Webデザイナーの転職戦略!企業の探し方、転職前の準備を徹底解説
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Webデザイナーが転職先を探すときは、自身のキャリアパスを見据えた環境を選ぶことが大切です。転職を重ねてスキルアップする人も多い職種のため、働く職場で身につくスキルも異なります。
しかし、需要が多いなかでどこに着目して探したらよいのか悩むWebデザイナーもいるのではないでしょうか。Webデザイナーの転職を成功させるには、戦略的に進めることが大切です。
この記事では、Webデザイナーの転職先の探し方と転職活動前の準備について解説します。転職活動に役立つ転職サイトやエージェントの活用ポイントもまとめていますので、ぜひ参考になさってください。
目次
Webデザイナーの転職活動は、市場の動向を把握したうえで自分にあった働き方や環境を明確にすることが大切です。まずは転職市場の動向と転職先を選ぶうえで重視すべきポイントについて解説します。
Webデザイナーの有効求人倍率は0.12倍です。これは1人あたりの求人数が少ないことを表していますが、Webサービスの需要拡大によりクリエイティブ職の求人数は増えることが予測されています。Webデザインを制作するスキルだけではなく、UI/UXデザインの需要が高まることが予測されているというわけです。
企業が求めるスキルは年々変化しており、今後はUI/UXデザインやマーケティング知識、コーディングスキルまで幅広いスキルをもつWebデザイナーの需要が高まる可能性があります。理想のキャリアパスを歩むには、転職市場の動向をチェックすることが大切です。
(参考:doda「クリエイティブ(Webデザイナー、Webディレクター)の転職市場動向2025上半期」)
制作会社や事業会社へ転職するのか、フリーランスを目指すのかで働き方は変わってきます。どのようなところで働きたいのか、どのように働きたいのか、自分にあった働き方を明確にしておきましょう。
収入など安定した働き方を求めるなら大手企業、スキルアップを重視するなら制作会社、培ったスキルを活かして案件を獲得するならフリーランスなどキャリアに合った環境を選ぶことが大切です。
働く職場によって身につくスキルは異なるため、目的を決めて戦略的に進めることが転職成功のカギとなります。
転職サイトや求人サイトには多くの求人情報が掲載されています。こだわり条件検索機能をうまく活用して、自分に合った企業を探しましょう。募集要項より求められるスキルや経験、ポートフォリオの要件を確認することが大切です。
給与や福利厚生、企業文化なども条件を絞って検索できます。ワークライフバランスを踏まえて、長期的にストレスなく働ける環境を選ぶことが大切です。
Webデザイナーの求人情報が掲載されている転職サイトとエージェントサービスを紹介します。それぞれの特徴を理解して、自分の転職スタイルに適したサービスを探してみてください。
▲出典:doda
『doda』は、パーソルキャリア株式会社が運営する転職サイトです。上場企業や大手企業の求人数が多く、安定した環境で働きたいWebデザイナーに向いています。
上場企業・大手企業は募集職種によって学歴要件がありますが、Webデザイナーでは学歴不問の求人も見られます。ただし、未経験者向けの募集は多くありません。マーケティング知識など求められるスキルも高い傾向があります。
運営会社 | パーソルキャリア株式会社 |
URL | https://doda.jp/ |
こだわり条件 | 完全週休2日制、職種未経験歓迎、業種未経験歓迎、学歴不問、転勤なし(勤務地限定)など |
▲出典:Green
『Green』は株式会社アトラエが運営する転職サイトです。IT・スタートアップ・成長企業の求人が多く掲載されています。検索条件を「toC」や「toB」、「クライアントワーク」「インハウス」など仕事内容で絞り込むことが可能です。
フルリモートの求人もあるため、ライフワークライフバランスを大切にしながら働けるところを探している人におすすめです。傾向としては経験者募集が多めなので、ある程度の実務経験を活かしてスキルアップしたい人や、これまでクライアントワークだったからインハウスデザイナーとして働きたい人におすすめです。
運営会社 | 株式会社アトラエ |
URL | https://www.green-japan.com/ |
こだわり条件 | 職種未経験歓迎、業界未経験歓迎、フルリモート、週に1回以上のリモート、副業可、フレックスタイムなど |
▲出典:マイナビ転職
