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2023年に入って急速に普及したAIチャットツール『ChatGPT』。AIながら自然な対話と高度な情報提供を実現させ、ビジネスの世界においても業務活用を検討する企業が後を絶ちません。
そんなChatGPTですが、いったいどのようなツールなのでしょうか。また、人間が行う情報収集との違いはなんなのでしょうか。
今回は、検索代行サービス『検索代行モーシラン』の設立にたずさわった株式会社アルバトロスの代表取締役・谷本慎二氏が、ChatGPTと人間が行う情報収集の違いを解説します。
※この記事は株式会社アルバトロスによる寄稿です
株式会社アルバトロス代表取締役。2022年2月に会社を設立し、退職代行モームリ、次いで検索代行モーシランの事業開始。独学で情報収集を行い、起業から事業運営、SNS展開まで行ってきており、初年度から年間利用者数も1,000名を超える事業に発展させた。主な経歴・実績:元上場企業エリアマネージャー、株式会社アルバトロス代表取締役、検索代行モーシラン、退職代行モームリ 代表
ChatGPTとは、AIチャットツールの一種です。アメリカ人起業家のサム・アルトマンらが設立し、Microsoftも出資するAI企業『OpenAI』の開発した言語モデル「GPT-3.5」が搭載されています。
2022年11月30日にリリースされたChatGPTは、自然な対話と高度な情報提供がたちまち話題になり、世界中でユーザーが急増しました。開発者向けにAPIも提供されており、さまざまなサービスにChatGPTが組み込まれています。
ハイクオリティなツールながら基本的に無料で利用できるのが特徴で、日本語を含む多言語に対応。インターネット上にある過去の膨大なデータを収集し、ユーザーへの回答に活用しています。
進化の速さもすさまじく、2023年に有料版として公開された『ChatGPT Plus』には、新たな言語モデルである「GPT‐4」を搭載。GPT-3.5よりも返答の正確性が高くなるなど、まさに日進月歩で進化を続けています。
※GPT:Generative Pretrained Trensformer(ジェネレーティブ・プリトレーニド・トランスフォーマー)の略。Open AIが開発する自然言語AIシリーズの名称として使われている。
ChatGPTは非常に便利なツールですが、一方で活用によるさまざまな弊害も指摘されはじめています。以下では、ChatGPT活用のメリット・デメリットを表にまとめてみました。
メリット | デメリット |
---|---|
会話形式で文章作成が可能 | 不自然な日本語となることもある |
数十秒で回答が返ってくる | 回答がすべて正確とは限らない |
学習能力がある | 情報漏洩のリスクがある |
プログラムも組める | 日本語サイトがない |
無料で利用できる | 登録に電話番号認証の必要がある |
ChatGPTは無料で利用できますが、利用にあたりアカウント作成が必要です。アカウントは以下の手順で作成しましょう
登録完了後は、チャット形式でなにか質問するとすぐに回答してくれます。実際に試してみましょう。
今回は「退職代行」と入力し、内容を解説してもらいました。
退職代行サービスを運営する立場からすると、おおむね合っているものの、少しニュアンスが違う気もします。このように回答が必ずしも正確とは限らないため、注意が必要です。
先ほども触れたように、ChatGPTは急速に進化しているため、将来性もきわめて高いツールといえます。
一方、機密保持やプライバシー関連の問題も指摘されはじめ、ChatGPTの利用を制限・禁止しようとする動きも出てきました。
企業の競争力向上にはAIが不可欠な一方、ChatGPTを制限する動きがどこまで拡大するかは注視していきたいです。
ここまで見てきたように、ChatGPTは非常に使い勝手のよいツールなため、さまざまな場面に応用して活用できます。
ChatGPTの使い道の一つが、「AIライティングツール」としての活用です。
AIライティングツールとは、人工知能を使って文章を自動生成してくれるサイトやアプリのことを指します。膨大な量の文章データベースから、目的に合わせて最適な文章やアイデアを自動で作成してくれます。
また文章作成のみではなく、キャッチコピーや職務経歴書の作成など、さまざまなシーンで活用できる場合も。現在AIライティングツールは多くの会社でリリースされていますが、ChatGPTをAIライティングツールとして業務に取り入れようとする動きは後を絶ちません。
