エンジニアの副業は週1からでも可能?副業の例や探し方も解説
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ライティング作業はとても頭を使いますよね。ある程度経験を重ねると、語彙や言い回しがワンパターンになることもしばしばあります。
しかし、AIライティングツールを使えばより効率的にクリエイティブな文章を書けることをご存じでしょうか。
本記事では、ライティングをしながらAIツール開発もしている筆者が、おすすめのAIライティングツールをご紹介します。
※AIライティングツールは日々目まぐるしい進化を続けており、本記事で紹介する機能、料金などは変更されている可能性があります。最新情報は随時公式サイトをご確認ください。
ITライター兼Web開発者。 システムエンジニアとしての経験とSEOの知見を活かした記事を執筆。AIを組み込みライター業務を効率化するWebサービス『MOJI-KA』を開発・運用中。
目次
AIライティングツールとは、AI(人工知能)からサポートを受けながらライティングを進められるツールのことです。AIライティングツールを使うと、以下のようなライティングの悩みを解決できます。
- いい文章が思い浮かばない
- 長すぎる文章を要約したい
- インタビューの文字起こしが手間である
- 文章をチェックしてもらいたい
イメージとしては、優秀なライティングアシスタントがついてくれる感じです。膨大な量のテキスト、画像から情報を学習しているAIが、ライティングをサポートしてくれます。
人間は1人で悩み始めると、なかなか思考のループから抜けることができないもの。そういうときにAIライティングツールを使えば、悩みを解決して次に進むきっかけをくれます。
ライティングや記事執筆にも、さまざまな種類があります。書きたい文章や記事、コンテンツの種類によってAIライティングツールを使い分けるのがおすすめです。
AIライティングツールで書くのに適した文章は、主に以下が当てはまります。
- SEO記事
- SNSに投稿する文章
- キャッチコピーの叩き台
- メール・レポート・ビジネス文書
- カスタマーサービス応答用の文書
- エッセイ・小説のアイデア出し
- インタビュー記事の構成
では、AIライティングツールを選ぶうえで抑えるべきポイントを見ていきましょう。
- カスタマイズ性で選ぶ
- 日本語対応のツールを選ぶ
- サポートは受けられるか
カスタマイズ性とは、自分の文章スタイルに合わせて柔軟に結果を出力してくれるか、ということ。AIはまだまだ発展途上なので、出力結果が無個性になりがちです。
ただし、機能設計次第では柔軟な出力に対応しているツールもあります。
たとえば、文章の雰囲気を選択肢から選べる、設定で微調整できるなどが考えられます。
カスタマイズ性が高いツールであれば、高い精度で納得の行く文章を生成してくれるでしょう。
日本語対応のAIツールかどうかも確認して選びましょう。当然ながらAIツールは世界中で開発されているため、海外製品からも選べます。
しかし海外製品はメニューが英語になっているため、若干使いにくいと感じる人もいるでしょう。
それだけでなく、肝心のAI機能が日本語に対応していない可能性もあります。
また、日本語は世界的に見てもマイナーな言語の1つです。AIを使った日本語のサービスは、日本の開発者によって制作されているほうがかゆいところに手が届きやすいのが実情です。
2023年はAIの有用性が広く認知された、いわばAI元年ともいえる年です。そのため、大量のAIツールが公開されました。
しかし、しばらくすると開発者側の都合で開発がストップ、またはサポートが受けられなくなるツールも出てくるでしょう。
ツールの使い方やバグの報告などをサポートしてもらえないのはストレスになります。
また、開発が止まるとAI機能自体がまともに動かなくなる恐れや、セキュリティの問題も出てきます。そのためしっかり運営が動いているツールを選ぶことは重要です。
ライティングに活用できるAIライティングツールをまとめました。
用途に合わせて使えるツールを選びましたので、参考にしてみてください。
ツール名 | 特徴 | 費用 |
ChatGPT |
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Bing AI |
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SAKUBUN |
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RakuRin |
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Catchy |
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BuzzTai |
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Transcope |
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PlayAI |
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ELYZA |
