インフラエンジニアのキャリアパス完全ガイド|将来性・必要スキル・副業の始め方まで解説

インフラエンジニアのキャリアパス完全ガイド|将来性・必要スキル・副業の始め方まで解説

今の働き方を続けていて、このまま自分のキャリアは成長していけるのか――そんな漠然とした不安を抱えたことはありませんか?特に技術の変化が激しいIT業界では、将来の選択肢を見失いがちという人も少なくないでしょう。

この記事では、インフラエンジニアという職種に焦点を当て、その代表的なキャリアパスや5年後・10年後を見据えたスキルアップの方向性を具体的に解説していきます。

現役エンジニアとして多様な職場や案件に関わり、副業も精力的に行っている筆者が、実体験に基づいたキャリア戦略をお届けします。自分の未来を主体的に描くためのヒントを、ぜひ見つけてください。

水無瀬あずさ
水無瀬あずさ

現役エンジニア兼フリーランスライター。PHPで社内開発を行う傍ら、オウンドメディアコンテンツを執筆。得意ジャンルはIT・転職・教育。個人ゲーム開発に興味があり、Unity(C#)×生成AIで「おでんのコンニャクが主役のゲーム」を計画中だが、忙しくて遅々として進まないのが悩みのタネ。(note: @azasaz_a

インフラエンジニアの代表的なキャリアパス

一口にインフラエンジニアと言っても、そのキャリアパスは実に多様です。ここでは、現場でよく見かける代表的なキャリアパスを8つの分野に分けてご紹介します。

1.社内SE・情シス

社内SEや情シス(情報システム部門)は、自社のITインフラの運用・保守を担い、サーバーやネットワークの管理、社内ヘルプデスク対応など幅広い業務を担当する職種です。

技術の幅広さよりも業務理解やコミュニケーション能力が重視される傾向があり、利用者目線で課題を捉え、解決していく力が求められます。インフラエンジニアとしての経験があれば、より実践的かつ説得力のある提案ができるため、社内の信頼も得やすくなるでしょう。

私自身も現在、社内SEとして働いており、サーバーまわりの対応を任されることが多々あります。そのたびに「くっ、もっとインフラの知識があれば……!」と痛感する場面もしばしば。インフラの知識は、守備範囲の広い強力なスキルセットだと日々実感しています。

2.クラウドエンジニア

クラウドエンジニアは、AWSやGCP、Azureといったクラウドプラットフォームを活用し、インフラの設計・構築・運用を行う職種です。オンプレミスからクラウド環境への移行支援やインフラのコード化(IaC)といった業務を担当することが多くなります。

クラウド環境では、従来の物理サーバーに比べて柔軟性とスピードが求められるため、基礎的なインフラ技術に加えて、最新の技術トレンドをキャッチアップする姿勢も重要です。

インフラの基本がしっかり身についていれば、クラウド特有のツールや概念にもスムーズに対応できるでしょう。

3.SRE(Site Reliability Engineer)

SRE(Site Reliability Engineer)はGoogleが提唱した比較的新しい職種で、「開発」と「運用」の橋渡し役としての役割を担います。システムの信頼性を維持しつつ、可用性・パフォーマンス・スケーラビリティの向上を図るのが主なミッションです。

参考:サイト信頼性エンジニアリング(SRE)|Google Cloud

インフラ構築や監視だけでなく、自動化や運用効率化のための開発スキルも求められるため、エンジニアとしての技術的な幅が試されます。ここ数年で主流となってきたDevOpsの考え方を体現するようなポジションでもあり、インフラと開発の両面を理解している人材には非常にマッチします

私のように開発寄りの立場でも、近年SREと協働する機会は増えており、その存在感が年々高まっていると感じます。「インフラに強くて、コードもそこそこ書ける」という方には、まさに理想的なキャリアパスのひとつでしょう。

4.ネットワークエンジニア・セキュリティエンジニア

ネットワークエンジニアは、企業の内外にまたがるネットワークインフラの設計・構築・運用を担う職種です。一方、セキュリティエンジニアは、サイバー攻撃や情報漏洩からシステムを守る役割を果たし、脆弱性への対応や監視体制の強化などに取り組みます。

いずれも高い専門性が求められる分野ですが、インフラエンジニアとしての基礎力があればキャッチアップは比較的スムーズです。ネットワーク構成やアクセス制御、監視の知識は共通する部分も多く、実務での経験が活きやすい領域と言えるでしょう。