『マイナビ転職』は、株式会社マイナビが運営する転職サイトです。Webデザイナーだけではなく、幅広い業種・業界の求人情報が掲載されています。IT・Web業界でなくてもWebデザイナーを求めているところはあるものです。
かなりこまかく条件を絞り込んで探せるため、働く環境にこだわりがあり、どうしても譲れない条件がある人におすすめの転職サイトです。
運営会社 | 株式会社マイナビ |
URL | https://tenshoku.mynavi.jp/ |
こだわり条件 | 職種未経験OK、業界未経験OK、上場企業、マネージャー採用など |
▲出典:女の転職type
『女の転職type』は、株式会社キャリアデザインセンターが運営する転職サイトです。文字通り女性の働き方に特化した求人が探せます。「産育休活用有」や「女性管理職在籍」、「育児と両立しやすい」などの条件で絞り込むことが可能です。
家庭と両立しながら働ける環境を求めている人や、ライフステージが変わっても働ける環境を求めている人におすすめです。
運営会社 | 株式会社キャリアデザインセンター |
URL | https://woman-type.jp/ |
こだわり条件 | 職種未経験OK、業種未経験OK、リモートワークOK、産育休活用有、時短勤務有など |
▲出典:MOREWORKS
『MOREWORKS』は、株式会社みらいワークスが運営するデジタル・クリエイティブ業界に特化した求人サイトです。「制作会社」と「事業会社」で絞って検索できるため、キャリアプランにあわせて選ぶことができます。
企業のポートフォリオが掲載されているため、制作実績をチェックして選びたい人にもおすすめの転職サイトです。
運営会社 | 株式会社みらいワークス |
URL | https://www.moreworks.jp/ |
こだわり条件 | 制作会社、事業会社 ※企業のポートフォリオ検索も可能 |
▲出典:Indeed
『Indeed』は、あらゆる求人サイトの情報を閲覧・検索できる求人サイトです。よく聞く大手求人サイトはすべて連携しているため、情報量が多いのが特徴です。
地域や企業名で検索がしやすいため、地域で転職先を探すことができます。ある程度働きたい企業があり、募集を出していないかチェックしたいときに便利です。
運営会社 | Indeed Japan 株式会社 |
URL | https://jp.indeed.com/ |
こだわり条件 | 職種、キーワード、会社名など |
Webデザイナーが転職先を選ぶときは、今後のキャリアプランを考えて経験に応じた環境を選ぶことが大切です。働くうえで最適な転職先の探し方について解説します。
実務未経験者が転職先を探すときは、OJTや研修制度が整っている企業を選ぶことが大切です。とくに、アシスタントデザイナーやジュニアデザイナーなどのポジションで募集がある場合、働きながらスキルアップを目指せる環境が整っています。
「未経験歓迎」「業種未経験」で条件を絞ったあとに、募集要項で研修体制をチェックしてください。
実務経験が1年以上ある場合、スキルを伸ばせる環境を選ぶことでキャリアアップにつなげることが可能です。事業会社は自社サービスのデザインに携わります。デザインの影響力が大きく、ブランディングやUI/UXデザインなど売上につながる仕事に携われるのが特徴です。
制作会社はクライアントワークが多く、さまざまなデザイン経験を積むことができます。案件ごとに課題が異なるため、幅広いスキルを身につけることが可能です。転職先を探すときは、身につけたいスキルで選んでもいいでしょう。
Webデザイナーとして3年以上の経験がある場合、デザイン業務にくわえて、ディレクション業務など制作業務よりも上の工程を担える企業を探してもよいでしょう。すでに現場でこうした業務に携わっている場合、転職先の選択肢も広がります。
Webデザイナーの平均年収は509.3万円ですが、ディレクション業務を担うWebディレクターの平均年収は551.4万円と高くなります。つまり上流工程になれば年収アップも夢じゃないのです。キャリアプランだけではなく、フルリモート勤務など働き方を見直すことも検討してみましょう。
求人情報から自分に合った企業を探すときは、事前に転職の目的や条件を明確にしておくことが大切です。具体的な行動に移す前に準備することについて解説します。
Webデザイナーが転職を成功させるには「なぜ転職したいのか」を明確にすることが大切です。収入アップやスキルの向上、ワークライフバランスの改善など人によって選ぶべき条件は違います。目的があいまいなまま転職活動を進めると、もし入社できたとしてもミスマッチが起こる可能性があるのです。
