【フリーランス新法特別号】新法はフリーランスをどこまで守れるか? 他
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ブログを運営して数年。一定数アクセスがあるのは良いけど、最近は放置気味になってしまっている……。運営のモチベーションも下がってきており、もったいないけどそろそろ閉鎖しようか、なんて悩んではいませんか?
実は、個人運営のブログやWebサイトが、高額で売却できる可能性があるって知ってましたか?
この記事では、ブログ・Webサイト・Webアプリの売買を行えるプラットフォーム『ラッコM&A』代表の坂谷さんに、売れるブログの特徴やブログ売却の手順を聞いてみました。
※本記事はラッコ株式会社の提供でお送りします
目次
実は近年、ブログ売却(ブログM&A)が活発に行われています。
これまでブログのおもな収益源は、アフィリエイトやアドセンスといったWeb広告がメインでしたが、ブログそのものを売却して収益を得るケースが増えているのです。
サイト売買は2005年頃から注目され始めましたが、これまでは「企業間」でのサイト売買が一般的でした。しかし、ここ2〜3年で「個人間」や「個人対企業」のブログ売買も活性化してきています。
なおブログを売却するにはマッチングサービスの利用や、仲介業者を利用するのが一般的です。自身で売買を行うことも可能ですが、買い手との直接の売買はトラブルに発展するケースもあります。ブログ売買のマッチングサービスや仲介業者は一定の手数料がかかりますが、その分サポートが手厚いため、ブログ売却初心者はサービス利用がおすすめです。
ブログの売却額相場は「月間利益の7ヶ月〜30ヶ月分」と幅広く、ブログの種類や特徴によって売却額は大きく異なります。
売却額を見余ってしまうと、自身が手がけてきたサイトを安価で譲ることになるため、売却を打診された際は提示額が適切であるか注意しましょう。
ラッコM&Aでの調査結果をもとに、以下でくわしくご紹介します。
雑記ブログとは、ジャンルを定めることなく、さまざまなテーマやコンテンツを扱ったブログを指します。
雑記ブログの売却相場は、平均すると「月間利益の15ヶ月分」です。
アフィリエイトやアドネットワークなどからの収益が出ていることが前提となり、収益のない雑記ブログはあまり売れません。また属人性の高いコンテンツが多い場合、引き継ぎの難しさから買い手が現れにくい傾向にあります。
雑記ブログはテーマやジャンルが絞られていないため、専門性が低いと判断されることも多いです。そのためコンテンツを整理して特定領域に特化することで、評価額を上げる方法もあります。
特化ブログとは、特定のジャンルに絞ってコンテンツを公開しているブログを指します。
特化ブログの売却相場は、平均すると「月間利益の23ヶ月分」です。
特化ブログはテーマやジャンルが絞られているため、専門性が高いと判断されやすく、比較的高い単価で売買されます。また特定ジャンルのみ扱っていることで、ブログ買収後の引き継ぎもしやすいことが買い手から評価されています。
なお、最近は「収益の出ていない特化ブログ」も売れています。とくにアウトドア、アクアリウム、観葉植物など、買い手が扱いやすい趣味系ブログが人気です。月1万円の広告収入しかない趣味系ブログが、60万円で売れたケースもあります。
その他、現在売りに出されているブログはこちらで確認できます(ラッコM&A)。実際の販売例を見て、相場感を把握しましょう。
評価額が高くなりやすい・売却しやすいブログには、以下3つの特徴があります。
売却しやすいブログの特徴として、まず一定数の記事数があることが挙げられます。できれば50記事以上あることが望ましいでしょう。買い手はブログ内の記事の内容とともに、記事数を見たうえで購入価格を判断するケースが多くあります。
ただし当然ですが、いくら記事数が多くてもクオリティが低い場合は、売却額も低くなりやすいです。結局のところ、買い手が評価するのはコンテンツです。コンテンツに価値があって、はじめて値段がつきます。
