RLSA(検索広告向けリマーケティング)とは?効果と設定方法を知り、広告配信を効率化しよう!

RLSA IC
MARKETER

マーケターの皆さんは「RLSA」という言葉を知っていますか?

RLSAとは、Googleが提供する広告サービス『Google広告』や、Yahoo!が提供する『Yahoo!プロモーション広告』などの広告配信機能のひとつです。

さまざまなサイトを閲覧していると、自分が検索した商品の広告や、よく訪れるサイトに準ずる広告を目にする機会が多いと思います。このユーザーの趣向にマッチした広告を、効率よく配信するシステムこそがRLSAです。

カスタマイズ性やコンバージョン率が高いことから、多くのWebメディアやブロガーに利用されています。

では、RLSAとは一体どのようなもので、どのように運用するべきなのでしょうか。今回は、RLSAの機能や設定方法、運用のメリット/注意点をご紹介します。

RLSAとは?

RLSA

▲出典:Google 広告

RLSAとは、「Remarketing Lists for Ads」の略で「リマーケティングリストを活用した検索連動型広告」を指します。RLSAはリマーケティングリストを活用して「一度自社サイトに訪れたことのあるユーザー」に対して効果的な広告を表示できます。

要するに、過去にサイトを訪問したユーザーをターゲットとして、そのユーザーにマッチした広告を表示できるのがRLSAです。

サイトに訪問したことがあるユーザーは、初めてサイトに訪問したユーザーに比べコンバージョンが高い傾向にあるので、使いこなせば効果的な機能です。

RLSAの設定方法

1. リマーケティングタグ付ける

YahooのYDN(Yahoo!ディスプレイアドネットワーク)でリターゲティングをおこなっている場合、RLSA用のタグ発行、設置が必要です。リターケティングタグの発行、設置方法はYahoo!広告のヘルプページで説明されていますので、こちらもご覧ください。

なお、Google広告でリマーケティングをおこなっている場合は、タグの設置は必要ありません。

2. ユーザーリストの設定

RLSAを利用するには、広告を配信したいユーザーのリストを作成しなければなりません。

ユーザーリストの作成におすすめのツールはGoogle Analyticsです。Google広告でもできますが、Google AnalyticsがGoogle広告と連携されていれば、Google Analyticsを活用したほうが比較的簡単に設定できます。(連携方法についてはGoogleのヘルプページでアナウンスされているので、詳しくはこちらをご覧ください)。

なお、ユーザーリストの作成はキャンペーン単位からでも設定できます。

手順は以下の通り。

  1.  サイトにリマーケティングタグを追加する
  2.  1の手順で作成されたリスト使用する or 新しいリマーケティングリストを作成する
  3.  広告グループやキャンペーンの単価設定やターゲット設定に適用する
  4.  モニタリングとターゲティングの2つからターゲットを設定する

3. オーディエンスの設定

ユーザーリストを作成したら、次は広告が掲載されるターゲットのユーザーを設定します。しかし、使用するRLSAによっていくつか異なる点がありますので注意してください。

オーディエンス

▲出典:CUARTET

Google広告の場合は「掲載先の絞り込みと入札単価」と「入札単価のみ」から選べます。

  • 掲載先の絞り込みと入札単価」を選択した場合、広告は選択したユーザーリストのみに配信されます。
  • 入札単価のみ」を選択した場合、広告は選択したユーザーリストにあてはまらないユーザーにも配信されます。

使い分けの基準は、RLSA用にキャンペーンや広告グループを分けた場合「掲載先の絞り込みと入札単価」に、既存のキャンペーンや広告グループにRLSAを追加する場合は「入札単価のみ」に設定しましょう。

YAhoo

▲出典:CUARTET

一方、Yahoo!プロモーション広告の場合は、配信対象ユーザーを「ターゲットリストのユーザー」もしくは「全ユーザー」から選べます。

  • ターゲットリストのユーザー」を選択した場合、ターゲットリスト内のユーザーのみに広告が配信されます。
  • 全ユーザー」を選択した場合、ターゲットリスト以外のユーザーにも広告が配信されます。

この場合、既存の広告グループにRLSAを追加するのではなく、新たにRLSA用にキャンペーンもしくは広告グループを分けるべきです。そして、RLSAを適用していないキャンペーンまたは広告グループよりも高い入札価格を、「ターゲットリストのユーザー」に設定して運用するのが望ましいです。

4. パフォーマンスの確認

RLSAに限らず、リマーケティング広告は設定して終わりではありません。広告が費用に見合う効果を出しているか、動向を日々分析することは大切です。これはRLSAを設定しているキャンペーンのページから確認できます。

