Googleの仕様変更に対応せよ!! SEO担当が知るべき5つの対策

MARKETER

Googleの仕様変更により、SEO対策が以前より難しくなったことをご存知ですか?

今回は、Google上でどんなオーガニック検索の機会損失が起きていて、それに対してどんな解決策をSEO担当者は取ることができるかご紹介します。

SEO対策が難しくなった、Google検索の3つの大きな変化

設立から20年経つGoogleですが、これまで毎月といっていいほど検索エンジンの改善が重ねられてきました。その結果、オーガニック検索数は現在まで安定的に増加しています。

このようにGoogleは常にアップデートを続けてきましたが、実は検索エンジンの仕様変更によってSEO対策はどんどん難しくなってきているのです。

実際にSEO対策がどのように難しくなってきているのか、見ていきましょう。

1. Googleの「カード」「アンサーボックス」の登場

googleアンサーボックス

Googleで検索をした際、通常の検索結果とは別に、上部に枠が設けられてカードやアンサーボックスが出現することがあります。「○○ とは」と検索した場合によく出現します。

強調スニペットであればまだクリック流入を稼げますが、最近では検索内容を完璧に答えた内容をGoogleがカードやアンサーボックスで表示することがあります。そのため、そこから下の検索結果が読まれにくくなっています。

検索結果カード式

その他にも、「ロンドン 時間」などと検索した際にも、Googleはカード形式で答えを出すようになりました。

それに付随してGoogle AdWordsの広告が出ることもあります。こうなるとSEO対策は難しいでしょう。

2. 広告宣伝スペースの拡大

Googleは以前より、求人や航空券の予約、商品の広告宣伝スペースを広げています。

Expediaなどの航空券オンライン予約サイトが検索に出てきやすいのはそのためです。航空会社やホテル業界の方は、このトレンドにすでに気づいているかもしれません。

ユーザーがすぐに必要な情報を見つけやすいよう、こういったサイトを上位に出しているのです。

3. 「ローカル検索機能」の上位表示

例えば「タイ料理屋」さんを探そうとすると、ローカル検索機能により、ユーザーの位置情報からGoogleが選んだレストランが地図付きで大きく表示されるようになりました。

これにより、検索結果で出るウェブサイトへのクリックが減ってしまっています。そしてさらにGoogleは、このローカル検索結果がこれまでよりさらに上位に出るように変えてきています。(※以前は検索インデックスの2,3番目での表示でしたが、最近は1番上に表示されるようになりました)

SEO担当が今後意識すべき5つの対策

このGoogleの新しい動きに対して、SEO担当はどう対策していけば良いのでしょうか。今回はMozの共同創業者である私の経験から、5つの対策をご紹介します。

1. 一般ワードではなく”固有名詞”検索を狙え!

ここまでのGoogleの動きにより、一般ワード検索でのSEO対策が難しくなってきていると推測されます。そこで今後おすすめできるのが、ブランド名や商品名などを含んだ「固有名詞検索」です。

SEO

▲日本語検索ではGoogleも未対応ですが、英語では一般ワードの検索結果がアンサーボックスでリスト化されています。いずれは日本語検索でもアンサーボックスが出現するかも……?

例えば、「SEOツール」を検索すると、Googleが関連記事からよく言及されているツールをピックアップし、アンサーボックスでリスト化して表示されます。このリストでは、例えばMozのツールが大きく表示されることはなく、この部分に最適化するのは難しいのが現状です。

一方で、「Moz」のワードで検索すると、Mozの関連サイトは必ず上位に表示されます。Googleも固有名詞ではアンサーボックスを出現させないため、固有名詞は今後のSEOにとって重要です。

そして「SEOツール=Moz」での検索行動を生み出すことができれば、「SEOツール」の検索ワードからのMozへのトラフィックよりも強力な流入を獲得することが可能です。

この固有名詞検索での検索行動を生み出すために、コンテンツやSNS、ニュースレターなどの活用が考えられます。検索インデックスに、自分のブランド名と紐付けたコンテンツを上位に上げることで、固有名詞検索を増やすことも可能です。

2. Google画像検索、YouTube検索、その他プラットフォームに最適化する

秋 ファッション

▲「画像検索結果」の一部が、通常のGoogle検索結果に表示されている

Googleの検索結果の半分が、Google画像検索とYouTubeから来ているということをご存知でしたか?

最近では通常の検索結果に「◯◯◯の画像検索結果」が表示され、画像検索ページに誘導することが増えてきました。そして画像に紐づいたウェブサイトへユーザーはジャンプしていきます。SEO担当者は画像に代替テキストを設定するなど、画像検索からの流入も考えるべきでしょう。

YouTubeもまた、通常の検索結果に表示されるようになってきています。そこでYouTubeでのコンテンツを増やすことで、検索結果からYouTubeへ誘導し、ブランドの認知や親近感などを生み出すことができます。

また他にも、SNSプラットフォーム(Facebook, Instagram, Twitter, Pinterest, LinkedInなど)でのコンテンツを最適化することで、そこからウェブサイトへの誘導に繋げられます。

3. ローカル検索に最適化するため、Googleマイビジネスを活用する

ローカル検索機能

Googleローカル検索に対応するには、Googleマイビジネスを用いてコンテンツを最適化することをおすすめします。

上のように「東京駅周辺 居酒屋」とGoogle検索した際には、Googleマイビジネスに登録されたコンテンツが表示されます。もしGoogleのローカル検索機能で埋もれてしまい、自分たちのサイトが検索結果に表示されなくなってしまっても、Googleマイビジネスを活用することで流入を狙えます。

SEO対策の際に忘れがちなところですので、ぜひ一度見直してみてください。

4. リターゲティング広告を出す

前述した通り、Googleが検索結果をカード形式のアンサーボックスで答えを出すようになり、検索結果上位に表示させることが難しくなってきています。

しかし、諦めるのはまだ早いです。Googleの検索結果にはAdWords(Google広告)から広告を出稿できるため、AdWords(Google広告)のリマーケティング(RLSA)機能を活用し、目的のユーザーに向けてコンテンツを上位表示させましょう。

5. アンサーボックスに最適化する

Googleが検索結果に表示させている強調スニペットやカード形式のリスト、アンサーボックスですが、つけ入る余地が全くないわけではありません。

その中身をコントロールすることはできませんが、そこにピックアップされるような有益なコンテンツを、私たちが工夫して作れば良いのです。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

Google検索に順次追加されている機能が、オーガニック検索流入に想像以上の影響を与えていることが理解できたことでしょう。

私たちにできることは、Googleの仕様変更に対して最適化し続けることです。今回ご紹介した内容を参考に、もう一度SEO対策を見直してみましょう。

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