Googleアナリティクスの『セカンダリディメンション』の使い方:データをもっと便利に、効果的に活用しよう!

Googleアナリティクスはたくさんのデータを一覧で確認できる便利なレポーティングツールです。データをチェックできるだけではなく、Googleアナリティクスがデータを自動でグラフ化し、私たちに提示してくれます。

しかし、もっと深くデータ解析をしたいという方におすすめしたいのが、「セカンダリディメンション」をレポートに追加することです。今回は「セカンダリディメンション」とは何か、どのように使えば良いかを解説します。

セカンダリディメンションとは?

セカンダリディメンションを説明する前に、まずは「ディメンション」についてご説明します。

ディメンションとは、何かデータを見るときに使う「◯◯別に見る」といった分析軸を指します。Googleアナリティクスにおいて、ディメンションは下図の赤枠で囲っている部分を指します。

Googleアナリティクスのセカンダリディメンション

この図では「国」がディメンションとして設定されています。例えば国をひとつ選んでクリックすると、次に「地域別」のページに遷移します。

そして、例えばさらに市区町村別にデータを見たい場合は、ここで「市区町村」をセカンダリディメンションとして設定しましょう。セカンダリディメンションの設定方法は、以下のとおりです。

Googleアナリティクスのセカンダリディメンション

表の上にある「セカンダリディメンション」と書かれたボタンを選択します。セカンダリディメンションに設定したい単位(ここでは「市区町村」)の名前が分かる場合は、検索窓にて検索が可能です。もし分からない場合は、リストの中をスクロールして見つけることもできます。

なぜセカンダリディメンションが便利なのか

先ほどの例からも分かる通り、セカンダリディメンションを使うことでデータをより詳細に確認できます。

たとえば、アナリティクスのデータをもとに、カリフォルニア州全体に広告を打つことを決めたとしましょう。しかし、セカンダリディメンションで都市別にデータを細かく見ることで、実はLA地域のみからしか流入がないことが分かりました。これにより、州全体ではなくLAのみに絞って広告を打った方が良いということに気づけるのです。

他にも、セカンダリディメンションを使ってSEO対策に役立つデータを見ることもできます。

たとえば、SEO対策のために、検索からの流入状況を確認したいとします。その場合は「organic(自然検索)」の項目を見ます。アナリティクスではこのorganic流入のユーザー数やセッション数を見ることができますが、セカンダリディメンションで「ランディングページ」を選ぶことで、そのorganic流入がサイトのどのページにどのくらい遷移したかも同時に確認できます。

Googleアナリティクスのセカンダリディメンション

設定の仕方は以下のとおりです。

  1. 左側にある「集客」を選択します
  2. 「参照元 / メディア」をクリックします
  3. 表の上にある「メディア」を選びます
  4. メディア内にある「organic」を選択します
  5. セカンダリディメンションに「ランディングページ」を設定します(先ほどと同様に、表の上側にあるボタンから選択できます)

これにより、自然検索からきた流入が、どのサイトページに遷移したかを確認できます。さらに、直帰率からユーザがそのページにどれくらい滞在したか、またどれくらいのユーザーがコンバージョンしたかどうかを確認できます。

これらのデータから、ユーザーの流入が多いページが適切かどうかを判断し、またどうやって最適化を図れば良いか考えられるでしょう。

どのセカンダリディメンションを使えばいいか迷ったら

ご覧のとおり、Googleアナリティクスはとても便利なツールです。しかし、どういったデータが見たいという具体的なアイデアがない場合、何をディメンションとして設定していいか分からない人も多いでしょう。(と言いつつも、私は特に見たいデータを決めずにアナリティクスをポチポチといじる方が多かったりします)

そこでおすすめしたいのが、Googleアナリティクスが提供する新機能「よく使われるディメンションと指標」です。

Googleアナリティクスのセカンダリディメンション

これは、レポート結果を出すときによく使われているディメンションを即座に参照できるスグレモノです。

また、もしUTMパラメータを使っている方であれば、セカンダリディメンションの選択肢の幅も増えるでしょう。たとえば、広告キャンペーンを始めるときにURLに「utm_content 」のパラメーターを設定していれば、「広告のコンテンツ」を選択することで「utm_content 」で設定した名前ごとのパフォーマンスを確認できます。

まとめ

今回ご紹介したとおり、Googleアナリティクスでセカンダリディメンションを活用することで、データをもっと便利に閲覧できます。

ぜひ今日からセカンダリディメンションを使って、Googleアナリティクスをより便利に利用してください。

(著者:Annelieke van den Berg 翻訳:Reina Onishi)

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