エンジニアの副業は週1からでも可能?副業の例や探し方も解説
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フリーランスのみなさん「自分にとって最高の仕事はどこにあるのだろう」と悩んでいませんか? 最高の仕事、いわゆる天職ですね。
世界が不安定になる中で、天職を見つけるのはとても難しいです。仮に見つけられたとしても、天職を継続するのはさらに困難。
そこで、本記事では天職を自分で作る「スラッシュワーカー」という働き方をご紹介します。ちょっとした考え方を取り入れることで、仕事選びに関する悩みが解決しますよ。
ちなみに、筆者は1人で10種の職をもつのスラッシュワーカーです。まさか、こんなことになるとは。
1987年、大阪府生まれ。大学時にニューヨーク留学、世界一周を経験。新卒で大阪ガス入社後、オプトを経て、TABIPPOで起業しました。現在は、月間250万人が利用する旅行メディア『TABIPPO.NET』の編集長や、FMラジオ『FUTURES』パーソナリティー、ブロガー、エンジニアなど。これまでに79ヶ国140都市を訪問、世界二周して、次の夢は宇宙飛行士です。Twitter:@NY_ruisu
スラッシュワーカーとは、記号のスラッシュ(/)で区切るように複数の仕事を同時並行して働く人を指します。
筆者が「1人10職で働いてます!」とお伝えすると「なんだ超人か。寝てないのか」ってリアクションをされることがありますが、年単位で1人10職なので、1日あたりは5~6職です。参考までに、ある日のスケジュールは以下のような感じです。
08:00 起床
08:20 ブログ
08:40 マーケティングコンサル
08:50 ラジオDJ
09:10 休憩
09:20 コミュニティ運用
09:40 朝食
10:15 講義資料作成
10:30 コミュニティ運用
10:35 洗濯物
10:45 YouTubeのフィードバック
11:00 読書
11:15 YouTubeのフィードバック
11:35 講義資料作成
12:05 昼食・お昼休み
13:40 講義運用
14:10 ブログ
14:30 休憩
14:40 ブログ
15:10 金融商品の追加購入
15:15 読書
16:00 ブログ
16:50 YouTubeの台本作成MTG
18:30 夕食・休憩
19:45 マーケティングコンサル
20:00 講義登壇
22:05 風呂・休憩
22:55 ブログ
23:15 読書
24:00 就寝
スラッシュワーカーは、パラレルワーカーやポートフォリオワーカーと考え方が近く、明確に定義が分けられていません。ただニュアンスで説明するなら、こんな違いがあります。
一方、副業とスラッシュワーカーの違いは明らかで、スラッシュワーカーには本業、副業のような職種間での序列がありません。まとめると、スラッシュワーカーとは「履いてるワラジは多いほうが良い(仕事の種類は多いほうが良い)」という考え方をする人たちです。
天職の話に戻ります。天職を見つけるのが難しい理由は、「天職に求めるものが多すぎるから」です。少なくとも、以下のあたりは天職の要素になります。
4つの要素が重なる部分は、海外では日本語を逆輸入して「ikigai(生きがい)」と紹介されています。
「給料が高くて、好きで、得意で、社会から必要とされてる仕事」があれば、理想です。最高。けれど、最高の仕事は簡単には見つからない。それならば、一つの仕事ですべての要素を満たすのではなく、複数の仕事で分担しよう。
スラッシュワーカーは、このような「諦め」と「決意」を含んだ働き方なのです。たとえば、スラッシュワーカーは以下のように要素を分散させます。
こうすれば、一つひとつの仕事が天職でなくとも、トータルで理想の働き方を手に入れたといえるのではないでしょうか。
理想の実現以外にも、スラッシュワーカーとなるメリットがあります。それは、仕事を気軽に辞められること、危機に強いことです。
月収100万円の仕事一つのシングルワーカーと、月収10万円の仕事10個のスラッシュワーカーなら、仕事を辞めても生活に影響が出にくいのは後者ですよね。
仕事を続けるのは素晴らしいことですが、ポーカーで役を作るように仕事を柔軟に入れ替えられると、追い込まれにくい環境を作れます。
スラッシュワーカーのデメリットは「法律と伝統に縛られること」です。複数の仕事に就くことが法的に許されない人(日本だと公務員の方)はスラッシュワークが難しいです。
また、1人1職が強く求められる仕事(たとえば伝統芸能や工芸)に関わる場合、周囲の理解を得にくいかもしれません。
ただ現在のように分業が進み、専門職や会社員の概念が出てきたのは産業革命以後からです。スラッシュワーカーの出現は、時代が振り戻されてるだけともいえます。これからは、産業革命以前のようにスラッシュワーカーが当たり前になると僕は嬉しいです。
星野源氏や落合陽一氏のように「職業=自分」な著名人の活躍によって、マルチポテンシャライトな生き方が広まっていること、政府によって副業が推奨されていることなどは、スラッシュワーカーの追い風になるかもしれません。なるといいなぁ。
スラッシュワーカーという生き方が、自分の専門性が見つからない、色々なことに興味があって一つに絞れない、「何者にもなれなかった」と悩んでる人の救いになったら嬉しいです。
天職は探してもいいけど、作ることもできますよ。
ちなみにスラッシュワーカーの準備は、人生に必要なお金の総額を計算することからスタートします。具体的な手順は個人サイトに掲載したので、こちらもあわせてご覧ください。
(執筆:ルイス前田 編集:齊藤颯人)