新・労働安全衛生法がフリーランスを守る!改正のポイントは? 他
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こんにちは、Workship MAGAZINE編集部の猫宮です。
最近のニュースから、フリーランス・副業者のみなさんに役立つものを抜粋してご紹介します。よろしくお願いします。
政府が3月14日に閣議決定した労働安全衛生法の改正案により、個人事業主(フリーランス)が初めて同法の保護対象として明確に位置付けられることになりました。これまで雇用された労働者のみを対象としていた安全衛生対策が、フリーランスにも適用される画期的な改正です。
改正案では特に「一人親方」など同じ現場で働いていても法的保護から外れていた個人事業主を想定し、危険業務に従事する場合は特別な安全衛生教育の受講を義務付けています。フリーランスの労働環境改善に向けた大きな一歩といえるでしょう。
さらに今回の改正では、「ストレスチェック」を全事業所に義務化するほか、高齢労働者の特性に配慮した作業環境改善を事業者の努力義務とするなど、精神疾患対策や高齢者の労災防止策も強化。
多様な働き方が広がる現代社会に対応した、包括的な労働安全衛生体制の構築を目指しています。
フリーランスにとって悩ましい「単価交渉」。特に内向的な人にとってはハードルが高いものですが、自分の仕事に見合った報酬を得るためには避けて通れません。弁護士・河野冬樹氏に単価交渉のコツを聞きました。
河野氏によると、交渉で最も重要なのは「相場」にとらわれないこと。「相場」は企業側の言い値で決まりがちで、それを基準にすると単価は下がる一方です。代わりに意識すべきは「後出し」の原則。相手から情報を引き出し、自分は情報を出し惜しみすることを指します。
また、自分の「社会的価値」と「クライアントにとっての価値」を把握することが交渉を有利に進める鍵となります。
具体的なチェックポイントとしては、以下の7点を必ず確認することが大切です。
「交渉が決裂してもいい」と思える状況を作れる人が最強の交渉者であり、特に副業フリーランスは本業があるからこそ強気に出られる利点があります。
ファインディ株式会社が発表した最新の調査で、フリーランスIT/Webエンジニアの37%が正社員への転向を検討した経験があることが明らかになりました。そのうち約10.8%は実際に正社員に転向しており、転向者の約6割がその後マネジメント職種を経験しています。
▲出典:PR TIMES
実際にWorkship(マッチングサービス)を利用し、正社員へ転向する人もいます。
正社員転向を決める重要ポイントは「働く人の魅力」「会社の将来性」「希望条件との合致」の3点。一方、検討したものの転向しなかった理由は「年収やリモートなど条件面で合意できなかった」ケースが多数を占めています。
特に注目すべきは、フリーランスエンジニアの74.3%がフルリモートを希望している点。「通勤時間の削減」「遠方在住」「育児・介護などの家庭事情」を背景に、場所に縛られない働き方へのニーズが高まっています。
企業には、多様なキャリア志向に対応できる環境づくりやエンジニア文化の構築が求められています。
パーソルキャリアが発表した2024年度の振り返りと2025年度市場予測によると、副業市場は個人・企業ともに大幅な伸長を見せています。副業人材の登録者数は前年同月比198%、案件数も299%と急増。
2024年度の職種別募集ランキングでは「営業・販路拡大」が首位に躍進し、業種別では「IT・通信」が急上昇して1位に。特に地域企業やスタートアップでの活用が拡大しており、プロジェクトの期間も短期から中長期へと変化しているのが特徴です。
▲出典:PR TIMES
同調査によると、1案件あたりの平均応募者数は6.4人と、依然として副業希望者の方が多い「買い手市場」ながらも緩和の傾向。
2025年度は地域企業やスタートアップでの活用がさらに広がるとともに、「社内にはない知見を得るための短期相談」から始め、相性の良い人材と中長期契約を結ぶ「段階的な副業活用」が一般化すると予測しています。
少子高齢化とともに年金受給年齢の引き上げ、老後資金への不安から「60代以上の定年後フリーランス」が増加する傾向にあります。内閣府調査によると、9割以上が「65歳以上まで働きたい」と回答。では、年齢を重ねても仕事を途切れさせないためには何が必要なのでしょうか。
医療系メディアの編集責任者・まむしさんと、フリーランス経験が長い澤山モッツァレラさんの対談から、定年後も活躍し続けるためのポイントが見えてきました。
「一緒に仕事をしやすい定年後フリーランス」の条件は、以下の3つです。
一方で避けるべき条件としては、以下の3つが挙げられました。
スキルの賞味期限が「4to40」から「4to4」へと短くなる現代では、「教える立場」より「共に学ぶ姿勢」が重要です。これからの時代を生き抜くには、基礎体力の維持とともに若手にとって「面倒くさくない人」であり続けることが肝心と語られています。
INSTANTROOMが発表した2025年3月の市場動向調査によると、フリーランス案件の月額平均単価は73.7万円、最高単価は320万円となりました。
リモートワーク比率も依然として高く、フルリモートが25.1%(前月比-8.2%)、一部リモートが65.9%(前月比+16.5%)と全体の91%をリモートワーク案件が占め、完全常駐は9.0%(前月比-8.3%)にとどまっています。
開発言語別の平均単価では、「Rust」が83.0万円(前月比+8千円)で最高額、次いで「Scala」が80.8万円(前月比+5千円)と高単価を維持。フレームワーク別では「RSpec」が86.0万円(前月比+1,000円)でトップ、続いて「FastAPI」が84.1万円(前月比-6,000円)という結果になりました。
同社によると多くの言語・フレームワークで前月比上昇傾向が見られ、ITフリーランス市場全体が堅調に推移していることがうかがえます。
フリーランス・副業向けマッチングサービス『Workship』は、個人事業主の悩みや日々のニュース、ノウハウをみんなで共有していく相談コミュニティ『Workship LAB』を運営しています。
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最後までフリーランス・副業ニュースをご覧いただきありがとうございました!
(執筆:猫宮しろ 編集:Workship MAGAZINE編集部)