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この記事では、作者(ミリアム・エリス)が元Google社員のジョエル・ヘッドリーにインタビューした際の対談を通して、『Googleマイビジネス』の新機能、『Googleへの投稿』の効果的な活用法を紹介します。
ジョエル・ヘッドリー氏は、ローカルなウェブ検索を専門としてGoogleで働いた後、健康習慣促進を進めるWebサイト、PatientPopにてローカルSEOとマーケティングを担当しています。
PatientPop在籍中に、『Googleマイビジネス』の投稿機能をフル活用し、予約の件数を111%にまで成長させたとか。
対談形式で、どのようにな手法で、サービスを成功に導いたのかをインタビューします。
『Googleマイビジネス』は、ビジネスなどの情報を、『Google検索』や『Googleマップ』などの検索結果画面に表示できる便利な機能です。聞いたことがなくても、ほとんどの人は見たことがあるはずです。
そして、新機能の『投稿』でリアルタイムな告知(ニュース)も掲載できるようになり、うまく使うことで高い集客効果を望めます。位置情報を参考にすることから、この宣伝・広告方法は、飲食店などのローカルビジネスにメリットが多いです。
ミリアム:ジョエルさん、よろしくお願いします。
Googleにはチケットなどを予約する機能がありますが、販売者としてそのプログラムに参加するのは簡単ではありませんね。それに、オリジナルのWebサイトにリンクさせるのではなく、完全にGoogle上で予約を済ませる、という「ユーザーの囲い込み」が起こっています。
PatientPopでは、『Googleへの投稿』機能が出てすぐさま利用を始めたと聞きました。Googleの予約プログラムに頼らずに、どのようにしたのか教えていただけますか?
PatientPopの目的は、ユーザーと医療提供者を直接繋げることにあります。Googleには『Reserve with Google』という予約ツールがありますが、より複雑なAPIが必要です。そして、Googleで予約する時は『Gペイ』か予約サービスプロバイダから選べるのですが、私たちの目標は、すべての段階で医療提供者が中心となって進められるスタイルです。
患者と医者の関係はパーソナルなので、なるべく直接予約ができるように目指しています。本当は『Reserve with Google』を使うつもりでしたが、GoogleのポリシーによりPatientPopのユーザーに対し使うことができませんでした。
そこで『Googleへの投稿』機能を活用できるのはないかと思いました。最初は誰も知らない機能でしたが、成長しつつある現状をみて未来を感じ、やってみる価値があると思いました。また、『Googleマップ』のAPIを使う必要がないのもよかったですね。ミリアム:そうなんですね。ところで、『Googleへの投稿』のサンプルを作ってみたのですが、ジョエルさんのアドバイス通りにシンプルな背景色と読みやすい文字にしました。PatientPopもこのような感じなのでしょうか?また、おすすめの画像サイズとフォントサイズも教えていただけますか?

