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生成AIの登場により、AIを搭載したライティングツールもたくさん出てきています。それでも、普段からAIに触れる仕事をする筆者としては、実際の記事制作で使えそうなものは多くないと感じています。
しかし今回紹介する『Value AI Writer』は、そんな筆者が「お?」と思う機能を搭載しているツールです。
本記事では、AIエンジニア、ときにはライターとしても活動する筆者が、『Value AI Writer』は実際に記事制作で使えるのかをレビューします。
ITライター兼Web開発者。 システムエンジニアとしての経験とSEOの知見を生かした記事を執筆。AIを組み込みライター業務を効率化するWebサービス『MOJI-KA』を開発・運用中。
目次
『Value AI Writer』は、GMOデジロック株式会社が提供するAI記事制作ツールです。ChatGPTを使った記事制作が手軽に行え、最短30分で記事を作ることができます。
キーワードを入れて、作りたい見出しの数などを設定するだけで、タイトル、見出し、本文、さらにはアイキャッチ画像まで自動で生成できます。しかも、SEOを意識した深掘り機能もあるので、単純にChatGPTで生成するよりも粒度の細かい記事作成が可能です。
記事を1つ制作するためには多大な労力が必要ですが、30分でできてしまうのは驚異的ですね!
Value AI Writerの特徴は、以下の4つです。
AI搭載のツールによっては、自動生成といってもコンテンツ部分だけを生成させるもので、記事としての統一感を持たせるのは難しいことがあります。
それに比べて、Value AI Writerはタイトルや見出し、画像まですべて一括で生成してくれます。見出しの数やアイキャッチの有無、文章のトーンは「通常」「フレンドリー」「フォーマル」から選択可能。メディアに合わせた記事づくりができそうです。
構成は指定した見出し数で作ってくれるので、ボリュームのある記事にも対応できます。HTML出力もできるので、Wordpressに流し込むのも簡単にできそうです。
ただ、直感的に使えるかというと、少し慣れが必要かもしれません。筆者が使った際は、何度か構成が飛びました。保存ボタンが画面下部にあるので確実に保存しながら進めましょう。
また、画像生成もできるので、記事の内容にマッチするアイキャッチを自動で生成してくれるのもポイントです。以下の画像は本記事のために生成してもらった画像です。この記事のアイキャッチにマッチしているでしょうか。
Value AI Writerは、事前学習機能で記事を作ることができます。指定した情報を元にコンテンツを生成できるので、個人的にはすごく気に入っています。
生成AIは、生成途中で幻覚(ハルシネーション)を起こし、文章内に嘘の情報が紛れることも珍しくありません。しかし、事前学習することでハルシネーションを起こすリスクを抑えつつ、盛り込みたい情報をピンポイントで指定できるのです。以下は、実際にValue AI Writerの公式サイトを事前学習させて生成した文章です。
ValueAIWriterとは、AIを活用した自動文章生成ツールの一つです。このツールは、SEOの専門家やプロのコンテンツライターにとって非常に便利なツールとなっています。ValueAIWriterを使用することで、短時間で多くのコンテンツを生成することが可能となります。
さらに、AIが自動生成した文章は、人間が書いたかのような自然な表現や流れを持っているため、読み手にとってもわかりやすい内容となっています。また、ValueAIWriterは、独自の学習機能を持っており、ユーザーが使用するほどにより高度な文章を生成することができるようになります。
つまり、ValueAIWriterを使用することで、効率的に高品質なコンテンツを作成することができるのです。
まだ調整の余地はあるものの、比較的まとまった文章を作ってくれています。用途にもよりますが、記事のたたき台として使うのもよさそうです。
プロンプトのカスタマイズができるのもValue AI Writerの大きな特徴です。単純に生成された文章は、論理展開や語尾が単調で稚拙な印象を与える傾向があります。しかし、プロンプトをカスタマイズすることで、生成される文章の精度を高めて、自分好みの記事を作成できます。
