【社労士解説】ジョブ型雇用時代におけるフリーランスの生存戦略とは?
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こんにちは、Workship MAGAZINEライターのじきるです!
みなさんはマーケティングの資料や企画書を作成するときに、何を参考にしていますか? 文書に説得力をもたせるには、統計や調査に基づいた数値データが最も有効です。
しかし、その数値データをどこから引用するべきか、毎回調べるのは大変ですよね。
そこで今回は、統計データ情報を公開しているWebサイトを18個ご紹介します。ここで取り上げる優良な統計・調査データサイトの情報を元に、事実に基づいた企画書を作りあげてください!
そもそも統計データにはどのようなものがあるのでしょうか。今回は統計手法として代表的な「調査統計」「業務統計」「加工統計」の3つをご紹介します。
統計を作ること自体を目的としたものです。国家機関が行う国勢調査を代表に、民間機関が行うインターネット調査、街頭アンケート調査によるものも調査統計に含まれます。
統計の手法としては最も代表的であり、調査に必要な目的・項目を調査主みずからが決定できるというメリットがあります。一方、調査には費用と時間がかかるため、大規模な調査統計を行うのは個人では難しく、公的機関や専門の業者が行うことが多いです。
データ利用者は目的の統計データを見つけやすい一方、調査機関によって精度にバラつきが生じやすいので慎重に判断すべきです。
すでに存在するデータをまとめあげ、統計にしたものです。役所などに提出された個人・法人のデータを元に統計を作るため、公的機関による統計である場合が多いです。
元からあるデータをまとめ上げるだけで統計を作れるという長所があります。一方、提出されたデータ以外は統計にまとめることができないため、汎用性が低いという短所もあります。また、データの項目や収集方法が変わってしまった場合は、過去のデータとの比較が難しくなります。
データ利用者にとっては、公的機関による信憑性の高いデータが得られるメリットがあります。
他の統計を組み合わせて作り上げたものです。例えば、GDP(国内総生産)やCPI(消費者物価指数)などの数値は他のさまざまな統計データを組み合わせて算出されています。
すでに存在する統計データを加工するだけで算出できる一方、目的に合う加工元データが必ずしも存在するとは限りません。また、加工元データの精度によって算出される結果にバラつきがでる可能性もあります。そのため、加工主のテクニックが信頼度に関わるでしょう。
今回は「総合」「経済系」「IT系」の3つに分けてご紹介します。
まずは広い分野で統計データを扱っている統計・調査データサイトをご紹介します。
総務省管轄の統計局がまとめた統計データが無料で公開されているWebサイトです。
各省庁が観測するさまざまな数値データが集められています。国家機関が調査したものなので、データの信憑性は抜群です。
国勢調査や人口推移、経済動向や消費者状況など、民間企業では調査の難しいマスを対象とした定点調査データがたくさん掲載されています。マスデータを扱いたい場合はまず初めに見るべきデータベースでしょう。
その他、統計調査の新着情報が届く統計メールニュースなどのサービスも行なっています。
統計方法 | 調査統計、業務統計、加工統計 |
利用料 | 無料 |
ネット上で閲覧できる統計・調査データが集められたWebサイトです。
IT系のものから経済や日常生活に関するものまで、幅広いデータが集められています。各ニュースサイトや統計データベースの中から注目の統計データがピックアップされており、トレンドのデータや指標を知るのに便利なサービスです。
ただし、統計の精度はリンク先のサイトに依存するため、本当に信頼に足るデータであるかは各自の判断が必要です。
統計方法 | 調査統計、業務統計、加工統計 |
利用料 | 無料 |
「生活定点」は1992年から博報堂が続けている、生活者にまつわる調査統計が集められたWebサイトです。
21のカテゴリに分けられたさまざまな種類の調査統計がまとめられており、その大半が1992年から2016年までの24年間におよぶ定点調査となっています。興味深い年推移データが分かりやすいデザインでまとめられており、雑学として眺めるだけでも面白いです。
