インフラエンジニアにおすすめの資格10選|未経験OK・キャリア別にやさしく解説!

インフラエンジニアにおすすめの資格10選|未経験OK・キャリア別にやさしく解説!
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「インフラエンジニアになりたいけれど、まず何から始めればいいの?」

そんな疑問を抱える未経験の方は、キャリアの第一歩として資格取得を目指すのがおすすめです。

本記事では、現役エンジニアである筆者が、インフラエンジニアとしてキャリアアップ・年収アップ・独立を実現するために役立つ資格を厳選してご紹介します。

資格を武器に、副業やフリーランスとして活躍する未来も視野に入れながら、あなたに最適な選択肢を見つけていきましょう。

水無瀬あずさ
水無瀬あずさ

現役エンジニア兼フリーランスライター。PHPで社内開発を行う傍ら、オウンドメディアコンテンツを執筆。得意ジャンルはIT・転職・教育。個人ゲーム開発に興味があり、Unity(C#)×生成AIで「おでんのコンニャクが主役のゲーム」を計画中だが、忙しくて遅々として進まないのが悩みのタネ。(note: @azasaz_a

インフラエンジニアに資格は必要?

未経験からインフラエンジニアを目指す人にとって、「資格は必須なの?」というのは気になる部分でしょう。ここでは、資格がなくても仕事ができる理由と、資格を持っていることがどのようにキャリアにプラスになるのかを解説します。

資格がなくても仕事はできる

インフラエンジニアの仕事は、資格がなくても実務経験やスキルがあれば十分にこなせます。特に現場では、トラブル対応力や構成管理の知識、スクリプト作成などの実践的なスキルが重視されるため、資格よりも経験が評価される傾向にあります。

また、採用側も「実際に何ができるか」を重視するため、資格がないからといって必ずしも不利になるわけではありません。現場で求められるスキルを磨き、実務経験を積むことで、資格なしでも十分に活躍できます。

資格はあくまでも知識の裏付けやスキル証明の一つであり、「現場でどれだけ戦力になれるか」の方が重視されることを理解しておきましょう。

資格があった方がいい理由

インフラエンジニアにとって資格は必須ではありませんが、「あったほうが良い」のは間違いありません。特に未経験者にとっては、資格取得が学習の指針になり、スキル習得のモチベーションにもつながります

また資格は、採用担当者に対して「基礎知識があること」「学習意欲が高いこと」の証明にもなるため、書類選考で有利になるケースも少なくありません。フリーランスや副業で案件を獲得する際にも、資格があることでクライアントからの信頼性が高まり、より高単価な案件へのアクセスが可能になります。

キャリアの初期や転職・独立を考えるタイミングでは、資格が心強い武器となるでしょう。

【未経験者】インフラエンジニアにおすすめの資格5選

インフラエンジニアとしてのキャリアをこれから始める方にとって、最初の一歩として「どの資格を取るべきか」は非常に重要です。ここでは、基礎知識の習得に最適な資格から実務に役立つものまで、未経験者におすすめの資格を厳選してご紹介します。

資格名 特徴 難易度 学習時間目安
ITパスポート
  • IT全般の基礎を幅広く学べる
  • 国家資格で信頼性◎
  • 文系・未経験でも取りやすい
★☆☆☆☆ 30〜50時間
LinuC レベル1
  • Linuxの基本操作を体系的に学べる
  • サーバー・ネットワーク運用の基礎に直結
  • 実務で活きる知識が多い
★★☆☆☆ 50〜100時間
CompTIA Network+
  • ネットワークの基礎知識を幅広く網羅
  • 米国国防総省認定で国際的信頼性◎
  • 英語ベースだが日本語対応あり
★★☆☆☆ 60〜100時間
AWS Cloud Practitioner
  • AWSの基礎概念や代表的なサービスを学べる
  • 初学者に最適なクラウド入門資格
  • 試験は日本語対応
★★☆☆☆ 20〜40時間
Azure Fundamentals(AZ-900)
  • Microsoft Azureの入門資格
  • Microsoft系環境に強くなる
  • 永久認定で更新不要なのも魅力
★★☆☆☆ 20〜40時間