ブログのPV(ページビュー)があることも大切です。一つの基準として、月間1万PV以上あることが望ましいといえます。PVが多ければ広告収入も上げやすいのは、想像に難くないでしょう。
とくにこれまでの運用で「アクセスが右肩上がりになっているブログ」は、高額で取引される傾向にあります。PV成長率の見込みが立てやすいため、将来価値を織り込んだ価格で評価されるのです。
ただし、検索エンジンのアルゴリズム変動などにより、PVが大幅に下落することもあるでしょう。その場合はどうしても評価額が上がりにくいですが、買い手が「サイト統合前提」でブログ買収を考えている場合、コンテンツが評価されれば売却できる可能性は十分にあります。
数年にわたり更新が途絶えず、安定した運用がされているブログも人気があります。Googleなどの検索エンジンからも評価されている可能性が高いからです。
過去には10年以上の運用歴がある趣味系ブログが、数百万円で取引されるケースもありました。
なお更新が止まっているブログや、短期運用のブログでも売却できることはあります。運用歴だけが全てではなく、複合的な要因で売却額は決まってきます。
先述したとおり、特定のジャンルに特化しているブログは評価額が高くなりやすいです。特化ブログはジャンルに応じたユーザーが集まりやすい傾向があり、ビジネスや収益化を見込みやすい特徴があります。
なお特化ブログの中でも、「専門スキルが要求されないジャンル」は買い手がつきやすいです。逆に言うと、医療や薬品など、専門資格が必要とされるジャンルはブログ売却も難しい傾向にあります。
ブログ運営者の日常や個性が多く出ている「属人性の高いブログ」は、買い手の引き継ぎが難しく、修正コストも多くかかるため、売れにくい傾向にあります。
一方で執筆者の個性がひかえめなブログは、運営者が変わっても違和感が出にくいため人気があります。
ブログ売却は、M&Aプラットフォームを利用する方法、M&A仲介業者を利用する方法、個人で買い手を探す方法の3つがあります。
それぞれ以下でくわしく解説します。
ブログ売却方法の一つに、M&Aプラットフォームを介した取引があります。メリット/デメリットは以下のとおりです。
【メリット】
- 売り手と買い手が多く集まっている
- 売買契約をプラットフォーム上で完結できる
- 手数料が安くおさえられる
- 売却までのスピードが早い
【デメリット】
- 買い手との交渉が必要
- 売却案件が多数掲載されているため、埋もれる可能性がある
なおサイト売買プラットフォーム『ラッコM&A』では、売り手は手数料0円での取引が可能です。契約にあたるリーガルサポートや、サイト移行代行サービスも完備。はじめてのブログ売却でも安心してご利用いただけます。
ブログ売却は、M&A仲介業者に依頼する方法もあります。メリット/デメリットは以下のとおりです。
【メリット】
- 専門家による売買交渉や値付けのサポートを受けられる
- M&Aにかかわる手続きの多くを代行してもらえる
- 揉めるケースが少なく、取引が確実に実行される
【デメリット】
- 直接買い手とのやりとりができない
- 契約やサイト移行にすべて仲介業者が入るため、時間がかかる場合もある
- 手数料が高め
自分で取引するのが難しい方にはおすすめの手法といえます。
プラットフォームや仲介業者を利用せず、直接買い手を探す方法ももちろんあります。メリット/デメリットは以下のとおりです。
【メリット】
- 手数料がかからないため、売却額がすべて手元に残る
- 自分のやり方で、自由なスピードで進められる
【デメリット】
- 買い手を自分で探す必要がある
- 買い手と売り手、どちらかが不慣れだと交渉がスムーズに進まない
- サイト移管やトラブル対応もすべて自分で対応する必要がある
