インフラエンジニアにPythonが求められる理由とは?実務で役立つ活用例と学習ステップを解説
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フリーランスとしてある程度稼げるようになってきたのに、なぜか手元にお金が残らない。
そんな悩みを抱えたこと、ありませんか?
ついつい「収入を増やす」ことに目が行きがちですが、「支出を減らす」ことでも、手元に残るお金は大きく変わります。月数千円のサブスクや何気ない衝動買いが、長い目で見ると何十万円もの差になることも。
この記事では、現役フリーランス3名の「やらかし」と「改善策」をもとに、無駄遣いを減らす具体的な方法をご紹介。
「今からでも守れるお金」に目を向けたい方は、ぜひご一読ください!(ちなみに今回の記事、めっちゃ長いよ)
【Workship MAGAZINEの愉快なやらかし仲間たち】
フリーランスの編集者・ライター。博士(人間・環境学)(←って何???)。趣味は放浪。(X:@Natsuno_Kaoru)
フリーランス8年目のライター兼ディレクター。SaaS関連のコンテンツ制作やデータ分析が特に得意。趣味は犬と戯れること。(X:@siro3460)
フリーランス歴6年目。年数としては中堅どころだが、マインドもお金に関する知識もまだまだ半人前フリーランス。(X:@yuu_uu_)
目次
夏野:今日はそれぞれの「やらかし」を聞きつつ、「フリーランスとして稼ぐのも大事だけど、そもそも無駄な出費してませんか?」って話をしていこうと思います。よろしくお願いします。
まずは順番に、やらかしを話していきましょう。ゆうゆうさん、お願いします。
ゆうゆう:独立したてのとき、シンプルに生活費がなくて、某金融機関で借金してました。最近ようやく完済しました。
夏野:のっけから特大のやらかし来たな。
ゆうゆう:上京したての頃の話です。「これから仕事を取って、ライターとしてやっていくぞ!」って時期だったんですけど、本当に生活費がなくて。
正直に親に「お金がなくて」って言えばよかったものを、変に意地張っちゃって。「親には頼りたくない」「友達なんてもってのほか」みたいな。
で、消費者金融に手を出したんです。あれ、本当にアプリで完結しちゃうんですよ。店頭に行かなくても、保険証とかマイナンバーがあれば、オンラインで借りられる。最初はほんの数万円だったんですけど、「え、こんなに簡単に借りられるの?」ってズルズルと……よくないですね、本当に。
夏野:よくないな〜、それは……。
ゆうゆう:ほんと最悪でした。積もり積もって、「うわ……」って。そこから小さく返し続けて、たしか去年の夏くらいに、足掛け4〜5年で完済しました。
夏野:すごい! スタオベ! おめでとうございます!!それにしても、導入からインパクトがでかすぎる(笑)。
ゆうゆう:返せたからこうやって話せるけど、返せてないときはほんと誰にも言えなかったです。安易な借金には気をつけましょう、ですね。
夏野:うん、でもわかりますよ。ほんとにきつい時って、ありますもんね。
だからこそ繰り返さないように。日頃の出費を見直していく話、始めていきましょう。
夏野:次に、しろさん。やらかしの内容、教えてもらってもいいですか?
しろ:はい、まずは「サブスクの課金しすぎ」ですね。
ちょっと「いいな」と思ったら課金する癖があって、「多少の無駄くらいなら、それ以上に稼げばいいや」みたいなマインドで次々と契約しちゃってたんです。
ところが確定申告のタイミングで、「えっ、こんなに課金してたの!?」ってびっくり。完全にやらかしでした。
夏野:わかる〜。サブスクって、1つ1つは安いんですよね。安いと480円くらいで、ちょっと高くても1000円台。
「1000円で音楽いっぱい聴けるなら良くない?」って契約してると、気づいたら「えっ!?」ってなるやつ。
しろ:しかも僕、同じジャンルで複数契約してたんです。音楽系だけでも、Apple Music、Spotify、YouTube Music……。
最初はApple Musicだけだったんですけど、Spotifyはレコメンドの質が良くて。YouTube Musicは、動画をバックグラウンド再生できるのが便利で使い始めたんですよね。
夏野:それぞれの機能性を求めた結果、音楽系だけでも3つ契約してたと。やらかしだな〜。
ゆうゆう:はい、はい! サブスクといえば、私もやらかしてます。サマリーポケットってご存知ですか?