1.ITパスポート|IT未経験者の最初の一歩に最適な国家資格

IT系の資格といえば、まず名前が挙がるのがITパスポート学生でも取得できる国家資格で、「IT業界の取っ掛かり」として定番中の定番ともいえる存在です。

情報処理技術者試験のひとつであり、ITの基礎知識から情報セキュリティ、経営・会計などの幅広い分野を網羅しているのが特徴。インフラエンジニアとして働く上で、IT用語やシステム構成、リスクマネジメントへの理解は欠かせないため、知識の土台づくりには最適な資格といえるでしょう。

ちなみにこのITパスポート、実は公式キャラクターがいるのをご存じでしょうか。その名も「上峰亜衣」。ITパスポートに合格したことでキャリアアップを目指す23歳、大手商社経営企画部(入社2年目)だそうですよ。なんと公式LINEスタンプもあります。苗字を音読みすると「じょうほう」になります。なかなかに芸が細かい・・・!

2.LinuC(旧LPIC)|Linux環境の基礎を体系的に学べる人気資格

LinuC(リナック)」はインフラエンジニアにとって必須ともいえるLinuxの知識を体系的に学べる日本発の認定資格です。

サーバー構築や運用の現場では、Linux環境が使われるのが一般的です。Linuxのターミナルは古き良き時代を感じさせる“真っ黒な画面”なので、私は新卒時代に初めて見たとき「なにこれ?こわっ!」と思いました。DOS画面って、初心者にはちょっと怖い存在ですよね…?

そんな私のようにDOS画面が怖い人でも、LinuCの学習をすることで、コマンド操作やユーザー管理、パーミッション設定など、Linuxの基礎スキルを無理なく学べます。

LinuCはレベルごとにステップアップできる構成になっているので、まずは「レベル1」からの挑戦がおすすめです。未経験者向けの教材も充実しているため独学でも取り組みやすく、面接や案件獲得時には「即戦力の証明」としてしっかり評価してもらえます。

3.CompTIA Network+|ネットワークの基本を網羅した国際資格

CompTIA Network+(コンプティア ネットワークプラス)」は、ネットワークの基礎知識を体系的に学べる国際的な認定資格です。米国国防総省(DoD 8140.03)にも認定されており、信頼性の高さも魅力。

米国の非営利IT団体「CompTIA」が提供しており、多数のIT資格の中で「Network+」は初心者~初級者向けの位置づけです。IPアドレスやルーティング、LAN/WANといった基礎からセキュリティやトラブル対応まで幅広く学べるので、「ネットワークに強いインフラエンジニアを目指したい」という方は受験してみると良いでしょう。

特に外資系企業やグローバルな環境では評価が高く、英語ベースの教材・試験である点も、今後のキャリアを考えるうえでプラスに働きます。試験は日本語対応なので、未経験でも安心です。

4.AWS Certified Cloud Practitioner|クラウド初心者におすすめの入門資格

AWS Certified Cloud Practitioner(クラウドプラクティショナー)」は、Amazonが提供するクラウドサービス「AWS」に関する基礎知識を証明できる入門資格です。

インフラエンジニアにとってクラウド環境の理解は今や必須ですが、いきなりEC2やVPCといった専門用語が出てくると、つい身構えてしまいますよね。実際に私も業務でAWSを使っていますが、「これって何だっけ?」と迷うことがあるほど、サービスの種類が多岐にわたります。

そんな方でも、この資格を通じてAWSの基本サービス、料金体系、クラウドの利点やセキュリティといった「土台」を丁寧に学ぶことができます。これからAWSを業務で使っていきたい未経験者や初学者にとって、安心して踏み出せる最初の一歩です。

