「楽しむことが大事」AIエンジニア兼YouTuberのパラレルキャリア

TOMOKINさんの写真

企業でAIエンジニアとして勤務しつつ、YouTubeやTikTokでの発信を続けているTOMOKINさん。パラレルキャリアを実践して、新しいことにチャレンジし続けています。会社に縛られずに自由な意思でさまざまな挑戦をすることで、スキルや経験、人脈などが増え、より幅広く活躍できます。

TOMOKINさんは、法学部出身の文系エンジニアとして現在の会社に新卒入社しました。そんなTOMOKINさんにパラレルキャリアを続ける理由や、アメリカ駐在で学んだことをうかがいました。

TOMOKIN
TOMOKIN

1988年生まれ。関西学院大学法学部卒業後、大手企業にシステムエンジニアとして勤務。仕事でアメリカに駐在中、TEDトークに登壇。現在はアメリカ駐在の経験を活かし、AIエンジニアとして働きながら、Google公式YouTuberとして活動。チャンネル登録者数は20万人超え。TikTokフォロワー数約40万人。Twitter:@TOMOKIN_Voice、YouTube:TOMOKIN - Ryota Tomogane -、TikTok:tomokin1116

AIエンジニア ✕ YouTuber のパラレルキャリア

さくマガ:
TOMOKINさんは会社員としてAIエンジニアの仕事をしつつ、YouTuberとしても活動しています。そもそも「AIエンジニア」とはどのようなお仕事ですか? また、AIエンジニアになろうと思ったきっかけを教えてください。

TOMOKIN:
具体的な業務内容は社内のことなので言えないのですが、AIモデル構築やレコメンデーションシステムの開発、異常検知モデルや売上予測モデルを作ったりしています。

社外に向けてコンサルタントのようなこともしていて「AIを導入することで、これくらいのコストカットができますよ」といった提案もしていますね。

AIエンジニアになろうと思ったきっかけは、会社の仕事で半年ほどアメリカに駐在したことです。アメリカでIoTやブロックチェーンなどの最新技術を調査していたのですが、そこでAIに興味を持ちました。

さくマガ:
アメリカ駐在時に、TEDトーク(広める価値のあるアイデアを共有するプレゼンテーションプログラム)に登壇しました。実際に登壇した感想を教えてください。

TOMOKIN:
多くの方が見に来ていたのですが、アメリカなので外国人ばかりなわけです。それもあって最初は緊張していたのですが、登壇中と登壇後はあっさりしていました。「意外といけるんだな」と思いましたね。

後々、そのときの様子を録画していたビデオを見返すと、ちょっと恥ずかしい気持ちになりますが(笑)。

ビートボックスも披露したのですが、とてもウケましたね。

 

Google社員は天才ではなく、努力をしている

さくマガ:
そのほかにアメリカで学んだことはありますか?

TOMOKIN:
現地に行ったからこそ、わかったことがあります。シリコンバレーにあるGoogle本社を訪問したのですが、自分の想像と違っていました。

訪問前は「Googleで働いている人たちって、みんな天才なんだろうな」と思っていたんです。でも、実際に何人かのGoogle社員とお話したら、天才ではなく一生懸命努力をしていることがわかりました。

ほかにも、日本とアメリカでは働き方が違います。アメリカはジョブ型雇用なので、ジョブディスクリプションに書いてある仕事だけをします。同じ会社で定年まで働くというよりは、個人の能力さえあればどんな会社でも働けるので、職場を頻繁に変えるイメージです。シリコンバレーの会社を転々とする人が多いので、株式会社シリコンバレーって言われているくらいです。

さくマガ:
アメリカで職場を頻繁に変える人を見て、日本に帰ってきてから自分も転職しようと思わなかったですか?

TOMOKIN:
それは思わなかったです。いまの会社にいるからこそできる仕事もありますし、やっている仕事が好きなんですよ。やりたいことができているので、転職する理由はないですね。

文系エンジニアとして苦労したこと

TOMOKINさんの写真②

▲出典:さくマガ

さくマガ:
TOMOKINさんは、法学部出身のいわゆる「文系エンジニア」ですが、苦労したことはありますか? 逆に文系だからこそ良かった点があれば教えてください。

TOMOKIN:
苦労したことはメチャクチャあります(笑)。新卒でシステムエンジニアとして採用されたのですが、パソコンが全然得意じゃなくて……。タイピングなんてローマ字入力ではなく、ひらがな入力で一つひとつ文字を打っていました。当然、プログラミングは一行も書けない状態でした。

ただ、月日を重ねることでタイピングからプログラミングを書くところまで、できるようになりましたね。

文系出身だからよかったことは、プレゼンテーションなど、人に伝えることがうまくできているかなと思っています。YouTubeでも何かしらの知識を解説したり、見せ方を考える必要がありますから。

さくマガ:
YouTubeのチャンネル登録者数20万人超え、TikTokフォロワー約40万人と非常に多くのフォロワーがいます。どうしてここまで伸びたと自己分析していますか?