ネットワークやセキュリティは“縁の下の力持ち”として目立たない存在ではあるものの、システムの安定稼働を支える極めて重要なポジション。近年では不正アクセスやランサムウェアなどの脅威が増しており、企業内での存在感が一層高まっています。

セキュリティエンジニアの仕事について詳しく知りたい方は、こちらもチェックしてみてください。

5.ITアーキテクト・テクニカルリード

ITアーキテクトは、システム全体の技術構成を設計し、最適な技術選定や構造設計を行う職種です。一方、テクニカルリードは開発チームにおける技術的な判断役として、設計レビューやコード品質の担保、技術的な意思決定をリードします。

いずれもプロジェクトの技術的な方向性を定め、成功に導く上級エンジニア職であり、現場の実装レベルから全体設計までを俯瞰する視野が求められます

インフラの知識があると、アプリケーションとシステム基盤の関係を深く理解でき、現実的かつ運用しやすいアーキテクチャを描くことができます。開発だけでなく運用まで見据えた設計ができる点は、大きな強みです。

6.PM(プロジェクトマネージャー)・PL(リーダー)

PM(プロジェクトマネージャー)やPL(プロジェクトリーダー)は、プロジェクト全体の進行管理、リソース調整、メンバーのマネジメントなどを担う役割です。予算・スケジュール・品質を調整しながら、プロジェクトを無事に完遂へと導くことが求められます。

自ら手を動かすことは少なくなりますが、システム全体の構成理解や技術者同士の橋渡し役としてのスキルが重要になります。インフラエンジニアとしての実務経験があれば、現実的なスケジュール設計や、見積もりの精度向上にもつながるでしょう。

私も以前、リーダー的な立ち位置で案件を進めた際、インフラにかかる工数を甘く見積もってしまい、スケジュールが大きく崩れた苦い経験があります。インフラの「見えづらい部分」に対する理解があるかどうかで、プロジェクトの成否は大きく変わる――そのことを身をもって学びました。

7.ITコンサルタント

ITコンサルタントは、クライアント企業の抱える課題を把握し、ITを活用して最適な解決策を提案する職種です。業務改善やシステム導入の企画段階から関与し、経営層と技術部門の間をつなぐ“橋渡し役”としての役割も求められます。

インフラエンジニアとしての経験があれば、システムの基盤に強みを持ち、実現可能性の高い現実的な提案ができる点で大きなアドバンテージになります。特に基幹システムの刷新やクラウド移行といった大規模案件では、その技術的な視点が重宝されるでしょう。

「上流に行くほど現場感が薄れていく」と言われがちなポジションですが、インフラの実務経験があるコンサルタントは、「この人、ちゃんと現場もわかってるな」と感じてもらえる貴重な存在になれます。実務と理論の両方を語れる人材は、やはり信頼されやすいです。

8.フリーランスインフラエンジニア

フリーランスのインフラエンジニアは、企業のインフラ設計や運用支援を業務委託で担う働き方です。オンプレからクラウドへの移行支援やサーバー構築、ネットワーク設計など、技術に特化した案件が中心となります。

安定稼働を支えるスキルが求められるため、経験と実績がものを言う世界ですが、専門性を活かして高単価案件を狙える魅力もあります。

私自身はアプリ寄りですが、インフラ系の副業案件を見ていると、「この構成で本当に大丈夫?」といった相談ベースの依頼も多く、実務だけでなくアドバイザー的な役割も期待されている印象です。現場経験を積んだ後に独立を目指すキャリアとして、十分に現実的な選択肢と言えるでしょう。

フリーランスエンジニアについて興味のある方はこちらもチェック!

インフラエンジニアのキャリア形成に必要なスキル

インフラエンジニアとしてキャリアを築いていくうえで、実務経験と並んで重要になるのが「どんなスキルを磨くべきか」という視点です。ここでは、キャリア形成において押さえておきたい代表的なスキルについて紹介していきます。

基本スキル

インフラエンジニアとしての土台を支えるのが、OSやネットワーク、サーバー構築といった基本的な知識とスキルです。職場やプロジェクトが変わっても必ず求められる汎用性の高い技術領域であり、キャリアの初期から中長期にわたって強みとなります。

代表的な基本スキルを整理してみましょう。

基本スキルの種類 内容・ポイント
OSの知識

(Linux/Windows)

  • 基本的なコマンド操作ができる
  • ユーザー・プロセス・サービスの管理が理解できる
  • ファイルパーミッションやログ管理ができる
ネットワークの基礎知識

(TCP/IP, DNS, VPNなど)

  • IPアドレスやサブネットの概念を理解している
  • DNSやルーティング、VPNの基本的な仕組みを説明できる
  • 通信トラブルの原因特定ができる
サーバー構築・運用スキル