5.Microsoft Azure Fundamentals(AZ-900)|Azureクラウドの基礎を身につける

Microsoft Azure Fundamentals(AZ-900)」は、Microsoftが提供するクラウドプラットフォーム「Azure」の基本を学べる初心者向けの認定資格です。

AWSと並ぶ主要クラウドとして注目されるAzureですが、「Microsoft製ってなんだか難しそう…」と感じる方もいるかもしれません。とはいえ、特にMicrosoft系のインフラ環境を扱う企業では、AZ-900の合格者に対して研修の免除や昇格条件の一部緩和が適用されることもあり、未経験からクラウド分野に踏み出すための「入り口」として非常に有効な資格です。

この資格では、クラウドの概念、料金体系、主要サービス、セキュリティなど、実務で必要となる基礎知識を体系的に身につけることができます。

ちなみにAZ-900は、有効期限のない永久認定資格(2025年4月時点)。一般的にクラウド資格には有効期限があり、例えばAWS認定資格は3年ごとの更新が必要ですが、AZ-900は一度取れば更新不要なのも嬉しいポイントですね。

【中堅以上】インフラエンジニアにおすすめの資格5選

未経験からインフラエンジニアとして経験を積んできた方は、次のステップとして「より高度な資格」に挑戦することで、専門性の証明やキャリアの幅を広げることができます。ここでは、中堅レベル以上のエンジニアにおすすめの資格を5つご紹介します。

資格名 特徴 難易度 学習時間目安
CCNA
  • Cisco製ネットワーク機器の設定・構築が学べる
  • ネットワーク資格の王道で実務に直結
  • 日本語対応あり
★★★☆☆ 80〜120時間
基本情報技術者試験
  • IT全般の基礎を体系的に習得
  • 国家資格、開発・インフラどちらにも有効
  • CBT化により通年受験可能
★★☆☆☆ 80〜100時間
AWS Solutions Architect – Associate(SAA)
  • AWS設計スキルを証明できる中級資格
  • クラウドインフラに携わる人向け
  • 3年ごとに更新が必要
★★★☆☆ 50〜100時間
応用情報技術者試験
  • 要件定義・設計・マネジメントまで幅広くカバー
  • 合格率20%前後、国家資格で信頼性◎
  • 平均年齢は28〜29歳とやや高め
★★★★☆ 100〜150時間
ネットワークスペシャリスト試験
  • ネットワーク設計・運用のスペシャリスト向け
  • 午後Ⅱでは論述力・考察力も問われる
  • 合格率10〜15%の高度資格
★★★★★ 150〜200時間

1.CCNA(Cisco Certified Network Associate)|ネットワーク系資格の王道

CCNA(Cisco Certified Network Associate)」は、ネットワークエンジニアなら誰もが一度は聞いたことがある、いわば「ネットワーク系資格の王道」。ルーティングやスイッチング、VLAN、NATといったネットワークの基本構成から、近年ではセキュリティやクラウドとの連携までカバーしており、時代に即した知識を身につけることができます。

資格名にある「Cisco」とは、世界中の企業やデータセンターで使われている、ネットワーク機器のトップブランドです。私自身はあまり馴染みがなかったのですが、日本国内でも広く採用されており、その製品群は「信頼性」「高パフォーマンス」「可用性」に優れた定番として知られています。Cisco製品を扱えるスキルは、ネットワーク全般で応用が効く「実践力」そのものというわけです。

つまり、CCNAを通じてCisco製品の設定や構成を学ぶことは、そのままネットワーク実務の力を底上げすることにつながります。試験の難易度はやや高めですが、ネットワーク設計・構築に携わる中堅エンジニアにとって、確実に挑戦する価値のある資格と言えるでしょう。

2.基本情報技術者試験|インフラ以外にも通じる国家資格の定番

基本情報技術者試験(FE)」は、IT業界全体で評価されている国家資格で、ネットワーク、セキュリティ、データベース、アルゴリズム、プログラミングなど幅広い分野の基礎知識が問われます。インフラに限らず、開発やコンサルなどさまざまな職種にも通じる「汎用性の高い資格」として定番です。

