エンジニアの副業は週1からでも可能?副業の例や探し方も解説
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みなさんお元気ですか? フリーライターの中野亜沙子です! わたしは個人事業主として働きはじめて3年になりますが、じつは月に何度かアルバイトもしています。
なんのために?と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、わたしの場合は主に「色んな人と関われる」「収入を増やせる」「仕事の視野を広げられる」という3つのメリットからアルバイトをしています。
「ライターの仕事だけで食べていきたいから意地でもバイトはしない!」という時期もありましたが、わたしの場合はアルバイトをしている時のほうが、本業であるフリーランス活動が上手くいっている感覚があります。フリーランスを始めたてで収入面に不安のある方や、ひとりで働く環境にもの足りなさを感じている方はぜひ読んでみてください。
おでかけ、カルチャー、健康にまつわることが好きなフリーライター。趣味は大喜利と犬。(X:@kururi64)
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アルバイトをやりはじめた理由は、単純にライターの仕事だけでは食べていけなかったからです。生意気にも個人で仕事を受け始めた当初から「自分が書くべきと思った記事しか書かない!」と仕事を選びまくっていたため、目標とする収入の半分程度しか稼ぐことができていませんでした。
そのため新しい仕事の獲得と並行して「いったん、いま生きるお金がほしい」という非常に現実的な理由からアルバイトを始めました。
最初に選んだのは学生時代にずっとやっていたカフェバイト。業務内容もだいたい分かっているし、週に1〜2日なら負担が少なく、むしろストレス解消になるイメージがつきました。
ふだんの仕事では、座ってパソコンの画面を見ている時間がほとんどで、慢性的に肩こりや眼精疲労に悩まされていました。ほかにも、喋らなすぎて声の出し方を忘れてしまい、コンビニでは「袋いらないです」を聞き取ってもらえなくて落ち込んだり、「みんな今何してるんだろう……」と急に寂しくなってSNSを見てしまったり……フリーランスの仕事だけでは埋まらない心の穴みたいなものがありました。
意図していたわけではなかったんですが、カフェでのアルバイトは、こういった「体を動かしたい」、「声を出したい」、「もう少し社会と関わりたい」などの足りない部分を補ってくれたんですよね。
今ではアルバイトなしでもなんとか食べていけるようにはなりましたが、それでも「本業と違う場所でたまに働いてみる」メリットは大きいと思っています。
アルバイトなしでも何とか食べていけるようになった、と書きましたが、それでもわたしがアルバイトをするのには3つのメリットがあるからです。改めて、くわしく紹介します。
通う場所が増えると、当然関わる人も増えていきます。違う業界やコミュニティの人と話すと、雑談の内容から仕事の悩みまで、自分がふだん関わる人たちとは違った反応が返ってきます。
今までに会ったことのないタイプの人と話せるのが新鮮なのはもちろん、ライターが自分に向いていると実感できたことも収穫でした。
カフェバイトの場合でいうと、わたしは数時間レジに立っただけで神経がすり減ってヘトヘトになって、バックヤードで放心状態になっていたのですが、長く働いている人たちはバックヤードでも元気だし、お客さんと話したり、ピークタイム(通勤前やランチなどとくに混む時間)を乗り越えるのが楽しい、少なくとも普通にできるという人ばかりでした。
一方、新メニューのポップ制作や本部に提出する報告書などの文章を考えるのに苦労している場面を多々見かけることがあり「中野さんは文章がスラスラ思いついてすごいね……」と褒められたりすることもありました。
自分がエネルギーをたくさん使ってやっていることを楽しんでこなしている人を見たり、自分ではなんでもないと思っていたことを褒めてもらえることで、人それぞれの適性をより意識するようになって「ライターとしてもっとがんばろう」という気持ちになれた気がします。
少額でも固定収入が増えることで安心感が増す、というのもアルバイトをするメリットです。気分転換をしつつ、月に数万円稼げるのはありがたい限り。貯金が苦手な人は、バイトのお給料だけは貯金する! と決めて口座をわけておくのもおすすめです。
現在、わたしは趣味の「大喜利」に関連するバイトと、「イベント企画」の会社のバイトをやっています。
趣味に関わる仕事をすると、趣味に触れている時間もお金が発生するうれしさがあります。また、業種によるかもしれませんが、好きなもの×得意なことは掛け合わせやすいので、アルバイトの枠を超えて執筆や取材の仕事をいただくこともたくさんあります。
ほかには、気になる業界を覗いてみるというのもアリです。以前は、カメラマン、ブロガー、採用コンサルなど様々な業種の「アシスタント」をやっていた時期もありました。人が働く姿を近くで見て、他業界・他業種の人への尊敬が生まれ、興味も出てきました。このように自分の視野が広がるのもアルバイトの魅力だと思います。
わたしの場合は、そこから求人広告のインタビュー取材や、このWorkship MAGAZINEの記事など「仕事」をテーマにした記事を書くことにつながりました。
視野を広げるという意味では、別にアルバイトという形態に限る必要はなく、『Workship』などの仕事マッチングサービスなどで副業を探すのもありですね。
フリーランスが副業でアルバイトをするときに、どういう点に注意すればいいでしょうか。わたしはこのようなことに気を付けています。
いくらメリットがあるといっても、本業が優先できなくなったら本末転倒。シフトの提出期限や変更のしやすさ、代わりに出てくれる人がどのくらいいそうか、などは必ず確認しておきたいところです。
アルバイトを続けていると「面倒くさいな……」と感じることもあるかもしれません(わたしはあります)。気分転換で始めたのにストレスを増やしてしまってはもったいないので、人生のプラスになっていることを実感できているか、定期的に考えてみるのも大切です。
ネガティブな気持ちが上回ってしまったときは、すっぱり辞めてみるのもいいと思います。本業あってのアルバイトですからね。
アルバイトありきで生計を立てることを考えず、個人事業だけでも暮らせるよう設計したうえで、どのタイミングまでアルバイトを続けるのかを考えることも大切です。ゆるくずっと続けていく場合も、経済面で頼らないようにするのがポイント!
わたしは一人でいると、自分の殻に閉じこもって落ち込みやすくなってしまうので、別の仕事をすることがプラスに働きました。今後も気分転換としてアルバイトをしていくつもりです。
わたしと同じように、フリーランスがなんだかしっくりこない、停滞してるかも……と悩んでいる方がいたら、アルバイトや副業で新しい風を吹かせてみてください!
(執筆:中野亜沙子 編集:少年B)
2社を経営する社長は、なぜ「単発バイト」をしまくるのか
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