夏野:いや、知らないです。まずそこから教えてもらっていいですか?
ゆうゆう:サマリーポケットっていうのは、段ボール単位で荷物を預けられるレンタル収納サービスなんです。1箱につき月額いくら(記事公開時点で330円〜)って感じで、気軽に使えるんですよ。
▲出典:サマリーポケット
ゆうゆう:最初は「1個1個は安いから」って気軽に使い始めたんですけど、段ボールがどんどん増えていって……気づいたら「どの箱に何が入ってるかわからない」状態に。
さらに言えば、そもそも部屋を整理していれば必要ないサービスなわけで、無駄なサブスクの極みでした。
夏野:ゆうゆうさんは、たしかシェアハウスに住んでましたよね? スペース的にちょっと厳しくて使ってた感じですか?
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ゆうゆう:それもあるんですけど、私の場合は単純に漫画が多すぎて……。紙で置いておきたい本が、どうしてもスペースを取っちゃうんです。
引っ越しも多いので、「持っておきたいけど、手元には置きたくない」っていう気持ちもあって。
夏野:わかる。私も4年間で5回引っ越したことがあって、本の処遇には悩みました。重いし、引っ越しの時ほんと邪魔。
ゆうゆう:そう、そう。私が利用していたときは、(3箱で)月額990円くらいかかってました。
▲積もり積もる請求額。「改めて見返してゾッとしました」(ゆうゆう)
夏野:990円×12ヶ月だから、年額約12,000円。出せなくはないけど、まあまあの額ですね。
ゆうゆう:12,000円か……。今言ってもらって「あれ?1万円超えてる?」ってゾッとしました。やっぱり無駄だった。
夏野:いやでも、私もサブスクではやらかしてます。
本当に悔しいのが「プリクラの月額課金の解約忘れ」。月額330円を5年くらい……気づいたら19,800円払ってたんですよ!
▲腹立つ顔だな
ゆうゆう:えっ、そんなに!?(笑)
夏野:プリクラ撮る人ならわかると思うんですけど、プリクラって、シールとは別に、無料で1枚だけ画像がダウンロードできるんですよ。でも撮影画像は全部で6カットぐらいある。全部欲しければ、月額330円の〇〇プランに加入してね、と。
こっちは思い出で撮りに行ってるから、そりゃ全パターン欲しいでしょ。330円なら払えるし。
で、ひとしきり盛り上がった後、解約し忘れて……
会社を立ち上げたあとの決算で、税理士さんに「プライバシーとか要らないんで、全部の明細見てください」ってお願いしたときに、過去の請求で気づいたっていう。
ゆうゆう:それがなかったら、ずっと気づかずに払い続けてた可能性もあるってことですよね。
夏野:そう。でもこれ、「あるある」だと思うんですよ。
お父さんお母さん世代が、携帯の契約ついでに天気予報とか占いのサービスに登録させられて、20年ぐらい払い続けてるっていう話、よくあるじゃないですか。
だから、過去に一度でもプリクラを撮ったことがある人は、マジで一度見直した方がいいです……。本当に無駄なので。
しろ:あと自分の場合、「衝動買いでガジェットを買っちゃう」ですね。
Amazonのセールとか見ると、ついポチっちゃうんです。「いやー、これ良さそうだな」みたいなノリで。
ガジェットブロガーさんのレビューとか見ても、「これ絶対いいやつ!」ってなっちゃう。
夏野:わかる〜。最近のガジェットって、なんか変形してこうなって、ここから充電もできる! みたいなやつ、多くないですか?あれワクワクしちゃうんだよな〜。
しろ:そうそう。多機能なのが多いから、余計に。
でも結局、モバイルモニターとか、全然使わないんですよ。どうしようかなって。
夏野:モバイルモニターって、どんなやつですか?
