【FP監修】フリーランス&個人事業主向けファクタリング10社比較
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皆さんはレターポットというサービスをご存知ですか?
2017年12月にリリースされたばかりの、換金できない新しい通貨です。2018年2月25日の時点でユーザー数はすでに50,000人超えと、α版のリリースから2ヶ月足らずで急拡大中。絵本『えんとつ町のプペル』でお馴染み、キングコングの西野亮廣さんが立ち上げました。
「聞いたことはあるけれど、一体どんなもの?」「自分には関係なさそう」「地域通貨みたいなもの?なんで換金できないの?メリットある?」と、疑問を浮かべている方も多いはず。
今回は、デザイナーで筆者の友人である目黒水海さん(@minamimag)が作成したイラストと共に、レターポットとは一体どのようなものなのか、なぜフリーランスはレターポットに取り組むべきなのか、事例とともに解説したいと思います。
発起人である西野亮廣さんは、自身のブログでレターポットを「新しい通貨」と定義しています。
通貨といえど、レターポット内でやりとりされる単位である『レター』は日本円に換金できません。それならば、なぜ通貨になりうるのでしょうか。
『レター』とはすなわち文字数を表す単位のこと。レターポットは、1文字あたり5円で文字数を購入し、文字数の範囲内で感謝の言葉を綴り、任意の相手に送受信ができるサービスです。『レター』は100文字から購入できるので、まずは運営会社に500円を支払います。
送られた『レター』の総数は、その人が何円分の信頼を寄せられているかを表します。たとえば、100文字を送られた人は100×5円=500円分の信頼をされているのだということが、可視化されるのです。
電報との違いは、受け取った『レター(=文字数)』がレターポットのプラットフォーム内で循環するということ。送りっぱなし、貰いっ放しではなく、もらった『レター』を別の人へのメッセージに転化できます。西野亮廣さんは、これを『恩送り』とよんでいます。
ここで重要なのは、レターをくれた相手に返信をする必要がないということ。プレゼントをくれた人にお金を渡さないのと同じ感覚でしょうか。
しかし、レターを送った人からすれば、送りっぱなしのように思えますよね。与え続けることに疲れて、いつか破綻してしまう可能性もあります。レターポットでは、そんなウィークポイントをカバーすべく、自分が送った感謝の数も可視化されるようになっています。
たとえばいつもお世話になっている後輩に感謝を伝えるべく3,000円の夜ご飯をご馳走したとしましょう。
本来ならその事実は後輩と自分の二者間でしか共有されません。繰り返していくうちに、金銭的な損を重ねていくだけのような気持ちになってしまうこともあります。
ご飯をご馳走するという行為を必ずしも代替できるわけではありませんが、感謝を伝える手段に晩御飯ではなくレターポットを採用した場合、あなたが後輩に3,000円分の感謝を送ったという事実が、SNSで全人類に共有されます。
あなたがいかに人から好かれているからだけではなく、どれくらい与えてきた人なのかも可視化できるのがレターポットのすごいところなのです。
水海さんの場合、
12,515字×5円=62,575円分の信頼を集め
6,958字×5円=34,790円分の感謝を送った
ということがわかります。
通貨というからには、換金できるシステムを想像してしまいますよね。
ではなぜ、換金をしなければならないのでしょうか。それは、私たちが物事の価値判断をする時に、おおよそ『円』を軸としているからです。
そもそもお金とは、『円』と刷られた紙の価値を大多数の人が認知しているおかげで成り立っています。
それと同じく、大多数の人が『レター』という単位に皆が価値を感じるようになれば、それを換金する必要はありません。信頼や感謝を贈るための新しい尺度が生まれるのです。レターポットは『円』とは別レイヤーの価値基準(通貨)を作ろうとしています。
とはいえ、すべての人が『レター』を集めるのに向いているとはいえませんし、『レター』の獲得数だけでその人の価値を測ることはできません。今すぐに絶大な威力を発揮する通貨とはいえないでしょう。
一方で、なりたい姿になるためのブースターとして上手に活用した事例が生まれはじめています。
インフルエンサー、インスタグラマー、ブロガー、Youtuberなど、誰もが「有名人」を目指せるようになったご時世。憧れの存在になりたいけれど、手段がわからないという人も多いと思います。その鍵は、「ギブ&ギブ(見返りを求めず与える)」の姿勢をもって、いかに個人の信頼を得られるか。
レターポットを通じてそれを成し遂げた人はまだ少ない中、チャンスの端緒を掴んだ水海さんが、自身の体験を語ってくれた記事はコチラから。
『信頼』の行先。レターポットがもたらした資金調達の新戦略とは?
Workship MAGAZINE
水海さんから許可をいただき、イラストの全文を転載させてもらいました。圧倒的にわかりやすいので、ぜひご覧あれ。