サイトスピードを上げる4つの方法&スピード測定ツール10選まとめ 

Webサイト感ある

Googleは2018年7月に検索ランキングを決める指標として、モバイルページの読みこみ速度を使用する「Speed Update(スピードアップデート)」を開始しました。(参考:Googleウェブマスター向け公式ブログ

検索でランキング上位をとるためには、サイトの読み込み速度をある程度速くする必要があります。では、サイトスピードを速くするために、どんなツールでサイトスピードを測り、どのような施策を実行すればいいのでしょうか?

そこで今回は、サイトスピードの短縮方法と、サイトスピードを測定できる10個のサービスをご紹介します。

サイトスピードが遅いことによる2つのデメリット

Webサイトの表示速度が遅いことは、サイトにどんな悪影響を及ぼすのでしょうか?サイトスピードの遅さが引き起こすデメリットをまとめました。

1. たった3秒でユーザーの40%が離脱してしまう

Webサイトでは、ユーザーの約50%が2秒以内のページ表示を期待しているといわれており、読み込み速度が3秒以上かかると40%のユーザーが離脱するというデータがあります(参考)。

一方でサイトスピードを上げればユーザーの離脱率が下がり、PV数が増加したり、ユーザー満足度が上がったりします。その結果、売上アップも期待できるでしょう。

2. Google検索で上位表示されない

先にも述べましたが、Googleが2018年7月から始めた「Speed Update(スピードアップデート)」は、読み込み速度が遅いサイトの検索順位を下げるアップデートです。

サイトスピードを速くすることで検索順位に直接的な影響が出るわけではありませんが、他のメディアより速度が遅いことが原因で、検索順位が下がってしまう可能性があります。サイトスピードが速いに越したことはないでしょう。

サイトスピードを速くする4つの方法

では、どのようにサイトスピードを改善していけばいいのでしょうか?サイトスピードを速くする代表的な方法を4つご紹介します。

1. 画像の圧縮・リサイズ

画像は、テキストファイルと比べるとファイルサイズが大きいため、サイトスピードが遅くなってしまう可能性があります。

スマートフォンやカメラで撮影した画像をそのまま使用している場合は、画像ファイルを圧縮&サイズを小さくしたり、画像の使用枚数を減らし、読み込み速度を速くしましょう。

2. HTML/CSS/JavaScriptを最適化する

余計なCSSやJavaScriptのファイルの存在は、サイトスピードの低下につながります。

コードの不要部分の削除、余計な改行やスペースの削除によって軽量化が可能です。

また、CSSとJavaScriptはミニファイ(ページスピード改善のためにCSSファイルやJSファイルのサイズを圧縮すること)でサイトスピードの向上が見込めます。

3. サーバーの応答時間を短縮する

Googleが推奨しているサーバーの応答時間は0.2秒以内です。

これからご紹介するサイトスピード測定ツールを使えば、サーバー応答時間を簡単に計測できます。0.2秒以上の応答時間がかかっている場合、サーバーのスペックを強化するなどの対策を考えましょう。

4. ブラウザキャッシュを使用可能にする

ブラウザキャッシュとは、Webブラウザが表示したサイトデータを、一時的にPCに保存しておく機能です。

2回目以降のサイト訪問ではデータの読み込みが発生しないため、サイトスピードを改善できます。

サイトスピードを測定できるツール10選

1. PageSpeed Insights

PageSpeed InsightsPageSpeed Insights

『PageSpeed Insights』は、Googleが提供している、PC/モバイルのサイトスピードを計測するツールです。

『PageSpeed Insights』の魅力は、測定結果から詳細な改善案を表示してくれる点です。具体的には、速度改善のポイントであるサーバーの応答時間の改善や、画像サイズの最適化などを提案してくれます。

ただし、情報量が多すぎるため初心者には少しわかりにくいかもしれません。わかりにくいと感じた方は、次で紹介するGoogleの『Test My Site(テストマイサイト)』がおすすめです。

PageSpeed Insights

2. Test My Site

Test My SiteTest My Site

『Test My Site』は、Googleが提供するモバイルサイトのサイトスピードを測定できるツールです。

モバイルサイトのサイトスピードを無料で測定できます。測定の結果、3Gでの読み込み時間や訪問者の推定離脱率がわかります。さらに、同じ業種内でのサイトパフォーマンスが「特に良好・良好・普通・要改善」というステータスで表示されます。

