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『Screaming Frog SEO Spider(スクリーミング・フロッグ・SEO・スパイダー)』という無料のSEO対策ツールをご存知ですか?
当該Webサイト全ページのタイトルタグやmetaタグなどをリスト化できるSEO対策ツールです。自社だけでなく、他社のWebサイトの解析も行えます。
今回、『Screaming Frog SEO Spider』のメリットやインストール方法、使い方ををご紹介します。
『Screaming Frog SEO Spider』最大のメリットは、他社媒体のWebページ情報もリスト化できることです。どんなメタタグをつけているのか、被リンクはどれくらい得られるものなのかなどを見られます。
競合サイトの分析にお役立てください。
有料版と無料版の違いは大きく2つあります。
ひとつめは、『Screaming Frog SEO Spider』に読み込めるURL数です。無料版では、URLは500件までしかソフトウェアに読み込めません。
無料版で500件以上のインデックスがあるサイトの情報を取得しようとすると、上記のようなポップアップが出ます。
ふたつめは、無料版の場合は他のサービスとの連携ができないことです。有料版の場合、Google AnalyticsやSearch Consoleと連携できるため、それらに紐付いたより詳細な情報を取得できます。
『Screaming Frog SEO Spider』のインストール方法は次の通りです。
下記のリンクをクリックし、『Screaming Frog SEO Spider』の公式サイトにアクセスします。
「Download」と書かれた青いボタンをクリックしてください。
ユーザーのパソコンのOSを識別し、それぞれに対応するリンクが表示されます。
OS情報に誤りがないなら、緑のボタンを押してください。OS情報が誤っている場合、「Using a different operating system?」という下にあるリンクを押し、他のOSを選択してください。
『Screaming Frog SEO Spider』を開くと、ソフトウェア利用許諾契約が表示されます。「Accept(同意)」のボタンをクリックすると、アプリケーションにアクセスできます。
『Screaming Frog SEO Spider』の機能は43種類と非常に多いです。その中でも、今回は特によく使用する、各タブにおける機能の使い方をご紹介します。
『Screaming Frog SEO Spider』を開くと、画面上部に検索窓と「Start」「Clear」のボタンが設置されています。Webサイトの情報を取得するには、検索窓にURLを記入し、「Start」のボタンを押してください。
すると、上記の画像のように、URLの情報を出力してくれます。
「Clear」のボタンを押すと、URLが自動的に削除され、他のサイトの情報を検索できます。
「Internal」のタブをクリックすると、当該サイトの内部リンクをリスト化できます。
無料版は500個まで、有料版は無制限にURLを取得できます。
「External」のタブを開くと、当該サイトの外部リンクを表示できます。
どのような場所に当該サイトからリンクが飛ばされているか確認できます。
「Protocol」のタブでは、各URLのプロトコル情報を確認できます。
サイトのプロトコル情報は、データ通信のやりとりをするときの共通の手順や約束事です。
「Response Codes」のタブを開くと、サイトのページ表示速度やページエラーの有無を確認できます。
「URI(Uniform Resource Identifier)」とは、当該サイトにおけるコンテンツの場所を表す書き方です。
URIのタブから、サイトのURIに関連している情報を把握できます。
「Page Titles」のタブから、当該サイト全ページのタイトルタグが表示されます。
サイト内に同じページタイトルの有無などの情報までも確認できます。
「Meta Descriptions」のタブを開くと、各ページのメタディスクリプションを確認できます。
メタディスクリプションとは、ページの概要を表すテキスト情報です。検索結果にページの要約として表示されることがあります。
多くの場合、120文字以内かつページのキーワードを含むメタディスクリプションが理想です。
「Meta Keywords」を開くと、当該サイト全ページのメタキーワード情報が表示されます。
2018年現在のSEO対策においては、重要性が低い指標となっています。設定する場合でも、3〜4ワード程度で良いでしょう。
「H1」「H2」のタブをクリックすると、それぞれ当該サイト全ページのH1、H2の見出しが表示されます。
タイトルの重複を確認できるほか、この情報を使って自社と競合相手のキーワードもチェックできます。
「Images」のタブを開くと、当該サイトにおける全画像のURLが表示されます。
画像が正しい形式のURLになっているか確認する際に便利です。
「Directives」のタブを開くと、meta name=”robots”の指定や、canonical、rel=”prev”、rel=”next”などの検索エンジンへの指示関連にアクセスできます。
「Hreflang」とは、SEOのためにページの言語を設定するタグです。このタブでは、Hreflangのタグをそれぞれ確認できます。
Hreflangタグのない場合、項目は空白となります。
インリンク(被リンク)とは、当該サイトのWebページを対象に、他のWebサイトがハイパーリンクを設置することです。アウトリンク(外部リンク)はその逆で、自社サイトが他社サイトへリンクすることを言います。
「Inlinks」か「Outlinks」にアクセスするために、リストの中のURLをクリックしてください。さらに、各タブの画面下部に「Inlinks」か「Outlinks」のボタンをクリックすると、それぞれのデータが表示されます。
『Screaming Frog SEO Spider』では、サイトマップを作成できます。
画面上部に表示されている「Sitemaps」をクリックしてから、「Create XML Sitemap」を押してください。そのとき、上記のようなポップアップが表示されます。設定をカスタマイズし、XML形式のサイトマップを作成しましょう。
「Export」は、『Screaming Frog SEO Spider』で取得した全てのデータについて、CSV情報を出力できます。
上記画像のように「Export」をクリックすると、保存設定が表示されます。そこから、ご自身のパソコンの設定に合わせてCSV情報を保存してください。
『Screaming Frog SEO Spider』が取得するデータを使い、SEO対策を幅広く改善できます。各タブのデータを生かし、SEO対策に反映する方法を3つご紹介します。
SEO対策では、被リンクの数が非常に重要です。『Screaming Frog SEO Spider』を使うと、自社サービスへの被リンクの数を把握できます。被リンクを獲得でたコンテンツの特徴を掴めば、今後の運用に生かされます。
Googleはユーザーが「知りたい」と思う情報を素早く提供するためのアルゴリズムを開発しています。被リンクが多い記事は、「サービスとして価値がある」と判断されます。
『Screaming Frog SEO Spider』は自社のサイトのみならず、競合相手のコンテンツの種類やよく使っているキーワードなども一括でリスト化してくれます。キーワードの使い方やコンテンツの構成を一目で把握できるのです。
競合成功パターンを把握し、自社メディアに反映しましょう。
「Response Codes」では、ページ表示速度をチェックできます。
SEO対策はキーワードやコンテンツの構成だけではなく、サイトのページ表示速度にも関連しています。Googleの品質管理チームの責任者であるマット・カッツ氏は、ページ表示速度とSEO対策の関連性を次のように説明しました。
また、ページ表速度が3秒以上かかる場合、ユーザーの40%以上が離脱してしまうようです。
『Screaming Frog SEO Spider』を使い、表示が遅れているページを改善してみましょう。