私が新卒でエンジニアデビューした頃は、まだITパスポート試験がなく、「まず基本情報を取れ!」と言われていました。ただ基本情報技術者試験って内容的には初心者向けというより、「しっかり学んでから挑む中級者向け」なんですよね。いきなり受験すると挫折しかねないので、ある程度のIT知識を蓄えてから挑戦するのがおすすめです。

論理的思考力と基礎知識の証明として、中堅エンジニアの次のステップにも役立ちます。現在はCBT方式で通年受験が可能なので、しっかり対策して臨みましょう。

3.AWS Certified Solutions Architect – Associate|クラウド系で特に評価される中級資格

AWS Certified Solutions Architect – Associate(SAA)」は、AWS認定資格の中でも特に人気が高く、クラウドの設計・構築スキルを証明できる中級レベルの資格です。

試験では1年以上のAWS利用経験があることを前提に、可用性・セキュリティ・コスト最適化などを考慮しながら複数のAWSサービスを組み合わせる「設計力」が求められます。初心者向けの「Cloud Practitioner(CLF)」を経てSAAに進む人も多いですが、ある程度の実務経験があればSAAから直接挑戦しても問題ありません。

実務との関連性が高く、設計視点でクラウドを理解する力が求められるため、AWSを扱うインフラエンジニアやクラウド案件に関わる方にとっては、キャリアアップの強力な武器になるでしょう。

4.応用情報技術者試験|設計・要件定義にも強くなる中級者向け国家資格

応用情報技術者試験(AP)」は、ITエンジニアとしての総合力が問われる中級者向けの国家資格です。ネットワークやセキュリティはもちろん、要件定義や設計、プロジェクトマネジメント、法務や経営戦略まで、より実務に近い幅広い知識が求められます。

合格率は20%前後と難易度が高く、受験者の平均年齢も28~29歳と比較的高め。実務経験を積み、インフラエンジニアとして一人前になってきたタイミングで挑む試験という印象です。現場で応用情報を持っている人がいると、「できる人だな」と一目置かれる空気があります。

技術力だけでなく、ビジネス視点も磨ける一段上の資格として、ステップアップを目指す方におすすめ。本気でキャリアを伸ばしたい中堅のインフラエンジニアにとって、確かな自信と実力の証明になるでしょう。

5.ネットワークスペシャリスト試験|高度なインフラ設計・運用スキルを証明

ネットワークスペシャリスト試験(NW)」は、IPA(情報処理推進機構)が実施する高度情報処理技術者試験の一つで、ネットワーク分野に特化した上級レベルの国家資格です。

ネットワーク設計・構築・運用に加えて、セキュリティや障害対応、最新技術に関する深い理解が求められるため、インフラエンジニアの中でも特にネットワーク分野で専門性を高めたい人向け。合格率は毎年10~15%前後と非常に低く、午後問題では実務経験に基づいた深い考察が必要です。

直近の2025年4月20日に実施された試験の午後Ⅱでは、「IPv6」がメインテーマとして出題され、X(旧Twitter)でも話題になっていました。IPv6そのものは例年、午前や午後Ⅰで登場するテーマですが、午後Ⅱの論述でがっつり問われるのは珍しく、「今さらIPv6!?」と驚いた受験者も多かったようです。

★IPv6ってどんな技術?
IPv6(Internet Protocol version 6)は、インターネット通信における「IPアドレス」の新しい規格です。IPv4(現在主流)では約43億個しかアドレスが存在しないのに対し、IPv6では340澗(がい)個以上というほぼ無限のアドレス空間が用意されています。

技術としては1998年に登場していたにも関わらず、長らく普及が進まなかった背景もあり、「古くて新しい技術」とも言われています。近年では、スマートデバイスの急増やIPv4の枯渇により、本格的な移行と実務導入が進み始めている注目分野です。

