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ITパスポートは、ITに関する基礎的な知識が問われる「国家資格」です。就職や転職のときに必須になる企業も多いため、受験を検討されている方も多いでしょう。
適切な勉強をすれば短期間で合格できると言われているITパスポートですが、「勉強時間の目安はどれくらいか?」「IT初心者でも合格できるのか?」などの疑問をよく伺います。
そこで今回は、ITパスポートを2週間の勉強で合格した筆者が、ITパスポートの概要や勉強時間、効率的な勉強方法についてご紹介します。
目次
ITパスポートとは、ITを利活用するすべての社会人や、これから社会人となる学生が備えておくべきITに関する基礎的な知識が証明できる国家試験です。
ITは、あらゆるビジネスシーンに浸透しているため、業種を問わずさまざまな方が受験しています。事実、ITパスポートの応募者数は年々増加しており、取得者の勤務先業種もIT系企業勤務が33%、非IT系企業勤務が67%と多岐にわたっています。
出題傾向としては、主に以下の3種類の知識を問われます。
- 経営全般(経営戦略/マーケティング/財務/法務など)の知識
- IT(セキュリティ/ネットワークなど)の知識
- プロジェクトマネジメントの知識
幅広い分野から総合的なITの知識が問われることで、ITを正しく理解し、業務に効果的にITを利活用する「IT力」が身につく試験です。
ITパスポートでは、ITの知識だけでなく、ITを活用するうえで前提となる企業活動や経営戦略、財務/法務などの幅広い知識を習得できます。具体的には以下のような知識が該当します。
企業や省庁などの採用におけるエントリーシートで、ITパスポートの合格を確認するケースが増えてきています。また、昇格や入社にあたってITパスポートが必須となる企業もあります。キャリアを形成する上でITパスポートは重要な要素となっているのでしょう。
各大学でも、入試優遇制度や単位認定、対策講座などが実施されています。
ITパスポートの合格率は50%前後です。他のIT系資格と比較すると、難易度は低めに設定されているといえるでしょう。
また、CBT方式(コンピュータ上で実施される試験)が採用されているため、受験料さえ払えば、毎月自分の都合の良いタイミングで受験できます。
合格するまで何回でも挑戦できるので、忙しい社会人の方にもおすすめの試験です。
ITパスポートに合格するまでの一般的な勉強時間は、まったく知識のない状態でも100時間程度とされまいます。これは1日2時間の勉強を2ヶ月弱続けた時間に相当します。働きながら勉強する社会人でも、十分短期間で合格を目指せます。
また、すでにIT系の職種に就いている方は、30〜40時間程度の勉強で合格できるといわれています。自分の知識量と照らし合わせて、勉強時間を確保するようにしましょう。
ITパスポートに出題される問題は「ストラテジ系」「テクノロジ系」「マネジメント系」の3つの分野に大別されます。試験時間の120分以内に100問の四肢択一式から解答します。
問題数 | 内容 | |
ストラテジ系 | 35問程度 | 企業活動/経営戦略/法務/財務/システム戦略など |
テクノロジ系 | 45問程度 | 基礎理論/コンピュータシステム/技術要素など |
マネジメント系 | 20問程度 | 開発技術/プロジェクトマネジメント/サービスマネジメントなど |
合格基準点は「総合評価点が600点以上」「ストラテジ系/マネジメント系/テクノロジ系のすべての分野別評価点が300点以上」となっています。
総合評価点および分野別評価点は1000点満点です。全体で6割程度の点数が取れれば合格となります。試験終了時に自動採点で自分の点数が確認できるので、合格しているかその場である程度判断できます。
ここからは1日2時間の勉強を2週間行い、ITパスポートに合格した筆者による最短で受かる効率的な勉強法をご紹介します。
市販の参考書を購入し、まずは通しで読んでみましょう。ポイントとしては、最初からすべて覚えようとするのではなく、流し読みで全体像や考え方を理解することです。
ITパスポートは比較的難易度の低い試験ですが、覚えるべき知識の範囲は膨大です。3回程度通しで読み込み、知らない知識や考え方のみを覚えるようにしましょう。
筆者が使用していた参考書は『いちばんやさしいITパスポート』です。網羅的に頻出の問題が掲載されているため、この1冊の内容をすべて暗記できれば、合格基準点に達するでしょう。また、図解もされているため、視覚的に学ぶことができます。
参考書である程度知識をインプットできたら、過去問を解いてみましょう。当日の時間配分や出題形式を把握できます。ITパスポート試験の公式サイトに過去問が掲載されているため、そこから問題と解答をダウンロードしましょう。
筆者は5年分過去問を解きました。過去問は解きっぱなしにするのではなく、間違えた問題はしっかり復習しておきましょう。
ここまで、ITパスポートの勉強時間を解説してきました。
よくネット上で言われるように、ITパスポートは「これだけ持っていれば食いっぱぐれない」というタイプの資格ではありません。
しかし、ITに関する基礎的な知識を身に着けている証明になるため、昇格や入社面接などの場面で役立つケースは多いです。ITの基礎を学ぶ意味でも、一度受験してみることをおすすめします。
(執筆:あんぺい 編集:少年B)
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