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WordPressには自動更新機能があるため、技術に疎いクライアントでも問題なく使いこなせると思われがちです。
しかし、依然として専門家が必要な場面もあります。WordPressの運用保守には、定期的なメンテナンスが欠かせないのです。
今回は、WordPressでWebサイトを開設したあと、運用保守をプロ以外に任せてはいけない3つの理由について解説します。
WordPressは大きな進化を遂げています。ブロックエディタ(Gutenberg)の登場と、その影響を受けた変化は、専門家のニーズをより強いものにしました。しかし、これは数多い変化のうちのひとつにすぎません。
運用保守において重要なのは、テーマやプラグインを正しく動作させつづけることです。WordPressがをアップデートしても動作に不具合が起きないように、運用保守しなければいけません。
コードのリファクタリングが必要になることもあります。たとえば「jQueryライブラリの最新版にあわせて動作するように、スクリプトを調整する」といった作業が、これにあたります。テーマのテンプレートやカスタムプラグインについても、最新版のPHPとの互換性を確保するため、パッチをあてる必要があるかもしれません。
また、最新の機能を活用することも、運用保守においては重要です。ブロックテーマの実装、カスタムエディタブロックの構築、古いJPG画像をWebpなどの新しいフォーマットに変換することなどが、これにあたります。
WordPressは時代とともにどんどん進化していきます。なんとなくWordPressを使っている素人では、技術変化に対応しながら運用保守をするのは難しいでしょう。
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プラグインやテーマの定期的なアップデート以外にも、複雑な対応が必要になる場面があります。
たとえばWordPressの人気ECプラグインである『WooCommerce』では、特定のリリースをインストールしたあと、データベースの更新が必要です。また、プラグインが特定機能を大幅変更または廃止した場合、誰かが設定を調整する必要があります。
こうしたアップデートへの対処は、WordPressの運用保守においてとても重要です。しかし、その際に対処すべき箇所やタイミングは、かならずしも明確ではありません。エラーメッセージが曖昧なこともあります。
アップデートをサイトに適用する前に、ローカル環境でレビューとテストをする、といった対応は、素人には困難です。バグだらけのWebサイトにしないためにも、運用保守にはプロの力を借りましょう。
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プラグインのアップデートが、WordPressテーマの設定と衝突することもあります。SEOプラグインの最新版が、WordPressサイトのPHPと相性が悪いケースも。「WordPressのバージョンを最新にしないとフォトギャラリーのプラグインが動作しない」といった場面もたびたび起こります。
WordPressのコア、テーマ、各種プラグインなどは、Webサイトの見た目や機能に直接影響します。プラグインを無効にしたり、デフォルトのテーマに切り替えたり、ブラウザのコンソールにエラーがないか確認するといった作業が必要になることも少なくありません。
くわえてWordPressのエコシステムは非常に広範囲に及ぶため、テクニカルサポートにもかなりばらつきがあります。テーマやプラグインの作者によっても、対応はまちまちです。
こうした問題が発生した場合、素人が問題の原因を突き止めたり、その問題を解決するのは難しいでしょう。適切な技術リソースを持ち、どのコミュニケーションチャネルを使うべきか知っている専門家が対応するべきです。
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多くの企業にとって、WordPressのWebサイトは単なるマーケティングの道具ではありません。問い合わせを処理したり、顧客情報を管理したりなど、重要な役割を担っています。もしエラーが起こってしまったら致命的な損害となりうる「ミッションクリティカル」な存在だからこそ、運用保守についても素人に任せるべきではありません。
簡単に更新できるWordPressですが、内側の構造は奥深く、Webサイトを最高の状態に保って運用保守するには努力とノウハウが必要です。
クライアントがみずから運用保守をしたいと主張した場合には、時間をかけてクライアントに運用保守の重要性や、要件を説明しましょう。リスクを正しく伝えることで、クライアントの意識を変えられるかもしれません。
(執筆:Eric Karkovack 翻訳:Asuka Nakajima 編集:少年B 提供元:speckyboy)