しろ:ノートパソコンにつなげて、2枚目(サブ)のモニターにできるやつです。
▲出典:Amazon(LG gram +view モバイルモニター/16型)。こうして見ると確かに良さそう……
しろ:「これ便利そう!」って思ったんですけど、よく考えたら僕ずっと在宅で仕事してるんですよ。同じ場所でしか作業しないから、結局全然使わない。
悩んだ結果、Nintendo Switchで遊ぶときのモニターになりました(笑)。
夏野:(笑)。第二の人生を歩んでるなら、まあOKか。
でも、私も似たようなやらかし、あります。iPad Proを買って、1回しか使わず。
論文を読む用に買ったんですけど、論文って読みながらメモも取らないといけないから、キーボードがないと無理だった。iPadだけじゃ私には合わなかったんですよね。
しろ:あー、なるほど。
▲出典:Amazon(Apple 11 インチ iPad Air (M3))。張り切ってApple Pencilも買ったんですけどね…
夏野:幸いApple製品って、中古でも需要があるから売れたんですけど。いわゆるノーブランド系のガジェットだと、売っても全然値段がつかないから、悔しい。
しろ:あるあるですね、それ。
ちなみにマシン系は、もう1つ大きめのやらかしがあって……ずっとゲーミングPCが欲しかったんですよ。でも、もともとMacを使ってたから、Windows環境にするのが面倒で。
あるとき、タイミング悪くMacが壊れて、仕事を止めるわけにはいかないから、「とりあえず急場を凌ごう!」って、ゲーミングPCをレンタルしちゃったんです。
で、そこに環境を全部作っちゃったもんだから、今さら買い直して環境を再構築するのが超めんどくさくて……結局、ずーっと高いレンタル料を払い続けてます。普通に買ったほうが安かった。
夏野:わかる!!環境構築って本当に面倒臭いですもんね。
「気軽に試せるから」って使い始めたサービスや機材が、いつの間にか生活にガッツリ入り込んで、もう今さら返却も解約もできない。いかにもありそうな話だ。
しろ:本当にそれなんですよ……。
しろ:これはもう、フリーランスあるあるだと思うんですけど。確定申告が苦手すぎて、経費の計上を諦めちゃうっていう。
僕も、確定申告はいつも後ろ倒しにしがちで。当日とか前日になって、ようやく手をつけることが多くて。
そうすると当然時間が足りなくて、「あーもういいや」ってなって、経費の申請を諦めたことがあります。
カフェとかコワーキングスペースとか、仕事に使った出費は経費できるんですけど、入力が間に合わなくて、もう全部スルーして申告。めっちゃもったいないけど、確定申告自体をしないのはマズイので。
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ゆうゆう:私も確定申告、本当に苦手です。
これも大型のやらかしなんですけど、たしか去年かな。家賃の何%かを経費にできるってあるじゃないですか? 按分ってやつ。
あれ、去年の確定申告を見直したら、全然できてなかったんですよ。計上し忘れたままで収入を申告しちゃって、めちゃくちゃ税金高くなって……。
夏野:それはヤバそう!!!家賃って、額が大きいですからね。
ゆうゆう:そうなんです。去年1年ずっと「税金高すぎ!」って嘆いてたけど、原因はぜんぶ自分だったっていう。国保は年で6〜70万円、住民税は40万円近く払う羽目になって、ほんと泣きました。
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夏野:やらかしすぎる。でも、ちゃんと申請してるつもりでも、「これも経費になるの!?」って見落としてるもの、結構あるんですよね。
