インフラエンジニアの職種・種類まとめ|仕事内容・年収・将来性をわかりやすく解説
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一昔前まで、コンテンツ販売はクリエイティブな才能を持った一部の人だけに許されたビジネスでした。
しかし今では、画像生成AIを活用したさまざまなビジネスに「絵が描けない普通の人々」も取り組む時代になっています。
そんなAI活用ビジネスの中でも、近年とくに注目を集めているのが「AI×アダルト」という組み合わせ。通称“AI美女ビジネス”です。
やることはAIで画像を生成し、それを売るだけ。使うのはスマホ・PC・プリンター。作業時間はなんと1日1時間半ほど。
そんなゆる~いやり方で、ひと月に150万円を稼ぎ出しているのが、“AI美女クリエイター”のHARUKIさんです。
「1日1時間半だけ!」「月に150万!」なんて言葉が並んでいると、「情報商材っぽい」「なんか怪しい……」と身構える人も多いかもしれません。
だからこそ、気になりますよね? この“怪しい”ビジネスのリアル。
というわけで今回は、HARUKIさんの「AI美女ビジネス」の裏側に迫り、具体的な販売手法や画像の作り方、売れるエロ画像の秘訣まで、根掘り葉掘り聞いてきました。
この記事にセンシティブな画像は登場しません。安心してお読みください
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普通に興味深い内容なので、よかったら読んでください……!
就職しないまま大人になってしまったライター。大学卒業1年後に開業届を提出し、それから個人事業主としてゆるく令和をサバイブ中。代表作に「図書館の資料修復技術を駆使してカピカピになったポイ捨てエロ本を蘇らせる」(X:@shugou17)
Stable Diffusionで「リアル系美女」を極めしAIクリエイター。190部突破の人気作品『勝てたPony美女』をPARKにて販売中。リアル系Checkpoint「HARUKI_MIX」の作成者であり、「実写AI美女×マネタイズ」スクールの講師も務める。X:@ai_haruki3
目次
“AI美女クリエイター”HARUKIさん
――ズバリ聞きます。今の月収、いくらですか?
直近だと、2025年2月の売上は約150万円でした。今の生活は、誰からも何も言われないし、金銭的な不安も一切ない。もう「このまま死んでもいい」って本気で思えるくらいです(笑)。
――羨ましい限りです……。その域に達するまで、どれくらいかかりましたか?
始めてから7カ月目には、月商100万円を突破していましたね。
――7カ月目に100万超えですか……。スゲッ……
例えばブログで月100万を稼ごうとしたら、普通は1年以上はかかると思います。でもAI美女ビジネスは、比較的すぐに収益化しやすいんですよ。それが何よりの強みですね。
――夢のある話です。そんなAI美女ビジネスを始めるまでには、どのような経緯があったのでしょうか?
AI美女ビジネスを始める前は、スタートアップとして会社経営を7年ほどしていました。ただ、自分は社長に向いてないという思いもあり、新たに「1人で完結する事業」を探していたんです。
そこで目をつけたのがアダルト分野でした。目をつけた理由はシンプルで、アダルト市場って「収益化の早さ」と「市場規模のデカさ」が圧倒的なんですよ。だから会社経営から身を引いたあとも、ずっと「◯◯×アダルト」で何かできないか?と考えていました。
そんな中で、ある日TikTokを見ていたら、AI画像生成スクールのライブ配信に出会ったんです。これがきっかけで「AI×アダルト」の可能性を知り、「これしかない!」と確信しました。そこからすぐに情報を集めて、AI美女クリエイターとしての活動を始めました。
――経営者からAI美女クリエイターへ。かなりの働き方改革ですね。
ほんとですよね。でも、ビジネスの第一線で働いてきた反動もあって、当時は心から「人と関わらない働き方」を求めていたんです。「ひとりで完結」「在宅で全部完結」というこのビジネスは、まさに理想的でした。
ぶっちゃけた話、「もう他人は仕事に関わってこなくていい」ってくらいの気持ちにまで追い込まれていたんですよ(笑)。
――TikTokがきっかけでビジネスの可能性を見出したということですが、知識も環境も整っていない状態から、どのようにしてAI美女ビジネスに取り組んでいったのでしょうか?