ここからは、人間が行う情報収集を詳しく見ていきましょう。人間が行う情報収集の例として、情報収集のプロが対応する検索代行サービス『検索代行モーシラン』をご紹介します。
このサービスは、「依頼者に合った、依頼者のためだけ」の必要な情報を、わかりやすくまとめてくれるサービスです。
具体的には、依頼者のコンシェルジュとして要望をヒアリングし、ネット上にある膨大な情報の中から必要な情報の収集を代行して依頼者にお届けします。法人格を持つ株式会社アルバトロスが運営し、情報収集のプロが最短30分から作業に対応します。
必要に応じてネットのみではなく、電話での情報収集を行うことも可能で、このようなオプションサービスが豊富なのも特徴。調査報告の際は、調査したサイトのURLを渡すだけでなく、概要・詳細をまとめた調査報告書が納品されるので、わかりやすく情報を確認できます。
もちろん、個人としての利用だけではなく、企業様のデータ収集や競合調査の代行(業務委託)も可能です。
人間が行う情報収集である検索代行モーシランには、人間が関与することによるメリットが多くあります。一方、人間ゆえのデメリットがあるのも事実なので、以下でメリット・デメリットをまとめてみました。
メリット | デメリット |
---|---|
依頼者のニーズに最適化された内容になる | 納品まで時間がかかる |
人間が対応するため自然な文章になる | 日本語以外は対応できない |
情報漏洩のリスクが極めて少ない | 原則ネットに掲載されていない情報は調査できない |
基本料金4,000円で利用できる | 無料プランはない |
柔軟な納品形式に対応している | – |
ここでは、実際に検索代行モーシランを活用した際に納品される、調査報告書の例を見てみましょう。
今回のケースでは、依頼者は大学時代のゼミの先生が退官となるタイミングで、同窓会を開催するための飲食店を探しています。会場や予算の指定があるほか、「動画撮影ができる」など、自分で調べると意外と面倒な条件がそろっている印象です。
そこで、この飲食店の調査を検索代行モーシランに依頼すると、以下のような調査報告書が届きます。
報告事項にはグルメサイトのURLがならぶ一方、Web掲載のない「動画撮影の可否」までヒアリングしてくれるのは非常に助かります(電話調査プラン利用の場合)。
また、検索とヒアリングによって得られた情報なので、正確性が保証されているのもうれしいポイントです。
ここまで、ChatGPTと検索代行モーシランについて解説してきました。では、AIが情報収集を行うChatGPTと、人間が情報収集を行う検索代行モーシランの違いはどのあたりなのでしょうか。
一番大きな違いだと考える部分は、調査結果(回答)が個人のニーズに合っているかどうかです。検索代行モーシランを使えば、個人に最適化されたうえ、正確な情報が納品されます。しかしChatGPTは、現状だと必ずしも個人のニーズを正確にとらえきれない場面や、不正確な情報が出力される場面も多いです。
情報収集において最も重要なことは、その情報が自分に合っているかどうかだと考えます。正しい情報でも、自分のニーズとズレた情報はあまり役に立たないことも多いでしょう。
一方、調査対応時間や調査速度といった、AIの強みが発揮される分野は人間が行う情報収集を上回ります。
以下の表では、そのほかの要素も含めて特徴を比較してみました。
ChatGPT | 検索代行モーシラン | |
---|---|---|
対応者 | AI | 人間 |
調査範囲 | 読み込んでいる過去のデータ | ネット上すべての情報 |
利用可能時間 | 24時間 | 9時~20時 |
調査時間 | すぐ | 30分~3日以内 |
料金 | 無料~ | 4,000円~ |
正確性 | △ | 〇 |
機密性 | △ | 〇 |
日本語の自然さ | △ | 〇 |
多言語対応 | 〇 | × |
調査結果 | 個人に最適化されない | 個人に最適化される |
納品フォーマット | テキスト | PDF/Excel/Word/テキストファイルなどご希望の形式 |
今回は、いま話題のChatGPTを、当社の情報収集サービスの検索代行モーシランと比較しながら記載しました。
今後AI技術はさらに発展していき、我々の生活に良い影響を与えてくれると思います。 しかし、今後も人間にしか出来ないことは間違いなく存在します。
お互いの強みを理解し、弱みを補いながら共存共栄していくことが大切です。そして自分に何が必要なのかを理解し、正しく情報の取捨選択を行っていくことで、より自分の人生を豊かなものにできると思います。
(執筆:谷本慎二 編集:齊藤颯人 提供元:株式会社アルバトロス)