーザーが製品をどのように使うのかを、あらゆる角度で分析します。サイトやアプリの構成がどうなっているのか、どのような場面で使われているのか、ユーザーがインターフェースをうまく使えているのかなどを考慮しましょう。
UXデザインの目的は、ユーザーが製品をしようするときの体験を向上させることです。ターゲットに対する理解を深めれば深めるほど、製品を競合から差別化させ、ユーザーにとっての理想の製品に近づけられます。
不思議なことに、UXリサーチはデザインプロセスを遅らせる無駄な時間であると考えているデザイナーが多いようです。しかし、実際にはその逆で、素晴らしい時間の節約になります。UXリサーチをすることによって、ユーザーの行動や思考がどのようなものかひとりで悩んだりせずに製品をデザインすることができます。ひとりでいろいろと悩む時間をなくし、効果的に問題と向き合うことができます。
また、UXリサーチを躊躇うデザイナーの中には、費用が高すぎると思っている人も多いようです。しかし、最初からプロジェクトの正しい方向を示してくれるため、試行錯誤せずに済み、結果的に安く済ませらます。
ターゲットの行動を分析することで、デザイナーはリスクを最小限にし、求める機能を備えた製品をつくることができます。しっかりとしたユーザーとの面談を何回か行うだけで、重要な視点やデータを発見することができるでしょう。
どのターゲットも同じものを求めているように見えるかもしれませんが、ターゲットの中にも違いがあり、その違いを理解することで視野を広げ、製品 / 体験を向上させることができます。ユーザー調査をすることでその違いを知ることができ、それによって一貫性を保ちながらもどのターゲットグループのユーザーにとっても魅力的な製品をつくることができます。
メンタルモデルとは、人々が周りの環境をどう認識しているかというものであり、ターゲットのそれを理解することはとても重要です。ユーザーの見方、考え方を理解することで、ユーザーの思考に沿った製品をつくることができます。
ターゲット層がかなり広い時に、素早くそれぞれのユーザーが求めているものを知る上で便利です。アンケート調査はメールなどを通して送ることもできるため、情報取集を素早く、安くすることができます。
アンケートの他にも、人種別の調査を行うことでユーザーをよりうまく理解できることもあります。例えば、筆者が国際向けの製品を開発していたとき、多様な人種のユーザーにとって魅力的なデザインが必要でした。そのため、複数の場所に出向き、それぞれのユーザーグループについて調査を行いました。
コンテキスト調査、とは製品の使われる場面を理解することのできる調査です。この調査では、ユーザーが実際にどのような場面で製品を使っているのかを観察する必要があります。そのため、その時にユーザーが直面する問題や、何を目的に使っているのか理解することができます。これによって、より現実的にユーザーの行動を分析することができる、というわけです。一度、チームでコンテキスト調査をしたのですが、本当にいろいろなユーザーがいるのだと驚きました。役割や責任、意識、環境、精神状態など、どれもバラバラでした。また、コンテキスト調査でインタビューをしっかりと行うことがどれほど効果的であるかについても感心することでしょう。
積極的傾聴とは、ユーザーの行動や話しをよく聞き、製品に関して細かく質問することです。これを通して、製品に関する問題を判明させることができます。
たとえば、ユーザーにインターフェースであるタスクを行ってくれるようお願いすれば、彼らがどの場面で迷ったりしているのか理解することができます。また、そのあとでその問題点について話し合うことで、より深く問題を理解することができます。
ユーザーがどのような行動をとっているのかを理解する上では、ヒートマップを使ってクリックストリームを分析するのが効果的でしょう。ヒートマップでは、ユーザーがサイトのどの部分をクリックしているのか、サイトのどの位置で時間を過ごしているのか、どのページを最後に見ることが多いのかを見ることができます。
製品にどの機能が備わっているかで、製品のユーザービリティは決まります。どの機能が必要で、どの機能は必要ではないのか知ることが重要です。
製品にどのような機能を備えるべきか考えるとき、私はユーザーのペルソナを参考にします。これは、基本的にはユーザーのイメージ像のようなもので、ユーザー調査を通して作り上げます。
これによって、自分のデザイン判断を正当化したり、機能リクエストに優先順位をつけたり、自分の仕事をユーザー視点から分析することができるでしょう。
ステークホルダーとのインタビューが効果的である理由は、ステークホルダーこそもっとも製品に対して関心の高い人間だからです。目標のはっきりとしないままで製品を開発することが効果的でないということは自明です。そして、自分たちの目標は何であるべきなのか、何を期待されているのかなど知ることのできる、良い機会です。
ユーザー調査は、たくさんの時間を必要するものであると思われがちです。しかし、うまく調査することができれば、自分の仮説や判断を裏付けることができるため、その情報を元に製品をより効率的につくることができます。
(翻訳:Yutai Satake)