ブログ売却までの流れを熟知している必要があるため、難度はかなり高いです。そのため個人でブログ売却をする場合は、友人や取引先など、ある程度交流のある相手におこなうのがおすすめです。
ここではM&Aプラットフォームを利用した場合のブログ売却の流れを解説します。
まずはブログ売却ができるM&Aプラットフォームに登録します。
プラットフォーム登録の際、ブログ情報は可能なかぎり詳細に入力しましょう。開示する情報が多ければ多いほど買い手からの信頼感が高まり、注目を集めやすくなります。
【開示するブログ情報例】
- 月間売上(月間利益)
- 月間PV
- 月間UU
- ブログカテゴリ
- ブログの運営体制
- コンテンツの内容や方向性
- 使用しているレンタルサーバー
- 収益モデル
- 直近のサイト運営状況
- 譲渡理由
- 希望売却額
この際、ブログの情報などで嘘をついたり、実績を誇張しすぎるのは絶対にNGです。情報に偽りがあった場合、交渉段階で破談になるのはもちろん、売却が決まった後に詐欺で訴えられる可能性もあります。
このような事態を防ぐために、アクセスデータなどの情報はGoogleAnalyticsやGoogle Search Consoleと連携し、根拠のある正しい数字を提示しましょう。
M&Aプラットフォームに登録したあとは、買い手候補からの連絡を待ちます。人気のブログの場合は30分で複数の交渉申し込みがあるケースも。1週間程度交渉申込みがないときは、掲載情報や売却額を見直してみましょう。
買い手候補から連絡がきたら、いよいよ売却交渉です。現在はチャットツールを用いた直接対話での交渉が主流となります。100万円以下の少額取引ではあまりありませんが、Zoomなどのオンライン会議ツールを使って面談をする場合もあります。
なお交渉では、以下のような内容について提示を求められることが多いです。商談までに用意しておきましょう。
- ブログの詳細な運営体制(一人運営orチーム運営、外注先情報(引継ぎ可能かどうか)、収益モデルの詳細など)
- 成果の証拠資料(PVや売上が確認できる画面キャプチャや動画など)
- 売却希望額の根拠
無事に交渉がまとまり売却が決まったら、譲渡契約を行います。
譲渡契約の締結に時間がかかりすぎると買い手を不安にさせてしまい、買取りをキャンセルされる恐れがあるため、速やかに進めましょう。
契約手続きは以下のとおりです。
- 譲渡対象物の確認(ドメイン・コンテンツ・サーバー契約など)
- 契約書作成に必要な条件の合意(競業避止期間・運営サポート期間の設定など)
- 事業譲渡契約の締結(ほとんどの場合は電子契約)
なおラッコM&Aでは、フォーム項目を埋めるだけで契約書を自動生成、そのまま電子契約と連携できたり、契約書の内容について弁護士にチャットで無料相談することができます。
契約が完了したら、ブログ移行を進めましょう。ドメイン、サーバー、サイトデータなどを、買い手に移行します。
なおこの手続きで間違ってしまうと、サイトデータが損傷したり、最悪のケースではサイト自体が消えてしまうことも……。移行に時間がかかってしまうと、取引が破断になるケースもあります。
不安な方は、サイト移行代行サービスを使うのがおすすめです。
買い手がサイト移行を確認し、譲渡対象物に不備がないか確認(検収完了)したタイミングで、すべての取引は完了です。売買代金が振り込まれるため、金額に誤りがないか確認しましょう。
なおM&Aプラットフォームを利用する場合、譲渡手続きが完了したタイミングであらかじめ買い手から代金を預かるため、「サイト移行完了後したのにお金が振り込まれない!」といったトラブルを防げます。(これをエスクローサービスといいます)
どんな売買手法にせよ、ブログ売却には一定のリスクが存在します。
以下では、ブログ売却でよくあるリスクを2つ紹介します。
ブログ売却には買い手とトラブルになるリスクがあります。
【買い手とのよくあるトラブル例】
- 商談時と実行内容が違う
- 契約段階で突然条件を変更される
