【MBTI診断】16タイプ別・フリーランスに向いてる仕事/働き方
- コラム
- フリーランス/個人事業主
- 働き方
Googleが提供する多彩なツールの中でも、タグを効率よく管理できるGoogleタグマネージャをご存知でしょうか? 無料で、さまざまなツールのタグを一元管理できます。
今回はGoogleタグマネージャでどんなことができるのかと、使い方をご紹介します。
デジタルマーケティング分野において、データ分析は欠かせないものとなっています。あなたのサイトがどのように活用されているのか知ることが重要。Googleアナリティクスやキーワードプランナーなどたくさんの計測ツールをサイトに組み込んでいるうちに、管理が大変になってきますよね。分析能力にも限界がきてしまいます。
その問題を解決してくれるのが、Googleタグマネージャです。HTMLにタグを埋め込んだり差し替えたりといった面倒を少しでも緩和できることでしょう!
各ページに目的別のタグを埋め込むことで、ユーザーがサイトのどの段階までアクセスしたのか、どこを経由して、このページにやってきたのか分析を行えるだけではなく、離脱したページを把握することで、改善策を導く手がかりを得ることもできます。
その膨大な蓄積データをわかりやすくするために、Googleタグマネージャをハブにします。
まずは、アカウント作成から。tagmanager.google.com に接続し、「アカウントを作成」をクリックしてください。アカウント名は「企業名」を入れれば問題ありません。
アカウント作成後は、管理画面からコンテナの作成画面に移ります。コンテナ名を記入し、完成です。もし、iOSかAndroid内の計測したいモバイルアプリにFirebase SDKが実装されている場合は、コード追加の必要はありません。
コンテナひとつに対して、ひとつの管理画面が作成されます。そして、この管理画面の中で、設定したタグ全てを管理することになります。
基本的に、タグの管理はそのサイトごとに行うので、「1サイトにつき1コンテナ」と考えてください。
利用規約同意後、下記のような画面が表示されます。Googleタグマネージャでは、この「スニペット」を利用してタグの管理を行っていきます。
「スニペット」とはGoogleタグマネージャのコードのことで、このタグをサイト内のページに設置していきます。どのページにどのタグを配置するのか、慎重に考え、実装してください。
コンテナ作成が終了したあとは、ダッシュボードでの作業が可能となります。まずは、タグを「新規」で作成してみましょう。
新規作成ボタンを押すと、上記の画面が表示されます。タグ名はひと目でわかるようなものを設定しましょう。設置した日付、場所名、イベント名などを付け、数値把握をしやすくしておくことがポイントです。
「タグの設定」を押すと「タグタイプ」が選択できるようになります。その中にある項目で「ユニバーサルアナリティクス」を選択しましょう。そうすると「Googleアナリティクス設定」で変数が指定できるようになります。「新しい変数」を選択・作成を行いましょう。もし、リストに使用したいと思うタグ名がなければ、「カスタム」で作成することもできますよ。
次に変数を設定しましょう。トラッキングタイプを「ページビュー」に設定し、どこのアナリティクスに送付するのか、トラッキングIDに対象のGoogleアナリティクスIDを記載してください。
最後は、どのタイミングでタグを送付するか決める、トリガーの設定を行います。デフォルトの項目から発火させたいページを選択します。「+」ボタンを押せば、フィルターを追加することもできます。追加後不要になった場合でも「-」ボタンで削除できます。
すべての設定が完了したら、タグやトリガーのシステムがきちんと機能しているか確認するのを忘れないようにしてください。
Googleタグマネージャには、設定したタグが問題なく配信されているか確認する「プレビューとデバッグ」という機能があります。GTMのプレビューモードはワークスペース右上の「プレビュー」ボタンで確認できます。