(オンプレ/クラウド)

  • 仮想/物理問わずサーバーを構築した経験がある
  • クラウド(AWS/GCPなど)でのインスタンス管理経験がある
  • 自動化・IaC(Infrastructure as Code)に触れたことがある
監視・ログ分析ツールの利用

(Zabbix、CloudWatchなど)

  • 基本的な監視項目(CPU/メモリ/ネットワーク)の設定ができる
  • アラート設計やしきい値設定の経験がある
  • ログをもとに障害の原因を特定・対応できる

こうした基本スキルは、インフラエンジニアとしての「土台」を支える重要な要素です。プロジェクトの規模や環境が変わっても通用する普遍的なスキルばかりなので、まずはここをしっかり固めることが着実なキャリア形成への第一歩となります。

応用スキル

インフラエンジニアとして中長期的なキャリアを築くためには、基本スキルに加えて、より高度で実践的な「応用スキル」の習得が不可欠です。

特に近年では、クラウドネイティブな技術やセキュリティ対策、構成管理の自動化などが求められる場面が増えており、このようなスキルがあれば対応できる業務の幅が一気に広がります。

将来的なキャリアアップや単価アップに向けて、積極的に習得しておきたい応用スキルをまとめました。

応用スキルの種類 内容・ポイント
クラウドの知識・スキル

(AWS, Azure, GCPなど)

  • 各クラウドサービスの特徴や選定基準を理解している
  • EC2、S3、VPCなど主要サービスを使った構築経験がある
  • クラウド上でのセキュリティやコスト最適化にも配慮できる
IaCの理解

(Terraform, Ansibleなど)

  • インフラ構成をコードで管理・再現できる
  • TerraformやAnsibleの基本的な構文や使い方を理解している
  • バージョン管理やCI/CDとの連携経験があると尚良し
セキュリティ知識

(ゼロトラスト、WAF、脆弱性対応など)

  • セキュリティの基本原則(最小権限、暗号化など)を理解している
  • WAFやIAMなどの実装経験がある
  • 脆弱性診断結果の読み取りと対応ができる
トラブルシューティング能力
  • 障害発生時に原因の切り分けができる
  • OS・ネットワーク・アプリケーション層をまたいだ調査経験がある
  • 再発防止策を文書化・共有する力がある

このような応用スキルを磨くことで、「インフラが扱える人」から「インフラで価値を生み出せる人」へと一歩踏み出すことができるでしょう。

ソフトスキル・補助スキル

インフラエンジニアとして技術力を高めることはもちろん大切ですが、現場で信頼される存在になるためには「ソフトスキル」や「補助スキル」も欠かせません。

プロジェクトの進行やチーム内の連携、設計書の作成など、いわゆる“非技術的スキル”が仕事の質を左右する場面は多くあります。特にフリーランスやマネジメント志向の方にとっては、こうしたスキルの有無がキャリアの幅を大きく左右します。

キャリア形成に重要なソフトスキルや補助スキルについてもまとめてみましょう。

ソフトスキル・補助スキルの種類 内容・ポイント
ドキュメント作成・設計書の書き方
  • 誰が読んでも理解できる構成・表現で資料を作成できる
  • 設計意図や構成判断の背景を言語化できる
  • 運用マニュアルや手順書も含め、ドキュメントでの伝達力を重視
プロジェクト管理スキル

(進捗・工数・課題管理)

  • タスクを細分化し、実行可能なスケジュールに落とし込める
  • 工数見積もりやリスク管理の考え方を理解している
  • 課題・トラブルを関係者と共有し、調整できる
コミュニケーション力

(他職種・クライアントとのやりとり)

  • 開発・営業・マネジメントなど多職種との連携ができる
  • 技術的な内容をわかりやすく説明できる
  • クライアントとの折衝や要件定義にも対応可能
最新技術へのアンテナと継続的学習力
  • ITトレンドや新技術を日常的にチェックしている
  • 自主学習や勉強会への参加など継続的なスキルアップを行っている
  • 「知らない」をそのままにせず、キャッチアップできる姿勢がある

こうしたスキルは、直接的な技術とは異なりますが、仕事の信頼感・説得力・成果に直結します。特にチーム開発やクライアントワークに関わる機会が増える中で、技術だけではない強みを持つことが、長期的なキャリア形成にもつながるでしょう。

将来を見据えたキャリア設計のポイント

インフラエンジニアとして長く活躍していくには、目の前の業務だけでなく、数年後を見据えたキャリア設計が重要です。ここでは、将来を意識したキャリア設計の考え方や押さえておきたいポイントを整理していきます。

