【社労士解説】ジョブ型雇用時代におけるフリーランスの生存戦略とは?
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「フリーランスエンジニアになって失敗したくない」
「フリーランスエンジニアのメリットやデメリットを事前に知っておきたい」
このように、これからフリーランスエンジニアを目指す方であれば、どんなメリットやデメリットがあるのかなど、実態を事前に知っておきたい人が多いと思います。
実際に、フリーランスエンジニアには向き不向きがあり、予め実態を知っておくことで自分が適応できるのかどうかを判断できます。
そこで本記事では、
このように、フリーランスエンジニアになって失敗しないために、フリーランスエンジニアの実態に関して網羅的に解説していきます!
「フリーランスエンジニアになるメリット」
- スキル次第で収入を上げられる
- 時間や場所に縛られず働ける
- 収入源を増やすことができる
「フリーランスエンジニアになるデメリット」
- 仕事がなくなる可能性がある
- 福利厚生がない
- お金の管理/納税をする必要がある
まず初めにフリーランスエンジニアのメリットについてご紹介します。
フリーランスは「個人事業主」に該当するので、会社員と違い自分で仕事をマネタイズするのが特徴で、そこから得れるメリットがたくさんあります。
フリーランスエンジニアになると得れるメリットは以下の3つです。
- スキル次第で収入を上げられる
- 時間や場所に縛られず働ける
- 収入源を増やすことができる
これらのメリットの特徴を、会社員と比較し解説します。
まずメリットの1つめとして、スキル次第で収入を上げられます。
フリーランスエンジニアの収入が決まる流れとして、自分のスキルを企業に営業し、単価交渉をした上で仕事の契約を行います。
つまり会社員の毎月決まった固定給料と異なり、フリーランスはスキルがあれば高収入を得ることができ、反対にスキルがなければ収入は少なくなります。
また、比較的フリーランスエンジニアの月収は高い傾向にあり、高単価な案件が豊富な、『Workship AGENT』の案件を見てみると、このように月65万円〜75万円と非常に高単価です。
会社員であれば、どれだけ高度なスキルを持っていて、会社に大きく貢献したとしても、給料は固定のままですが、フリーランスエンジニアになれば、スキルと収入が比例関係になるので、努力すればする程収入の底上げが可能です。
メリットの2つめとして、フリーランスエンジニアは時間や場所に縛られずに働くことが可能です。
フリーランスエンジニアでは主に「常駐型」と「リモート型」の2つの働き方に分かれます。
「常駐型の特徴」
数ヶ月間の期間で会社と契約し、会社に勤務しながら1つのプロジェクトを進めていく働き方。
「リモート型の特徴」
ネット環境さえあればどこでも仕事ができて、時間と場所に縛られない働き方が可能。
会社員であれば、一部リモート可能の場合がありますが、基本的にはコアタイムが設けられており、会社に出勤しなければなりません。
「自分の好きな環境で働きたい!」
「人がたくさんいる場所でコーディング作業をするのは集中できない!」
このように、会社に勤めると仕事環境にストレスを感じる場面がありますが、リモート型のフリーランスエンジニアになれば、このような悩みの解決が可能です。
スキルホルダーとプロジェクトをマッチングするスキルシェアサービスの『Workship』では、このようにリモートOKのフリーランス案件が多数掲載されており、自分のスキルに合ったリモート案件を受注することも可能です。
メリットの3つめとして、フリーランスエンジニアは収入源を増やすことができます。
個人事業主なので、自分の仕事は自分でマネタイズができて、月に3件、4件、5件と自由に仕事を増やせます。
つまり、収入源をいくつも増やせるので、仕事がなくならないというセーフティーネットを張れるのです!