カスタムプロンプトの機能を持っているツールは少ないので、これはかなりポイントが高いです。ただ、いくつか試したところ、プロンプトが結果に反映されていない部分もありました。プロンプトチューニングは書かれた順番や使用される単語で結果が変わるので、何度も試して最適解を探してみましょう。
共起語とは、特定の言葉に関係のある言葉のこと。たとえば、「りんご」という単語に対応する共起語は以下のようなものがあります。
共起語を記事内に取り入れることで、SEOに強い記事を作成できるのです。共起語は専用のツールで調べるのが一般的ですが、Value AI Writerはサービス内でそのまま調べて記事に組み込めます。複数サービスを行ったりきたりしなくていいのは便利ですね。
Value AI Writerの料金体系は以下の4つで構成されています。
個人で使うならエントリー、またはベーシックでも問題ないでしょう。記事を1か月で50記事以上作りたい場合には、プロ以上のプランが必要です。
また、プランごとに文字数制限があることと、GPT-4を使うと文字数消費がGPT-3.5の10倍になるので注意が必要です。10倍というとびっくりしてしまいますが、これはOpenAIが設定しているAPIコストに応じたものだそうです。
料金がサービス内容に見合っているか不安な方は、お試し期間が5日ついているので、まずは触ってみましょう。
Value AI Writerは、スピーディにSEOを意識した高品質な記事を作りたい方におすすめしたいツールです。たとえば、こんな方々です。
AIを使った記事作成ツールに興味があるけど、一歩踏みだせない方におすすめです。Value AI Writerはただ文章を生成するだけのツールではなく、記事を作成するために設計されているからです。タイトルや見出し、本文までAIを制御しながら記事制作できます。
共起語から深掘りできるSEO機能があるので、ぜひValue AI Writerを使ってみてほしいです。読んだときに「書いてることは間違ってないけど、もう少し踏み込んだ内容が欲しいんだよな」というのはAI生成文章あるあるでもあります。共起語で深掘ることで、細かいニーズを拾いながら記事を作成すれば、納得感のある記事になるでしょう。
事前学習やカスタムプロンプトの調整ができるのは、Value AI Writerのユニークなポイントです。この機能があれば、文章の内容を破綻させずに、より専門的で、ニーズを意識した記事を作成できます。とくにカスタムプロンプトは、チューニング次第で独自性を出しながら記事を作ることができるでしょう。
最後に、Value AI Writerの導入方法を紹介します。
アカウントの作成は簡単です。よくあるサービスの登録方法と変わりません。登録画面で、
を設定すれば始められます。クレジットカードの登録も必要ですが、もし使いにくいと思ったら5日以内に解約すれば大丈夫です。
個人的に思ったValue AI Writerの最大の欠点は「サービスページに入りにくい」でした。同じように感じる方も多いと思うので解説します。ちなみに正規のログインページもあるのですが、なぜかログインできませんでした(2024年2月現在)。
まずは、Value AI Writerのトップページを開きます。右上にログインボタンがあるのでクリック。
次に、会員登録したユーザー名とパスワードを入力します。ここまでは普通です。
ログインに成功すると、なぜかバリュードメインの管理画面に飛ばされます。そこから下にスクロールしていくと「Value AI Writer 契約管理」というリンクがあるのでクリック。
さらに「コントロールパネル」をクリック。
これでようやくValue AI Writerのサービスページに入れます。あとは「記事を作成」から記事を作っていきましょう。
Value AI Writerは、ChatGPTを使いながら効率的に記事コンテンツを制作できるツールです。GPT3.5とGPT4を選べたり、事前学習やカスタムプロンプトの調整ができたり、画像生成にも対応していたりと、細かいカスタマイズができるのが魅力です。
個人的には、参考文献を加えて事前学習できるのがとても便利だと感じています。AIを使ったコンテンツ制作に興味のある方は、ぜひ試してみてください!
(執筆:コロスキー 編集:少年B)