ヒートマップとは?日本語で使えるおすすめツール8選【無料あり】

Web上でのユーザー行動を一目で把握できる「ヒートマップツール」。ヒートマップを見れば、Webサイトのどこがよく見られているのか、どこがよくクリックされているのかなど、視覚的に把握できます。

この記事では、ヒートマップツールの基礎知識と、日本語対応しているおすすめのヒートマップツール8選をご紹介します。

ヒートマップとは

ヒートマップ

▲クリック回数が多いところは「赤」、クリック回数が少ないところは「青」で表示される。サーモグラフィーのようなイメージ(出典:UX Planet

ヒートマップは、Webサイトやアプリ上でのユーザー行動(マウスポインターの動きやクリックされた箇所など)を追跡し、「色」によって可視化する手法です。通常、ユーザーがよりアクティブに反応している部分を暖色で示します。

ヒートマップを通して、ユーザーのページスクロールや、CTAボタンのクリック、ページ離脱ポイントなどの動きを観察できます。

ヒートマップの種類

ヒートマップにはさまざまな種類がありますが、おもに使用されているのは以下の2つです。

クリックヒートマップ:クリックが集中する箇所を示す

User Heat

▲クリックヒートマップ(出典:User Heat

クリックヒートマップは、ユーザーがどの部分をクリック(あるいはタップ)しているのかを示すものです。ボタンの位置や色、CTAの変更を検討するのに役立ちます。

クリックヒートマップでは、たとえば以下のような疑問を可視化できるでしょう。

  • ユーザーがもっともタップしている箇所はどこか?
  • どのボタンがもっとも利用されていて、どのボタンがもっとも利用されていないのか?
  • どのCTAがもっとも機能しているのか?

スクロールヒートマップ:スクロール滞在時間を示す

Heatmap image

▲スクロールヒートマップ画像(出典:Hotjar

スクロールヒートマップは、ユーザーのうち何%が、スクリーンのどこまでスクロールをしたのかを可視化します。モバイルアプリよりもWebサイトのヒートマップで多く利用されます。この情報をもとにコンテンツやレイアウトを変更すれば、エンゲージメントの増加が期待できるでしょう。

スクロールヒートマップでは、たとえば以下のような疑問を可視化できるでしょう。

  • どのセクションがもっとも注目されているか?
  • ユーザーにより長くページに滞在してもらうためには、どのようにコンテンツを配置するべきなのか?
  • CTAボタンの配置は集客にもっとも適したものであるか?

日本語対応OKのヒートマップツール8選

ヒートマップツールは世界各国のマーケティング企業からリリースされていますが、今回は日本語対応しているもののみを厳選してご紹介します。

ツール名 価格 タブレット&モバイル対応 レポート作成機能 Google Analytics連携 その他
User Heat
  • 無料(30万PV/月まで)
  • 50,000円〜/月
  • クリックヒートマップ
Ptengine
  • 無料(3,000PVまで)
  • 14,800円〜/月
  • リアルタイム集計
  • コンバージョンファネル
brick
  • 4,000円/月
  • 40,800/年
(7日間無料トライアルあり)
○(エクセル)
  • レポートを自動作成
MIERUCA
  • 無料(10,000PVまで)
  • 9,800円~/月
  • ABテスト
  • サポート対応
Mouseflow
  • 無料(500PV/月まで)
  • 2,500円〜/月
  • コンバージョンパターンの定点観測
Contentsquare 要お問い合わせ
  • カスタマージャーニー分析
  • アラート機能
User Insight 要お問い合わせ ○(ガラケー対応○)
  • ユーザー環境による絞り込み
  • 勉強会の開催
SiTest 要お問い合わせ
(無料トライアルあり)
  • ABテスト
  • エントリーフォーム最適化
  • AIリターゲティング

1. User Heat

UserHeat
User Heat』は、日本国内で生まれたヒートマップツールです。月間30万PVまでなら、無料で分析ができます。

スマートフォンやタブレットにも対応。基本無料ながら、「マウス」「クリック」「熟読エリア」「終了エリア」「離脱エリア」という5種類のメニューを搭載しています。

分析結果を直感的に把握できるので、初心者にはもってこいのツールです。

ツール名 価格 タブレット&モバイル対応 レポート作成機能 Google Analytics連携 その他
User Heat
  • 無料(30万PV/月まで)
  • 50,000円〜/月
  • クリックヒートマップ