最初の10日間くらいは、完全に独学で学習しました。コンテンツ系の情報商材を「予算10万円まで」と決めていくつか購入し、自力で学んでみたんです。
ところが、AIの進化が速すぎて、すぐに独学の限界を感じました。それで最終的には、AIビジネス系のスクールに入ることにしました。先行者に追いつくには「金で時間を買う」しかないと思ったので。
僕はこのような選択をしましたが、今から気軽に始めたい人なら、まずは1~2万円くらいの教材を買って試してみるのも全然アリです。できそうなら続ければいいし、無理そうならやめても損失は数万円で済む。そういう意味でも、参入ハードルはかなり低いですよ。
――参入ハードルという話が出ましたが、AI画像生成って、高性能なゲーミングPCがないと始められないイメージがあります。
それ、よくある誤解ですね。実は、一般的なパソコンでも全然OKなんです。私の知り合いの主婦の方なんかも、普通のノートPCでAI美女画像をバリバリ作ってます(笑)。
「女性の方でも、しばらく取り組んでいるうちに『売れるツボ』が分かってきますよ」
――でも、高品質な画像を出すには、やっぱり高性能なGPU?とやらが必要なんじゃ……?
確かに、以前はそうでした。AI美女ビジネスでよく使われる「Stable Diffusion」という画像生成AIを使いこなすには、ある程度の専門知識と高性能マシンが必要だったんです。
でも今は、高性能GPUをクラウド上で利用できるサービスが充実しています。Stable Diffusionをオンラインで利用できるサブスク型サービスを使えば、自前でPCを用意する必要はありません。月額1,000円台から利用できるサービスもあるので、初心者の方はまずこういったAIサービスを利用するのが断然おすすめです。
▼サブスク型のAIサービスについては、Workship MAGAZINEでも紹介しています
画像生成AIおすすめ10選|無料・商用OK・日本語対応のツールを徹底比較
Workship MAGAZINE
【徹底レビュー】画像生成AI「ConoHa AI Canvas」使ってみた
Workship MAGAZINE
――なるほど。そのうえで、高性能PCを自分で買うメリットもやっぱりあるんでしょうか?
もちろんあります。本気で稼ぐ上級者になってくると、生成する画像の枚数もケタ違いになってくるので、クラウド利用よりも自前で高性能PCを持った方がコスパが良くなります。
たとえば私のやり方だと、夜にPCをセットして「一晩中画像を自動生成」させて寝るんですよ。朝起きたら、数百枚の画像ができあがっていて、そこから売れそうなものを選ぶだけ。作業時間ゼロで商品が増える、って感じです。
ただ、高性能PCを買うには初期投資が必要だし、場所も取ります。だから初心者さんには、まずはサブスク型のクラウドサービスでお試しするほうが、リスクも低くて現実的だと思いますね。
――現在取り組んでいるAI美女ビジネスのマネタイズ手法や、売上の内訳について教えてください。
売上の約40〜50%は、AI美女画像をポスターとして販売する“ヤフオクAI物販”が占めています。
また、最近では「AI美女ビジネスについて教えてほしい」という声も増えてきたので、コンサル系の活動も始めました。加えて、「チェックポイント(Checkpoint)」と呼ばれる学習済みモデルファイル(※)や、ヤフオクのノウハウをまとめたデジタル教材などをnoteなどで販売しています。
※Stable Diffusionなどの画像生成AIで使用される学習済みモデルファイルのこと。わかりやすく言えば、「リアル系」「アニメ系」など、特定の画風やタッチをあらかじめ学習させたモデル。これを読み込むことで、細かなパラメータを調整しなくても、求める画風に近い画像を効率よく生成できるようになる。
――ポスター販売が収益の柱なんですね(意外)。ちなみに、1日の作業時間はどのくらいですか?
ヤフオク関連の作業だけで言えば、出品・梱包・発送・画像生成すべて合わせて、1日1〜1.5時間程度です。
「購入後〇日以内に発送」といった設定も自分で調整できますし、印刷や発送は外注(業者発注)もできるので、副業として取り組みやすいと思います。
――1日1時間半で月商100万超えは、正直めちゃくちゃ理想的ですね……。ちなみに、「AI美女画像を売る」となると、ヤフオク以外にもDLsiteやFANZAなどのプラットフォームもありますよね。それぞれの違いってあるんでしょうか?
