エンジニアの副業は週1からでも可能?副業の例や探し方も解説
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人類が進歩するにしたがって、一定の秩序を守るために、社会的な契約を守ることが重要になりました。私たちはつねに複数の社会契約を受け入れ、信じ、従っています。
この記事では、人びとが無意識的に信頼するようなデザインを、人為的に作り出せるのかについて解説します。
たとえば1ドル札のデザインには、たくさんの意味が込められています。それぞれのシンボルは古い記号の上に積み上げられており、米国の通貨を使う人びとにとっては馴染み深いデザインになっています。
信頼できるビジュアルシンボルの多くは、何世紀にもわたるデザインの進化の上に成り立っています。硬貨、印鑑、証明書、その他さまざまな体制や文化の公式文書が、正当性や信頼性を伝えるシンボルの視覚的語彙の集合体に貢献してきました。
たとえば紙幣をデザインに取り入れようとするとき、その媒体や忠実度がまったく異なるにもかかわらず、だれもが「これはお金だ」と理解できるでしょう。
このように、既存のフィクションのメタモデルを活用することで親近感がうまれ、それが新しいフィクションを信じるきっかけになるのです。
デジタル製品をデザインするとき、私たちは他の文化圏から視覚的なシンボルを借り、活用し、体験全体に意味を吹き込んでいます。
シンボルを適切に組み合わせることで、ブランドの信頼感を向上させ、ユーザーをより快適に、製品をより安全にし、デジタルインターフェースの体験を大きく変えています。
ECサイトで決済の際によく目にする、鍵や盾、チェックマークなどのアイコンを思い浮かべてみましょう。これらは「セキュリティ」をあらわし、ユーザーにデータの安全性を訴えるものですが、アイコンのデザイン自体はそのテクノロジーとはまったく関係ありません。
しかし信頼のためのデザインは、誤解を招く可能性があります。デザインツールの普及により、誰でも100年以上の歴史をもつ機関と同等の信頼性をもつシンボルを作れるようになってしまったのです。
Twitterの認証マークについて考えてみましょう。いまやお金を払えば誰でも認証マークを取得できるようになり、誤った情報を流す多くのTwitterアカウントが認証されているため、なにが真実なのかわからない状態です。
虚構が生み出されること自体は避けられませんが、SNSの規模、速度、強度は、虚構が生み出されるスピードを強化してしまいました。
たとえば、近年SNS上で広く拡散されている以下の「国会議事堂のバイキング」の画像は、アメリカ国旗と北欧のシンボルを混ぜ合わせて信頼感を演出し、民主主義の拠点であるはずの建物内に侵入しています。
新旧のフィクションが混ざり合うとき、文化の速度に応じて新しい物語が生み出されます。デザイナーとして、私たちは古いシンボルを修正し、再利用する力を持っていると同時に、大きな責任も負っているのです。
シンボルを適切に活用すれば、信頼をデザインすることはできます。ただし、デザインした信頼には責任が伴うことも忘れてはいけません。
(執筆:Fabricio Teixeira 翻訳:Nakajima Asuka 編集:少年B 提供元:UX Collective)
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