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クラウドソーシングサービスのなかでも、とくに著名な『クラウドワークス』。
2021年4月現在、410万人のフリーランス、67万社の企業が利用するなど、国内ナンバーワンのユーザー数を誇っています。
しかし、ネット上での口コミにはネガティブな意見もあり、クラウドワークスの利用を検討している方は「安心してサービスを利用できるのか?」と、気になるところ。
今回の記事では、クラウドワークスの概要から評判、口コミ、受注者/発注者それぞれのメリット・デメリットまで、利用歴5年の筆者が解説します。
目次
▲出典:クラウドワークス
クラウドワークスは、フリーランスや副業ワーカー(受注者)とクライアント(発注者)がオンライン上でマッチング、仕事を受注/発注できるサービス。
クラウドワークスで扱われている仕事内容は幅広く、カテゴリは以下の16項目に分類されています。
- システム開発
- アプリ・スマートフォン開発
- ホームページ制作・Webデザイン
- ECサイト・ネットショップ構築
- デザイン
- ネーミング・アイデア
- ライティング・記事制作
- 事務・カンタン作業
- ビジネス・マーケティング・企画
- 翻訳・通訳サービス
- 写真・画像・映像
- 3D-CG制作
- ハードウェア設計・開発
- 音楽・音響・BGM
- 暮らし・社会
- プロジェクト・保守運用メンバー募集
クラウドワークスの概要や特徴を、表にまとめました。参考にご覧ください。詳しい内容は後述します。
サービス名 | クラウドワークス |
運営会社 | 株式会社クラウドワークス |
支払い手数料(報酬から引かれる金額) | 10万円以下の案件:受注金額の20% 10万円以上20万円以下の案件:受注金額の10% 20万円以上の案件:受注金額の5% |
長所 | 受注者:案件が豊富、初心者向けの仕事も多い 発注者:人材が見つかりやすい、プロジェクト進行が簡単 |
短所 | 受注者:低単価案件が多め、案件獲得の競争率が高い 発注者:スキルが高い人材を見つけにくい、募集を掲載する手間がかかる |
サービスURL | https://crowdworks.jp/ |
サービス利用にあたり、運営している企業の評判が気になる場合も。そこで、クラウドワークスを運営している株式会社クラウドワークスについて社員の評価を調査しました。
目立ったのが以下のような口コミです。
「残業が少なく、フレックスやリモートを使えばプライベートの両立がしやすい環境だと思います。みんながフレックスやリモートを当たり前のように使う環境なので、安心して制度を利用できます。」(在籍3〜5年、女性)
「フルリモート、フルフレックス、副業可能です。副業を促進しているだけあり、社員の多くが副業しています」(在籍3年、女性)
▲引用:openwork
口コミサイトの評価を見る限り、残業も少ない上に福利厚生もしっかりしており、女性も安心して働ける会社のようです。
サービスを利用する際に気になるのが、ユーザーの口コミ。
いい評判からネガティブな口コミまでご紹介します。
「自分のスキルを活かして稼ぐにはちょうど良いし、案件の数が多いので必ず毎日できる案件が見つかるので初心者も始めやすい。長らく続けてやると実績も上がり、続ける価値がある」(女性23歳)
「自分のやりたい職種がしっかりと決まっている方や、本当にそれが好きでずっと続けていられる方であれば、普通に10000円以上稼げるようなアプリです。文章入力、モニター、発送代行が多く、業務内容が好きな人にオススメです」(男性18歳)
(▲引用:みんなの在宅ワーク・お小遣い稼ぎ)
クラウドワークスは案件が豊富なため、仕事に困らないという方も。自分のやりたい仕事や、得意なスキルがある方であれば、好条件の仕事も獲得できそうです。
「やはり資格などがないと、採用されることがあまりない。タスクなどの単純作業しかできず、単価も安いため稼げない」(女性42歳)
「仕事の単価が非常に低いものが多く、クラウドワークスに支払う手数料も少なくありません。報酬を銀行に引き落とす際も手数料を取られ、内容と報酬のバランスを考慮して受けることが大事になると感じます」(男性32歳)
(▲引用:みんなの在宅ワーク・お小遣い稼ぎ)
スキルや資格がないと、単純作業しか受注できない、稼げないといった口コミも見受けられました。また、報酬額が低い案件が多いという声も。手数料はほかのサービスとあまり変わりませんが、少なくない額なのはたしかです。
クラウドワークスを5年間利用してきた筆者が思う、受注者としてクラウドワークスを利用するメリット/デメリットをご紹介します。