プレビューモードに切り変えた後、コンテナタグが設置されているサイトに移動すると、デバッグ画面が表示されます。赤と青色に染まっているボタンは、何かしら問題があるという掲示なので、該当のタグタイルをクリックし、パラメータ、トリガーなどの状況を把握、改善を行いましょう。新規のコンテナを作成した際は常にこの確認を怠らないよう、注意してください。
また、今までGoogleタグマネージャを実装していなかったサイトに、タグを新たに実装する場合は、旧タグを完全に取り払うことを忘れないようにしてくださいね。
2016年、Googleタグマネージャは複数人での運用効率化を促す新システムをローンチしました。具体的には、「ドラフトコンテナ」1つで編集を行っていた状態から、「ドラフトコンテナと同じ物」を上限3つまで(有償版では無制限)用意できるようになったのです。
例えば、タグを追加したいAさん、トリガーの変更をしたいBさん、バグ修正をしたいCさんが同時にGoogleタグマネージャコンテナを編集しようとした場合、専用のワークスペースが用意され、その中で設定をしていくことが可能となりました。
それぞれの編集内容はバージョン作成時に統合され、設定的に矛盾がないか最終確認も行えます。また、独立して個々の目的に会った編集を進められるようになるため、今まであった、他人の編集完了待ちをする心配もなくなりました。
Googleタグマネージャは、デベロッパーが無駄な時間を割かずとも、良いような作業効率化の一翼を担ってくれており、マーケティングにおいては、助かることばかりです。
エンジニアは、プロジェクトにおいて、タグ関連では、ハードワークを強いられています。しかし、Googleタグマネージャのおかげで、タグの交換や確認を容易に行えるようになったのです。
データ管理において、Googleタグマネージャは、時間削減という利益をもたらしてくれたのです。Googleタグマネージャが無くても、作業は行えますが、無駄な作業を省きたいのなら、使用を推奨します。
もちろん、作業時間は減らせましたが、全ての作業を肩代わりしてくれるわけではありません。各ページにタグを埋める作業は、人の手で行う必要があります。
Googleタグマネージャでは、大量のタグを所持していますが、エンジニアで無くとも、タグの実装できるようにしてくれています。複雑であれば、他者の力を必要とするので、彼らはその作業を省いてくれたのです。
以前、埋めた旧タグがあれば、データの複製をとり、それを外すことも忘れないようにしてください。
少なくとも、未だに不利益だ、という声を聞いたことはありません。エンジニアなしで、タグ設定や管理ができるので、専門職がいない小規模企業でも、技術的な面での資金削減に繋がっているのです。
大企業やサイトのページ数が多い場合も、複数あるタグを一つに集約し、容易に設定、管理できるだけではなく、ページの読み込みをスピーディーに効率化してくれるなど、利点がたくさんあります。
設定したタグがきちんと発火(機能)していないと、ページのローディング時間を遅延させる原因となります。そのことによって、他ページの読み込みも遅くなり、ユーザーの離脱率を招き、コンヴァージョンを失う原因にもなるので、注意しましょう。そして、GTMはその損害を招かない設定機能を所持しており、タグが発火しているか否かを瞬時に認識できるようになっています。また、タグを発火させる際、優先順位を付けることもできるので、必要な場合はこの機能も活用してみてください。
従来のサイトをはじめ、AMPやアプリでも、Googleタグマネージャは問題なく使えます。アプリがバージョンアップすると多少、問題が生じますが、それ以外は問題なく計測を行ってくれます。いずれも、従来のサイトと同様に計測できるのですが、設定方法が多少異なってくることを念頭においておいてください。
GTMは作業の効率化にとても最適なシステムですが、その分、きちんと機能を理解した上で使う必要があります。また、システムも日に日に更新され、毎年のように新たな技術公開がなされているので、勉強し続けることが重要となっていきます。今回ご紹介した機能も、明日には、新機能が追加され、仕様が変わっているかもしれません。きちんと、毎日リリース情報を確認し、対応していくようにしましょう。
(翻訳:Yuka Uchiayama)