私は、もう自分でやるのは無理ってわかってたので、独立1年目から税理士さんにお願いして。10万円くらいかかるけど、「じゃあその分働けばいいや」と。
で、さっきも言った「プライバシーゼロ理論」で明細を全部渡してたら、「これも申請できますよ」「これも経費でいけます」って教えてくれました。
ゆうゆう:なるほど。そういう点でも、一度税理士さんに頼んでみるのは、めっちゃ有効かもしれないですね。
しろ:アリですね、それ。
ゆうゆう:経費といえば、そもそもクライアントに請求するのを忘れちゃったこともあります。
あるお仕事で、普段ならカメラマンさんが写真を撮ってくれるんですけど、都合がつかないときに、「チェキだけ撮ってください」って言われたんです。現場に5分だけ行って、パシャっと撮って、はい終了、みたいな。
それで「1日5,000円の稼動費です」って言われて、喜んで働いたんですけど……不定期だし、自分の原稿もないし、ただ撮って終わりだから、完全に忘れてて。
半年くらい経ってから「あっ……あれ請求してない」って思い出したものの、今さら請求できないなって。
夏野:それ、交通費も時間も自腹ですよね。「ボランティアで来た人」になっちゃう(笑)。
ゆうゆう:ほんとそれですよね(笑)。でもこういうの、地味に多くて。「請求忘れをどう防ぐか?」はちゃんと考えないとって思ってます。
夏野:わかります。今のはちょっと極端な例だけど、「あとで払うから、この商品食べておいて」とか、「この本、勉強のために読んどいて」みたいなこと、結構ありますよね。
数百円レベルだと、「わかりました〜」「美味しかったです!」って原稿料だけ請求して終わっちゃって、あとで「あっ、そういえばこれ、立て替えじゃん」ってなる。
ゆうゆう:あります、あります。
しろ:自分も請求忘れ、あります。前に健康系のシステム開発に関わっていたときに、資料をいろいろ買う必要があったんです。クライアントからも「経費でいいよ」って言われていたんですが、それを請求し忘れるという。
夏野:やっぱ、あるあるですよね〜。でも、これってワンクリックでどうにかなるような問題でもないし、根深いんだよなあ。
ゆうゆう:なんか、こういうのを管理してくれるサービスとかないんですかね?
しろ:たとえば、週に1回「振り返りの日」を決めて、その週にやったこと・使ったお金を全部思い出して整理する、とか?
夏野:でもそれができる人はさ、こんな企画に登場してないよね(笑)。
夏野:では、ここから解決編に入りましょう。順番に、いま実際にやっている対策を聞かせてください。
まずはみんなが悩んでる「サブスク」から、しろさんお願いします!
しろ:サブスクは、まず「解約をしくじらないように整理する」ところから始めてます。
契約中のサブスクを一覧化して、定期的に「必要/不要」で仕分け。「今は必要だけど、3ヶ月後には不要かも」とか、そういうのもメモしてますね。
見直すタイミングは、年に4回設けてます。2年くらいこのサイクルを回していたら、必要なものだけ残る形に落ち着きました。
▲サブスク管理データベース(しろ作)
ゆうゆう:私も去年、確定申告でのやらかし(多額の経費計上漏れ)が発覚したタイミングで、ざっと全体を見直しました。
とくにAudibleは、なぜか2アカウントで登録してて、しかも全然使ってなかったという(笑)。
こういうのを整理する一方で、仕事に必要なものは割り切る。便利そうに見えても「いたずらに増やさないぞ!」って、鉄の心で対処しています。
夏野:はいはいはい、わかります。私、めっちゃね、サブスクには厳しい態度で臨んでるんですけど(笑)。
iPhoneのアプリ(App)などが分かりやすいんですが、私の場合、まず登録した瞬間に解約します。
ゆうゆう:えっ、登録してすぐ解約!?