テスト結果のさらに詳しい内容は、メールアドレス登録で送付してもらうことが可能です。わかりやすい説明があるので初心者でも使いやすいサービスとなっています。

また、同じ業界のWebサイトとの速度比較機能や、訪問者の推定離脱率、改善方法の詳細が記された無料レポートまで閲覧できます。

Test My Site

3. Google Analytics

Google Analytics

Google Analytics

『Google Analytics』でもサイトスピードを測定できます。「コンテンツ」メニューから「サイトの速度」を選ぶと、サイトスピードが表示されます。

平均表示時間やページごとの表示時間が測定できるため、表示速度の遅いページがピンポイントでわかります。

その他にも、「サイトの速度」→「速度についての提案」から「PageSpeed Insights」の改善案やスコアが確認できます。

Google Analyticsを導入している場合はぜひお試しください。

Google Analytics

4. GTmetrix

GTmetrixGTmetrix

『GTmtrix』は、GoogleのPageSpeed InsightsとYahoo!のYSlowのスコアを同時に計測できるツールです。

ウォーターフォール図(ファイルサイズや要した時間などを滝が流れ落ちるように順番に示したもの。Webページを表示させるために必要なファイルごとにに測定できる)によって、表示速度の遅いページを特定したり、表示速度の履歴が確認できます。

また、計測結果をPDFファイルで保存できます。

GTmetrix

5. Pingdom

PingdomPingdom

『Pingdom』は、サイトスピードだけでなくページ容量などの分析もしてくれる表示速度チェックツールです。

どのコンテンツの容量が多いのか分析できるため、サイトスピードが遅くなっている原因がよくわかります。

検索する国別にサイトスピードを測定できるので、グローバル向けのWebサイトを運営している方におすすめです。

Pingdom

6. Site24x7

Site24x7Site24x7

『Site24x7』は、Webサイトの記事ごとにサイトスピードと容量を計測できるツールです。

国ごとの表示速度が測定できるので、Pingdomと同様にグローバル向けのWebサイトを運営している方におすすめです。

測定結果が日本語で表示されるので、英語の苦手な方にもおすすめです。

Site24x7

7. SRC速度測定

SRC速度測定SRC速度測定

『SRC速度測定』は、Webサイト内の記事のダウンロード時間を測定しグラフ化してくれるツールです。

記事の相対的な「重さ」が一目でわかるので、どの記事の表示速度が遅いか簡単に知りたいときに役立ちます。

SRC速度測定

8. App Synthetic Monitor

App Synthetic MonitorApp Synthetic Monitor

『App Synthetic Monitor』は、サイトスピードを測定してくれる無料ツールです。Webサイトのサイトスピードを、「表示までにかかる時間」「接続にかかる時間」「サーバー応答時間」の3つに分けて表示してくれます。

国別のサイトスピードも測定できます。

App Synthetic Monitor

9. SiteSpeed.me

SiteSpeed.meSiteSpeed.me

『SiteSpeed.me』は、サイトスピードを測定してくれるサービスです。各国でのサイト表示にかかった時間、ページの容量、データの通信速度が測定できます。

表示時間が短い場合は緑色、長い場合は赤色で表示されるため、どの国で表示が遅いのか簡単に把握できます。

世界的に展開しているWebサイトを作成している場合に役立つでしょう。

SiteSpeed.me

10. ページ速度分析ツール

ページ速度分析ツールWeb担当者Forum版 ページ速度分析ツール

『ページ速度分析ツール』はページ表示のどこに時間がかかったかチェックするブックマークレットです。

パートごとの時間のかかり具合では、標準的な時間より表示に時間がかかった場合を表示し、その原因と簡単な対処法を解説してくれます。

Web担当者Forum版 ページ速度分析ツール

まとめ

いかがでしたでしょうか。

webサイトのサイトスピードは、UX(ユーザー体験)を向上させるだけでなく、検索ランキングにも影響を与えるようになりました。サイトスピードを改善することで、さらにWebサイトを良くしていきましょう。

(執筆:Kaoru Kishi)

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