エンジニアの副業は週1からでも可能?副業の例や探し方も解説
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いまもっとも勢いのあるプログラミング言語、Python。
高い可読性と充実したライブラリ、そしてAI開発やデータ解析のやりやすさで注目されているこのプログラミング言語は、高単価なフリーランスの案件も豊富です。
今回はフリーランスのPythonエンジニアの仕事内容や年収、需要などについて紹介していきます。
目次
フリーランスのPythonエンジニアには次の3つの特徴があります。
これらについてひとつずつ紹介していきます。
フリーランスのPythonエンジニアとして案件を探すとき、必ずといってよいほど目にするのが機械学習や深層学習など、AI開発関連の案件です。
Pythonを専門とするフリーランスのエンジニアの多くは、AI開発系の案件にも参画できるよう機械学習や深層学習に詳しい人が多いです。
機械学習や深層学習を利用したAIの開発では、信じられない数のデータが必要となります。
大量のデータをもとに予測を行う機械学習に対し、同じく大量のデータをもとに適切な解釈を行う統計学。両者は密接に関係しています。
統計学の知識があれば、より適切なデータの扱いと、機械学習における適切な学習方法の選択ができるようになります。
また、Pythonは機械学習のほかに、データ分析も得意とするプログラミング言語です。
データ分析の案件における主役は、統計の知識です。
そのため、機械学習に長けているPythonエンジニアは、同時に統計の知識にも詳しい人も多いのです。
PythonでできるのはAI開発ばかりではありません。Web上のアプリケーションやAPIなどをPythonで構築する案件もあります。
迅速かつ正確にWebアプリケーションを構築できるPythonのWeb開発向けフレームワーク『Django』も人気があり、PythonエンジニアでWeb開発ができる人は多いです。
また、Webスクレイピングやクローラなどの開発でも、Pythonは注目されています。
クローリング用の有用なライブラリが公開されている上に、収集したデータを分析するのもPythonが得意とするところです。
こういった理由から、フリーランスのPythonエンジニアはWeb開発もできるという特徴があるのです。
フリーランスのPythonエンジニアの仕事は、主に次の2つの分野に分かれます。
これらについて、ひとつずつ紹介していきます。
勢いはかなりあるものの、案件数でいえばまだJavaやPHPと比べると少ないPython。
しかし、そのシンプルさと可読性の高さ、公開ライブラリの便利さから、機械学習などの分野に限らず、Webシステム開発の現場でもPythonが採用されることが増えてきています。
たとえば、以下のようなWebシステム開発の案件があります。
このように、PythonのWebシステム開発にもさまざまな案件があるのです。
Webシステム開発とは対照的にに、他言語よりもPythonがよく採用されているのが、機械学習や深層学習を用いたAI開発の案件です。
AI開発の仕事には、たとえば次のようなものがあります。
AI開発は需要に対して、エンジニアの数が足りない状態が続いており、高単価な案件が多いです。
画期的なサービスのリリースを狙うスタートアップ系企業や、巨額の資本と学習に適したビッグデータを持っている大企業の双方がAI分野に着目しているので、AI開発に長けたエンジニアはどこに行っても高単価な案件の受注を見込めます。
フリーランスのPythonエンジニアの平均年収はおよそ650万円です。
需要は大きいもののまだまだエンジニアの数が足りないPython。とくにAI分野での需要が大きく、腕に自信のあるPythonエンジニアは、かなり高い単価の案件を受注できます。
案件単価は月ベースで50万円〜100万円ですが、AI開発の技術に長けていれば、さらに高い単価を見込むこともできます。
AI開発の案件は、たとえば以下のようなものがあります。
案件単価 | 130万円/月 |
プロジェクトの概要 | AIを活用したチャットサービスの開発 |
必要なスキル/経験 | AI開発の経験 |
あればよりよいスキル/経験 | 自然言語処理のスキル |
一方でPythonを使ったWeb開発は、AI開発ほど高額な単価の案件は少ないですが、Pythonエンジニアとしての歴が浅く、まだ力量に自信がないうちでも受注しやすいというメリットがあります。
PythonのWeb開発の案件は、たとえば次のようなものがあります。
案件単価 | 80万円/月 |
プロジェクトの概要 | 進捗管理Webシステムの開発 |
必要なスキル/経験 | Djangoのスキル、RDBの知識、Webシステム開発経験 |
あればよりよいスキル/経験 | 複数人での開発に従事した経験 |
Python案件において、AI開発のスキルに長けたエンジニアは高単価案件を受注できます。
とくに以下のような高度な知識とスキルを持った人材は、AI開発をできるエンジニアの中でもさらに高い単価の案件を狙うことができます。
フリーランスのPythonエンジニアになるためには、次の3つのスキルが必要です。
これらについて、ひとつずつ解説していきます。
まず、Pythonのフリーランスエンジニアとして稼ぐ以上、Pythonそのもののプログラミングのスキルが必要不可欠です。
Pythonは簡潔にわかりやすく書くことができるプログラミング言語ですので、他言語の経験者であれば短期間の学習で使いこなすことができます。
Python特有の書き方も短いコードは一見してわかりやすいので、少し慣れたらすぐに書けるようになりますよ。
たとえば、内包表記というPython特有の文法を使えば、次のようにシンプルな配列の作成ができます。
