【MBTI診断】16タイプ別・フリーランスに向いてる仕事/働き方
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8億人のユーザー数を誇る中国のチャットサービス『WeChat(微信)』をご存知ですか?
チャットアプリ『WeChat』は現在、中国人の利用者が全体の90%を占め、中国へのBtoCマーケティングやBtoBマーケティングに欠かせない存在です。
中国ではすでに、マーケティングに『WeChat』のようなSNSを利用する企業が増えています。「L2 Insight Report China Wechat、December/2016」の調査によれば、9割以上のファッションブランド、美容ブランドなどが『WeChat』に公式アカウントを開設し、欧米のマーケターからも注目を集めています。
今回は中国のチャットサービス『WeChat』を活用したSNSマーケティングの方法と、公式アカウントの活用方法をご紹介します!
『WeChat』は中国のTencent(騰訊)が運営するSNSです。
中国国内版は『微信』という名前で配信されています。リリース当初はシンプルなスマホアプリでしたが、現在はチャットのほかにもさまざまな機能を利用できます。
日本の『LINE』のような存在でしょうか。日常生活に欠かせないものにまで発展しています。
銀行口座と連携し、『WeChat』経由で決済することができます。ユーザーはQQコイン(Tencentのサービス)をチャージし、公共料金やゲームプレイ料を支払ったり決済したりといったことが『WeChat』経由ですべておこなえます。
『WeChat・eウォレット』にまつわるふたつの便利な機能をご紹介します。
◯ 「紅包ラッキーマネー」機能で多くのユーザーを獲得
この機能は“赤い封筒”とも呼ばれ、特別な日やお祭りの日に赤い封筒を送る中国の風習に基づいています。企業は紅包ラッキーマネーを活用して、1人もしくは多くのユーザーに賞品を送れます。キャンペーンを使ってユーザーを獲得できるのです。
◯ 微店(『WeChat』 Shop)でネットショップ開設
サービスアカウント(後述)を開設している企業が、ユーザー向けに『WeChat』内でネットショップをオープンできます。世界中の有名ブランドが、すでにカスタマイズショップを展開しています。
中国ではQRコードが広く親しまれているので、『WeChat』もQRコードを効果的に利用できる仕組みを作り上げています。ユーザーの連絡先交換や、オフィシャルアカウントへの誘導に使われることが多く、オフライン、オンラインでのマーケティングに活用されているのです。
QRコードを適切に配置し、サイトへのトラフィックを生み出すほか、異なるSNSでの販路開拓もできます。デジタルマーケティングに力を入れる一方、リアルからの集客にも力を入れて行く必要があるのです。
『WeChat』は、中国人インフルエンサーの主な活動プラットフォームでもあります。日本に比べステマが浸透していないため、インフルエンサーがよりユーザーの信頼を獲得しているのです。
SNS上でブランディングするにあたって、インフルエンサーに自分のオフィシャルアカウントへのリンクを貼ってもらったり、商品やサービスの質を称賛してもらうのがとても効果的です。
▲ジェイミーは、中国の英語教育分野で影響力のある人物で、英語学習分野のインフルエンサーと協力して中国で多くの教育業を拡大しようとしています。
▲フードの分野で評判のインフルエンさーで、レストランのレビューを投稿しています。
『WeChat』はほぼ間違いなく、中国だけでなく世界で最も利用者の多いSNSです。ユーザーの位置情報サービスをマーケティングに利用していきましょう。
『WeChat』には、ユーザーの位置情報に基づき、タイミングや好みに合ったコンテンツ広告がページ下部に表示される機能があります。この機能を使えば、ユーザーが店舗に入るときに、限定割引券を配信してユーザーをお店に誘導できます。
中国全土のユーザーはもちろん、中国に観光に訪れるお客さんにも絶大なマーケティング効果をもたらす『WeChat』。さまざまな広告を打って、ユーザーを魅了しましょう。
◯ 公式アカウントのバナー広告
記事の最下部にバナーやテキストで出る広告のこと。ユーザーへの認知やフォローなどの目的に応じ、適切な広告形態を選ぶことができます。
◯ モーメンツ広告
タイムラインに広告を表示できる機能。ユーザーに、テキストや写真、リンクを表示させ、シェアやコメント、「いいね!」をしてもらうことで、多くのエンゲージメントを得られます。
広告出稿やマネタイズに必要な『WeChat』の公式アカウントは、中国の現地法人のみが取得できます。代理店に依頼するか、中国の現地法人資格を取得しましょう。
ここでは、取得できる公式アカウントの種類をご紹介します。
公式アカウントには『サブスクリプション』と『サービス』の異なる2つの種類があります。アカウントの開設自体にお金はかかりませんが、公式アカウントだと認証してもらうためには300元(=約5,058円 ※2018年3月12日時点)かかります。
毎日のように定期コンテンツやお知らせを出したいなら、サブスクリプションアカウントがおすすめです。ユーザー向けのお知らせはサブスクリプションアカウントのサブセクションに表示されます。
『WeChat』で高度な機能を使いたい企業に最適なアカウントです。送信したコンテンツはメインモーメントフィードに、個人的なコンタクトと並んで一列に表示されます。そのため投稿を見てもらいやすいです。ユーザーにがメッセージを開くと、その中でサービスアカウントの投稿も見ることになります。また、サービスアカウントでは『WeChat』 Payを使えるというのもかなりのメリットです。
『WeChat』でユーザーへの効果的なマーケティング活動を行うためには、サービス自体や中国人の志向を深く理解する必要があります。『WeChat』で評判や知名度を示し、デジタルマーケティングの波に乗りましょう。