- サイトの情報だけ根掘り葉掘り聞かれて逃げられる
- サイト移行に失敗してデータが破損する
とくに言った・言わないの認識の食い違いはよく起こるため、チャットツールでログを残したり、契約書でリスクをカバーするなどの対策が必要です。後々トラブルになると大変なので、ネガティブな情報がある場合は相手に聞かれる前にきちんと説明しておきましょう。
交渉によって、もともと提示していた希望売却額よりも低くなるリスクがあります。
【希望売却額が低くなるケース例】
- 属人性の高いコンテンツが多い
- 運用に専門スキルが要求されるジャンルである
- Googleアルゴリズム変動の影響を受けやすいジャンルである(YMYL領域など)
- PVや収益が右肩下がりである
- トレンドブログなどのフロー型ブログである
同じくらいの規模のブログや、同じジャンルのサイトの相場金額を提示したうえで、交渉に臨みましょう。なおラッコM&Aの場合、自動査定である程度の相場を判定できます。
ここまで読んでいただいた方であれば、ブログ売却にすでに興味を持っていることでしょう。とはいえ、はじめてのブログ売却は不安も多いと思います。
以下では、ブログ売却を検討している方によくある質問をまとめました。
特記ブログの方が売却における案件数・成約数ともに多く、評価額も高くなりやすいと言えるでしょう。
以下、ラッコM&Aにおけるブログ売却のデータです。
雑記ブログ | 特化ブログ | |
掲載案件における比率 | 24% | 76% |
成約案件における比率 | 22% | 78% |
成約率 | 51% | 58% |
平均売却額 | 月間利益15ヶ月分 | 月間利益23ヶ月分 |
(※2022年1月1日〜2月28日に掲載された164案件の調査。より詳しい情報はこちらをご覧ください)
PVが激減した理由をしっかり述べることができ、かつPVの回復が見込める場合、売却できる可能性は十分にあります。
ただし買い手への印象はあまりよくないため、ある程度の値下げ交渉は覚悟しましょう。
できることならば、PVが回復してきたタイミングで売却するのがおすすめです。モチベーションが上がらず回復に向けた更新ができないのであれば、より価値が低下してしまう前に売却するというのも一つの考え方です。
売却できないブログのジャンルはありません。買い手が見つかれば、どんなジャンルでもブログ売却は可能です。
しかし、高度な専門性が求められたり、買収後の運用が難しいジャンルのブログは、買い手がつきにくいと言うことは起こりえます。
またプラットフォームや仲介業者を利用する場合は取り扱いできないジャンルのブログもありますので、事前に掲載基準について確認をしましょう。(たとえばラッコM&Aではアダルトジャンルをお取り扱いしていません)
今回はブログ売却の方法と手順などについてご説明しました。ブログ売却を検討されている方は近年増加しており、M&Aプラットフォームや仲介業者をとおせば誰でもかんたんに売却可能です。
「自身でブログを持っているがあまり更新していない」「ブログ運営に疲れたから誰かに譲りたい」という方は、売却を検討してみてはいかがでしょうか。
なおブログ/Webサイト/Webアプリの売買を行えるプラットフォーム『ラッコM&A』では、無料&登録なしでブログ売却額の自動査定ができます。
どのくらいで売却できるか、まずは自動査定してみましょう!
【ラッコM&Aの特徴】
- 取引数&成約数No.1(2021-2022サイト売買サービス統計参照)
- 初心者も迷わないシステムフォローでかんたん取引
- 売り手は手数料0円、買い手も成約額の5%(最低税込55,000円)で利用可能
- 契約書生成、電子契約連携、弁護士無料相談などリーガルサポート完備
- サイト移行代行サービスも完備(税込16,500円〜)
- 売買までのスピードが早い!(最短1日で取引完了することも)
(執筆:みっちー 編集:じきるう 監修:ラッコM&A 坂谷泰翔)