ありますね。ヤフオクは、1枚ずつポスターとして出品するスタイルなので、「初めの1000円、2000円を稼ぐ」成功体験が比較的すぐに得られます。これはやる気に直結するので、初心者がまずトライする稼ぎ方としておすすめです。
ただしその分、「売るたびに動く必要がある」ため、たとえ安定して売れるようになっても、労働集約型から抜け出せないデメリットはあります。
一方でDLsiteやFANZAの場合は、ポスター販売ではなく「CG画像集」として販売するのが主流になります。この場合は数百枚の画像を用意しなければならない上に、ストーリー性を考えたり、表紙を作ったりと、1作品を仕上げるまでがなかなか大変なんです……。
しかし、一度リリースすればストック型の収益になるのが大きなメリット。いわゆる“寝てても売れる”形になるので、長期的にはかなり魅力的ですね。
どちらにも一長一短あるからこそ、「自分がどういうふうに稼ぎたいか」「どんな収入の得方をしたいのか」といった観点で、プラットフォームを選ぶことが大事になります。
――ここまで聞いておいて……ですが、そもそも「誰もが生成できるAI美女画像」となると、他の出品者との差別化が難しいのでは?
その通りです。AI美女は「誰もが簡単に生成できる」からこそ、売れる画像を作るには差別化が不可欠です。僕の場合は、作品ごとにエロ×フェチ×美しさのパラメーターを調整していますね。
エロ×フェチ×美しさのパロメーターをエア調整するHARUKIさん
――エロ×フェチ×美しさ……?
売れる画像を作るには、まず市場を見て研究です。ひたすら売れている画像をチェックして、何が刺さってるのかを細かく分解していく。その要素を真似るだけじゃダメで、自分だけのテイストをどれだけ乗せられるかが勝負です。
味付けの工程で、たとえばフェチに全振りしたり、逆に色気を抑えて美しさを引き立たせたり。エロ・フェチ・美のパラメータを繊細に操り、売れる画像として仕上げていくんです。
――真剣な解説、ありがとうございます。エロといえどビジネスである以上、やっぱりリサーチが大事なんですね。
トレンドは常に動いているので、リサーチは命綱です。たとえばここ1年だけでも「王道エロ系→マニアック系→シンプル系」と流れは激変しています。たぶん年末にはまた違う流行が来るでしょうね。
そのときに先行者として利益を獲るためにも、常に新しいジャンルには目を光らせ、ニーズに応えていかなければなりません。
——興味深いです。ちなみにマニアック系というと、どのような……
よく売れたのは、×××の××とかですね。あとは……
——やめましょう(焦り)。想像を超えてたな。
でも、刺さる人に深く刺さるフェチ系って強いんですよ。他にトライする人がいないので、「僕のところからしか買えない」状態を作りやすい。マーケットを独占できるわけです。
だから、しっかりアカウントを作り込めば、リピーターがつく。もちろんあとから真似する人も出てくるけど、やっぱり“初代”が一番強いんですよ。
――「しっかりアカウントを作り込む」というお話が出ましたが、作風ごとにアカウントを分けて運用しているんですか?
そうです。ヤフオクは複数アカウントOKなので、それぞれにキャラ設定や作風を割り振って運用しています。フェチ系なら、××特化のアカウントとか。最近だと×××特化アカウントとか、まあそんな感じですね。
フェチ特化でなくても、オリキャラ(オリジナルキャラクター)を作って、その子専用のアカウントを立ち上げて伸ばしていく方法もあります。イメージとしては、SNSのアカウントをブランディングするのに近いですね。
——××特化、×××特化のヤフオクアカウント……もう、時代の先を行きすぎてて、ついていけません。
でもこれ、ちゃんとPDCAを回してるだけなんです。数字を見て、流行を読んで、需要に刺す。普通のビジネスとやってることは変わらないんですよ。
とはいえ僕は、自分がやりたいことを優先するアカウントも持っています。普段のアカウントがマーケットイン型(既存の需要を捉えるビジネス)だとしたら、プロダクトアウト型というんですかね。売れるかどうかは置いといて、好きな作品を出すのが楽しいんです。結果的にそこから新しいジャンルが生まれることもありますし。
――ちなみに、女性向けの“AI美男ビジネス”みたいなのって存在するんですか?