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AIのべりすと |
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Jasper AI |
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MOJI-KA |
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費用 |
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機能制限 |
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無料体験 | あり |
公式サイト | https://chat.openai.com/ |
世界中で生成AIが注目されるきっかけになったツールであり、凄まじい勢いで進化を続けているのが『ChatGPT』です。
ChatGPTの使い方は至ってシンプル。チャット形式で質問や命令を投げかければ、AIが回答してくれます。
シンプルであるがゆえに活用の幅が広く、文章生成だけでなく、推敲、要約など多くのシーンでライティングの助けになるでしょう。
無料で使えるGPT-3.5でも十分な性能はありますが、有料にすると便利なプラグイン機能とGPT4が利用可能になります。GPT-4は圧倒的に性能がよいので、より精度の高い文章を求める場合には課金もおすすめです。
またプラグインにはSEO系のものも多くあり、SEOを意識したライティングでも有効なツールといえます。
費用 | 無料 |
機能制限 |
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無料体験 | あり |
公式サイト | https://www.bing.com/ |
『Bing AI』はMicrosoftから公開されているAIチャットサービスです。基本はChatGPTと同じように、チャットベースでやりとりをします。
またChatGPTと同じ「GPT-4」というエンジンが搭載されているので、一見同じようなツールに見えます。
しかし大きな違いもあり、Bing AIはWebから情報を収集して出典元を明記してくれます。
AIの回答を鵜呑みにしてしまうと、間違った情報を発信してしまうリスクがあるため、ライティングでは出典元がわからない情報は怖くて使えません。その点、Bing AIは出典元のリンクから情報を確認できて裏取りがラクなのが魅力です。
Bing AIはアカウントを作らなくても利用できます。しかし、使用回数が1セッションで5ターン(質問→回答が1セッション)と制限されているので、多用する場合はアカウントを作成してログインすることをおすすめします。
画像生成もできるので活用の幅はライティング以外にも広がりそうです。
【初心者向け】Bing AIの使い方と活用法を徹底解説
Workship MAGAZINE
費用 |
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機能制限 |
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無料体験 | あり |
公式サイト | SAKUBUN |
ブログ記事や広告文、SNSの投稿文章やメール文など、幅広いジャンルのライティングをサポートする『SAKUBUN』。
独自の日本語テンプレートが100種類以上と豊富に取り揃えられており、AI初心者でも使いやすいのが魅力です。
またライティングの際にはペルソナを登録することで、ターゲットにあった文章を作成することも可能。
無料プランでは毎月5000文字までとなっており、長文の記事作成にはあまり余裕がないため、Standardプランの利用がおすすめです。
使いやすい独自のエディター機能や、チームで編集できるワークスペース機能もあるため、ビジネスシーンに広く活用したい人にもぴったりのAIライティングツールです。
費用 |
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機能制限 |
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無料体験 | あり |
公式サイト | RakuRin |
ブログ・アフィリエイトの記事作成に特化したAIツール『RakuRin』。
キーワード提案からタイトル作成、本文作成やFAQ構造化データ作成、リライトなど、ブログ運営に嬉しい機能が揃っており、ブロガーにぴったりのAIツールです。
AIは2023年11月6日に発表されたGPT-4 Turboを利用しており、自然で正確な文章を生成できます。
またアカウント共有が可能なため、チームでの利用もできます。
プランの制限となる「トークン」は投げるリクエストと、返ってきた結果の文字数で消費する仕組み。フリープランなら、毎月200,000トークンが制限で約1記事を作成できます。
ブログ運営をよりAIに任せたい人は、毎月約10記事が作成可能なシルバープラン、もしくは約30記事を作成できるゴールドプランの利用がおすすめです。
