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Webマーケティングをおこなう上で重要な「コンバージョン」。
といった悩みを持つ企業の方へ。
ファネル分析をして、効率的にコンバージョンを向上させませんか?
本記事ではファネル分析の概要や、実施するためのツールをご紹介します。企業収益を向上させるマーケティング施策を考えたい方はぜひ参考にしてみてください。
ファネル分析とは、設定したコンバージョンまでの過程を段階ごとに分け「どこでユーザーが離脱したか」「離脱した原因はなにか」を分析することです。
そもそもファネル(funnel)は直訳すると「漏斗(ろうと)」という意味です。
コンバージョンに至るまでに徐々にユーザーの数が絞り込まれていく様子と、漏斗の形が似ているため、コンバージョンに至るまでの過程がファネルと呼ばれています。
リテンション分析とは、ユーザーがWebサイトやアプリを継続して使い続けているのかを確認する分析手法です。
ファネル分析は離脱率の分析を目的としているのに対し、リテンション分析は継続率の把握を目的としている点で異なります。
パーチェスファネルは、ファネルのゴールをユーザーのコンバージョンに設定したものです。「コンバージョンファネル」ともいいます。コンバージョンの定義は、会員登録や商品購入、Webサイトへの訪問など、サイトやサービスによって異なります。
例えば商品購入をゴールとしたパーチェスファネル(コンバージョンファネル)は、以下のようになります。
図の形が、漏斗のように下向きにだんだん細くなっているのが分かりますね。
コンバージョンに至ったユーザーが、コンバージョン後にどのような行動をとるのかを分析したファネルモデルです。
SNSの普及により、ユーザー自身が口コミやハッシュタグをとおして商品の広告塔になる傾向があります。そのため近年は、コンバージョン後の行動の分析が重要視されています。
インフルエンスファネルでは商品がどんどん拡散されていくため、以下のような形になります。
従来型のパーチェスファネルと、新型のインフルエンスファネルを組み合わせたファネルです。
既存顧客が共感や感動体験をSNSや口コミで書き込み、新規顧客に拡散することで、認知度・受注率・継続率などの底上げを目的としています。
ダブルファネルの形は以下のようなものになります。
パーチェスファネルで自社のファンになってくれるユーザーが絞られ、そのユーザーによって新たに商品が拡散されていることが分かります。
各プロセスの離脱率を知ることで、ユーザーがコンバージョンに至るまでにどこで多く離脱しているか把握できます。その離脱率が高いステップの課題を明確にし改善することで、コンバージョン率の向上が期待できるでしょう。
例えば上のグラフだと、商品説明までは多くの人が見ているものの、「カートに入れる」段階で65%の人が離脱していることがわかります。
ここから、
といった改善策が考えられるでしょう。
もっとも離脱率の高いステップを改善することが、コンバージョンの最適化に繋がるのです。
ファネル分析を行えるツールをご紹介します。
Googleアナリティクスの「目標到達プロセス」を利用すると、コンバージョンファネルが自動生成されてファネル分析を行えます。
まず[管理]→[ビュー]→[目標]をクリックし、最終的にユーザーに到達してもらいたいページのURLを入力します。
その下にある[目標到達プロセス]をオンにし、各ステップ名とページのURLを入力しましょう。
目標達成プロセスを入力すると、ユーザーの離脱がどのステップで起こっているのかを確認できます。
またGoogleアナリティクスでリマーケティングユーザーリストを作成すると、目標到達プロセスの途中で放棄しているユーザーに再びアプローチすることが可能です。
Webサイトの解析レポートを生成したり、離脱率の計算を行ったりするときには、アクセス解析レポート生成サービス『KOBIT』が便利です。
KOBITが解析してくれる項目は、以下の11個。
どの経路を改善することがコンバージョン増加に繋がるかを提案してくれるため、KOBITを利用すると時間をかけずにファネル分析ができます。
レポートはPowerPoint形式で出力可能なため、会社でプレゼンをするときなどにも役立ちます。
『brick』はアクセス解析を中心とした、Webマーケティングを改善するためのツールです。リリースからわずか2年8ヶ月で10,000サイトに導入した実績を誇ります。
『brick』のファネル分析ツールは、Googleアナリティクスのデータに基づいて指定したWebページ間のユーザーの遷移を可視化します。コンバージョンに至るまでのステップ間の遷移の条件を細かに調査することで、ユーザーの離脱箇所がわかりコンバージョン改善に繋がるでしょう。
ファネル表示形式は縦と横の2種類で、ワンクリックで切り替え可能な操作性も魅力です。
またGoogleアナリティクスのセグメントに対応しているため、ユーザーの範囲を絞ったファネル分析ができます。
『Repro』はアプリやWebサイトに特化したマーケティングプラットフォームです。アプリのユーザーがアプリを使っている状況(画面)を録画する「定性分析」という機能が備わっているため、ユーザーがどこの過程で離脱したかを実際に見ることができます。
ファネル分析の他にもリテンション分析やKPI分析、レベニュー分析などのあらゆる分析を行えるので、マーケティング全般の知識がある方におすすめの分析ツールです。
『Mouseflow』はユーザーのマウスの動きやクリック、スクロール等の行動をレコーディングし、各ユーザーが取った行動を再生して見ることが可能です。
ユーザーの行動をリプレイで追えるため「なぜ離脱したのか」を突き止めるヒントを得られるでしょう。離脱したユーザーだけのリプレイやヒートマップを見ることもできる利便性の高さも魅力です。
Yahoo!が提供するモバイルアプリの分析に特化したサービスです。複数のアプリを通じたユーザーの行動をモニターするファネル分析ができます。
また日々のレポーティングを自動化し、算出されたデータをメールで知らせてくれる機能も便利です。
コンバージョンを最適化するために、ファネル分析は欠かせません。
集客戦略や販売戦略を考える際にはファネル分析の結果を意識して、マーケティング施策を打ちましょう。