エンジニアの副業は週1からでも可能?副業の例や探し方も解説
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「フリーランスから会社員に戻る人もいるけど、このままフリーランスエンジニアを続けて大丈夫だろうか……」
「フリーランスエンジニアと会社員、需要や将来性があるのはどちらかな……」
このように不安に思っているエンジニアの方は多いのではないでしょうか。フリーランスエンジニアは案件によって収入が左右しやすいされるため、将来のことを考えるとこのままフリーランスとして働くか悩んでしまいますよね。
そこで今回は、「フリーランスエンジニアの需要や求められている理由」を踏まえたうえで、今後さらに需要の高いフリーランスエンジニアになるための心構えをご紹介します。「高単価の案件を獲得する方法」についても解説しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
フリーランスエンジニアの需要についてお話しするまえに、現在のエンジニア不足の状況と今後の展望を以下に分けて解説します。
- IT人材は年々不足していく
- エンジニア不足が進む2つの理由
IT人材は年を追うごとに不足する傾向にあります。
経済産業省が2016年に公開した「IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果」では、以下のような流れでIT人材不足になることが予想されています。
2019年をピークにIT人材が減少していき、「2030年には約59万人のIT人材不足になる」と言われているのです。
なぜ急速にIT人材が不足してしまうのでしょうか。
エンジニア不足が進んでしまう理由は、大きく以下の2つが挙げられます。
- IT市場の拡大
- IT技術の進歩の速さ
エンジニアが不足してしまう1つめの理由は、「IT市場の拡大」です。
先ほどご紹介した経済産業省の「IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果」には、以下のようなデータもあります。
これまでは「モバイル端末」「クラウドコンピューティング」「情報セキュリティ」などが重要視されてきました。
それに加えて「人工知能」「IoT」「ビッグデータ」などもビジネスの場で活用されるシーンが増えていき、伴ってIT市場がますます拡大してくとみられています。
ビジネスの場に限らず、私たちの生活にもITはなくてはならないものになっていますよね。PCやスマートフォンがなければ仕事はおろか日常生活さえままならない方も多いでしょう。
急速に進む市場拡大に、人材の供給が追いつかないと予測されているのです。
2つめの理由は、「IT技術の進歩の速さ」です。
IT市場が拡大している背景には、IT技術が目覚ましい速さで進歩している現状があります。人工知能やIoT、ビッグデータなどの大きなくくりだけではなく、細かい技術レベルで見てもIT業界は技術の進歩がすさまじく速いです。
それは以下のようにJavaScriptのフレームワークにもあらわれています。
上記グラフは、JavaScriptの5つのフレームワークを、『Googleトレンド』で検索した結果です。2016年頃に「React」が「AngularJS」を追い抜き、2018年頃から「Vue.js」が「AngularJS」を追い抜いています。
このように開発に使うフレームワークレベルで見ても、技術の進歩がとても速いのです。
技術は日に日に進歩していくにも関わらず、最先端技術を持ったエンジニアの育成が追いついていない背景があります。とくに人工知能は今後も急速に伸びていく分野であるにも関わらず、対応できる人材が明らかに足りていないのです。
そのため、市場が求めているスキルを見極めつつ、エンジニア一人ひとりが学び続けていく必要があります。
拡大するIT市場や技術革新に適応するため、より多くのエンジニアが求められている昨今。エンジニアの中でも、とくにフリーランスが求められていることをご存知でしたか?
一般的に考えたら正社員に需要が集まりそうですが、それに反しフリーランスに注目が集まっているのはなぜなのでしょう。
その背景とポイントを、以下3つに分けて解説しますね。
- 正社員ではなくフリーランスのニーズが高い
- フリーランスエンジニアに求められるのは即戦力
- フリーランスだからこそ自己管理が必要
「エンジニア不足なら、正社員のほうがニーズが高いのでは……」と思った方も多いのではないでしょうか。
たしかに正社員が欲しいと考えている企業は多いでしょう。しかし、正社員が欲しいと考えている企業が多いということは売り手市場であることを表しているため、採用しづらいという現実があるのです。
実際のところ、より優秀なエンジニアを確保しておこうとあらゆる企業が囲い込みに動くため、正社員を採用したくてもできないと嘆く企業も多くあります。
以下の「業種別の転職求人倍率」を見ても分かるとおり、エンジニアの求人倍率はとても高いのです。
企業の成長やプロジェクトを成功させるために優秀なエンジニアを採用したい、しかし現実的に正社員で採用するのは難しいといった背景から、フリーランスエンジニアに注目が集まっています。
正社員エンジニアの採用が難しい背景から、エンジニアを育成する企業も増えてきています。しかし、一からエンジニアを育成するには、時間もコストもかかりますよね。
フリーランスエンジニアは契約した時点で即戦力となるため、育成コストがかからないのがメリットです。
欲しい技術を持ったエンジニアにすぐさま依頼できるので、時間もお金も最小限にプロジェクトを進められます。
以上の理由から、多くの企業がフリーランスエンジニアと契約を結んでいるのです。以下のようにIT企業を中心にその割合は増加しています。
「正社員よりもフリーランスエンジニアのニーズが高いことは分かったけど、何かリスクはないのかな……」と思った方もいるのではないでしょうか。
フリーランスエンジニアは先ほどお伝えしたとおり「即戦力になること」がとても重要です。
そのため、クライアントとの信頼関係を保ちつつ、自己管理を徹底して実力を示し続ける必要があります。
具体的に言うと、以下の4つがとても重要です。
- 仕事を完遂するための「グリッド力」