しっかりとモニタリングして、状態によってはユーザーリストの条件幅を広くするなど、臨機応変に対応していきましょう。

RLSAを利用する3つのメリット

1. コンバージョン率が高い

プレミアムポジション

▲出典:LISKUL

RLSAはリスティング広告などの検索広告と比べると、コンバージョン率が高い傾向にあります。Googleによれば、ヨーロッパでタイヤのオンライン販売を手がけるタイヤショップ『Tirendo』は、RLSAの導入によってコンバージョン率が161%向上し、結果として総売上が22%増加したとのこと。

RLSAはプレミアムポジション(検索広告部分)に表示するように広告を配信するため、通常の価格より入札単価を上げることが大切です。

なぜなら、すでにサイトを訪問し、商品に興味を示したユーザーに強くアプローチできるため、通常の検索広告より高い単価を設定しても利益がでやすい傾向にあるから。

たとえば、「野菜ジュース」というキーワードを検索した場合、過去にサイトに訪れたユーザーには入札単価を15%引き上げて配信し、過去に購入したことがあるユーザーには入札単価を30%を引き上げて配信することが可能となります。

ユーザーの訪問履歴をもとに地域やデバイス、時間帯などのデータを分析し、入札単価を調整しましょう。

2. 既存顧客と新規顧客に最適な広告を表示させられる

RLSAでは、広告文やLPを設定できるため、新規顧客向けの広告と既存顧客(リマーケティングユーザー)向けの広告を分けることが可能です。

例えば、「レディース トレンド 服」というキーワードで検索した場合、新規顧客には購入のハードルが低いセールに関する情報を、既存顧客(リマーケティングユーザー)には上下のセットアップやコーディネート特集など、売れづらいが高い売り上げが見込める情報を宣伝できます。

つまり、新規顧客に対しては、セールなど比較的なじみやすい広告を、既存顧客(リマーケティングユーザー)に対しては、セット販売や定期購入を促す広告を表示できるのです。

3. ビッグワードでも上位表示が狙える

RLSAによって既存顧客にターゲットを絞って配信することで、入札している広告主が数多く存在し、広告費が高く売り上げに繋がりにくいキーワードにも効果的に広告を配信できます。これは、季節のトレンドになるワードや、需要が高く競合が多いワードなどのビッグワードでも、上位表示を狙えることを意味します。

一度訪問したユーザーに対してのみ上位掲載ができるため、無駄なクリックを減らして費用対効果を改善できます。通常の検索広告では出稿できないキーワードに、ぜひ挑戦してみましょう。

RLSAの気をつけるべき3つの注意点

注意点1. リマーケティングリストは、最低でも1000件以上必要

ディスプレイ広告でリマーケティングを設定する際、通常100件以上のCookieで利用ができます。しかし、RLSAの場合リマーケティングリストの設定には1000件以上のCookieがないと設定すらできません。つまり、ユーザーが少ないリストの場合、RLSAでは使えないことになります。

注意点2. プライバシー面による使用制限がある

プライバシー面の理由で、年齢、性別などのデモグラフィック情報、また言語、地域、OS、ブラウザ、デバイスなどのセグメント情報はRLSAでは使えません。扱える情報は、Cookie利益に基づく訪れたサイトの履歴や趣向のみとなっています。

また、昨今はプライバシー保護の観点からCookieの使用が規制されつつあり、訪問したユーザーにCookieの使用許可を得ることも求められるようになりました。そのため、将来的にはCookieを活用するRLSAは利用できなくなる恐れがあります。

注意点3. ターゲティングの精度がユーザーリスト内のユーザーの質に左右される

一般的に、ユーザーリストごとに入札価格の調整や広告訴求ができるRLSAは費用対効果が高いといわれています。

しかし、ユーザーのターゲティング精度はユーザーリストの質に左右されてしまいます。一般的にリワード目的でリワード広告が施工されているサイトから来たユーザーや、コンテンツターゲット経由でサイト訪問したユーザーなどはコンバージョン率が低い傾向にあります。

そのため、これらのユーザーがユーザーリストに多く含まれるとリストの質が低くなり、ターゲティング精度も低くなります。

まとめ

RLSAなら、コンバージョン率を高め、ビッグワードも含めて効果的な広告配信ができます。一方、1000件以上のCookieを要することや、プライバシーの観点からCookieの規制がほぼ確実になっていることは懸念点です。

Web広告の世界はトレンドの移り変わりが早いので、マーケターの皆さんはぜひ最新の情報をキャッチアップするようにしてください。

(執筆:ばち 編集:Workship MAGAZINE編集部)

※Workship MAGAZINEでは日々情報の更新に努めておりますが、掲載内容は最新のものと異なる可能性があります。当該情報について、その有用性、適合性、完全性、正確性、安全性、合法性、最新性等について、いかなる保証もするものではありません。修正の必要に気づかれた場合は、サイト下の問い合わせ窓口よりお知らせください。

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