しかし、IPv6は近年ようやく本格的な移行・導入が広がってきた技術なので、実は今まさに「現場で問われるリアルな課題」でもあります。単なる知識を問うだけでなく、こうした時流や背景まで読み解く力も求められるため、ネットワークスペシャリスト試験は状況に応じた高い判断力や設計思想の証明として役立つでしょう。

「どの資格から取るべき?」と迷ったら…

インフラエンジニア向けの資格は種類が豊富で、「結局どれから取ればいいの?」と迷ってしまう方も多いでしょう。大切なのは、現在のスキルレベルや経験、そして今後のキャリア目標に合わせて、最適な資格を選ぶことです。

ここでは、これまで紹介してきたインフラエンジニア向けのおすすめ資格10選を、「こんな人におすすめ!」という視点で比較表にまとめました。初心者・中堅・専門志向といったレベル別や、目的別の整理にぜひ役立ててください。

あなたのタイプ おすすめ資格 理由・特徴
とにかくIT初心者で
何から始めたらいいかわからない
ITパスポート
  • ITリテラシーの基礎を網羅
  • 学生や文系出身者にも最適な国家資格
Linuxの黒い画面に
慣れていない、あるいは慣れたい
LinuC(レベル1)
  • Linuxの基本操作や構成が体系的に学べる
  • 実務でもスキルが活きる
ネットワークの基礎を
ちゃんと理解したい
CompTIA Network+
  • ベンダーフリーな国際資格
  • ネットワーク初心者の登竜門的存在
クラウドを仕事で使う予定があるが、
よく分からない
AWS Cloud Practitioner
  • AWSの基礎概念と主要サービスを学べる
  • 初学者向けクラウド入門資格
Microsoft環境に関わることが多い、
あるいはその予定がある
Azure Fundamentals(AZ-900)
  • Microsoft Azureの仕組みを学べる
  • 更新不要でコスパも◎
実務も少し慣れてきた。
しっかりネットワークを学びたい
CCNA
  • Cisco製品の操作を通じて、実務直結の
    ネットワーク知識を習得
ITの基礎を体系的に理解したい、
あるいは新卒で必要と言われた
基本情報技術者試験
  • プログラミング〜インフラまで広くカバー
  • 国家資格で信頼性も高い
AWSを設計レベルで
使えるようになりたい
AWS Solutions Architect – Associate(SAA)
  • AWS中級資格
  • クラウド設計・構成の力が身につく
より上流工程の知識や
マネジメント力を付けたい
応用情報技術者試験
  • 設計・要件定義・戦略・法律など、
    総合的な力が身につく国家資格
ネットワーク領域で
専門性を極めたい
ネットワークスペシャリスト試験
  • 高難度、論述問題あり
  • インフラ職の“到達点”ともいえる資格

資格取得はキャリア・年収にどう影響する?

資格はインフラエンジニアにとってあくまで「スキルの証明」に過ぎませんが、それが転職や案件獲得時に与える印象や選択肢の幅に大きく影響するのも事実です。ここでは、資格取得がキャリア形成や収入になぜ有利なのか、どのような資格が年収アップに直結するのかを具体的に見ていきます。

資格があると転職・副業・案件獲得で有利になる

インフラエンジニアとして転職や副業、フリーランスとしての案件獲得を目指す際、資格は「実務スキルの客観的な証明」として非常に大きな武器になります

とくに未経験者やキャリアの浅い人にとっては、経験の少なさを補う手段として有効です。資格を保有していることで、スカウトメールの数が増えたり、書類選考の通過率が上がるといった実感を持つ人は多く、採用担当者や営業担当者からの評価にも確実に差が出ます。

また、客先常駐型のプロジェクトやSES(システムエンジニアリングサービス)では、提案資料に「CCNA保有者」「AWS認定資格あり」といった情報が記載されることもあり、クライアントへの信頼獲得や単価アップの交渉材料にもなります

副業やフリーランスとして案件を選ぶ際も、クラウドやセキュリティ関連の資格を持っていると、高単価かつリモート対応の案件にアサインされやすくなる傾向があります。

年収アップに直結する資格とは?