目的は転職活動の方向性となります。まずは転職によって何を得たいのか目的を明確にしましょう。
Webデザイナーとして将来どうありたいのか、短期・中期・長期のキャリアプランを考えたうえで転職先を選ぶことが大切です。「3年後にはUI/UXデザイナーへキャリアチェンジしたい」「2年後にはディレクション業務にも挑戦したい」など、具体的な目標をもつことで、今選択すべき環境が見えてきます。
もちろん収入や福利厚生は生活に影響するので大切ですが、長期的な視点でキャリアパスを描くことでミスマッチのない転職につながります。
現在の自分のスキルレベルを正確に把握し、求人の募集要項と照らし合わせることが大切です。Webデザイナーに求められるスキルは多様化しています。単純なデザイン業務もあれば、UI/UXやコーディング業務など企業によって求めるスキルや条件が異なります。
スムーズに転職するためにも、事前に転職候補の企業や募集職種について調べて、求められるスキルを身につけておきましょう。
Webデザイナーの転職を成功させるには、書類選考を突破しなければいけません。応募書類には以下のようなものがあります。
スキル不足や未経験者の場合、ポートフォリオを作りこむことでやる気をアピールできます。経験者はこれまでの実績を詳細にまとめて、プロジェクトへの貢献度を具体的な数字で示すことが大切です。
どんな企業でも「こんな人に来てほしい」といった求める人物像があります。スキルが高くても、求める人物像からずれているとミスマッチにつながるおそれもあるためです。
事前に求人情報や企業の公式サイト、社員インタビューから求める人材や価値観を把握しておきましょう。事前調査をしっかりと行うことで、面接対策にも役立ちます。
Webデザイナーが働きながら転職先を探すのは、簡単なことではありません。転職サイトだけではなく、エージェントサービスを活用することで転職活動の負担を抑えることが可能です。ここではWebデザイナーの転職にエージェントサービスの活用がおすすめの理由について解説します。
エージェントサービスを活用することで、担当のエージェントが採用活動を代行してくれます。たとえば希望条件にあった企業の選定や、面接日程の調整、契約条件の交渉などです。
転職先探しから契約までフォローを受けられるため、働きながらスムーズに転職活動を進めることができます。
エージェントサービスでは、自分の希望条件をもとに転職先候補の企業を紹介してくれます。転職サイトによってはこだわり条件をつけると、マッチングがゼロになるか、多くて選べないといったケースもあるものです。
しかし、エージェントサービスならマッチ度が高い企業を提案してもらえるため、自分で検索するよりも良い条件の企業と出会いやすいメリットがあります。働く環境や条件にこだわりがあるときこそ、エージェントサービスがおすすめです。
エージェントサービスのなかには、正社員への転職支援だけではなく、フリーランス向けの案件情報も提供しているところもあります。Webデザイナーはある程度経験を積んでいれば、キャリアの選択肢としてフリーランスへ転換することも検討している人がいるのではないでしょうか。
エージェントサービスでは週2~3日の案件を紹介しているため、働きながら副業として案件を受けることができます。正社員とフリーランスの両方の働き方を比較して、自分にあった働き方を見極めることが可能です。
Webデザイナーの転職を成功させるには、目的を明確にして戦略的に進めることが大切です。転職市場の動向をチェックして、自分に合った企業を探しましょう。
転職サイトやエージェントサービスを活用することで、より希望の条件にあった転職先を探すことができます。Webデザイナーなら、フリーランスデザイナー専門のエージェントサービス『クロスデザイナー』がおすすめです。週2~3日の案件など柔軟な契約が結べます。業務委託契約を結んだ企業との合意があれば、正社員転換も可能です。どちらもクロスデザイナーがサポートしてくれます。気になる方はぜひ登録してみてください。
ほかにも『クロスデザイナー』を運営する株式会社GIGではフリーランス・副業人材のマッチングサービス『Workship』を運営しています。
▲出典:Workship
公開案件の80%以上がリモートOKと働く場所を選ばず、エンジニア、デザイナー、マーケター、ディレクター、編集者、ライター、セールス、人事広報など、さまざまな職種の案件が紹介されています。
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(執筆:吉永 ゆくら、編集:猫宮しろ)