- 正確に作業量を見積もるための「工数見積もり力」
- 最新技術の習得と成長し続けるための「自己研鑽力」
- モチベーションに左右されないための「マインドコントロール力」
いきなりすべてを完璧にこなすことは難しいため、ひとつずつ足りない部分を鍛えていくとよいでしょう。
フリーランスエンジニアの需要が高まっている背景を踏まえたうえで、正社員よりもフリーランスとして働くメリットもあらためて押さえておきましょう。
フリーランスエンジニアのメリットとして、以下3点に分けて解説します。
正社員の場合は、月々決められた給与しか発生しないのに対し、フリーランスであれば取り組む案件によってどこまでも上を目指せます。
また会社に所属していると、与えられた仕事の範囲でしかスキルを試せません。それに比べてフリーランスであれば、今後の市場動向に合わせて案件を選んだり勉強する時間を増やしたりできるので、自ずと収入にも反映されていくでしょう。
裏を返せば、案件が取れなかったり、仕事をしない時間が増えたりすれば、その分収入が減っていきます。こうしたデメリットも抱えていることを念頭においておきましょう。
自ら仕事を取る必要があるフリーランスは、自然とエンジニアとしてのスキルも磨かれていきます。
会社の方針ではなく、自身の磨きたい分野や市場動向に合わせて案件を選べるため、会社員としてよりも早くスキルアップできる可能性が高いのです。
それに伴って、より需要の高いエンジニアとなるべくキャリア設計することもできます。フリーランスエンジニアが増えている昨今、先輩フリーランスに教えを請えば自身の理想とするキャリアも見えやすいはずです。
自身の状況に合わせて働き方を変えられるのも、フリーランスエンジニアのメリットです。
完全フリーランスとして案件を受注しているエンジニアもいれば、個人の仕事をいくつか持ちつつ企業と業務提携しているエンジニアもいます。
またフリーランスのエンジニアは、時短勤務やリモートワークがしやすいのも特徴です。
結婚や介護など、人生のステージにおいて柔軟に働き方を変えられるフリーランスの需要は、企業としても働き手としても今後ますます高まっていくでしょう。
「即戦力のフリーランスエンジニアになるためには、何を学んでいけばよいのだろう……」と思った方もいるのではないでしょうか。
そこで次に需要の高いフリーランスエンジニアになるために必要なことを3つに分けて解説します。
- 常に学ぶ姿勢を大切にする
- 時代のニーズにあったスキルを身に付ける
- 案件をとおしてスキルアップする
需要の高いフリーランスエンジニアになるために、まず必要なのは「常に学ぶ姿勢を大切にする」ことです。
企業は、いま求めている技術を持っているフリーランスエンジニアを優先して契約します。だからと言って、この瞬間には必要ないスキルを軽視しているわけではありません。
現在は必要ないスキルでも、仕事をしているなかで社内に共有し付加価値を高めていけば、契約終了後に別の案件をアサインしてもらえる可能性もあります。
別の仕事に繋がる可能性を見据え、「いま持っているスキル+今後求められるであろうスキル」を先読みして勉強しておく姿勢が、とても重要なのです。
2つめは「時代のニーズにあったスキルを身に付ける」ことです。
いくらIT人材が不足しているからと言って、いまの時代に必要とされていない技術ばかり学んでいたら、日の目を見る可能性は少ないでしょう。
そのため時代のニーズに合ったスキルを身に付けることがとても重要です。
たとえばAI(ドローンも含む)は、今後さらに伸びる分野です。以下のように、ビジネス市場においてますます拡大されるだろうと予測されています。
AIもITのトレンドワードの一つで注目を浴びる領域です。AIは様々な業界との組み合わせが考えられます。
またビッグデータ時代と言われる現代では、膨大なデータをいかに活用できるかが重要視されています。そのため大量のデータを取得・分析することを得意とするAIの活用を各社推進しているのです。
富士キメラ総研の「2018 人工知能ビジネス総調査」によると、国内のAIビジネス市場は2016年時点で2,704億円、2030年には2兆250億円まで拡大すると予測されています。
▲出典:TECH::NOTE
また、「今後のニーズ +いまある案件の獲得しやすさ」で言うと、Javaのような汎用性の高い言語を学ぶのもひとつの手です。
toC、toBどちらも案件が豊富にあり、フリーランスエンジニアとして仕事の獲得もしやすくなるでしょう。
Java以外にも、高単価案件になるおすすめの言語はたくさんあります。以下で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
フリーランスエンジニアが高単価案件を獲得する方法|会社員より稼げる
Workship MAGAZINE
3つめは「案件からスキルアップする」ことです。
フリーランスエンジニアとして働くことに慣れてくると、似た案件であれば新しく勉強せずとも次の案件を獲得できるかもしれません。しかし、そういった楽な案件のみ選んでいると、エンジニアとしての成長が止まってしまいます。
おすすめは、「何かひとつでも成長できる点がありそうな案件を選ぶこと」です。具体的には以下のような案件の取り方があります。
- 実装メインの場合は、設計できる案件に挑戦してみる
- 高単価を狙える言語の案件に、「実装のみ」のものから挑戦してみる
いきなり高単価を目指すことは難しいかもしれません。しかし将来的に高単価を目指す過程で身に付けたスキルは、確実に自分のなかに残ります。
ひとつずつでよいので、できることを増やしていくのが重要です。
エンジニアが不足している現状を踏まえ、フリーランスエンジニアの需要と求められるエンジニアになるコツをご紹介しました。
拡大するIT市場に合わせ、自身のスキルも少しずつ磨いていき、より需要に高いエンジニアになれるよう本記事の内容を参考にしてみてください。
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執筆:しろ
編集:Workship MAGAZINE編集部
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