クラウドソーシングの魅力は、なんといっても案件が豊富なところ。他社のクラウドソーシングサービスと比較しても、その掲載数は郡を抜いています。
たとえば、クラウドワークス、ランサーズそれぞれ「ライティング」で検案すると(2021年4月現在)、クラウドワークスは2228件、ランサーズは964件という検索結果。クラウドワークスの案件数が圧倒的に多いことがわかります。
案件数が多いほど、コンスタントに仕事できる可能性が高まったり自分に適した案件を選べたりするため、大きなメリットといえるでしょう。
クラウドワークスには、簡単な事務やアンケート入力など、スキルや経験があまり問われない案件も多数掲載されています。また、ライティングやデザイン、Web制作など専門的なスキルが求められるものでも「未経験可」の案件が豊富にあります。そのため、初心者や経験が浅い方でも実績を積むことが可能です。
仕事で困った時は「みんなのお仕事相談所」で悩みを相談すれば、ほかのユーザーが回答してくれるため、1人で悩むこともありません。
▲出典:クラウドワークス
クラウドワークスは、報酬が高い案件や社会からの注目度が高い案件など、好条件の仕事が少ない傾向があります。最近では、官公庁や上場企業が発注する案件も増えていますが、実績のない初心者が案件を獲得するのは厳しいのが現状です。
好条件の仕事が欲しい場合は、満足できない報酬の案件でも数をこなし、実績を積むのも一つの方法です。評価が得られれば、発注側からスカウトされる可能性もあります。
クラウドワークスはユーザー数が多いため、少しでも条件のいい案件には応募者が殺到してしまいがち。100人以上が応募する案件も少なくありません。
仕事をコンスタントに獲得するためには、低報酬の案件で実績を積んだり、クラウドワークスとほかのサービスを併用したりすることをオススメします。
次に、発注者目線でクラウドワークスのメリット、デメリットについて解説します。
クラウドワークスは登録ユーザー数が多いため、ほかのサービス以上に人材に出会いやすいのが魅力です。
ユーザーの属性も多様で、エンジニア、編集、デザイナー、ライターなど各分野のハイレベルなプロフェッショナルから、学生や主婦までいます。そのため、案件の予算や難易度、内容に適した人材が比較的見つかりやすいでしょう。
通常、仕事を外注する際には、契約書の作成や報酬支払いなど手続きが多く発生します。
その点、クラウドワークスを利用すれば、外注に関わる手続きをほとんどクラウドワークス内で完結できるため、効率的に業務を進めることが可能。社内の人的コストを削減できます。
クラウドワークスを含めクラウドソーシングサービスは、誰でも登録でき、特別なスキルが必要とされない案件も多いのが特徴。そのため、人材が育ちにくいという側面があります。
専門性が高い案件や経験が必要とされる案件を発注する際は、適した人材を探す手間がかかるでしょう。報酬が低いと応募者のスキルも低くなりますし、報酬を高く設定すると応募者が著しく増え人材を選ぶコストが増加するためです。
もし、難易度の高い仕事を受注する際は、募集要項に「求めている人材像」を詳細に記入しましょう。
プロジェクト進行が楽といっても、発注する際には募集ページを作成する必要があります。面倒だからとテンプレートを使いまわしていると、ユーザーからの信頼が低下する可能性も。ユーザーのなかには、会社の情報が詳細に記載されていないと応募しないという方もいます。そのため、丁寧かつわかりやすい文章を意識しましょう。
筆者の知人にも、「募集ページを作るのが面倒だから」とクラウドソーシングを利用しない人がいました。必ずしも、クラウドソーシングで発注をかけるのは、楽なことばかりではありません。すでに人脈があるなら、そちらを利用したほうが結果的にコストを抑えられるケースもあります。
サービスの口コミや特徴を踏まえると、クラウドワークスは以下のような方にオススメできます。
【受注者側】
- 副業、フリーランス業に挑戦してみたい人
- まだ初心者で、とにかく実績を積んでいきたい人
【発注者側】
- 人材探しのコストを削減したい人
- 案件外注の手間を減らしたい人
- 学生や主婦など、ある特性の人材に仕事を依頼したい人
クラウドワークスに登録する手続きは非常に簡単です。受注者/発注者どちらでも、登録料は一切かかりません。
まずクラウドワークスのホーム画面へアクセスし、「会員登録(無料)」のボタンをクリック。次に、メールアドレスかFacebookやYahoo!、Googleなどのアカウントを登録します。そして、個人情報を入力し「会員登録を実行する」ボタンを押したら、ユーザー登録完了です。
