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私たちを苦しめる「意思決定疲れ」を防ぐ方法

Combating Decision Fatigue in UX Design
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UXデザイナーをしていると、意思決定に疲れることがあります。これは、検討すべきことが多く、膨大な情報に対応しなければいけないためです。大きな決断をしながら、1ピクセル単位の細かい調整もしなければいけないというプレッシャーは、UXデザイナーを疲弊させてしまいます。

しかし、意思決定に疲れるのはUXデザイナーだけではありません。経営者や管理職など、意思決定の機会に追われて疲れている人も多いハズです。

そこで本記事では、「意思決定疲れ」を防ぐための方法を解説します。

方法1. 迷ったらゴールについて考える

多くの選択肢を一度に検討しなければいけないとき、人は意思決定に疲れてしまいます。もし意思決定ができずに迷ってしまったら、一歩引いて、目的やゴールを思い出してみましょう。

  • この業務によって達成するべきことは?
  • この業務における「成功」の定義は?

といったことを考えることで、追求するべき方向性をより明確にできます。すくなくとも、選択肢に優先順位をつけることはできるでしょう。

方法2. 決めたことを書いておく

「過去の決定と一貫性を持たせなければいけない」という考えも、人が意思決定に疲れを感じる原因のひとつです。

あとから見直すためにも、決定したことは書き留めておきましょう。決断を文書化することで、不安や疲労を和らげられるかもしれません。また、より難しい決断をするための余裕ができるというメリットもあります。

方法3. 助けを求める

意思決定をするにあたっては、助けが必要なときもあります。該当のトピックについて、自分よりも知識がある人に助けを求めれば、より良い結果が得られるかもしれません。

自分では行き詰まってしまったと思うことでも、第三者の意見で突破口を見つけられる場合もあります。チームで働いている場合、意思決定に疲れる前に、メンバーとデザインにおける選択肢を共有しましょう。

方法4. 適切な目標を設定する

目標は達成可能なものを設定し、一貫性をもって取り組むようにしましょう。もし目標が適切でないと感じたら、いさぎよく設定しなおすのも有効です。

意思決定に疲れることなく、モチベーションを保つためにも、目標設定のプロセスをポジティブに受け止めることが大切です。「どのようなことが改善できるか」「目標達成のプロセスを楽しめるか」と自分に問いかけてみましょう。

方法5. ノーと言えるプロセスを作る

自分にとって効果的なプロセスを把握しておくことで、意思決定のプレッシャーを軽減できる場合もあります。

たとえば、外部顧問と週1回のペースでミーティングをするのがベストだとわかっているなら、それ以上のペースを要求されても、迷うことなく「ノー」と言えるでしょう。

また、早い段階でユーザーによるデザイン検証をすることがベストだとわかっているなら、「すぐに製品がほしい」という要求に対して迷うこともありません。

方法6. 自分だけのルールを作る

一度に多くの仕事をこなすという状況も、意思決定に疲れる要因のひとつです。あらかじめルールを決めておけば、意思決定に疲れることなく、仕事に集中できます。

たとえば、昼休みまで4時間しかないのに、20通のメールが届いているとしましょう。一度にすべて返信しようとするのではなく、優先度をつけて1通ずつ返信することに集中すれば、精神的な負担を和らげられます。

おわりに

やるべき仕事や責任が増えると、意思決定に疲れると感じてしまうのは当然です。だからこそ、あらかじめ対策を考えておきましょう。

柔軟な対応も大切ですが、プロセスやルールを設定しておくことで、意思決定の機会自体を減らすことができます。チームメンバー等の助けを借りつつ仕事を効率化すれば、重要な決定に集中できるはずです。

(執筆:Briana Bui 翻訳:Asuka Nakajima 編集:少年B 提供:UX Planet

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