『信頼』の行先。レターポットがもたらした資金調達の新戦略とは?

『信頼』の行先。レターポットがもたらした資金調達の新戦略とは?

こんにちは。WorkshipMAGAZINE編集部のマエちゃんです。皆さんはレターポットというサービスをご存知ですか?

2017年12月にリリースされたばかりの、換金できない新しい通貨です。2018年1月18日の時点でユーザー数はすでに40,000人とα版のリリースから3週間足らずで急拡大中。絵本『えんとつ町のプペル』でお馴染み、キングコングの西野亮廣さんが立ち上げました。

レターポットのことをよく知らないという方は、まずは以下の記事から全容をご確認ください。

「聞いたことはあるけれど、一体どんなもの?」「自分には関係なさそう」「地域通貨みたいなもの?なんで換金できないの?メリットある?」と訝しんでいた矢先のこと。

デザイナーで友人の目黒水海さん(@minamimag)がレターポットをきっかけにMacBookの購入資金を調達したとの知らせを受け、急遽オンラインでの取材に応じてもらいました。

無名デザイナーが「ギブ&ギブ」を体現し資金調達に成功。

インフルエンサー、インスタグラマー、ブロガー、などが登場し、「一般人」と「有名人」の境目が曖昧な昨今に、新たな生き方を助長するサービスが生まれました。憧れの存在になりたいけれど、手段がわからないという人も多いと思います。その鍵は、「ギブ&ギブ(見返りを求めず与える)」の姿勢をもって、いかに個人の信頼を得られるか。

レターポットは、個人の『信頼高』をSNS上に可視化します。

今回レターポットのことを教えてくれた目黒水海さんは、まったくの無名状態からレターポットをスタートし、急激に知名度をあげているデザイナーです。

水海「以前ホリエモンさんの本を読んだ時に、見返りを求めるよりも、与え続けていた方が楽だしコスパがいい、という話が書いてあって、確かにその通りだなと思ったんです」

そう話す彼女は、先月に1年半勤めたデザイン会社を退社したばかりのフリーランス。1年前から西野亮廣さんのオンラインサロンに加入し、レターポットや絵本『えんとつ町のプペル』の普及に携わっています。

目黒と西野

サロンメンバーのみが閲覧できる対談記事の作成係に名乗り上げたり、頼まれてもないのにイラスト図を作ったりと、見返りがなくても他人に与え続ける活動を続けた結果、レターの受け取り総数が上昇。それに伴ってTwitterのフォロワーも1.5倍に増えたとか。

レターポットはフリーランスの集客にも使える!

デザイナーとしての活動を続けるにあたって、5年間使ったMacBookを買い換えることに。23歳のデザイナーがそう簡単に出せる金額ではなく、資金調達アプリのpolcaを使って16万円を募りました。

するとたちまち支援が殺到。160名からの支援を受け、24時間も経たないうちに目標の金額を突破しました。これまで彼女がいくつかのコミュニティで得てきた信頼高が『レター』により評価されていたことで、まったく面識のない人からの支援も多かったそう。

水海「今回のリターンには、500円の支援でなんでもひとつデザインを依頼する権利を設定しました。安いと思われるかもしれませんが、実はこれがよかったんです。支援者の中には、”素敵な図を作ってくれた上に、500円でデザインしてくれるなんて、なんて素敵なの!”と、さらなる信頼を感じてくれた人もいます」

レターポットはクラウドソーシングよりも効率がいい

クラウドソーシングに登録したことがあるフリーランスは多いでしょう。

ライターなら1記事700円の原稿を大量生産したり、デザイナーなら激戦のコンペを勝ち抜いてやっと1万円の受注をする……。そんな途方もない熱闘の末にジリ貧生活を強いられてしまう人もいます。クライアントは、お金以外の信頼関係が無いビジネスパートナーにすぎません。

今回ご紹介した水海さんも一見、polcaを通じて500円大量の受注をしただけのように思えますが、クラウドソーシングと違うのは支払われる対価の質です。

500円の支援をした160人の多くは、過去に彼女がした「ギブ & ギブ」に対しての感謝が原動力となって500円を支払っています。支払う側はデザインが欲しいのではなく、水海さんに感謝を伝えたかっただけなのです。

水海さんは、16万円の資金と同時に、ある程度の信頼を寄せてくれているクライアントを160人ゲットしました。

感激メッセージ

レターポットが目指す世界とは

通貨に言葉を載せるってすごいことなんじゃない?

西野亮廣さんのブログでは、新しい通貨に関する情報が毎日のように公開されています。その中から思わずグッときてしまった一説を引用させていただきました。

レターポットをスタートさせて2週間。
僕のもとには1万件近くのレターが届いたが、驚いたことに誹謗中傷は一件もない。
このインターネットの世界で、ただの一件も誹謗中傷がないのだ。
そこで知ったのは、
使える文字数に制限があると、わざわざ僕らは誰かを傷つけるようなことに、残された文字を割かないということだ。
残された文字は、大切な人に使うということだ。
元来、言葉は美しい。
言葉を汚している原因は、『文字』が無尽蔵に採掘できてしまうことと、そこからくる僕らの甘えだと知った。
もしも言葉が消えるのなら、
もしも使える文字が今夜無くなってしまうのなら、
僕は誰に文字を使うだろう?
昨日、選んだ言葉は合っていたのかな?
レターポットを使うようになってから、そんなことを考えるようになった。

もしも『円』と言葉がセットになっていたら、コンビニでペットボトルの飲み物を買う時におよそ126文字の言葉を添えられるでしょう。月に1000文字しか話せなかったら、もっと相手のことを考えるに違いありません。

生きている現実世界と、レターポットの中の世界があまりにもかけ離れていて、同じ通貨とは思えない。でも確実に世の中を良くするお金だと感じます。文字に関わる仕事をする者として、人として、内省するきっかけになりました。

ジリ貧を逃れたいフリーランスは必見

個人の信頼は、レターポットのプラットフォームを超えてこそ真価が発揮されます。フリーランスとしてのキャリアをスタートしたばかりのクリエイターにはぜひおすすめしたいサービスです。

換金できないからといって無下にせず、まずはあなたが得意なことで、世の中にgiveしてみませんか?

書いている間にサービスポテンシャルを感じてしまったので、私も登録しました!

Yuuka Maekawa のレターポットはこちら

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