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【図解】Biscuitの使い方解説。フリーランスにおすすめのアカウント一元管理アプリ

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BUSINESS

フリーランスとして複数の案件に携わると、複数のアカウントやツールを管理するのが大変ですよね。クライアントごとにアカウントを切り替えたり、ツールを使い分けたりするのは面倒だし、時間がかかります。

しかし、無料ブラウザ「Biscuit」を使えば、複数のアカウントとツールを一つのブラウザで一元管理できるので、作業効率が格段に上がるんです。Biscuitを3年間使ってきた私が、その便利さと使い方について詳しく解説します。

まてぃ
まてぃ

デジタルマーケティングプロデューサー/株式会社Rdesign factory代表取締役。企画×コンテンツ×マーケティングで価値の最大化を支援している。ツールを活用した仕事効率化に強みあり。(X:@matty3com

複数アカウントのログイン切り替えが大変すぎる

フリーランスとして複数のクライアントと仕事をしていると、クライアントごとにサービスやツールのアカウントを作ることになります。Gmail・Slack・Trello・Zoom……プロジェクトごとに使うツールが異なることも珍しくありません。

問題はこれらのアカウントを切り替える際の手間です。作業中に別のクライアントからの連絡があれば、一旦ログアウトして、別のアカウントでログインし直さなければなりません。いくつものアカウントがあるので、切り替えミスが起こらないよう慎重に対応が必要で、つねにリスクがつきまといます。切り替えにかかる手間や時間はわずかですが、この作業を1日に何度も何度も繰り返すと、非常にストレスを感じます。

こうした問題を解決するには、ブラウザのプロファイル機能(※)を使うのが一般的です。しかし、プロファイルの作成や管理にも手間がかかるし、ツールによってはプロファイル間での同期ができないこともあります。

※ブラウザのプロファイル機能……Google ChromeやFirefoxなどのブラウザに搭載されている機能のひとつ。この機能を使うと、複数のユーザーアカウントを一つのブラウザ内で管理できる。

Biscuitとは

そこで解決策となるのがBiscuitです。Biscuitは複数のアカウントとツールを一元管理できる無料のブラウザです。フリーランスや複数のプロジェクトを抱えている人にとって、アカウントの切り替えや管理は大きな負担になりがちですが、Biscuitはその問題を一気に解決してくれます。

Biscuitのメリット

まず、アカウントの切り替えが簡単になります。Gmailならクライアントごとのアカウントを登録しておけば、ワンクリックで切り替えられます。SlackやTrello等もプロジェクトごとのアカウントを登録できるので、作業の切り替えがスムーズです。そのため作業効率が大きく上がり、ストレスも軽くなります。

次に、タブとグループ機能を使って、関連ツールをまとめて管理できることです。

たとえば、「プロジェクトA」ではGmail・Slack・Trelloを使っています。これらのツールをひとつのタブにまとめておくと、プロジェクトごとに切り替えられます。さらに、グループ機能を使えば、複数のプロジェクトをまとめて管理もできるので、あちこちログインしなくても、対応したいプロジェクトのツールを簡単に切り替えられます。

BiscuitはChromiumベースのブラウザなので、Chromeと同じ拡張機能が使えます。普段使い慣れたツールをそのまま使えるのもうれしい点です。

Biscuitのデメリット

個人の開発者が趣味で開発しているサービスであることを踏まえた使用が前提となります。

2024年3月現在、Biscuitはデスクトップ版のみでモバイル版はありません。そのため、スマートフォンやタブレットでの使用には向きません。外出先でも作業するフリーランスにとって、この点は少し不便かもしれません。

次に、一部Webサービスとの相性が悪い場合もあります。Biscuitは複数のアカウントを同時に管理するため、独自の方法でログイン情報を保存しています。しかし、そのために一部サービスでは正常に動作しないことがあります。とくに二段階認証が必須にになっているサービスでは、ログインに失敗することが多いです。

また、定期的にアップデートが行われていますが、バグや不具合が起こる可能性もあります。

というのも、Biscuitはオープンソースソフトウェアではありません。そのため、ソースコードを確認することができず、セキュリティ面での懸念を完全に払拭できないのも事実です。機密情報を扱うこともあるフリーランスにとって、この点は無視できません。

繰り返しになりますが、個人の開発者が趣味で開発しているサービスであることを認識した上で、Biscuit上で利用するものとしないものを分けて取り扱うと安全です。

Biscuitの使い方

Biscuitをダウンロードしてインストールします。インストールが完了したら、Biscuitを起動し、メインの画面へ進みます。

Biscuitの使い方

▲ダウンロードページ

アプリ(Webサービス)の追加方法

次に、管理したいアプリ(Webサービス)を追加します。

たとえばGmailなら、

  1. メイン画面左下にあるグリーンの「+」ボタンをクリック
  2. 検索枠で「Gmail」を検索
  3. 「Gmail」を選択してクリック

Biscuit アプリの追加方法

すると、画面にGmailのログインページが表示されるので、アカウント情報を入力してログインします。これを管理したいすべてのアプリ(Webサービス)に対して行います。

アプリ(Webサービス)を検索しても検索結果に表示されない場合は、URLを直打ちして登録することもできます。

Biscuit アプリ

▲アプリ(Webサービス)を登録すると、サイドバーに登録したアプリのアイコンが表示されます

グループの管理方法

続いてグループの設定をします。グループを追加するには「+」ボタンをクリックし、「新しいグループ」を選択します。グループ名を入力し、そのグループに含めたいアプリ(Webサービス)を選択します。

解説の便宜上、グループ追加の方法をアプリ追加方法の後にご説明していますが、グループを複数作りたい場合は、

  1. グループを作成
  2. グループの配下にアプリ(Webサービス)を追加

の流れで行うと、よりスムーズです。

アプリ(Webサービス)を追加した後、同じ画面内でタブを増やすこともできます。

Biscuit グループ

▲グループを複数作ると、グループごとにアプリ(Webサービス)が並びます

【体験談】フリーランスが実践するBiscuitの使い方

普段、ローカルで使っているブラウザ3種とBiscuitとを使い分けています。SNSやslack、Gmailなどは多くの会社で使われており、ユーザー切り替えを間違えてしまったら一大事です。Biscuitでグループ分けしてアカウントの管理ができるのは、ブラウザの切り替えが楽なだけでなく、誤爆防止にもなります。これは本当にありがたいし、心が軽くなります。

■ローカルブラウザ
Brave・Chrome・FireFoxの3ブラウザを使用。
3つのうちひとつは自社用、残りのふたつはセキュリティの厳しいクライアントの二重ログイン用です。

■Biscuit
クライアントワークはセキュリティ上利用可能なものに限り、こちらで管理。クライアントごとにグループを作り、必要なアプリ(Webサービス)を登録しています。登録アプリ(Webサービス)はSNSだけのところもあれば、数種のツールを組み合わせて使う場合もあるので、グループで管理できると運用上楽なことも多いです。

Biscuitを立ち上げると、すべてのクライアントのツールを同時に開けますし、離席している間の通知等もざっと一気に確認できます。ひとつ一つツールを起動させるめんどくささを解決しながら、効率的な進捗管理ができるなんて、最高すぎませんか。

まとめ

フリーランスが直面する複数のアカウントとツールの管理問題を解決し、作業の効率化を図るために、Biscuitは非常に便利なツールのひとつです。この記事を通じて、多数のアカウントやツールの管理に悩む方が、よりご自身の時間を生産的に使う一助となれば幸いです。ぜひ試してみてくださいね。

(執筆:まてぃ 編集:少年B)

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