夏野:そう。多くのサービスって、解約しても、契約が終わるまでの期間は使えるじゃないですか。だから、登録→即解約して、自動更新を防ぐ。
それでもし、期間終了後に「生活がめちゃくちゃ不便だぞ」と思ったら、必要なツールだと判断して、年額に切り替える。「別に困らないな」って思ったら、そのままです。
ゆうゆう:普通に参考になりました(笑)。
▲iPhoneユーザーなら、「App Store」アプリのこの画面から「サブスクリプション」を選択
▲登録後、即解約すれば「いつの間にか課金」を防げる
夏野:あと、これはマジでキレてる話なんですけど、最近の外資系サブスクの値上げトリックは本当にひどいです。
あるオフィス系ソフトなんか、「我々のサービスがさらに便利になったよ!」っていうウキウキなメールが届いたんだけど、よく読むと「AI機能をつけたから、年額xxxx円値上げします」って書いてある。
従来のプランに戻す方法はあるものの、メールを読んだだけでは分からない。自力で調べて、サイトをめちゃくちゃスクロールしてクリックして、またスクロールしてクリックして、やっとたどり着ける感じ。
ボタンも巧妙に隠されててね。こうなるともう、「絶対に負けねえからな!」って、かなり厳しい態度でプランダウンしました。
ゆうゆう:え、それ詐欺じゃん……。望んでないのに値上げとかヤバすぎ。
夏野:いやでも、ほんとによくあるんですよ、これ。ちょっと雑談になるんですけど、私いまアメリカを旅行中じゃないですか。
で、ホテルを予約した時には「朝食無料」って書いてあって、「ラッキー!」って思ってたんですよ。ところが、出発直前にぴろっとメールが来て、結論「朝食は有料になります」と。
だけど、その言い方がまさに外資系構文で。「君たちとのワンダフルなエクスペリエンスの本質は何も変わっていない!」「ここで素晴らしい時間を過ごしてね! ……ちな、5ドルくれ」みたいな(笑)。
▲これをパッと読んで「朝食が有料になった」と読み取れる人、います?
ゆうゆう:(笑)。それはひどい。外資系構文、こわ……
夏野:円安の今、750円の朝食なんて、私には無理です。外資系構文には絶対に負けないでください(3回目)。
夏野:衝動買い対策の話もしましょう。まずはしろさん、どうしてますか?
しろ:そうですね。まずはオーソドックスに「今、本当に必要なのか?」と自問自答する。さらに仕組みとして、「一旦リストに入れておく」ようにしています。
たとえば、Notionに「買い物リスト」を作って、欲しいものはいったんそこに入れる。そのまま時間をおいて、セールのときに「どうしても欲しい!」ってアイテムだけ買うようにしました。
▲欲しいものはすぐに買わず、「一旦リスト」に追加。時間と距離をおいて慎重に検討が◎
夏野:ちょっと距離を置くってことですね。大事!ゆうゆうさんはどうですか? 衝動買いの防ぎ方。
ゆうゆう:私も似たような感じです。本が多くて、どうしても本とか漫画とか買っちゃうので、Amazonの「ほしい物リスト」に一旦入れて、1〜2週間置いておく。
それでも「読みたい!」って思ったら買う。一度リストに入れて、ちょっと客観的に眺めてみるのは、めちゃくちゃ大事ですね。
夏野:わかる〜。服とかもそう。
酔っ払って「うわ〜! めっちゃかわいい! 欲しい〜!」ってポチったものの、シラフに戻ると「なんだこの服?どうやって着るんだ?」って(笑)。
ゆうゆう:あるある。お酒を飲んだときに通販サイトは開いちゃダメ。酒だけに集中しよう(笑)。
夏野:衝動買いとはちょっと違うけど、「なんとなく消費」だと、カフェ問題もありますよね。
たとえば、フリーランスだと午後2時に打ち合わせがあって、次は夕方5時、みたいな日ってあるじゃないですか。この1時間半くらいを潰すために、ついカフェに入っちゃう。
で、小腹が空いて「これも食べちゃおうかな〜」みたいな。そうなると出費がかさむ。
ゆうゆう:カフェって、地味に1,200円くらいしますもんね。積み重なると痛い……。どう対策してるんですか?