5年後・10年後に「どうありたいか」を言語化する

キャリア設計を考えるうえで欠かせないのが、「自分は将来どうなっていたいのか」を具体的に言語化することです。私自身も定期的にキャリアの棚卸しで少し先の自分を想像するようにしていますが、明確なビジョンを持つことで、学ぶべきスキルや選ぶべき案件も自然と絞り込めるようになります。

例えば「技術に特化したスペシャリストになりたい」「マネジメントに携わりたい」「フリーランスとして独立したい」など、ゴールのイメージがあるだけで、選ぶべき技術や経験の積み方が変わってきます。

最初から完璧な答えを出す必要はありませんが、「なんとなく働く」状態を脱するためにも、自分の理想像を一度言葉にしてみることをおすすめします。

即戦力となる技術スキルを磨く

インフラエンジニアとしての市場価値を高めていくためには、「即戦力」として現場で求められるスキルを意識的に磨いていく必要があります。具体的には、クラウド環境の構築・運用スキルやIaCの実践経験、セキュリティへの理解など、需要が高くトレンドに合った技術が挙げられます。

また、単にスキルを“知っている”だけでなく、“実際に使っている”状態にすることも重要です。個人でクラウド環境を構築してみたり、CI/CDの仕組みを試してみたりと、手を動かすことで知識は定着します。

自分の「得意分野」や「好き」を棚卸しする

キャリアを長く続けるうえで大切なのは、「自分にとって無理なく続けられる分野」を把握しておくことです。そのためにも、自分の得意なこと・興味があることを棚卸しし、どの領域で力を発揮できそうかを整理してみましょう。

例えば「トラブル対応が得意」「構成を考えるのが好き」「地道な監視業務は苦じゃない」など、細かな要素でも構いません。得意や好きはモチベーションの源になり、キャリア選択の指針にもなります。

私も「人に伝えるのが好き」という特性から、副業でライターを始めたことが、新たなスキルの棚卸しにつながりました。技術だけでなく自分の性格や価値観にも目を向けてみると、新しい気づきが得られるはずです。

副業で小さく経験を積む

キャリアの幅を広げたいときに有効なのが、副業での小さなチャレンジです。正社員としての業務とは別に経験を積むことで、自分のスキルが実際にどこまで通用するのかを試せます。

特にインフラエンジニアは、設計や構築のアドバイス、ドキュメント作成など、比較的短期間で成果を出しやすい分野も多いため、副業との相性が良いと感じます。

小さな経験の積み重ねが自信にもつながります。いきなり大きな案件に飛び込むのではなく、まずは無理のない範囲で始めてみるのがおすすめです。

インフラエンジニアの副業に興味のある方は、こちらも併せてチェックしてみてくださいね!

副業の第一歩を踏み出す際におすすめしたいのが、フリーランス・副業向けのマッチングサービス「Workship」と、インフラエンジニアに特化したマッチングサービス「クロスネットワーク」です。

Workshipはリモート案件や週1~2日から関われる副業案件が豊富で、実務経験が浅い方でも挑戦しやすいのが特徴。業務委託の形で小さくスタートできるため、会社員を続けながら実績を積むには最適な環境と言えます。

またクロスネットワークはインフラエンジニアに特化したマッチングサービスで、クラウド、ネットワーク、セキュリティなど専門領域ごとに絞った案件紹介が魅力。技術分野に精通した担当者がサポートしてくれるため、インフラ経験を活かした案件に絞って探したい方には特におすすめです。

転職・社内異動・副業など複線的な選択肢を持つ

長期的なキャリアを考えるうえでは、選択肢を一つに絞りすぎないことも大切です。転職だけでなく、社内での異動や副業といった“複線的な選択肢”を持っておくことで、技術の幅や経験のバリエーションが広がり、将来の不確実性にも柔軟に対応できます。

例えば「今の会社でクラウドに関わる部署へ異動を目指す」「副業で他業界のインフラを経験してみる」といった動きは、リスクを抑えながら新しいスキルに触れられる好例です。

私自身も、副業を通じて本業では出会えない技術や考え方に触れられたことで、自分のキャリアの選択肢が大きく広がりました。複数のルートを意識しておくことで、キャリアの可能性は格段に広がります。

インフラエンジニア向けの転職サイトに興味のある方はこちらもチェック!