2. Ptengine

ptengine
Ptengine』は、タグ1つ挿入するだけで、Webサイト上に訪れたユーザーのあらゆる行動インサイトをヒートマップや数値レポートで可視化。パーソナライズした適切なコミュニケーションの実現をサポートします。分析から改善まで1つのプラットフォームで完結できるWebサイトの最適化ツールです。

ユーザー行動を細分化し分析できるPtengineを使えば、インサイトを多く得られるでしょう。得られたインサイトを用いて、ABテスト/サイト編集/ポップアップといった改善策の検証や実行につなぎ、効率的にPVや収益など成果を向上することも可能です。

無料で利用し始められるため、費用対効果の観点からも導入ハードルが低い点がうれしいポイント。一歩進んだマーケティングツールを求める方にオススメです。

ツール名 価格 タブレット&モバイル対応 レポート作成機能 Google Analytics連携 その他
Ptengine
  • 無料(3,000PVまで)
  • 14,800円〜/月
  • ABテスト
    サポート対応

3. brick

brick

brick』は、日本で生まれたヒートマップツールです。基本利用料は無料で、Googleアナリティクスと連動してユーザーの動きをトラッキングします。レポートを自動で作成してくれるうれしい機能も。

プランは、「月次レポート」と「期間指定レポート」の2種類。それぞれレポート作成に使うデータの期間が異なります。無料お試しができるので、ぜひ使ってみてください。

ツール名 価格 タブレット&モバイル対応 レポート作成機能 Google Analytics連携 その他
brick
  • 4,000円/月
  • 40,800/年

(7日間無料トライアルあり)

○(エクセル)
  • レポートを自動作成

4. MIERUCA

MIERUCA

MIERUCA』は、500社以上に導入されている国産のヒートマップツールです。

無料プランの他、さまざまなニーズに対応した複数の有料プランがあります。

マルチデバイスに対応しており、無料プランでもスクロールヒートマップ、クリックヒートマップ、アテンションヒートマップを利用できます。

ツール名 価格 タブレット&モバイル対応 レポート作成機能 Google Analytics連携 その他
MIERUCA
  • 無料(10,000PVまで)
  • 9,800円~/月
  • ABテスト
  • サポート対応

5. Mouseflow

Mouseflow
Mouseflow』は、15万社以上に導入されているWebサイト分析ツールです。

2,500円〜/月で利用可能な、比較的低価格のサービスです。ヒートマップ以外にもセッションリプレイやフォーム分析などの機能が利用できます。

ツール名 価格 タブレット&モバイル対応 レポート作成機能 Google Analytics連携 その他
Mouseflow
  • 無料(500PV/月まで)
  • 2,500円〜/月
  • コンバージョンパターンの定点観測

6. Contentsquare

Contentsquare
Contentsquare』は、デスクトップ、モバイル、アプリなどのあらゆるチャネルに対応したヒートマップツールです。

Contentsquareの強みは、従来のヒートマップと比較して、細かい分析ができること。「コンテンツ単位でROIを可視化」「カスタマージャーニー分析」「AI主導のアラート機能」など、CVRを効率的に高められる機能が充実しています。

ツール名 価格 タブレット&モバイル対応 レポート作成機能 Google Analytics連携 その他
Contentsquare 要お問い合わせ
  • カスタマージャーニー分析
  • アラート機能

7. User Insight

UserInsight
User Insight』は、早稲田大学大学院での研究をもとに開発された、国産のヒートマップツールです。月額5万円から利用でき、官公庁をはじめとした数多くの企業に導入されています。

マルチデバイスに対応しており、「熟読エリア」「終了エリア」「クリックエリア」「全クリックエリア」など、さまざまなメニューが搭載されています。

ツール名 価格 タブレット&モバイル対応 レポート作成機能 Google Analytics連携 その他
User Insight 要お問い合わせ ○(ガラケー対応○)
  • ユーザー環境による絞り込み
  • 勉強会の開催

8. SiTest

Sitest
SiTest』は、人工知能を搭載した国産のWeb分析ツールです。1ヶ月の無料トライアル期間があり、その後は有料プランとなります。

スクロール解析、クリック解析、タップ解析など8種類のヒートマップ解析機能を提供。人工知能がA/B解析をおこなうほか、EFO対策ツールも利用できます。

ツール名 価格 タブレット&モバイル対応 レポート作成機能 Google Analytics連携 その他
SiTest 要お問い合わせ

(無料トライアルあり)

  • ABテスト
  • エントリーフォーム最適化
  • AIリターゲティング

(執筆:Nakajima Asuka 編集:Sato Mizuki)

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