登録したら、プロフィールとアイコン画像を入れましょう。プロフィールは、細かく設定すればするほどマッチング率がアップします。
▲出典:クラウドワークス
仕事を受注/発注できるサービスはクラウドワークスだけではありません。希望条件や用途に合わせて活用していきましょう。
▲出典:Workship
Workshipは、フリーランス/副業/複業ワーカー向けのお仕事マッチングサービス。フルリモート・高単価の案件が多いのが特徴です。600以上ある企業の案件に直接応募できます。
週1〜3回勤務や土日だけ勤務など、柔軟な働き方ができる案件が豊富にあるため、正社員の方やすでに業務委託で企業と契約している方でも利用しやすいのが特徴です。
発注者にとって嬉しいのが、充実したトラブル対応。Workship、発注者、受注者の3者間で契約を締結するため、業務契約にありがちなトラブルを未然に防げます。万が一、トラブルが起きた時も運営が問題解決をサポート。スキルの高いユーザーと出会えた際は、Workship上で正社員雇用することも可能です。
Workshipの登録方法&使い方を公式が解説! フリーランス・副業向けマッチングサービス
Workship MAGAZINE
サービス名 | Workship |
運営会社 | 株式会社GIG |
支払い手数料 | 受注側:無料 発注側:要問い合わせ |
仕事の種類 | エンジニア、デザイナー、マーケター、ディレクター、人事、広報、財務など |
長所 | 受注側:条件がいい案件が豊富 発注側:3者間契約で、トラブルが少ない、スキルの高いユーザーが多い |
短所 | クラウドソーシングサービスと比較すると案件数が少ない |
サービスURL | https://goworkship.com/ |
▲出典:Lancers
ランサーズはクラウドワークスに続く、大手クラウドソーシングサービス。クラウドワークスよりは案件が少なく競争率が高くなりがちですが、いい条件の案件が多いと評判です。
簡単な案件も多いため、初心者や経験の浅い方でも仕事を獲得しやすいのがポイント。クラウドワークスと併用して利用するのがオススメです。
発注者がランサーズを利用するメリット/デメリットは、クラウドワークスのものとほぼ同じ。ユーザー層も似ているため、利用するのはどちらかひとつでいいと思います。
Lancers(ランサーズ)の評判ってどう?受発注歴3年のライターが実態を徹底解説
Workship MAGAZINE
サービス名 | Lancers(ランサーズ) |
運営会社 | ランサーズ株式会社 |
支払い手数料 | 受注側:10万円以下の案件では、受注金額の20%(詳細は公式サイトをご覧ください) 発注側:支払った報酬から差し引かれる |
仕事の種類 | ライター、ホームページ制作、ウェブデザイン、ランディングページ、データ入力、翻訳、アンケートなど |
長所 | 受注側:ほかのクラウドソーシングと比べると、いい条件の案件が多い 発注側:人材が豊富、効率的にプロジェクト進行できる |
短所 | 受注側:競争率が高い 発注側:スキルが高いユーザが少ない |
サービスURL | https://www.lancers.jp/ |
▲出典:ココナラ
ココナラは、スキルを販売/購入できるプラットフォームです。販売者側で販売価格や納期を決めて業務できるため、自分のペースで作業が可能です。
ただし、価格や納期設定によって売れ行きが変わるため、工夫する必要があります。評価数の少ないうちはなかなか購入されないので、最初はお試し価格でサービスを提供していき、徐々に金額をアップさせるのがおすすめです。
購入側にとっての魅力は、さまざまなスキルが購入できる点です。販売側がサービス内容を決めるため、想定以上のサービスが受けられるケースも。一方、スキルや成果物のクオリティが想定を下回る場合もあります。購入前に必ず、ユーザーの実績や評価を確認しましょう。
ココナラは稼げないとの評判!? 実際に利用してわかった抑えるべき3つのポイント
Workship MAGAZINE
サービス名 | ココナラ |
運営会社 | 株式会社ココナラ |
支払い手数料 | 販売側:販売金額の20% 購入側:購入金額の5% |
仕事の種類 | 占い、コンサル、相談、アイコンやロゴ作成、イラスト、ライター、ホームページ制作、ウェブデザイン、ランディングページなど |
長所 | 販売側:自分のペースに活動ができる 購入側:思いがけないサービスが受けられることも |
短所 | 販売側:ココナラでの実績がないと、あまり売れない 購入側:サービスのクオリティが想定を下回る場合も |
サービスURL | https://coconala.com/ |
(執筆:みくまゆたん 編集:泉)