インボイス制度とは【意味/英語表記】(The invoice system)

インボイス制度の概要

インボイス制度はとても複雑な制度ですが、あえて極限までシンプルに説明するなら「ほとんどの個人事業主は、対応しなければ仕事の受注が困難になるが、対応すれば実質的な手取り収入が2~10%程度減る制度」と言えます。

インボイス制度の詳細

インボイス制度の正式名称は「適格請求書等保存方式」です。

インボイスは英語で「請求書」を意味する単語ですが、日本でよく言われるインボイスとは「適格請求書」という新しい様式の請求書を指すことが多いです。

インボイスという新たな記載方式を採用して、請求書のルールを変えようというのがインボイス制度の狙いです。

インボイス制度によって、以下の3点で請求書の書き方が大きく変わります。

  • 記載すべき必須項目が増える
    インボイス制度が始まると、請求書に10%と8%の軽減税率の記載や、税率ごとの合計額など、記入すべき項目が増えます。なおインボイスを発行することは、適格請求書発行事業者の義務となります。
  • インボイスを発行するには、登録番号が必要になる
    インボイスは、登録番号を持つ適格請求書発行事業者だけが発行できます。登録番号を持てる適格請求書発行事業者は、課税事業者だけがなれます。
  • 免税事業者の請求書は、仕入税額控除の対象にならない
    消費税の納税が免除されている免税事業者は、登録番号を取得できません。そのため免税事業者は、登録番号が必要なインボイスを発行できません。これのなにが問題かというと、インボイス制度では、請求書等を受け取る発注元や購入者において、「売上に係る消費税額」から「経費に係る消費税額」を差し引く仕入税額控除ができなくなることです。

インボイス制度についてより詳しい説明は、以下の記事をご覧ください。

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