UXデザイン設計にストーリーボードを使って、チームメンバーに明確なゴールを共有しよう!

みなさんは、UXデザインをどのように設計していますか? 多くの人は、ワークショップやインタビューなどのユーザーリサーチ、ストーリーとプロセスフローのリサーチを総合的に分析し、ペルソナやワイヤーフレームのような共起表現でメンバーに考え方や解決策をシェアしながら設計していると思います。

そのプロセスに、ストーリーボードの作成を加えませんか? 製品をより良くするためには、世界で何が起こっているのか、製品が生活をどのようにより良くするのかを理解しなければなりません。設計者の想像力を掻き立てるためにストーリーボードが役立ちます。

今回は、問題や解決策を他の人に伝えるための手段として有効な、ストーリーボードに焦点をあてていきます。

ストーリーボードとは何か?

ストーリーボードとは、ユーザーエクスペリエンスを表すイラストを並べることでストーリーを視覚化したものです。この方法は映画制作から由来しています。ディズニーでは、1920年代からフレームのスケッチをストーリーボードとして使ってきました。ストーリーボードを使うことで映画を作る前に映画の世界観を共有することができます。

ライオンキングのストーリーボード

ストーリーをイラスト化することで、強力な情報配信ツールとなります。

  • 視覚化:ひとつの画像が持つ情報量は1000語に匹敵します。あらゆる概念やアイデアを理解するためには、画像で説明することが最も効果的です。
  • 記憶力:ストーリーはありのままの事実よりも22倍も記憶に残ります。
  • 共感:人は自分に似た人生に共感します。誰もが想像することができる、共感できるストーリーであれば、ストーリーボードの効果は一層高まります。
  • エンゲージメント:ストーリーは注目を集めます。特にストーリーにメッセージを感じた場合は、そのストーリーに没頭してしまうでしょう。

UXデザインにおけるストーリーボードの役割とは?

UXストーリーボードは製品がユーザーに与える体験を視覚化します。どのように製品を使ってもらうか、予測したりリサーチできるのです。製品にどんなシナジーを与えるべきかが明確になり、より具体的なストーリーを作り出せます。

以下にストーリーボードのメリットをまとめました。

人間中心のデザインアプローチができる

ストーリー仕立てにすることで、人間の個性あらわせます。デザイナーがユーザーと同じ目線の解決策を見つけるのに役立ちます。また、ストーリーボードは明らかになっているシナリオだけではなく、可能性のある他のシナリオを想定することにも役立ちます。

メンバーに共有するので評価が得られる

ストーリーボードを用いることでデザイナーだけでなくチームメンバーの誰もが設計の大枠を把握できます。デザイナーに評価を与えることで、設計のブラッシュアップに貢献できます。ストーリーテリングを使ってUXにアプローチすることで、デザインの概念をより明確にチームで共有できます。

設計を簡単にやり直せる

ストーリーボードは、何度も書き直すことを前提にしています。デザイナーは、描くことでコンセプトのロールプレイテストをノーコストで行うことができます。デザイナーはストーリーボードをとても簡単にラフに描くので、生成されたアイデアに執着しません。

ストーリーに必要な要素とは?

ストーリーボードの作成に、画力はまったく必要ありません。

映画「Goodfellas」のストーリーボード

一番重要なのは、あなたがユーザーに提供したい体験のストーリーの情報を明確に伝えることです。

デザイナーに本当に必要なスキルは、フォトショップや画力ではなく、シナリオを明確に述べて説明する能力です。

もしあなたがストーリーボードを作るなら、論理的かつ説得力のある表現をする必要があります。ストーリーの基本を理解し、基本的要素に分解しましょう。ストーリーには下のような重要な要素を必ず盛り込んで下さい。

キャラクター

話にかかわる人物の個性、登場のさせ方、決断(ストーリーの中で彼らがどんな決定をするのか)は非常に重要な要素です。キャラクターの心に何が起こっているのかを明らかにすることは、ストーリーボードを成功させるために必要不可欠です。

シーン

キャラクターが自分自身を見つけ出す、場所と人が関係する環境(世界)です。

プロット

ストーリーの中心には、最初から最後まで一貫した軸がなければなりません。プロットは、特定のトリガーで開始し、ストーリーのゴールは、解決策やメリットであるべきでしょう。あなたのプロットを構造化する際にフライタークのピラミッドを使ってみてください。
ストーリーは、ピラミッドの構造に従う傾向があります。いわゆる起承転結のことです。

ストーリーをピラミッド構造で説明

ストーリーボードの書き方

1. プレーンテキストを矢印で繋ぐ

物語に登場する要素、シーンを書き出し、矢印でつなぐことであらすじができあがります。

瞬間を分割したテキストだけのストーリーボード

2. ストーリーに感情を加える

登場人物が各々のできごとに対してどんな感情を抱いているのか、客観的に見てわかるように顔文字を追加します。ユーザーが成功または失敗する可能性があるポイントでどんな反応をするかを理解しておいてください。

ストーリボードに顔文字で感情を表現する

3. 各ステップをストーリーボードフレームに変換する

それぞれの瞬間に肉付けをし、あなたのキャラクターがそれについてどのように感じているかを考えてください。

ストーリーボードのフレーム

4. 明確な結末を設計する

ストーリーのはじめから結末まで、矛盾がないことを確認してください。解決策を提示している場合は、解決することのメリットを登場人物が享受しているところまでを描いてください。

表情を加えたストーリーボード

まとめ

UXストーリーボードは慎重に作らなければなりませんが、上手に作れば、チームメンバーに目標を共有する上でとても有効です。ビジュアルはストーリーを生き生きとさせるのに最適な方法ですので、活用してみてください。

(翻訳:Kazunari Mino/Image:Chelsea Hostetter、Austin Center for Design)

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