夏野:私はね、カフェにも厳しい態度で臨んでるんです(笑)。
天気が良ければ公園で過ごします。モバイルWi-Fiはいつも持ち歩いてるから、作業もできる。お腹が空いても、コンビニで買って公園で食べれば、安く済むし。
ゆうゆう:その手があったか。めっちゃいいですね、それ。
しろ:公園、いいですね。自分も行こう(笑)。
夏野:あとは、「無料で過ごせる場所をストックしておく」ようにもしていて。
たとえば、東京駅の近く(有楽町駅)には、「Tokyo Innovation Base」っていう、東京都が運営している無料のコワーキングスペースがあるんですよ。
かなり広いし電源もあるのに、あまり知られていないのか、全然混んでない。そういう場所を溜め込んでおいて、なるべく無料で過ごしてます。
ゆうゆう:えっ、そんな場所あるんですか!?普通にありがたい情報……!
夏野:もちろん、お客様の情報を扱うときは、個室などで行います。
でもそうじゃなくて、なんとなく時間を潰したいだけなら、無料・オープンな場所で過ごす。これが私のポリシーですね。
ゆうゆう:これは「お金を守る」っていうより「お金を貯める」話になるんですけど、私、「finbee(フィンビー)」っていう貯金アプリを導入してから、貯金が苦じゃなくなりました。冒頭で話した借金を返せたのも、これが大きかったです。
夏野:えー、それはすごい!
しろ:もうそのエピソード、記事広告にしたほうがいいですよ(笑)。
ゆうゆう:ほんとにヘビーに使ってるんですよ。
よくある「給料が入ったら、別の口座に先取り貯金する」っていうテクニック、あるじゃないですか?あれをアプリで自動化して、超ラクにできる感じです。
しかも、ゲーム性があるんです。たとえば「1日1万歩歩いたら〇円貯金」とか、自分で目標を自由にカスタマイズできる。健康にもいいし、貯金にもなるし、一石二鳥。もっと知られていいサービスだと思ってます。
▲finbeeなら、自分の好きなルールで貯金ができる。これは便利!(※念のため、この記事は広告でもなんでもありません)
夏野:ちなみに、どんな目標を設定してたんですか?
ゆうゆう:基本は歩数ですね。1日1万歩とか。ダイエット中は「甘いもの食べない」「間食しない」とかも設定してました。あとは「早起きできたら〇円」とかも。
finbee側から「他の人はこんな目標を設定してますよ」って提案もしてくれるので、参考にできます。
しろ:めっちゃ機能的ですね、それ。いろんな仕組みで貯金できるのは面白い。
ゆうゆう:「チェックイン貯金」っていうのもあって、通勤してる人だったら、会社の最寄り駅を設定しておくと、到着するたびに勝手に貯金してくれるんです。位置情報で拾って「今日も頑張ったね」みたいな感じで。
夏野:それはすごい。たとえばだけど、そうやって貯まったお金を「お楽しみ費」にしちゃうのもアリですよね。全部「節制、節制」じゃつまんないし。
そういう点でも、ストレスフリーでお金が貯まる仕組みって大事だな〜。この対談終わったら、私も即ダウンロードします(笑)。
しろ:僕もします(笑)。
▲しました(夏野)。わざわざ口座開設もした。
▲「異常歩行ネキなせいで、有り得ない速度で金が貯まっています」(夏野)
夏野:ここまで、「支出を見直せ!」って話をいっぱいしてきましたが、もちろん中には削らない方がいいものもありますよね。
ゆうゆうさんは、どういうものは「削らない」って決めてますか?
ゆうゆう:私は書籍代とか、映画のチケット代とか、Netflixとかですね。
もちろん、削ろうと思えば削れるんですよ。でも、映画って1本2,000円くらいだし、本も高くても数千円。
読んだり観たりしておけば、今すぐ仕事に直結しなくても、将来の自分を助けてくれるかもしれない。
だから、そういうのは締めすぎず、必要なときはポンと買います。「締めるところは締める」「ゆるめるところはゆるめる」ってバランスが大事かなって。
夏野:別に「働くために生きてる」わけじゃないしね。金、金、で日常の楽しみがゼロになるのもおかしな話ですから。
しろさんはどうですか?