資格やポートフォリオで「見える実績」を増やす

キャリアの信頼性を高めるためには、「できること」を客観的に示す手段を持つことも重要。その一つが、資格やポートフォリオといった“見える実績”です。

例えばAWS認定やLinuCなどの資格は一定のスキルを証明でき、転職や副業の選考でもアピール材料になります。また、個人で構築したクラウド環境や自動化ツールの設定手順などをGitHubに公開しておくと、実務能力の裏付けに活用できます。

インフラエンジニアにはどんな資格がおすすめか気になる方は、こちらも参考にしてください。

半年~1年単位の中期目標を定めて定期見直しする

キャリアを計画的に進めるためには、漠然とした将来像だけでなく、「半年~1年単位」の中期的な目標を立てることが大切です。「次の1年でAWSの資格を取得する」「週1の副業でクラウド案件に関わる」といった具体的な目標を設定することで、行動の優先順位が明確になります。

併せて、定期的な振り返りも欠かせません。実現できたこと・まだ足りないことを客観的に整理することで、次のアクションがより明確になります。

私も四半期ごとに目標を見直すようにしており、小さな軌道修正を積み重ねることで、キャリア迷子にならずに前進できている実感があります。長期の理想と短期の行動をつなぐ“中期目標”は、キャリアを着実に前進させるための羅針盤になるでしょう。

インフラエンジニアがキャリアに迷ったときは

インフラエンジニアとして働いていると、「このままでいいのだろうか」「次に何を目指せばいいのか」と迷いが生じることもあるでしょう。そんなときは、視点を変えてみるだけでヒントが見つかることもあります。ここでは、キャリアに悩んだときに試してほしい考え方や行動のヒントをご紹介します。

価値観やライフスタイルから逆算する

キャリアに迷ったときは、「自分がどう生きたいか」という価値観やライフスタイルから逆算して考えてみるのがおすすめです。

例えば――

「家族との時間を大切にしたい」
「地方に移住してリモート中心で働きたい」
「収入よりもやりがいを重視したい」

といったように、人生の優先順位によって、選ぶ働き方や学ぶべき技術は大きく変わってきます。

キャリアはあくまで人生の一部であり、すべてを犠牲にして築くものではありません。何を大切にしたいのかを明確にすることで、自分にとって納得のいくキャリアパスが見えてくるはずです。

今の職場で成長できるかを見極める

キャリアに迷いを感じたときは、「今の職場で自分は成長できているか?」を冷静に見つめ直すことも大切です。日々の業務に慣れてルーチンワークになっていないか、新しい技術や考え方に触れる機会があるか、自分の強みを活かせる環境か――こうした視点で職場を客観的に評価してみましょう。

もし「ここにいても今後の成長は難しいかもしれない」と感じるなら、転職や社内異動、副業など、別のチャレンジを視野に入れるタイミングかもしれません。

私自身も、「このままじゃ技術的に停滞してしまうかも…!」と感じたことがきっかけで、副業を始めました。環境を変えなくても“新しい刺激”を取り入れるだけで、成長実感を取り戻せる場合もあります。

「理想の働き方」からキャリア戦略を考えてみる

キャリアに迷ったときは、「どんな働き方をしたいのか」から逆算して、今後の戦略を考えてみるのもおすすめです。

「フルリモートで全国どこでも働けるようになりたい」
「週3勤務でプライベートも重視したい」
「複数案件をかけ持ちしてスキルの幅を広げたい」

そんな理想があるなら、その実現に必要なスキルや経験を具体的に洗い出してみましょう。働き方の自由度が増している今だからこそ、自分の理想に合ったキャリア設計が可能です。

私も「場所に縛られずに働きたい」という思いから、フルリモート案件や副業執筆にチャレンジしてきました。働き方を主軸にキャリアを考えることで、自分にとって本当に心地よい働き方を実現できるようになりますよ。

インフラエンジニアとして自分だけのキャリアパスを設計しよう

インフラエンジニアのキャリアパスは多様で、これといった正解はありません。だからこそ、自分の価値観や目指したい働き方を軸に、納得感のあるキャリアを自分の手で設計していくことが大切です。

いきなり大きな決断をする必要はありません。まずは、自分のこれまでのキャリアを振り返り、これからどうなりたいかをじっくり考えてみましょう。そして、小さな行動から一歩を踏み出してみる――それだけでも未来は着実に動き始めます。

キャリアパスを切り開く第一歩として、副業から始めてみるのも有効な選択肢です。Workshipクロスネットワークといったマッチングサイトを活用し、やりがいと成長を心から実感できる自分らしいキャリアを実現してみませんか。

(執筆:水無瀬あずさ 編集:猫宮しろ)

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