なお、2016年までは「生活定点」という名前のサイトでしたが、2017年より「生活総研」と改名し、より総合的な調査やレポートが掲載されるようになりました。Webサイトも別のものが制作されています。
統計方法 | 調査統計 |
利用料 | 無料 |
インターネットリサーチを専門とするNTTコムオンライン・マーケティング・ソリューションのWebサイトです。
消費者動向調査を中心に、医療から漫画までさまざまなジャンルのアンケート調査結果が掲載されています。
基本は自由に閲覧可能で、詳細な単純集計データを参照する場合のみ無料会員登録が必要となります。
統計方法 | 調査統計 |
利用料 | 無料(一部会員登録要) |
市場調査・マーケティング・データ解析を支援するインテージが運営するWebサイトです。
生活者にフォーカスした統計を中心に、さまざまなジャンルのデータが掲載されています。海外との比較調査やエンタメ、最新テクノロジーにも強く、トレンドに寄った興味深い統計データが盛りだくさんです。
なお、インテージのコーポレートサイトには、2017年3月までに行われた調査統計レポートなども掲載されています。
統計方法 | 調査統計、業務統計、加工統計 |
利用料 | 無料 |
ネットリサーチ最大手のマクロミルが運営する、アンケートモニター向けWebサイトです。ここに一部の統計・調査データが掲載されています。
ボリュームは少ないものの、人々の興味をかき立てるような、日常の生活に寄った統計レポートが多く掲載されています。雑学的な統計が多いものの、人々の好みや考え方を学ぶためには有益なWebサイトです。
統計方法 | 調査統計 |
利用料 | 無料 |
経済に関する統計データベースをご紹介します。景気の状況や消費者意識の情報を知りたい場合はぜひ利用してみてください。
国内最大手の人材総合サービス企業・リクルートによる統計データベースWebサイトです。旅行、美容、外食分野の統計・調査データが無料で公開されています。
リクルートのサービスを母体とした業務統計や、独自のアンケート調査による調査統計、またそれらを組み合わせた加工統計をみることができます。
都市部における消費者動向の調査がメインで、消費者の店舗・サービス利用状況が多く、世の中の人が何を欲しているのかを知ることができます。マーケティングに一役買うことでしょう。
統計方法 | 調査統計、業務統計、加工統計 |
利用料 | 無料 |
1977年から国民の余暇活動を調査している「レジャー白書」で有名な公益財団法人日本生産性本部のWebサイトです。
企業分析や業界別生産性データなど、企業にフォーカスした生産性動向についての統計が多く集められています。日本の景気や労働者の意識状況を調べる際におすすめです。
なお、レジャー白書は短信のみ無料公開されており、完全版は書籍またはKindleなどで購入することができます。
統計方法 | 調査統計、業務統計、加工統計 |
利用料 | 一部有料 |
経済産業省がまとめた統計・調査データが公開されているWebサイトです。先述した「e-Stat」の統計データを参照しているものが多いですが、一部で経産省独自の統計データも存在するため、覗いてみる価値はあります。
調査目的や調査方法、また調査に至るまでの沿革まで詳細に書かれており、信頼度は非常に高いです。ビックデータを中心としたマスの経済情報をお探しのマーケティング担当者の人におすすめできるWebサイトです。
統計方法 | 調査統計、業務統計、加工統計 |
利用料 | 無料 |
広告代理店国内最大手である電通が公開している、業務統計を中心としたWebデータベースです。
各メディア企業や広告制作会社の協力のもと、広告費に関する統計データが算出されています。国内の総広告費をはじめ、媒体別広告費、業種別広告費などが掲載されており、広告の現状を概観するのにおすすめのサイトです。
無料で見られるので、広告を扱うマーケターの方はぜひ覗いてみてください。
統計方法 | 業務統計、加工統計 |
利用料 | 無料 |
