箕輪厚介×プロ奢ラレヤー対談:「ただ生きられる時代に、ただ生きたくない君へ」

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『多動力』や『お金2.0 新しい経済のルールと生き方』など、次々とヒット作品を世に送り出し、いま一番勢いのある編集者・箕輪厚介さんと、「奢られることを生業にしている」ことでTwitterを中心に話題のプロ奢ラレヤーさん。このお2人のトークイベントが、2018年11月6日にNagatacho GRID(永田町グリッド)で行われました。

本記事では、お二人がトークイベントで語った内容を一部抜粋してご紹介します。

箕輪厚介
箕輪厚介

株式会社幻冬社所属の編集者。編集者として手がけた書籍は、『お金2.0 新しい経済のルールと生き方』(佐藤航陽著)『人生の勝算』(前田裕二著)など多数。オンラインサロン箕輪編集室の主催者で、サロン会員数は開講1年で約1,300名を突破した。

プロ奢ラレヤー
プロ奢ラレヤー

おもにTwitter上で活動している「奢られること」が生業の21歳。「70億人に嫌われても3人くらいに好かれたらいいや」と腹を括って生きる独自のスタイルが話題になり、彼に食事や住まいを提供し話を聞こうとする人が後を絶たない。

やりたいことをやるには仕事で結果を出すか、ハートを強く持つか

箕輪さん

ーー やりたいことだけをやっているように見えるお二人ですが、「やりたいことをやる」までにどんな紆余曲折がありましたか?

箕輪厚介箕輪厚介(以下、箕輪):やりたくないこと、今でもあるよ(笑)。比較的、好きにやれるようになってきてはいるけど。

サラリーマンなのでね、やりたいことが3割、やりたくないことが7割くらいの時もありました。でもだんだんと、自分なりに仕事で結果を出し始めたらその割合が変わっていって、周囲の人間が「やりたいようにやる」のを認めてくれるようになったんですよね。やりたいことをやるには、サラリーマンならまずは目の前の仕事で結果を出すべきだと思います。

過去を振り返れば、多くの社会人が経験するであろうくだらない慣習、しきたりを経験したからこそ、マスに受ける本が作れたっていう部分もあります。だからやりたくないことを経験したのもよかったのかなと思っていますね。

プロ奢ラレヤープロ奢ラレヤー(以下、プロ奢):僕はやりたくないことはできない。できないからやらないっていうシンプルな思考でした。例えば靴下。僕は靴下を履くことが好きじゃないからできないし、やらない。
箕輪厚介箕輪:プロ奢さんのスタイルは誰しもができることではないよね。好きなようにやるには、ハートの強さ、独特のチャーミングさ、いろいろなことを気にしない精神が必要ですよね。それには向き、不向きがある。

進むべき道を選ぶには、自分の「好き」と「嫌い」に対する解像度を上げよう

プロ奢

ーー 仕事や職場、人とのかかわりの中で「今の環境が自分に合っていないのではないか」と悩んでいる人は多いのではないかと思います。そんな人が、自分に合った環境や進むべきキャリアを見つけるにはどうしたらいいのでしょうか。

箕輪厚介箕輪:まずは「環境が合っていないのではないか」という問いの解像度をもっと上げる必要があると思いますよ。

環境とひとくちにいっても、何が合わないと感じるのかをもっと深く掘り下げたほうがいい。自分の「好き」「嫌い」や、「快」「不快」を把握しなければ、いま合わないと感じている環境を変えたところでまた同じような悩みにぶつかってしまいかねないからね。

プロ奢ラレヤーに学ぶべきは、「自分のことを把握する大切さ」ですよ。

プロ奢ラレヤープロ奢:そうですね。自分の好きなことや嫌なことはちゃんと分かっているし自覚しようとしています。

例えば目覚まし時計のアラーム。僕は「自分がアラームを掛けるのが嫌い」というのをちゃんと把握している。だからやらない。そこでなぜアラームを掛けるのがイヤなのかを考えたんですよ。アラームを掛けると朝、強制的に起こされることがわかってしまって、起こされるのを恐怖に感じて寝れなくなっちゃうんですよね。だから僕はアラームを掛けない。アラームを掛けないとちゃんと寝つけるから、朝は適当な時間に起きられるっていう。

ただ「朝起きられない、朝が苦手」っていうのではなくて、それはなぜ?どうしたいの?と自分に問い掛けると良いのではないでしょうか。

「明日は早起きしよう」という類の、世界一信用ならない明日の自分を動かすためには、自分の好きなことや嫌いなこと、そしてその感情が何によって引き起こされているかを自覚する必要があると思っています。

ーー 自分のことを知るって、意外と難しくないですか?

箕輪厚介箕輪:自分を知るためには、闇雲に行動しているだけではダメだし、ひとりで考え込んでいるだけでもダメですよね。

これはSHOWROOMの前田裕二さんが言っていたことなんですけど、たとえば5歳児に「好きな食べものは何?」って聞いても、絶対「たこわさ」とは返ってこないじゃないですか(笑)。
要するに、自分が体験しないことには好きも嫌いも判断を下せない。そういう意味では行動が必要だよね。でも行動するだけでは出来事がフローで終わってしまうから、そこから何かしら学んでストックする、という繰り返しが大事です。

プロ奢ラレヤーは、毎日それをやっているんだと思う。日替わりで新しい人に会って話しているなんて、誰より行動しているといってもいい。

プロ奢ラレヤープロ奢:ここ2年くらい、奢られ活動をしているから通算2000人くらいの人と会ってますね。ご飯を食べながら会う人それぞれの価値観を聞きインプットして、自分と比べたり比べなかったり。単純に楽しいからやっているだけなんですけどね、僕は。

やりたいことは人それぞれ。全員に当てはまるハウツーなんてない

対談の様子

誰に対しても臆せず懐に飛び込める性格だったり、不安定さを楽しめる精神的タフさがあれば、プロ奢さんのように「やりたくないことはやらない」スタイルを貫けるのかもしれません。しかし、それができるのは一握りの人に限られるでしょう。多くの人にとっては、箕輪さんのように目の前の仕事に精を出しつつ「やりたいこと」「やりたくないこと」の割合を変化させていくのが現実的なのではないでしょうか。

ただ、箕輪さんやプロ奢さんに共通しているのは、自分と誰かを比べて語ることがない、他人の尺度で自分の行動を測らない姿勢でしたたとえば、「普通は〇〇ですけど、あなたは違いますよね?世間一般的な感覚からは外れていると思いますよ?それはどうしてですか?」というような投げかけに対して、彼らはいつも「僕たちにとってそれは普通ではないから分からない」といった回答をします。「普通」とはあくまでも、生まれてから大人になるまでの間で形成されたひとつの枠でしかなく、それは人によって違うものだと考えているから。

箕輪さんやプロ奢さんに自分の人生のヒントを求めても、具体的なハウツーや実践法は出てきません。なぜなら、他人が彼らのやり方をトレースしても、必ずしもそれがベストとは限らないからです。

プロ奢:たとえば『モンハン(MONSTER HUNTER)』ひとつとっても、遊び方は人によって無限大です。ハンターランクをひたすら上げて最強になりたいと考える人もいれば、防具を完全にコンプリートしたい人もいる。どこに快感を感じるか、それこそがダイバーシティ。

皆がみんな、モンスターを倒すことを目的にしているわけではないということを知るべきです。

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