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2017年から2018年始にかけて、プロダクトやグラフィック、ファッションの各業界において、1980年代のデザインを彷彿させるようなデザインが多く見受けられました。
リバイバルの潮流はリアルのみならずWebデザイン界隈でもトレンド入り。
今回は、80年代デザインの特徴と、なぜ80年代のスタイルが再び流行しているのかを解説します。
目次
80年代は暗めの背景にネオンカラーを用いて宇宙っぽさを演出するデザインが多用されました。未知を感じさせるデザインには強い魅力があります。主にパープル色、オレンジ色が含まれていました。
海外で最近放映されているテレビ番組「Mars」では、ダークカラーの背景に鮮明なロゴタイプを使っています。フォントはゴシック系などのくっきり太いものが用いられています。
一方、ポスターにネオンカラーが使われることは稀でした。なぜなら、グラフィックをネオンライトのように見せるためにはスクリーンのバックライトが必要だからです。そのため、CMやテレビ番組のイントロではネオンカラーが使われています。
ポスターには、明るい配色とくっきりした線でメリハリのあるデザインが施されました。フォントも線が強調されたものを使っています。ポスターないの登場人物がきているファッションアイテムにも、80年代らしいビビットな雰囲気を感じます。
フラットデザインやマテリアルデザインが浸透した今日も、ミニマリズム志向ではあるものの遊び心のある色づかいで表現を選ぶデザイナーが増えています。
次の点を守れば、幾何学的は目を引く優秀なデザインになります。
freevector / freepik
下の「Caava Design」は、ミニマルな背景にカラフルな幾何学的図形を重ねました。良いアクセントとなっていますね。
80年代のデザインを語る上で欠かせない要素は、可愛げのあるアイコンです。Tシャツなどのファッションアイテムに描かれた小さなヤシの木やサングラス、ノート上の罫線や曲線などのアイコンは80年代に生み出されたアイディアです。
そのアイコンが今、手書き、ラインアートなど数多くのスタイルで復活しています。
ビジュアルに物足りなさがある場合でも、アイコンを使うと柔軟性がもたらされコンセプトを伝えやすくなります。より80年代らしさを出すなら、アイコンの配置をランダムにしましょう。
近年、デザイントレンドの最先端を走っていたフラットデザインとマテリアルデザインが、80年代のデザインをリバイバルさせました。それらのデザインとモダンレトロの融合は自然な成り行きかもしれません。
80年代のレトロモダンカラーと、現代のレイヤースタイルを融合させたデザインが、現在の最先端といえるでしょう。
1980年代を代表するデザイナー集団・メンフィスが、今日改めて見直されています。メンフィスは、ビビットカラーや大量の図形、線を活用したデザインが特徴です。
ポップアートやアール・デコの脈絡を注いだメンフィスのデザインは、70年代までのユニークさにかける保守的なデザインを打ち破ることに成功しました。
メンフィスのデザインは漫画のようにフラットで、ベクター化されているのが特徴です。
要素間のコントラストを最大化するため白や黒、明るい色など背景の選び方が重要視されています。
80年代にポスターやアルバムのレーベルなどの物理的な「モノ」に使用されていたデザインや、任天堂ゲーム機初期のゲームの絵などスクリーン初期のデザイン要素が、Webサイトやアプリに影響を与えています。
80年代デザインの特徴である次のポイントは、ユーザーフレンドリーなWebデザインに求められる条件と一致しています。そのため、作りやすさもあるのでしょう。
たとえば、以下のサイトデザインを見てみましょう。模様や色合いに80年らしさを感じますが、アニメーションで動きを出すことで今っぽく仕上がっています。
『VOUGUE』などを手がけるCondé Nast.社は、同社が運営するW MAGAZINEで、80年代のファッションが2017年最大の流行になると述べています。実際、ファッション、芸術、ホーム、インテリア、Webサイトなどすべて分野において、幾何学模様やビビッドなカラーを使ったデザインが増えました。
80年代風デザインがグラフィックやWeb、ファッションでトレンドに。リバイバルの理由と特徴
Workship MAGAZINE
クロップドトップス、ビッグ・ヘアー、レギンスなど80年代のファッションが再びファッションショーでも見られるようになりました。Webデザインにおいては、モデルの大きいサイズの髪型に合わせてタイポグラフィーを大きめに調整するなどサイトの画像の調整が必要になるかもしれません。
90年代なんてつい最近じゃん!なんて思う人もいるかもしれませんが、90年生まれもそろそろ30代へと突入します。自分が育った時代のデザインを懐かしむ声がすでに上がっているのです。
phrnix社は、スキーブームが最高潮に達していた90年代に流行したウェアのモデルを復刻。ファッション業界では、薄めの前髪、チェック柄など、90年代に流行したスタイルがリバイバルを見せていますが、スポーツウェアにもその影響が出ているようです。
またフィンランドでは、90年代のゲームクリエイターたちの葛藤を描いたドラマ「Bitwisards – nuoret gurut kyberavaruudesta」が放映されています。
日本では、俳優の藤井隆さんが作ったニセCM週が、90年代生まれのを中心に話題を集めました。
80年代のデザインがポップカルチャーとして再び受け入れられ、下の世代からも親しまれているさまは、まさに流行の繰り返しです。今後は90年代デザインのリバイバルも視野に入れておくと良いでしょう。
(翻訳:Shinya Morimoto / Thumbnails photo :)