会社員であれば、会社からの給料だけで収入源がひとつなので、会社が倒産すれば収入源がなくなるリスクがあり、もし倒産した場合の代償は非常に大きいと言えます。
しかし、フリーランスエンジニアは、案件をいくつも抱えても問題なく、副業も自由にしてOKなので安心です。
次にフリーランスエンジニアのデメリットについてご紹介します。
会社員と比較して、フリーランスエンジニアにはメリットがあることを先ほど紹介しましたが、その反面デメリットがあるのも事実です。
このデメリットの部分をしっかりと知っておくことで、自分がフリーランスエンジニアに向いているかどうかや、事前に失敗するリスクを抑えられます。
フリーランスエンジニアのデメリットは主に以下の3つです。
- 仕事がなくなる可能性がある
- 福利厚生がない
- お金の管理/納税をする必要がある
これらのデメリットの特徴を、会社員と比較し解説します。
まず初めにフリーランスエンジニアのデメリットとしてもっとも大きいのが、仕事がなくなる可能性があることです。
フリーランスエンジニアを雇う会社のメリットとしては、簡単に契約を解除できるという点です。
会社員であれば、会社から守ってもらえる立場で、スキルがなくても教えてもらいながら会社と共に成長できる環境がありますが、フリーランスエンジニアの場合は、会社から教えてもらうことはほぼありません。
フリーランスエンジニアのポジションとしては、持っている希少なスキルを会社に提供しているだけなので、会社側が必要ないと判断すれば、簡単に仕事がなくなります。
また、IT業界は変化が激しいので、急に社内の主要な開発言語が変わる場合も考えられます。
たとえば、Javaを得意としていて会社と契約ができたが、来月から急に取引先の開発言語がPythonに変更される可能性もあります。
そうなると、あなたのスキルは必要ないので、仕事が急になくなることに繋がるでしょう。
デメリットの2つめとして、フリーランスエンジニアは福利厚生を受けられません。
受けることができない福利厚生は以下のものが挙げられます。
- 健康保険
- 厚生年金
- 社会保険料
- 住宅補助
- 健康診断受診
- 教材費負担
このようにフリーランスとして働けば、会社員だと受けられるはずの福利厚生を受けられないのです。
第61回福利厚生費調査結果報告 によると、会社が従業員1人に対して、支払っている福利厚生の平均額は月額11万1844円となっています。
つまり、フリーランスエンジニアは約11万1844円もの恩恵を受けられないのです。
また、フリーランスは会社員ではないので、厚生年金を受ける資格がなく、国民年金のみの加入となるので将来的な不安も大きいと言えるでしょう。
また、エンジニアは常に勉強しスキルアップする必要があり、会社員であれば、学習のための教材費を企業が負担してくれたり、セミナーなどを開催してくれる場合もあります。
しかし、フリーランスはスキルアップのための費用に関して、実費で支払う必要があるので、支出が大きくなるデメリットもあります。
3つめのデメリットとして自分で、お金の管理や納税をする必要があります。
会社であれば、経理担当者が請求書の発行や、企業間のお金のやりとりなどを行ってくれて、お金のことは気にすることなく自分の業務に集中できる環境があります。
しかし、フリーランスは価格設定から、請求書の発行、お金の管理まで自分ひとりで行う必要があり、本業のエンジニア業務に支障をきたす場合もあります。
また、所得税の納税に関しても、会社員であれば、経理担当者が収入から差し引いて税務署に所得税を納税してくれますが、フリーランスは自分で確定申告をしなければなりません。
確定申告は2月から3月辺りで行うもので、1月1日から12月31日の一年間に発生した所得や経費から所得税を計算し、税務署へ申告します。
「フリーランスが行う主なお金の管理」
- 請求書や領収書の発行
- 価格設定
- 売上や収益の計算
- 経費
- 所得税の納税
納税をしっかりと行わないと、仕事ができない、罰金が取られる事態にもつながるので、大きな失敗をするリスクがフリーランスにはあります。
フリーランスエンジニアのメリットとデメリットをご紹介しましたが、これらを知っておくと、自分がフリーランスに向いているのか向いていないのかを判断できます。
上記のメリットやデメリットから、フリーランスエンジニアに向いているのは以下のような人です。
- 自己管理能力がしっかりしている人
- ビジネススキルが高い人
- 自ら行動できる自走力が高い人
フリーランスエンジニアは、ただ単にプログラミングのスキルがあればいいのではなく、しっかりと自分を管理できる能力や、営業、お金の事など総合的なビジネススキルが必要になってきます。
会社員であれば、会社という枠組みやルールの中で仕事を行いますが、フリーランスは自分でビジョンを明確にし、枠組みのない世界で活動するので、高い志を持っていない人でないと失敗してしまうでしょう。
では、フリーランスエンジニアとして成功するにはどうすればいいのでしょうか?
最近では、フリーランスが働きやすい環境やサービスが多くあり、これらを活用することによって、自己管理ができない方や、営業が苦手な方でもフリーランスエンジニアとして活躍ができます。
フリーランスエンジニアとして成功するために必要なことは、
- 便利なサービスは積極的に利用する
- 十分なスキルを身につけた上でフリーランスになる
この2つが挙げられます。
まず、フリーランスエンジニアに便利なサービスを利用することにより、営業が苦手であったり、お金の管理が苦手な人でも、失敗することなくフリーランスとして活動ができます。
Workshipでは、企業とフリーランスをマッチングさせるプラットフォームを提供しており、リモート可能な案件や、高単価な案件など、あなたにあった仕事を探せます。
また、エージェントサービスの、Workship AGENTでは、「営業が苦手」「会計面が不安」「自分に合った仕事がわからない」という方のために、エージェントがサポートしてくれるので、フリーランスに不安を感じる方でも安心して利用できます。
フリーランスのためのお金と保険のサービスのFREENANCEでは、フリーランス向けの保険を扱っており、仕事中の事故や納品物の欠陥を原因とする事故の補償に対して、保険が受けられるサービスを提供しています。
これらのサービスを利用することで、フリーランスエンジニアが抱えるデメリットを回避できます。
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フリーランスエンジニアとして成功するには、まず企業に1年〜2年エンジニアとして勤めて実務経験を積むのが非常に重要です。
プログラミング学習者からいきなりフリーランスとして独立すると、本番環境での構築に慣れていなかったり、仕事の流れが掴めていなかったりと、失敗するリスクが非常に高いです。
また、実務経験があるのとないのとでは、受注できる案件の数が大きく違ったり、単価の面でも実務経験がある人の方が高い傾向にあります。
執筆:HikoPro
編集:Workship MAGAZINE編集部
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