▲出典 : moz.com
そうですね、とても似ていると思います。色々な画像で試しましたが、シンプルでボタンのように見える画像が、一番多いクリック数でした。文字なしの画像に比べて倍のクリック数になりました。
画像サイズは750×750で48ptのフォントサイズを使っています。APIを使う場合、画像は正方形にする必要があります。また、実際に表示される画像は自動でクロップされるのですが、ばらつきがあります。私たちは画像のセンターを中心にデザインしています。ミリアム:画像をクリックすると、クライエントのWebサイトにリンクするのですよね?
その通りです。PatientPopの予約ウィジェットが開かれ、カレンダーから予約ができるようになっています。そしてユーザーのレコードに同期することもできます。ミリアム:素晴らしいですね。PatientPopでは何千とあるクライエントのイベントリストを管理するために、投稿を自動で行っているそうですが、使っているAPIとどのようにテンプレート化したのか教えていただけますか?
もちろんです!実は、投稿機能が『Googleマイビジネス』API内に追加されることは前々からわかっていました。実際に公開されるまで詳細はわかりませんでしたが、それに向けて準備することができました。発表されてからは、数名の開発者で取り掛かり翌日の夕方までに、テンプレートを完成させることができました。
クライエントのイベントリストを素早くポストするために、私たちはスタンドアローン型のPythonスクリプトを作りました。このスクリプトは、リストから会社名、カテゴリー、場所などの必要な情報を抽出して、ポストを作り出し『Googleマイビジネス』に投稿します。画像もAWS(アマゾンWebサービス)に保存してあり、そのURLを添付しています。自動化で一番の課題は認証ですが、『GMB community』で答えは見つかるでしょう。ミリアム:お見事な実装ですね。一つ質問があります。『Googleへの投稿』は、イベントを除いて通常7日で消えてしまいます。予約の投稿は、7日ごとに自動更新しているのですか?
すべてのポストを7日ごとに更新しています。そうすることで、同じポストでも週ごとに違う画像を使ったりして変化をつけることができます。また、2週間おきに異なるサービスを投稿したりもしています。ミリアム:この新しいアプローチによって予約がどう増えたのか教えてもらえますか?また、どのようにしてクリック数をトラックして、その変化を追っているのですか?
クリック数をトラックするのには、『UTMパラメータ』を使っています。これによりユーザーがどのURLにアクセスしたかを知ることができます。この解析を、過去3週間のデータと『Googleへの投稿』使用開始から4日後のデータを比べたところ、なんと8%も増加していました。開始後1週間のデータと比べるとなんと11%もクリック数が増えていました。

▲出典 : moz.com
また、ナレッジパネルのURLを個別にトラックしているから言えることですが、投稿によるクリック数の奪い合いは無いと言えます。ミリアム:予約リンクを貼るために、Googleの『ローカルビジネスURL』を使う人もいるでしょう。ジョエルさんのすごいところは、『Googleへの投稿』が、予約リンクのクリック数減少に繋がらなかったことにあります。どうして『Googleへの投稿』にクリック数を奪われることなく成功したのでしょうか?
予約リンクのクリック数は、無視すべきものではありません。しかし、『Googleへの投稿』には写真があることで、異なるユーザータイプ、主に画像を中心にクリックしがちなユーザー、を惹きつけると予測しました。実際に、クリック数はとてもよく伸びましたね。ミリアム:この小さい画面の中で、「どうしたら改善できるか」を考え抜いたジョエルさんのクリエイティブさには本当に感心しました。『Googleマイビジネス』では、「予約」「申し込む」「購入」「クーポンを入手」のリンクが設置できますよね。ジョエルさんのビジネスモデルでは「予約」のリンクが適切でしたが、他のビジネスモデルに対して、おすすめするリンクはあるでしょうか?
そうですね、例えばイベントの投稿にはとても期待しているのですが、長期に渡り表示される投稿に、期間限定のオファーや、Eメールを登録してクーポンを入手など、時間の経過に合わせて異なるオファーができるのは魅力的です。また、画像をボタンとして使う方法も有効だと思います。「クーポンコード:XYZ546 を今すぐ使う!」と表示された画像の横に「クーポンを入手」ボタンが付いていたらクリックしたくなりますよね。小売業では、この戦略でタイムセールなどを有効に行うことができるはずです。そして広告を外注する必要もありません。ミリアム:賛成です。たくさんの使い道がありそうですね。今回はとても興味深い経験をシェアしていただき、ありがとうございました!

▲出典 : moz.com
複数のソースを参考に投稿をする場合は、ジョエルがPatientPopで行ったAPIを参考にしましょう。時間がかかるかもしれませんが、予約率が11%増加するのなら意味のある投資となるでしょう。もしヘルスケアサービスを提供するのなら、PatientPopを参考にするのが得策なのは間違いありません。
『Googleへの投稿』はとても興味深いもので、大きな可能性を秘めていると思います。現在はナレッジパネルやリストにしか表示されませんが、将来的にオーガニック検索結果に表示させる可能性もあります。いずれにせよ、ほんの少しの労力で消費者に向けて瞬時に何かを公開できるこの機能は、とてもパワフルです。
しかし同時に、Google上でなんでもできてしまうことによって、自分のWebサイトにアクセスしてもらうことが、少し難しくなってきたのも事実です。この新機能を使いこなして、クリック数の増加を目指しましょう!