資格を取得したからといって即座に年収が上がるわけではありませんが、市場価値の高い資格を保有している人ほど、高年収層に多い傾向があるのは確かです。特に設計やマネジメントを担える中堅~上級インフラエンジニア、クラウド・セキュリティといった専門性の高い領域では、資格が年収レンジの上限を引き上げる要因になることもあります。

実際、年収600万円~1000万円以上を狙えるエンジニアが保有していることの多い資格には、次のようなものがあります。

  • AWS Certified Solutions Architect – Professional(AWS設計の上級資格)
  • ネットワークスペシャリスト試験(ネットワーク分野の国家高度資格)
  • 応用情報技術者試験+プロジェクトマネージャ試験(技術×マネジメントの組み合わせ)
  • CCNP(Cisco Certified Network Professional)(Cisco系ネットワークの中上級者向け)
  • Azure Solutions Architect Expert(Azureクラウドの最高位資格)
  • Google Cloud Professional Cloud Architect(GCP設計スキルの最高峰資格)

どれも取得には相応の学習時間と実務経験が求められる高難度資格ですが、その分「実務スキル+理論知識+応用力」の証明として強力に機能します。転職市場でも評価が高く、ハイクラス案件では「必須スキル」とされることも珍しくありません。

スキルアップと並行してこうした資格の取得を視野に入れることで、年収アップのチャンスを確実に広げていけるでしょう。

フリーランス・副業を目指すなら資格はどう活かす?

フリーランスや副業を目指すインフラエンジニアにとって、資格は自分の実力を見える形で証明する強力な武器です。特にクラウドやネットワーク、セキュリティといった分野は、資格+実務スキルの組み合わせで信頼性が高まり、案件単価や選択肢の幅も広がります。

こうしたスキルセットを活かす場としておすすめなのが、フリーランス・副業人材向けのマッチングサービスです。

特に「Workship」は、副業・フリーランス向けの案件紹介プラットフォームで、特にIT・デジタル領域に特化しています。週1~3日の柔軟な稼働条件の案件も多く、本業を持つ人の副業スタートにも最適。ポートフォリオや資格をプロフィールに登録しておくことで、スカウトされる確率が格段に上がります。

また「クロスネットワーク」は、インフラエンジニア専門のフリーランスマッチングサイト。オンプレからクラウド、NW~セキュリティ領域まで、インフラ系の高単価案件が豊富に揃っています。特にネットワークスペシャリストやCCNA・AWSなどの資格保有者は案件紹介数が多く、即マッチングに繋がるケースも多数。Web制作会社による運営のため技術的な相談がしやすいのも魅力です。

こうしたサービスを活用することで、資格を収入とキャリアを支える「実践的な価値」へと変えることが可能です。資格取得と並行して自分のスキルや強みを発信できる場所を整えることが、フリーランスや副業成功への近道となるでしょう。

資格はインフラエンジニアのゴールではなく、キャリアの「手段」

資格は「ゴール」ではなく、あくまでもインフラエンジニアとしてのキャリアを切り拓くための「手段」です。資格を通じて、知識やスキルだけでなく、信頼やチャンスを広げるきっかけも得られます。

大切なのは、自分のスキルレベルや目指す方向性に合った資格を選び、効率よく学び、それを実務や案件獲得に結びつけること。資格をうまく活かせば、働き方の選択肢も収入の可能性も広がっていきます。焦らず、でも着実に、自分のキャリアに必要なピースを揃えていきましょう。

副業・フリーランスを視野に入れている場合は、「Workship」や「クロスネットワーク」など、スキルと実績を評価してくれるマッチングサービスの活用がおすすめです。

(執筆:水無瀬あずさ 編集:猫宮しろ)

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