費用 |
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機能制限 | 無料プランは10クレジットまで |
無料体験 | あり |
公式サイト | Catchy |
キャッチコピーや文章、企画出しなど、100種類の生成ツールでクリエイティブ業務をサポートするのが『Catchy』。
用途に合わせて機能を選択すれば、ワークフローに沿ってデータを入力したり、候補から選択したりするだけで使えます。
同ツールは無料でも使えますが、無料で使えるのは月10クレジットまで。クレジットはタイトル案の作成やリード文の作成などで消費されていくので、短い記事作成なら無料でギリギリ試せます。本格的に使うのであればStarter以上で運用するのがいいでしょう。
費用 |
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機能制限 |
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無料体験 | あり(9クレジット) |
公式サイト | https://www.buzztai.com/ |
『BuzzTai』は、名前のとおりバズを意識したコンテンツづくりに特化したAIライティングツール。
広告や動画SNS、商品紹介など、マーケティング寄りの機能が充実しています。動画シナリオや商品紹介系の記事を書く人が、たたき台を作成するのに使えそうです。
使い方はいたってシンプル。作成したいコンテンツを選択して、言語、トピックを入力するだけで記事がスラスラ出力されます。
記事の雰囲気は、
- 楽しい感じ
- 悲しい感じ
- 衝撃的な記事
- クリエイティブな記事
など多くのスタイルから選べるので、メディアのトンマナに合わせた記事出力も可能でしょう。
料金形態はクレジットを毎月購入する3つのプランが用意され、ゴールド会員になれば無制限利用が可能。生成する記事数や長さによってクレジットが追加で必要になるので、使い方に応じてプランを選ぶとよいでしょう。
費用 |
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機能制限 | Freeプランは4,000文字まで、検索順位調査は3ワードまで |
無料体験 | あり |
公式サイト | https://transcope.io/ |
『Transcope』は、SEOライティングに特化したAIツールです。
Transcopeは、もともと検索順位チェックツールとして有名なサービスですが、SEOを狙った文章生成ツールにも進出してきました。テキストだけでなく、URL、画像、CSVなどからデータを解析してコンテンツを生成できます。
AIにはOpenAIのGPT-4を採用。高精度な文章や出力が期待できます。
そのぶん料金は割高で、個人で利用するのは少し難しそうです。企業がSEO対策するためのツールという位置づけです。
費用 | 無料 |
機能制限 | なし |
無料体験 | あり |
公式サイト | https://playai.nu/ |
文章の自動生成を手軽に体験してみたいというのであれば『PlayAI』がおすすめ。
ユーザー登録不要で、文章の冒頭文を120文字以上入力するだけで、AIが続きを書いてくれます。
採用しているモデルがGPT-2ということもあり、最新版のGPTモデルではないため少々精度は落ちますが、自動生成ツールを体験するという点ではアカウントも不要でちょうどいいでしょう。Bing AIなどと比較してみると、いまの技術の凄さもわかります。
費用 | 要問合せ |
機能制限 | 要問合せ |
無料体験 | あり(ELYZA Pencil) |
公式サイト | https://service.elyza.ai/ |
国内AIの権威である、東京大学松尾研究室によって開発された自然言語処理AIが 『ELYZA』です。ELYZAは、文章をまとめる、書く、読むなどの用途に対応しています。
ELYZAからはほかにもさまざまなツールがサービスとして発表されています。
- ELYZA Pencil:文章生成に特化したツール
- ELYZA DIGEST:長文要約に特化したツール
ELYZA Pencilは無料でも試せるので、ぜひ一度お試しください。
費用 | 無料 |
機能制限 | なし |
無料体験 | あり |
公式サイト | https://ai-novel.com/novel.php |
小説ライティングに特化したAIライティングを提供しているのが『AIのべりすと』。小説系のライティングをする人にはおすすめです。
明確な根拠をあまり必要としない創作系文章はAIと相性がよく、アイディア出しや話の展開の仕方なども参考になるでしょう。
デフォルトモード、セリフモード、ナラティブモードから設定を変更できるので、好みのモードで文章を生成して遊んでみるのも楽しそうです。
費用 |
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機能制限 | プランごとに機能制限あり |
無料体験 | あり(7日間) |
公式サイト | https://www.jasper.ai/ |