生活者の総合研究に基づいたマーケティング&コンサルティングを行うJMR生活総合研究所のWebサイトです。
消費者の「食と生活」や「流通」に関する統計データが月次で調査されています。月次のデータは非常に貴重であり、関連する業界の人にとっては貴重なデータばかりです。
統計データの閲覧には会員登録が必要です。無料会員と有料会員があり、閲覧できるデータに差異があります。
統計方法 | 調査統計、業務統計、加工統計 |
利用料 | 一部有料 |
今年で創立60周年を迎えた市場調査・マーケティング専門会社である矢野経済研究所のWebサイトです。
業界ごとの細かな調査レポートや経済統計情報が掲載されています。それぞれの統計データは有料で、数万円〜数十万円という非常に高額なものですが、企業によっては喉から手が出るほど欲しい情報も販売されています。
個人で購入するのはなかなか難しいですが、企業や法人としては検討の余地ありです。
統計方法 | 業務統計、加工統計 |
利用料 | 有料 |
SNSやスマートデバイスなどのITコンテンツの統計情報を知りたい方は以下のデータベースを参照してみてはいかがでしょうか。
株式会社ジャストシステムが運営するネットリサーチサービスのWebサイトです。
ITトレンド系の市場調査を中心に、さまざまな統計データが公開されています。調査統計の回答者属性は極めて公平なものとなっており、データの信頼性は非常に高いです。なお、詳細な統計データの閲覧には無料会員登録が必要です。
また、独自のネットリサーチを以来することも可能です。もちろん有料ですが、どうしても調査したい内容がある場合は検討してみてはいかがでしょうか。
統計方法 | 調査統計、業務統計、加工統計 |
利用料 | 無料(会員登録要) |
MMD研究所(Mobile Marketing Data Labo.)株式会社のWebサイトです。
SNSの利用状況や格安SIMの速度調査など、モバイル端末に関する統計データが掲載されています。またMMD研究所による独自調査だけでなく、共同調査や他社の調査結果も掲載されており、このWebサイトのデータを見るだけで広い範囲のモバイル端末トレンドを捉えることができます。
無料会員登録をすることで詳細な統計データがPDF形式でダウンロードできます。
統計方法 | 調査統計、業務統計 |
利用料 | 無料(会員登録あり) |
総務省管轄の情報通信に関する統計データベースです。総務省の統計データベースは先述したe-Statが有名ですが、こちらは通信技術の情報に特化したサービスです。
定点調査系が中心で、インターネット、テレビ、ラジオなどの統計データが集まっています。
統計方法 | 業務統計、加工統計 |
利用料 | 無料 |
IT/ネット分野の市場調査に特化しているミック経済研究所のWebサイトです。
比較的ビジネス寄りのIT市場動向に関する統計データが掲載さえています。IT系企業にとっては貴重なデータが満載です。
概要は無料で閲覧することができますが、詳細なデータ資料は有料となります。
統計方法 | 調査統計、業務統計、加工統計 |
利用料 | 無料(詳細資料は有料) |
ICT系のマーケティング・リサーチ業務を行うMM総研のWebサイトです。
人工知能やクラウドサービスの市場規模や利用実態に関する統計データや調査レポートが公開されています。その他、会員限定のICT調査情報誌「M&D Report」などもリリース中です。
詳細データは基本有料ですが、「ニュースリリース」から簡単な統計データは見ることができます。データを購入する前に覗いてみることをおすすめします。
統計方法 | 調査統計、業務統計、加工統計 |
利用料 | 有料 |
IT専門の調査会社であるIDCのWebサイトです。
クラウドからIoT、3DプリンターなどのさまざまなITトレンドに関する統計データを網羅しています。ただ単に統計データを提示するだけでなく、それに基づいた未来の市場予測なども行なっており、情報の品質は折り紙つきです。
しかし各レポートは10万円以上と高額で販売されているため、企業や法人向けのデータといえるでしょう。
統計方法 | 調査統計、業務統計、加工統計 |
利用料 | 有料 |
(執筆:じきるう 編集:まえかわゆうか)