TOMOKIN:
難しい質問ですね……。日頃からアナリティクスを見て研究はしています。どんな動画が伸びているか、どんなキーワードで検索されているか。そうしたデータを日々分析しています。

あと、アナリティクスをCSVデータに変換して、どのような動画が伸びそうかAIに予測させています。これはAIエンジニアとしての強みですね。あの動画が伸びたということは、こんな動画を作れば伸びるだろう、といった仮説を立てて動画を作るんです。そのように考えて動画を作っていますが、思いがけない動画が伸びたりしますね。

正直、自分が出したい動画と視聴者の方が見てくれる動画とは違いがあるので、納得できていない部分もあります(笑)。

TikTokでは、時事ネタを取り入れた動画を投稿しているんです。若い人が検索しているトレンド要素を取り入れて、動画を出すようにしているのが、伸びた要因だと思います。

「儲けもの」の精神

さくマガ:
名前が似ていて、ビートボックスをしているため、以前にHIKAKINさんのパクり?と言われ炎上したことがあります。その時の心情と、どのようにして乗り越えたのかを教えてください。

TOMOKIN:
「儲けものやな」と思いましたね。私は本名が「友金(ともがね)」なので、子どものころから、あだ名が「ともきん(TOMOKIN)」でした。あだ名のまま活動していたら、勝手に炎上してチャンネル登録者数やフォロワーが増えたんです。

乗り越え方は、炎上したとしてもそれを逆手に取って考えることではないでしょうか。炎上して認知度が上がったタイミングで、みんなが納得するような動画を出せれば評価も上がると思います。

ビートボックスを披露するTOMOKINさん

▲ビートボックスを披露するTOMOKINさん(出典:さくマガ)

継続のコツは「楽しむこと」

さくマガ:
仕事をしながらYouTubeなどのクリエイター活動をするのは大変だと思います。モチベーションはどこから来るのでしょうか?

TOMOKIN:
現在、大手会社に勤めているのですが、会社の名前で動けていると感じることが多いんです。個人で指名されて仕事がしたいので、個人の評価を上げたい気持ちが自分の中にずっとあります。「個人の評価を上げる」考え方はアメリカで学んだ気がします。

それがクリエイター活動のモチベーションになっています。そのために一番の近道は、YouTubeやTikTokなどの活動だと思ったんです。

さくマガ:
モチベーションがあっても、忙しくて継続できないという人も多いと思います。活動を継続するためのコツを教えてください。

TOMOKIN:
楽しむことですね。以前はYouTubeに10分くらいの長い動画を出していました。これを毎日出そうと思うと、めちゃくちゃつらかったんですよ。週に一回でもつらかった……。

いまは30秒くらいの短い動画を作っていますが、やっていて楽しいです。自分ができる範囲で楽しみながらやることが、継続するうえでは大事です。

さくマガ:
楽しくないと継続できないですもんね。TOMOKINさんがインターネットを通じて実現できたことを教えてください。

TOMOKIN:
本格的にYouTubeをはじめたのは6年くらい前なのですが、当時テレビ番組に出てみたいという目標があったんです。それを実現できました。

それに先ほど個人の評価を上げたいとお話しましたが、会社ではなく個人としてお仕事をいただけました。これはインターネットのおかげです。

TOMOKINさんが「やりたいこと」

さくマガ:
今後やりたいと思っていること、それをできるに変えるために努力していることを教えてください。

TOMOKIN:
YouTubeやTikTokの枠を超えて「TOMOKIN」を広めていきたいです。いまは会社の一員としてAIエンジニアの仕事をやっていますが、個人で世界を変えられるようなモデルを作れたらなと思っています。

落合陽一さんを目標としているので、落合さんのように個人で世の中を変えられるようになりたいです。

さくマガ:
TOMOKINさん、本日はありがとうございました!

(執筆:川崎 博則 編集:武田 伸子 提供元:さくマガ

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