国外ツールも少し紹介します。『Jasper AI』は世界で10万人以上の利用者を抱えるAIライティングツールです。
29カ国に対応しているため、多国展開しているECサイトなどでも利用できそうです。もちろん日本語にも対応しています。
商品説明やクリエイティブストーリー、Google広告説明文など50種類以上のテンプレートが用意されているので、さまざまな用途に使えるでしょう。
費用 |
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機能制限 | 無料プランでは各種機能に一部制限あり |
無料体験 | あり(1週間) |
公式サイト | https://www.moji-ka.com/ |
手前味噌ではありますが、私が開発している『MOJI-KA』もAIによる推敲機能を搭載しています。
MOJI-KAは構成から執筆、推敲までをワンストップでこなせるライティングツールです。
自分の書いた文章をもとに、
- 読みやすくする
- 要約する
- 詳細にする
- 分割する
- 具体例を見る
といったコマンドから文章をブラッシュアップ可能。
自分が書いた文章を元にしているため、AIツールにありがちな「情報の真偽がわからない」というリスクを抑えられるのが特徴です。
AIライティングツールを活用するメリットは以下の3つです。
- 執筆のとっかかりを掴める
- バリエーション豊かな表現ができる
- 誤字脱字を減らせる
執筆のとっかかりを掴むのに、AIライティングツールは優秀です。
文章を書いていると、頭が疲れて回らなくなったり、テーマが難しくて筆が止まったりします。そういうときにAIライティングツールを使えば、とりあえず生成された文章をベースに書き始められるのです。
もちろん、内容が気に入らないケースもあるでしょう。それでも、たたき台があるのとないのとでは執筆スピードに大きな差が生まれます。
いつも似たような文章になってしまうのは、ライティングをしている人間が抱える悩みの1つです。AIライティングツールは、ときに自分でも思いつけない文章表現を教えてくれます。
引き出しがそこまで多くない駆け出しライターや、思考パターンが固まってしまっているライターは、AIライティングツールを使うことで表現パターンの勉強にもなるでしょう。
AIは綺麗に整った文章を作成してくれるため、誤字脱字を減らせるメリットもあります。
とくに、ライティングでは疲労が溜まると自分でもびっくりするような文章を書いてしまうことがありますが、AIライティングツールならその心配はほとんどありません。
だからといって、すべてをAIに書かせるのは危険であるとお伝えしておきます。最後は自分の文章として世に送り出す責任があることをお忘れなく。
AIライティングツールを活用するメリットは以下の3つです。
- 文章が期待するレベルでない可能性がある
- 正確性や専門性を重視した内容には向かない
- 「なぜ?」を人に説明できないリスクがある
生成AIは、これまで人類が抱いていたAIに対する印象をガラリと変えました。なによりも、受け答えの精度の高さには目を見張るものがあります。
しかし、AIライティングツールで生成された文章が完璧であるかというと、そうでもありません。
とくに記事の専門性が高くなってくると、AIで生成された文章は物足りないと感じる人は(とくにライティングをしている人なら)多いのではないでしょうか。
現状では、生成AIを利用するのはたたき台までにしておくのが無難といえます。
正確性や専門性を重視したコンテンツをAIライティングツールで作成するのは、少し厳しいと言わざるを得ません。
具体的には、最新の法令内容を考慮した記事、インターネットでは見つけられない業界知識を加味した記事などです。
理由は、生成AIの回答がインターネット上の学習データに依存しているからです。
たとえばChatGPTでは、2021年9月までのデータを元にモデルが構築されているため、最新情報については答えられません。
またインターネット上のデータを学習しているため、インターネットに出ていない情報は出力できません。
にもかかわらず、AIはまるで事実であるような回答をしてくるので、記事の正確性を担保するには人間のチェックが欠かせないでしょう。AIが出力したコンテンツをそのまま世に出すのは相応のリスクがあると知っておきましょう。
成果物をクライアントに納品する人にとって、自分の制作意図を相手に説明できないのは致命傷になりかねません。クライアントに「ここの文章はなぜこうしたの?」「この見出しにした理由は?」などと質問されたときに「AIが書いたからです」とは言いにくいでしょう。
AIライティングツールを使うこと自体、まったく悪いことではありません。私も使っています。
しかし、思考を放棄してしまったクリエイターに存在価値はあるのでしょうか。
これは私にもいえますが、AIに使われるのではなく、AIを使いこなすことを意識して記事作成に取り組むのを忘れないようにしましょう。
本記事では、ライティングに活用できるAIライティングツールについてご紹介しました。
この数年でAIは劇的に進化し、ライティングの実務レベルでも耐えられるものが出てきました。構成や推敲、豊かな表現を生み出すサポートとしてもAIツールは活用できます。
ぜひ、AIを使いこなした次世代の働き方を模索してみてください。
(執筆:コロスキー 編集:齊藤颯人)