しろ:僕は、業務に必要なものは絶対削らない派です。
サブスクもそうだし、デバイス関連も。なるべく良いやつを使って、効率的に作業をできるほうが、結果的にプラスかなと。
デバイスなんかは、新しくしたら古いのは売って、差額で次を買うっていうサイクルで回してます。
夏野:「売る」って視点、いいですね。良いのを買っておけば、リセール価値も下がりにくいし。
しろ:そうそう。買い替えって考えると、実はそんなに高い買い物じゃなくなります。
夏野:ちなみにデバイス系は、「なんか調子悪いかも?」って思った時点で、もう買い替えたほうがいいです。マジで。
私、去年の年末に使ってたiPhoneが「あれ?ちょっと怪しいな〜」って感じだったんですけど、「もう少ししたら買い換えようかな」と思ってそのまま使ってたんですよ。
で、下取り額も確認して、「だったらこの機種かなあ」ってあれこれ悩んでいたら、ある日を境に急激に壊れて、完全にジャンク品に。
本来なら3万円以上で下取りしてもらえるはずだったのに、たった100円になりました(笑)。
▲「新しい下取り額をご確認ください。」(キリッ)じゃねんだよ
しろさん・ゆうゆう:(爆笑)ひどい!!
夏野:しかも次の日に仕事があったから、急いで買いに行ったら、店頭在庫が全然なくて。
即日で買えたのが、iPhone 16 Pro Maxの1TBっていう、最高級モデル。YouTuberとかが使うやつですよ。もう「NATSUKIN」になるしかない。
ゆうゆう:それは悲しい……
夏野:自分のミスだと割り切りましたけど、ほぼパソコン並みの出費になりました。
ほんと、デバイスは早めに買い替えましょう。リセールの意味でも大事です。
夏野:では、すべてを振り返って、「今いちばん伝えたいこと」を1人ずつお願いします!
ゆうゆう:私の教訓は「経費はしっかり申告する」、これに尽きます。
数百円の小さな金額でも、とにかく全部かき集めて、確実に申請すること。それが未来の納税額を減らしてくれます。
しろ:僕はやっぱり、「サブスクと、衝動買いに気をつけろ」ですね。この2つが出費として大きくなりやすいので、今後も定期的に見直すつもりです。
その見直しも、「やろう」と思っているだけだとつい忘れてしまうので、カレンダーに「サブスク見直し日」を定期タスクとして入れています。「気を付ける」などの意識に頼らず、仕組みにしておくことが大事ですね。
夏野:じゃあ最後、私からもひとこと。
どんな出費も、「この経費、かけた以上に儲かりますか?」っていうシンプルな問いを、常に自分に投げかけるようにしてます。
たとえばカフェに入るときも、「今ここで過ごす時間は、1,200円以上の収益を生み出せるのか?」って。そうやって、なるべく無駄な出費をしないように、自分を律しています。
皆さんも、「稼ぐ」だけじゃなくて「守る」ことにも目を向けて、一緒にフリーランス生活を楽しんでいきましょう!
▲出典:Workship
『Workship』は、フリーランス・副業向けマッチングサービスです。
公開案件の80%以上がリモートOKと働く場所を選ばず、エンジニア、デザイナー、マーケター、ディレクター、編集者、ライター、セールス、人事広報など、さまざまな職種の案件が紹介されています。行政書士資格が活かせる管理部・経営幹部の募集もアリ。
さらに、トラブル相談窓口や会員制優待サービスの無料付帯など、安心して働ける仕組みがあるのも嬉しいポイント。時給1,500円〜10,000円の高単価な案件のみ掲載しているため、手厚いサポートを受けながら、良質な案件を受けたい方におすすめです。
(執筆・編集:夏野かおる)