DLsiteやFANZAには女性向けジャンルもありますが、女性ターゲットはとにかく難しい。
お客さんの目がとにかく厳しいんです。「これは本当のBLじゃない」とか、「この××は嘘くさい」とか非常に奥が深いので、気軽に参入してもまず跳ね返されると思います。少なくとも、初心者には無理でしょうね。
——奥深すぎる話だ。
――ここまでは景気の良い話を中心にお聞きしてきましたが、最近、画像生成AIで作成したわいせつなポスターをネットオークションで販売したとして、逮捕されたニュースが話題になっていましたよね。
私は法律の専門家ではないので、あくまで個人の見解としてお話ししますが、今回の逮捕で問題となったのは「AIで作成したこと」ではなく、「無修正のわいせつ物を販売したこと」だと認識しています。
ただ、メディアによっては「ヤフオクでAI美女の画像を売ったら逮捕」といった、誤解を招く見出しをつけているところもありました。もともとAIによる画像生成に良い印象を持っていない人もいるため、AI=違法という極端なイメージを抱いてしまった人も少なくなかったと思います。
――「AIの画像で逮捕された」というインパクトが世間を賑わせたものの、本質的な原因はAIではなかった、と。
そういう認識です。それに加えて、ヤフオク自体にも明確なガイドラインが定められているんですよ。まず、局部にはモザイクをかけなければならないこと。そして、出品時に掲載した画像と同じものを購入者に送付すること。この2点はルールとして明文化されています。
報道を聞く限り、今回のケースはこの両方に違反していました。出品ページにはモザイクをかけた画像を掲載しておきながら、実際に送ったポスターにはモザイクがかけられていなかったのです。これは明確なガイドライン違反であり、当然ながら法律にも抵触しています。
過激なものほど売れやすいのは事実なので、つい手を出してしまいたくなる気持ちも分からないではありませんが、こういったビジネスに踏み込むのは絶対に避けるべきです。
――法律とガイドラインの遵守以外にも、HARUKIさんが「これはやらない」と決めていることはありますか?
まず、いわゆる二次創作、つまり既存のアニメキャラクターを模倣した画像は使用していません。作品のキャラクターを勝手にポスターに使ったり、出品物に作品名を記載したりする行為は、著作権の観点から完全にNGです。
また、フォトリアル(実写に近いリアルな質感の画像)を生成する際にも、実在する有名人に似ないよう細心の注意を払っています。ディープフェイクなどの問題もありますし、この領域は非常に繊細なので、線引きを明確にしています。
――やることとやらないことをしっかりと切り分けて運用しているのですね。
どんなビジネスも、ルールの中でやるものです。サッカーだって、「手を使えば最強じゃね?」とかいって、ボールを抱えて走ってしまったら試合になりません。それと同じことです。
だからこそ、これからAI美女ビジネスに挑戦しようという人には、まず法律を勉強して、ガイドラインもちゃんと読むようにと伝えたいです。ルールを無視して短期的に稼ごうとする人が増えれば、いずれ業界全体が規制され、真面目に取り組んでいる人たちが損をすることになります。
生成AIという新しい技術を使ったビジネスだからこそ、モラルやルールを守る姿勢が、これからの未来を決めていくんです。
――現在は“AI美女クリエイター”として画像生成AIビジネスに携わっておられますが、今後の展望などはありますか?
今は画像生成を軸に活動していますが、今後は動画生成AIを活用した新たな事業にも取り組みたいと考えています。
動画生成AIの進化はめざましく、少し前までは5〜10秒しか作れなかったものが、今では1〜2分の長尺動画も生成できるようになっています。
このまま技術が進化すれば、近いうちに、個人でもネットCMやプロモーション動画などを法人向けに受注できる時代が来るはず。つまり、フリーランスや個人クリエイターが大企業に営業をかける日が現実になるんです。2024年はその土台が静かに整いはじめた年であり、2025年からは一気に動画生成AIが広がっていくはずです。
動画生成AIの技術は、もとを辿れば画像生成AIの応用にすぎません。だからこそ今のうちに、画像生成の知見やスキルをしっかり蓄積しておくことが、次のフェーズに進むカギになると考えています。
そのためにも再度強調しておきますが、業界が成熟していくために必要なのは、モラルを守ること。自分さえ儲かればいいという発想ではなく、周囲や業界全体の未来を見据えて行動する姿勢が、AIコンテンツビジネスの未来を切り開くと信じています。
今回は、AI美女クリエイターのHARUKIさんに、AI画像生成ビジネスのリアルな現場についてお話を伺いました。
技術の最先端である「AI」と、人の欲である「エロ」とが交わるビジネスだからこそ、そこには「誠実さ」が必要とされる。そんな、クリエイター側の責任が感じられました。
技術の進歩は常にエロから始まるとも言われます。はたしてAIは、「AI美女ビジネス」の次に、我々に何を見せてくれるのでしょうか?今から楽しみですね。
そして、AI美女ビジネスに興味がある方は、まずは以下のようなサブスク型のAIサービスで一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。もしかしたら、AI美女があなたの生活を変えるかもしれません!
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(執筆:シュゴウ 編集:夏野かおる)