# Python特有の文法 リスト内包表記 # ----------------------------- # arr1という配列があったとして、 arr1 = [1, 2, 3, 4, 5] # [2, 4, 6, 8, 10]という配列を作りたいとき、他の言語と同じ手順で書くならこうなる arr2 = [] for num in arr1: arr2.append(num*2) print(arr2) # しかしPythonなら、内包表記という記法でこのように簡潔に書ける arr3 = [i*2 for i in arr1] print(arr3) # 出力:[2, 4, 6, 8, 10]
このようにPythonの文法はわかりやすくかつ簡潔に書けるようになっているので、特有の文法を含め、比較的学習が容易なのです。
この学習のしやすさは、プログラミング言語においてPythonの魅力のひとつです。
Pythonのフリーランスエンジニアとして活動するにあたり、最初はWeb開発案件が受注しやすいです。
そのため、PythonでWebサイトやWebシステムを構築する方法をひととおり学習しておけば、フリーランスのPythonエンジニアとして働くにあたって、より多くの案件に参画できるようになるのです。
Pythonにはさまざまなライブラリやフレームワークが公開されており、それらを利用することで迅速なWeb開発を行うことができます。
PythonでのWeb開発においては、どういったWebアプリケーションでも万能に活躍するフレームワークDjangoの他、小規模なWeb APIの開発などで役に立つ軽量フレームワーク『Flask』などがあります。
このFlaskは簡潔な記述で簡単にWebアプリケーションを構築できるので、Pythonをこれから始めるエンジニアにもおすすめのフレームワークです。
# Pythonの軽量Webフレームワーク Flask # -------------------------------- from flask import Flask import json app = Flask(__name__) # Flaskなら、以下のシンプルなコードで簡単にURLと処理を結びつけたWebアプリケーションを作れます # http://xxxxxxx/ のURLにhello_worldを出力する処理を結びつける @app.route('/') def hello(): return 'hello_world!' # http://xxxxxxx/exe のURLにJSONを返却する処理を結びつける @app.route('/exe') def execute(): return json.dumps( {'foo': "something", "hoo": "something", 'hoge': "something"} ) # Webアプリケーションの起動 if __name__ == "__main__": app.run(debug=True)
さまざまなライブラリに触れてみて、PythonでWeb開発する方法を掴んでおきましょう。
Python についてひととおり基本的な技術を押さえたら、機械学習や深層学習などの AI分野の技術について学習してみましょう。
AI分野のスキルがあれば、Pythonの高単価案件を受注できます。
各機械学習や深層学習用のライブラリやフレームワークには、AI開発初心者が学習するためのチュートリアル用データセットが用意されています。
チュートリアル用のデータセットから文字や物体を判別するAIの開発などをとおして、AI開発に関わるスキルを獲得していきましょう。
フリーランスのPythonエンジニアの需要は、極めて高いです。
とくにAI分野の高度な知識と経験を持っている人材は企業間での争奪戦となっており、さまざまな企業、さまざまなプロジェクトで必要とされています。
また、フリーランスのPythonエンジニアは高い将来性も望むことができます。
なぜなら、以下の理由から、今後Pythonが使われる案件が増えていくことが見込まれるからです。
プログラミング言語としても親しまれており、需要や将来性がともに高いPythonエンジニア。今後、より多くのPython案件が増えていくことが予見されます。
Python案件には、在宅やリモートワークが可能な案件もあります。
近年注目されるようになったAI分野をいち早くビジネスやプロジェクトに採用する企業は、比較的「新しい価値観に理解がある」場合が多いので、在宅やリモートワークにも理解があることが多いのです。
また、Pythonエンジニアが不足していることもあり、各企業は人材獲得のために、エンジニアにとって働きやすい環境を用意してくれる場合も多いです。
このような理由から、Pythonは在宅やリモートワークで働きたいフリーランスの人にもおすすめできるプログラミング言語です。
結論から言うと、未経験からフリーランスのPythonエンジニアになるのは少し難しいです。
なぜなら、高度なAI開発を中心とした案件が多いPythonでは、未経験者でも参画しやすいレベルの案件があまりないからです。
これから先、Pythonを使う案件がもっと増えていけば、未経験者でも参画できるような案件も増えてくるかもしれませんが、現状では、まず他のプログラミング言語で経験を積んだ上でPythonエンジニアに転向するのがおすすめです。
JavaやPHP、JavaScriptなど、案件が多く間口の広いのプログラミング言語でエンジニアとしての経験を着実に積み上げてから、その上でフリーランスのPythonエンジニアを目指しましょう。
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AI開発の知識やスキルに自信のあるPythonエンジニアなら高単価な案件を受注できます。また、これからPythonの経験を積みたいというエンジニアにも、Webシステム開発をはじめとした案件でスキルアップを図ることができます。
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執筆:sig_Left
編集:Workship MAGAZINE編集部
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